受験情報ブログ

2月1日から東京・神奈川の中学入試が一斉に開始。開成中には1,266名の志願者が集まる

2月1日(土)、開成中学校に集まった受験生たちは、強い思いを秘めた足取りで試験会場に向かいました。

2月1日(土)から、2020年首都圏中学模試のメイン、東京・神奈川の入試がスタート。私立中の受験生の大半は、この2月1日が第一志望校の受験日。絶対に譲れない目標への第一歩がこの日に決まります。開成中学校に集まった受験生は、この日に至るまでの努力の日々を思い出し、それを自信に変えながら、爽やかな空気の中、強い思いを秘めた足取りで受験生入り口に向かっていきました。(取材・撮影・文/北岡優希)

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2月1日(土)、東京・神奈川での一般入試開始

2月1日(土)から、2020年首都圏中学模試のメイン、東京・神奈川の入試がスタートしました。

天気にも恵まれ、冷たく澄んだ空気が、朝日の光によって少しずつ和らいでいく、この何とも言えない清々しさは、この季節にしか味わえない絶妙なバランスで、しばらく浸っていたくなるほどでした。

しかしこの日受験生たちは、絶対に譲れない目標への第一歩がこの日に決まるわけです。私立中学を受験するほとんどの生徒は、2月1日が第一志望校の受験日です。

中学だけでなく、この先の将来まで見据えて今日開成中学校に集まってきたであろう受験生たちは、この日に至るまでのつらく厳しい日々を思い出し、それを自信に変えながら、爽やかな空気の中、強い思いを秘めた足取りで受験生入り口に向かっていきました。

地震、インフルエンザ、コロナウイルス

前日深夜2時頃、筆者は緊急地震速報の警報音とその後の揺れによって目が覚めました。

茨城県南部を震源とする震度4の地震が起きたようです。おそらく同じように目が覚めてしまった受験生もいたことでしょう。

またインフルエンザに気を付けなければならない季節ですが、今回はコロナウイルスの心配もあり、この日は例年よりもマスク姿の受験生親子が多かったように思えました。この後の人生まで決めかねない非常に大切な日、万全の状態で臨みたいところです。

新校舎建築工事のため、例年とは異なる入口、動線

JR西日暮里駅を出て、歩道橋を渡り、例年であれば左に曲がり、開成のペンと剣の校章輝く正門から入場するのですが、今年は校舎建築工事のため、グラウンドに直接つながる臨時東門からの入場に変更されました。

やや小さめの入口のため割と早い時間から行列ができてしまっていたのですが、さすがは開成の受験生、警備の方の指示にすぐに従って特に混乱もなく入場ができていました。

入場前の静、開場後の動

筆者が臨時東門から入ったのが7時20分頃。グラウンド内には、すでに多数の受験生親子が、受験会場に入るための列を作っていました。

その向かい側には、激励に来た塾の先生たちがやはり同じぐらいの数の列を作っていました。会場の入口が開く少し前だったのですが、その場にいる人たちがみな静かに、開場を待っていたのが印象的でした。

外で、これだけの人がいるのに、先頭列のため息まで聞こえてきそうな静寂。最難関の試験を受ける直前の緊張感がひしひしと伝わってきました。

しかし開場後、一気に空気は変わります。塾の先生たちが声を出し始め、入場前のお子様にご家族が最後の激励をします。

ハイタッチをして笑顔で入っていく子、「合格」の鉢巻きを締め「行って参ります」と敬礼をし入っていく子など様々で、中でも印象的だったのが、涙ながらに我が子を抱きしめ、「お前は今まで本当に頑張ってきた。大丈夫だからな」と元気づけていたお父様。ほんの10秒ほどだったのですが、この瞬間のためにどれほどの努力、どれほどの想いが込められてきたのだろうと、こちらも目頭が熱くなってしまいました。

特に中学受験は、家族の受験です。これを経験することで、家族がひとまわりもふたまわりも成長していきます。

広々としたグラウンドですが、入場口は2~3メートルほどの幅です。当然、密度が濃くなっていきます。そこに在校生が4~5人、先生が1~2人立ち、保護者を控室に案内、受験生を会場に案内していきます。

我が子を見送った保護者は、いったん外出することもできるのですが、少しでも我が子のそばにいたいのでしょう、控室へと向かう保護者がほとんどでした。保護者控え室も、他の中学とはまた違った一種独特な緊張感と、ぴんと張り詰めた静けさに包まれています。

いずれもわが子のこれまでの努力と開成という志望校の入試の厳しさを知っている保護者が、その激戦のなかで、わが子が十分に力を発揮できるよう、最後の祈りを込めているからなのかもしれません。

在校生は堂々とした振る舞いで、受験票を付ける位置、お弁当を持ってきたかどうかの確認をしていたのですが、困っていそうな保護者の姿を見つけると、自ら声をかけにいき、ホテルマンのように対応していたその姿は、さすがは開成中学生、といったところでした。

8時40分になると、試験時間20分前なので席についてくださいということと、試験前の諸注意が全体の放送で流され、グラウンドまで聞こえてきました。まだグラウンドに残っていた保護者達は、祈るような表情でこの放送を聞いていました。

試験開始予定は9:00から。国語、算数、理科の順で、間に25分ずつの休憩をはさんで3科目が行われ、12:20から13:10まで50分間のお昼休みの後に、社会の試験が行われて終了します。合格発表は2月3日です。

この日のために全てを注いできた受験生が、全力を出し、その成果が報われるよう祈るばかりです。