藤村女子中学校(東京・女子校)「デジタル選抜」26年入試レポート
藤村女子中学校は、東京都武蔵野市に位置する女子校です。2027年4月には校名を「吉祥寺湧水中学校」に変更し、共学化を予定しており、現在注目を集めています。本記事では、藤村女子中学校の入試「デジタル選抜」の様子をレポートします。<取材/ミライクリエ 菅原祐二>
2027年4月「吉祥寺湧水中学校」へ校名変更・共学化で注目
2027年4月、校名を「吉祥寺湧水中学校」に変更し、共学化を予定している藤村女子中学校。2026年度の中学入試では、「多様な個性を輝かせ、熱量ある人間を育成する」という教育目標のもと、多彩な選抜方式が導入されています。
試験区分は、一般選抜、英語選抜、総合型選抜、デジタル選抜、ダンス選抜の5種類。一般選抜では国語・算数の2科目、あるいは国語・算数・理科・社会の4科目が課されます。英語選抜では英語力に加え面接が行われ、英検取得者には級に応じた加点措置も用意されています。
入試は2026年2月1日から2月6日まで実施。多様な選抜方式を通じて、生徒の「好き」や「得意」を最大限に活かせる入試となっています。未来の吉祥寺湧水中学校では、個性を尊重した教育と柔軟な入試制度により、多彩な才能をもつ生徒の成長が期待されています。
今回はデジタル選抜をお届けします。
「デジタル選抜」入試の目指すところ
2026年藤村女子中学校入試では、「デジタル選抜」が実施されました。急速に進化するデジタル社会に対応し、AIやプログラミング技術が日常生活に浸透する中、受験生の多様な能力や個性を引き出すことを目的とした入試です。単なる学力テストにとどまらず、これまでの学びや挑戦を評価し、将来の学びへの可能性を広げることを目指しています。
Scratchで挑む!実技試験の緊張と創意工夫
実技試験では、受験生がプログラミングソフト「Scratch」を使い、与えられた仕様書に基づいた課題に挑みます。60分間という限られた時間の中、受験生はパソコン画面に向かって集中し、基本操作の正確さを保ちながら、自分なりの工夫やアイデアを次々と加えていきます。キャラクターの動きやゲームの仕組みを調整する手元は緊張感に満ち、時折眉間にしわを寄せながら思案する姿も見られました。
また、課題の途中で「ここをこうすればもっと面白くなるのでは」と試行錯誤する場面や、仕様書には書かれていない機能を独自に追加してオリジナリティを表現する場面もあります。受験生それぞれの個性が画面上の作品に表れ、ただ技術を使うだけではなく、アイデアを形にする力や論理的思考のプロセスが目に見える形で発揮されていました。教室内には静かな集中の空気が流れ、達成感と緊張が入り混じった独特の雰囲気が広がっていました。
挑戦と成長を示す瞬間――面接試験の様子
実技試験の後に行われる面接試験では、受験生が制作したプログラムを題材に、教員との質疑応答が行われます。ここでは単に操作の正確さを問うのではなく、「どのような工夫をしたのか」「あと少しこうしたい」といった創造性やアイデアの展望について詳しく問われます。
面接の中では、受験生が実際の画面を指し示しながら、自分が考えた工夫やプログラムの動作の理由を丁寧に説明します。「ここでこうするとユーザーが楽しめると思った」「時間があればこういう機能も入れたかった」といった創造的な思考の過程が、言葉や仕草から伝わります。緊張した面持ちの中でも、自分の挑戦や工夫を正確に伝えようとする真剣な表情があり、教員もその姿勢を見逃さず丁寧に評価していました。
その後、受験生は、小学校時代に頑張った学習や課外活動の経験も交えて自己アピールします。学びや挑戦の過程を振り返り、自分の努力や成長を伝える場となっています。
挑戦と表現を評価する―藤村女子中学校のデジタル選抜
デジタル選抜は、単なるプログラミングの正確さだけでなく、論理的思考力や創造力、さらに自己表現力までを含めて総合的に評価する入試です。受験生は限られた時間の中で集中力を発揮し、自分のアイデアを形にするだけでなく、それを他者に分かりやすく説明する力も求められます。
藤村女子中学校は、このデジタル選抜を通じて、受験生一人ひとりの多様な能力を尊重し、未来に向けた学びの可能性を広げる教育環境を提供しています。単なる知識の習得にとどまらず、挑戦と表現を通じて成長する力を大切にする入試となっていました。
未来を見つける学び舎―FINDER BASE開設で新たな教育...
藤村女子中学・高等学校は、2026年4月に三鷹新キャンパス「FINDER BASE」を開設します。「未来を見つける学び舎」をコンセプトに、生徒が自ら興味や関心を発見し、社会につながる学びを体験できる環境を整えました。校舎は「NO BORDER」「STIMULATION」「POTENTIALITY」の三つの視点で設計され、プレゼンテーションやディスカッションが可能な『FINDER STADIUM』や、創造的活動を支える『FINDER STUDIO』など、多彩な学びのゾーンを備えています。2027年春には「吉祥寺湧水中学校・高等学校」として本格始動。12歳から18歳の成長期に、自分の目標や価値観を見極め、人生の主人公として歩む力を育みます。学校説明会や個別相談では、教育理念や教員の想いも紹介。保護者の皆様も、子どもたちの未来を支える学びをぜひご体感ください。
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