数日前から急に寒さも増し、来春2016年入試のシーズンがやってきました。
首都圏では11月から年明けの1月末まで、2月からの東京・神奈川の一般入試に先駆けて、帰国生の別枠入試が行われます。
そして12月に入って間もなく、12月4日(金)には、毎年この時期に行われる学習院中等科の帰国子弟入試が行われ、翌日12月5日には合格発表がありました。
同校のWebサイトの「公開行事・入試等」の速報コーナーに、入試結果が紹介されています。それによると今年の帰国子弟入試の出願者は76名、そのうち受験者は75名(面接A23名・面接B52名)で、合格者は47名という入試結果だったとのことです。
同校の最近3年間の帰国子弟入試(定員男子約15名)の志願者は、2013年70名、2014年67名、2015年64名でしたので、ここ4年間では最多の志願者が今年は集まったことになります。日本の教育の緊急課題ともいわれる「グローバル化」に向けて、伝統ある同校の帰国生教育に注目が集まったということでしょうか。
同校の帰国生入試は、国語(作文含む)・算数の筆記試験が各100点(各50分)、面接が100点という比重で行われますが、面接には「面接A=共通面接+英語の能力を見る面接」と「面接B =共通面接+海外体験を問う面接」の2種類があり、先の速報によると今年は「面接B」の受験者が「面接A」受験者の倍以上だったことがわかります。
すでに来春2016年中学入試の前哨戦ともいえる私学の帰国生入試は、早いところでは11月から開始されていますが、学習院中等科の帰国子弟入試は、すでに30年以上前から実施されている伝統ある帰国生入試で、例年、この前日12月3日に行われる立教池袋中の帰国児童入学試験(定員男子約20名)と並んで、その年の帰国生入試シーズンの本悪的な幕開けを告げる風物詩的な存在でもあります。
一方、立教池袋中の帰国児童入学試験もすでに12月3日に実施され、その結果は同校のWebサイトで紹介されています。それによると今年の志願者数は63名、受験者数は62名、合格者は31名とのことです。
この後、12月~来年1月末にかけて、私立中高一貫校の帰国生(一般入試とは別枠の)入試が続々と行われます。帰国生の皆さんは、いよいよ中学入試本番を迎えたことになります。風邪などに十分気をつけて、入試で持てる力を発揮できるようお祈りします。