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城北中学校(東京・男子校)「第1回入学試験」26年入試レポート

2026年2月1日午前 城北中学校「第1回入学試験」が実施されました。

城北中学校は東京都板橋区に位置する男子校で、3期体制の一貫教育を通じて人間形成と大学進学を目指しています。男子受験生の人気を集めている同中学校の入試の様子をレポートいたします。〈取材/ミライクリエ 菅原祐二〉

家族に見送られて~静かな緊張に包まれた朝~

2026年2月1日午前、城北中学校において「第1回入学試験」が実施されました。定員約115名に対し、応募者数は450名、当日の受験者数は413名となり、城北中学校への高い関心がうかがえる結果となりました。

受験生の集合時刻は8時20分でしたが、校門前には7時30分頃から受験生と保護者の姿が見られ始めました。7時50分頃には来校者の数がピークを迎え、多くの親子が次々と校内へ入っていきました。

受験生の到着を前に、正門付近には交通整理を担当する教員が配置されていました。教員は旗を手に周囲の道路状況を確認し、車の通行が落ち着いた瞬間を見計らいながら、受験生の列を安全にキャンパス内へと誘導していました。

当日は日曜日であったことから、父親も同行し、親子三人で試験会場へ向かう家庭が多く見受けられました。特に男子受験生の場合、父親と肩を並べて歩く姿や、少し後ろから母親が静かに見守る様子が印象に残りました。

中学受験を志した当初と比べ、この日を迎えるまでの積み重ねによって、男の子たちの表情や立ち居振る舞いには確かな成長が感じられました。入試本番という節目の日に、家族がそろって会場まで付き添い、校門へと向かう背中を静かに見送る光景からは、受験を通じて育まれてきた家族の思いと、男子ならではの不器用さの中ににじむ頼もしさが伝わってきました。

保護者が付き添えるのは、試験会場となる校舎に入る手前の広場までです。広場では、拳と拳を軽く突き合わせて励ます父親の姿や、励ましの言葉とともに抱きしめて送り出す母親の姿が見られました。それぞれの家庭が、それぞれの方法で我が子を送り出していました。

正門からまっすぐ進み、正面校舎の左手を回った先で、受験生は一人で試験教室のある校舎へと向かいます。校舎の入口へ歩いていく受験生の背中を、多くの保護者がその場を離れず、最後まで見守っていたことも印象的でした。

試験開始前、緊張と安心が同居する入試会場

校舎に入った受験生は、掲示や在校生の案内に従い、少し緊張した面持ちで階段を上り、それぞれの試験教室へと向かっていきます。試験当日の校内は落ち着いた静けさに包まれていますが、その空気をやわらかく支えているのが、入試を手伝う中学3年生の在校生たちです。

取材で教室内の様子を見せていただいた「第1室」では、2名の在校生が配置され、受験生の誘導や着席の案内、問題用紙・解答用紙の配布などを担当していました。声を張り上げることはなく、必要なことを的確に、そして丁寧に伝える姿が印象的です。緊張する受験生にとって、年齢の近い先輩の存在は、それだけで大きな安心感につながっているようにも感じられました。

在校生たち自身も、2~3年前には同じように受験生としてこの校舎を訪れ、先輩たちに迎えられた経験があるはずです。そうした記憶があるからこそ、これから受験し、やがて入学してくるかもしれない小学生一人ひとりに、自然と目が向き、思いやりある行動につながっているのでしょう。

静かで控えめながらも、誠実で温かな対応。その姿は、私立中高一貫校、とりわけ男子校に見られる「先輩から後輩へと受け継がれる文化」を象徴しているようでした。入試という緊張感の高い一日だからこそ、学校の人間的な魅力が、こうした場面から垣間見えます。

試験教室に入った受験生たちは、集合時刻である8時20分を前に、それぞれがトイレを済ませたり、最後に深呼吸をしたりしながら、静かに教室へと戻ってきます。自分の受験番号が貼られた机に向かい、席に着くと、私語はほとんどなく、教室には独特の静けさが広がっていました。張りつめた空気の中で、受験生たちはまっすぐ前を見つめ、これから始まる試験の時を待ちます。

やがて放送および試験官の先生から、試験の流れや注意事項についての説明が行われます。その声は落ち着いていながらも厳粛で、受験生一人ひとりに「本番が始まる」という実感を強く印象づけます。説明が終わると、今度はお手伝いの在校生が、問題用紙と解答用紙、そして解答用紙に貼るシールを、静かに、丁寧に配っていきます。机の上に用紙が置かれた瞬間、教室の空気はさらにぴんと張りつめ、緊張感が一段と高まったのがはっきりと感じられました。

試験開始までのわずかな時間、受験生たちは問題用紙に目を落とすことなく、じっと開始の合図を待ちます。これまで積み重ねてきた日々の学習や努力が、頭の中をよぎった受験生も多かったことでしょう。まさに今、この瞬間から、その成果を試す時間が始まろうとしています。

在校生が一つひとつの机を回り、受験生の出欠状況を最終確認すると、教室内は水を打ったような静けさに包まれます。やがて、試験官の先生の「始めてください」という声が響いたその瞬間、一斉に解答用紙が広げられ、問題用紙をめくる音が教室中に重なって響き渡りました。第1時限目の国語の試験は、8時40分、こうして厳粛な雰囲気の中で幕を開けました。

なお、写真撮影が許可されていたのは、この開始直前の時間まで。試験が始まったあとは、受験生それぞれが静かに、真剣に、入試問題と向き合う時間が流れていきます。

保護者控室で想像する、城北中高の学校生活6年間

入試当日、正門を入ってすぐ右手にある講堂は保護者控室として開放されており、通路にはストーブが設置されるなど、寒い中で長時間待つ保護者への配慮が行き届いていました。初めて入試に立ち会う方にとっても、落ち着いて待てる環境が整えられている点は安心材料の一つです。

この講堂では学校説明会も行われ、城北中高での6年間の学校生活が写真や映像を交えて紹介されました。内容は、受験生として試験に向かう「12歳の今」から、高校卒業時のたくましく成長した姿へと至るまでの変化が具体的に伝わる構成となっており、これから受験を迎える保護者にとっては、入学後の6年間をイメージしやすいものとなっています。

中学受験時の幼さが残る姿と、6年後の青年としての姿との差は想像以上に大きく、「男子が6年間でどれほど成長するのか」を実感させられます。こうした成長の過程を、入試という緊張感のある場面で目にすることで、進学後の学校生活をより現実的に思い描くことができるでしょう。

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