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受験情報ブログ

神奈川県の人気男子校・浅野中には1,814名が出願してチャレンジ!

山の上に位置する浅野学園では、朝日が受験生たちを照らし続けた

東京・神奈川入試が始まり3日目、浅野中学・高等学校(神奈川県横浜市)の入試が行われました。募集人数270名のところ、1814名が出願しました。最終的な倍率は6.7倍となり、安定した人気を見せつける結果になりました。

校訓"九転十起"

 保護者控室となった「打越アリーナ」にも掲げられた校訓“九転十起”のもと、どんな困難にも立ち向かい、「各駅停車の6年間」で失敗を恐れないチャレンジ精神をじっくりと育んでいます。生徒たちは日々の学習やクラブ活動に熱心に取り組んでいて、例えば2015年には、国体ではボクシングフライ級に出場した生徒などスポーツ面だけでなく、囲碁や将棋、はたまた「化学グランプリ」で全国大会へ出場した生徒がいました。

多くの方々による入試の運営!

 この日、予定では開門は7時、受験生の集合時間は8時でしたが、7時前にはすでにたくさんの受験生の姿が最寄りの京浜東北線「新子安駅」にありました。実際の開門も7時にはすでに行われており、塾の先生方は校門から校舎までの長い坂道に沿って、受験生を見守ったり激励していました。

 入試のお手伝いは、毎年中2の生徒たちが行っており、駅から学校までの道順をテキパキと誘導したり、気持ちの良い挨拶で受験生たちを迎え入れていました。先輩となる生徒たちに触れた受験生たちはうれしかったことでしょう。

 受験生たちが訪れるピークは7時半ごろ。駅から長く長く、受験生親子の列が続きます。それを見守る警備の方たちや先にも触れた在校生、もちろん浅野学園の教職員のみなさんなど、多くの方々により入試が運営されています。

入り口前の親子の想い

 受験番号が「750番」までの受験生は中学棟、「751番以降」の受験生は高校棟での受験となります。いずれは6年間使用する愛着のわく校舎でしょう。

 「落ち着いて!」、「しっかりやってこい!」、「よくここまでがんばったね!」それぞれの思いが込められた親子の会話が聞こえてきます。肩をポンッとたたくお父さん、何度もハイタッチを繰り返すお母さん。受験生入り口で、「受験票」を提示したら、お父さん、お母さんの顔をさっと振り返り、力強く階段を駆け上る受験生たち。みなぎるやる気がこちらにも伝わってきました。

 

試験前の教室の様子

 8時には、受験票と一人ひとりの顔を確認しながらの点呼が行われました。そこから、入試のスケジュール確認や諸注意などが、監督の先生から話され、噛みしめるように、真剣な表情で聞き入る受験生たちの姿が印象に残りました。中には風邪を引いていた受験生から「ポケットティッシュは机の上に出していていいですか」といった質問が出たり、先生から「机がガタガタしていたら、ダンボールを挟むので手を挙げて」といった話もされました。

 各教科が始まる5分前の8時40分には着席・問題配布となります。その5分後の試験開始と、国語・算数では50分、社会・理科では40分後の終了時間はチャイムの音が目印ですが、試験開始時間の前までに着席するためには、自分自身で時間の管理をしなければなりません。先生からもその旨が受験生たちへ伝えられますが、こういったところからも、同校が生徒たちをきちんと大人として扱う教育の一端が見えたような気がしました。

 

試験開始!!

 在校生により、いざ入試問題が配布されます。まずは出題内容を見てしまわないように、そーっとページ数がすべて揃っているかを確認。教室に緊張感が走ります。「しっかり力を発揮してがんばってください」と言う先生のことばに続き、いよいよ試験開始のチャイムが鳴り響きました。一斉に解答用紙を引き出して、氏名を記入する受験生たち。ここまでのがんばりを思いっきりぶつけます。

 充実した6年間を育るために、ゆっくり自分の道を見つけるために、そして夢を叶えて大きく羽ばたくために。

 がんばれ、中学受験生!