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中学入試の歴史を変えた自己アピール(プレゼン型)入試とは?

中学入試の歴史を変えた自己アピール(プレゼン型)入試とは?

首都圏の中学入試の入試形態(入試科目)は、長い間、4科目(国・算・社・理)か2科目(国・算)が主流となっていました。そして現在でも主流であることに変わりはありません。

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多様化した私立中入試のなかでも際立つイノベーション入試

しかし、この数年(とくに2015年~2016年にかけての2年間)の間に、私立中学入試の形態や出題形式・内容は急速に多様化してきました。そしてその「私立中入試の多様化」は、来春2017年入試に向けて、さらに拍車がかかっています。

2013年~2015年入試にかけての3年間で、「約1,000名」→「約2,000名」→「約3,000名」と増加してきた「適性検査型(思考力型・PISA型)入試」への出願者数の総計は、今春2016年入試では何と「約7,000名以上」もの数に急増しました。つまり公立中高一貫校の志望者のうち「私立中(の適性検査型入試)も併願する」受験者・受検者がそれだけ増えたということを意味します。

そして来春2017年には、この「適性検査型(思考力型・PISA型)入試」を実施する私立中は「100校以上」になる見込みです。

そのなかには、先にこの「受験情報ブログ」記事でご紹介した「適性検査型入試」「総合型入試」「思考力入試」など違ったタイプの入試があり、そのほかにも「英語」の力を中学入試で問う「英語(選択)入試」が、同様に「私立中入試の多様化」の一翼を担っています。

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中学入試の歴史と常識を変えた自己アピール入試とは?

しかし最も驚くべきは、今春2016年入試では、これまで(少なくとも最近30数年間)の“中学受験の常識”を打ち破り、“中学入試の歴史を変える”かのような「自己アピール(プレゼンテーション型)入試」が初めて登場したことでした。

中村中学校「ポテンシャル入試」宝仙学園共学部理数インター「リベラルアーツ入試」がそれにあたります。

中村「ポテンシャル入試」は、出願手続き書類として「入学願書・志願書・活動報告書」を提出させ、試験科目は「書類審査・作文・面接(プレゼンテーション)」で行われます。

同校Webサイトでは、この「ポテンシャル入試」について、「様々なポテンシャル(潜在能力・可能性)を持った仲間と出会い、刺激しあい、想像を超えた発見や挫折を経験し、ゼロから『1』を生み出す空間を創りたい、という想いから、芸術やスポーツ、英語をはじめ多方面の分野で努力をしてきた小学生、またトレーニングを受けた経験を持つ小学生を対象とした入試方法です」と謳っています。

出願条件にあえて、「中村の中高一貫教育を望み、教室から世界を変えるという志に共鳴する者」と謳い、“全員レギュラー”、“一人もあきらめない”というスローガンを掲げた『学び合い』の学校をめざす中村ならではのコンセプトを実現するために導入されたのが、この「ポテンシャル入試」といっていいでしょう。

受験生自らが記入する志願書では、記入欄に罫線を設けていません。受験生(小学生)の自由な発想と表現で書かれた文章の、字の大きさや、それに伴う字数なども見たいと考えられていて、なかには絵やイラストで考えを表現した受験生もいたそうです。入試当日の「面接(プレゼンテーション)」では、1人約3分のプレゼンテーションの後に、そのことについて面接官の先生方との対話型の「質疑応答」が行われます。なかには、自分が興味を持った絶滅危惧種の動物についての研究を紙芝居で披露し、最後には面接官の先生方にその紙芝居形式で「クイズを出して」先生方を驚かせた受験生もいたといいます。

宝仙理数インターのリベラルアーツ入試

宝仙学園共学部理数インター(以下、宝仙理数インターと表記)が導入した「リベラルアーツ入試」では、出願書類として「調査書コピーと学習歴報告書」を提出させ、入試当日には「日本語リスニング」と「面接(プレゼンテーション)」が行われます。

「学習歴」とは、小学生時代に打ち込んできた活動(芸術やスポーツや各種の習い事も含め)歴を、すべて「学習歴」と見なして報告書を提出。「日本語リスニング」では“授業をしっかり聞く力”がるかどうかが問われているということです。面接では一人約5分のプレゼン時間とされていましたが、なかには、「もう少し時間がほしい」と自ら要求した受験生もいたといいます。

そして来春2017年入試で宝仙理数インターは、中学入試のトータルな募集定員を「90名→135名」に増員。英語に秀でている受験生のための、グローバル入試(2月1日午後・2月4日午後。日本語リスニングと英語プレゼンテーション)を新設しました。さらには上記のリベラルアーツ入試を1回から2回(2月1日午後を追加、2月4日午前を午後に変更)に増やします。そして、以前から実施してきた公立一貫対応入試を2回から3回(2月1日午前に追加)に増設。逆に、これまで主流であった4科目入試を6回から4回に減らす(2月2日午前・2月3日午前は実施しない)という、思い切った方向性を打ち出しています。まさに「入試の多様化」を、ひとつの私学が体現しているといってもいいでしょう。

純粋に小学生のポテンシャルを評価する新たな入試

この二つの入試は、習い事やスポーツ、英会話など、多様な活動に打ち込んできた小学生の活動歴や意志力、継続力などを評価し、その潜在的能力(=ポテンシャル)を認めて、さらにそうした活動を含めて、今後の学習にも意欲的な受験生を広く受け入れようとする、まさに多くの小学生にとっての「希望の入試」となる可能性を秘めた入試です。

従来の中学入試の主流(というか大半)であった「4科目」あるいは「2科目」の筆記試験をあえて課さずに、つまりはそうした科目別のペーパーテストで受験生の最低限の学力を確かめる(担保する)ことをせずに、純粋に小学生のポテンシャル(潜在能力)を評価しようとした新たな入試は、ある種の“突き抜けた”入試のあり方として、受験関係者にも強烈な印象を残しました。

ただし導入の初年度ということもあり、今春入試では、まだその「自己アピール(プレゼンテーション型)入試」の存在が、広く知られるまでには至らなかったようで、それらの入試への志願者(受験者)は、さほど多くはなりませんでした。

しかし、その思い切った「自己アピール(プレゼンテーション型)入試」を実施した、先の両校(〇中村、◎宝仙学園共学部理数インター)の先生方だけは、それぞれの入試を「確かな手応えあり」と位置付けて、今後さらにその入試や広報対象を拡大していく姿勢を表明しています。

自己アピール(プレゼンテーション型)入試の新設

そして、そうした新たな入試のあり方に賛同したり、あるいはヒントを得たいくつかの私立中学校が、来春2017年入試に向けて、同様の意図での「自己アピール(プレゼンテーション型)入試」の新設に踏み切りました。

東京では、〇東京純心女子、◎東京立正、神奈川では〇聖和学院、千葉では◎昭和学院、埼玉では◎浦和ルーテル学院、などで新設された入試が、そうしたコンセプトの入試にあたると考えていいでしょう。

そして、この中村の「ポテンシャル入試」や、宝仙理数インターの「リベラルアーツ入試」にチャレンジし、合格を得て入学した生徒たちは、「自分が小学生時代に打ち込んできた(がんばってきた)活動と、そういう自分が認められた」という、大きな自己肯定感を持って両校(=自分を認め、評価してくれた志望校)に入学し、その後の学校生活に毎日生き生きと励んでいるといいます。

こうして、小学生のポテンシャル(潜在能力)や活動姿勢を評価し、自己肯定感を抱かせて中学に入学させてくれる「自己アピール(プレゼン型)入試」と、それを導入した私立中高一貫校は、これから先、きっと大勢の小学生と保護者にとっての「希望の入試」と「希望の私学」となっていくに違いありません。

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自己アピール入試を導入する学校〈新設一部〉

2017年入試で「自己アピール(プレゼン型)入試」を導入する学校〈新設入試のみ一部抜粋〉は上記の『資料はこちら』よりPFDファイルをご参照ください。