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受験情報ブログ

2016年は「習い事入試」が生まれた画期的な年に!(2/2)

2016年は中学受験に「習い事入試」が生まれた画期的な年に!

すでに4年後となった「2020年大学入試改革」をはじめ、日本の教育や学力観が大きく変わろうとしている節目に、中学入試の形態や出題も、より多様なものになっています。

東京立正中学・高等学校の取り組み、6つのスキル向上

東京立正中学・高等学校のWebサイトには、今春2016年の中学入試改革について、「本校では心豊かなグローバル人材の育成のために教育活動の中で6つのスキル(①おもいやりの精神②主体性・積極性・チャレンジ精神③語学力とコミュニケーション能力④協調性と柔軟性⑤論理性と情報編集能力⑥異文化理解と日本人としてのアイデンティティ)の向上を図ってきました。その一環として生徒のさまざまな能力の多様性を促進し、本校教育の更なる活性化を図ることを目的として入試制度を改善し、従来型の入試制度に加えて新たな入試システムを行うことにいたしました」と紹介されています。

そうした改革の背景には、「グローバル化に対応できる心豊かな人材の育成」を学園ミッションに掲げた同校の、中高一貫部プログラムのグランドデザインと手厚い学習サポートの体制~実践があり、それが盛んな部活動や個々が打ち込む習い事や芸術活動との両立を可能にすると考えられています。



文京学院大学女子の新たな3コース

ほかにも、先に「春高バレーでの全国第3位」の活躍をご紹介した文京学院大学女子では、将来を意識した中高一貫の新たな3コース(Global Studies・Advanced Science・Sports Science)を編成し、学習習慣の確立と基礎学力・探求力の強化を図りながら、各コースのプログラムを実践する「ファンデーションステージ(=中学1年次)」をスタートラインとして、中学2年次からは、将来の夢と目標を見据えて選択したコースにおいて、得意分野を伸ばしていきます。

こうしたユニークなコース編成と中高一貫の教育プログラムを実践すると同時に、「SSH(スーパーサイエンス・ハイスクール)」と「SGH(スーパーグローバル・ハイスクール)アソシエイト」校にも指定され、進路実現と将来のキャリアをより具体的にイメージしながら学んでいける文京学院女子も、新たな時代に向けて誕生した「21世紀型の」教育をめざす私立中高一貫校といえるでしょう。同校はアスリートを育てるための学校ではありませんが、それでも、スポーツでの全国的な活躍と、今後の社会で生きる力の育成の両立もめざすことのできる、ニュータイプの私学といえるでしょう。

この文京学院大学女子中学校の入試は、国・算2教科、あるいは社会・理科を加えた4教科を軸にした従来からの教科型の入試ではありますが、そのなかでも2月1日(AM・PM)、2日、3日に行われる第1回~第4回の入試では「2科+選択入試(国・算の2科+理科2題・社会2題・英語2題の計6題から2題以上を選択)」というユニークな形を取っていますので、受験生は各自の得意な科目で力を見てもらえることになります。

新たな才能開花教育!

そして、そういった意味では、先の当ブログ記事でご紹介した多くの私学の「英語(選択)入試」「思考力入試」なども、中村中学校の「ポテンシャル入試」東京立正中学校の「AO(スポーツ・芸術・習い事)入試」と同じように、多様な個性とバックボーンをもつ子どもたちを迎え入れて、ダイバーシティともいえる新たな教育空間、学習環境を創造して、生徒どうしの「学び合い」を可能にする新入試であり、新たな才能開花教育とでもいうべきものなのでしょう。

そうした新たな中学入試のスタイルに魅力を感じた小学生と保護者は、ぜひ一度、学校見学や説明会、個別相談にお出かけになってみていただきたいと思います。すでに小6のお子さんたちも、こうした新たなスタイルの入試であれば、いまからでも十分チャレンジできることと思います。