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2/1(土)PM 聖セシリア女子中学校が3年目になる「 B方式グループワーク型読解・表現 入試」を実施!

2/1(土)午後、聖セシリア女子中学校の「B 方式グループワーク型読解・表現 入試」が実施されました...

2/1(土)午後、3年目になる聖セシリア女子中学校の「B 方式グループワーク型読解・表現 入試」が実施され、昨年より10名多い48名が受験しました。試験当日の様子をレポートします。

聖セシリア女子中学校の「B 方式グループワーク型読解・表現 入試」の集合・諸注意の説明の時間は14時30分ですが、昼食をとれるよう12時からアリーナを開放しています。暖かな陽気だったこともあり、何組かの受験生親子は校舎前のベンチに座って休憩していました。

受験生たちは、午前中に受験した学校の入試問題について話していたり、アリーナの前方に映し出されている諸注意を確認したりして時間になるまで待っていました。

試験は、新聞や雑誌等の記事を題材とし、その内容について理解したことや、自らの考えを記述する読解・表現(30分)と、あるテーマについて、自分の考えをまとめ、グループになって話し合いをするグループワーク(40分)が行われます。

在校生もお手伝い

集合時間になると、受験生たちは保護者と別れ、試験会場へ向かいます。「がんばってね」、「リラックス、リラックス」などと保護者から声を掛けられ、強くうなずいたり、笑顔で「行ってきます」と答えて試験会場に向かっていきました。試験会場となる教室までは、数名の在校生たちが誘導してくれました。

14時45分、「読解・表現」がスタート!

試験会場に着いて着席後、受験生たちに机に置いてよいものやトイレの場所など、諸注意が伝えられます。受験生たちは試験に向けて各自準備を始めます。廊下には在校生が立っていて、受験生をトイレまで誘導してくれていました。

受験生がトイレから戻り全員着席すると、受験生一人ひとりの机の上に先生から試験問題が配られていきます。

14時45分、いよいよ「読解・表現」試験(30分)がスタートします。チャイムが鳴り、試験監督の先生の「はじめてください」という合図で、受験生たちは一斉に試験問題を開きます。鉛筆で文章をなぞりながら読む受験生、鉛筆を持たずに文章を読む受験生、緊迫した空気が流れています。

15時15分、「やめてください」という先生の合図で、受験生たちは鉛筆を置きます。ふうっと息を吐いたり、手を膝の上に置いてじっとしていたりしていましたが、受験生一様に「とにかくやりきった」という表情をしていました。

15時35分、『グループワーク』がスタート!

1時限目の「読解・表現」の試験が終わると、受験生たちは「グループワーク」の試験が行われる試験会場へ移動します。「グループワーク」の試験会場は3会場用意されており、1会場16名ずつに分かれていきました。

15時35分、先生から問題用紙が一人ずつ配られ、「グループワーク」の試験が始まりました。

今年のテーマは、ある国が「自然災害」・「孤独な生活をする人が増加」・「人口の減少」という3つの問題を抱えていて、その問題を解決するためには、どんな職業の人を採用したらよいのかというものでした。

はじめの5分間で自分の考えとその理由をまとめます。そして、16名が8名ずつ、2つのグループに分かれて、グループワークがはじまります。

グループワークでは、グループで話し合って1つの意見にまとめることが求められます。聖セシリア女子中学校のグループワークは、神奈川県立中等教育学校で行われる「グループ活動による検査」に対応した方法です。ですから、神奈川県立中等教育学校を併願する受験生も多いそうです。先生から「司会や書記など決めずにグループ全員で取り組みましょう」と始める前に諸注意がありました。

あるグループでは、試験前から知り合いじゃないかと思ってしまうような「お願いします!」、「この意見でいいですか?」という問いに「いいと思います」など、声をそろえて進めるグループがありました。また、まずは1人ずつ自分の意見を発表して、すべての意見を1つずつ全員で検証していくグループもありました。どの受験生も、自分の意見を相手にきちんと伝え、相手の意見を聞けていました。

グループワークの感想を書かせる学校の思い

試験終了時間に近づくにつれ、笑顔で話し合う場面も見られました。全員で1つの意見にまとめるんだという共通の目的があるため、ワンチームになっていきます。

そして、16時45分にグループワークが予定通り終了しました。グループでまとめた意見は誰に発表するわけでもありません。しかし、最後にグループワークをした時の感想を問題用紙に書いてから解散になりました。

「書いてもらった感想は試験の合否には関係ありませんので、問題用紙は持って帰ってください。しかし、みなさんがこの場で感じたことを聖セシリアでは大切にしています」と最後に先生から受験生に対して伝えられました。

試験終了後、受験生は保護者が待つアリーナで合流して、帰っていきます。校舎から出ると青柳校長先生をはじめ先生方が受験生に笑顔で挨拶をして見送っていました。なぜ、聖セシリアという学校が「この場で感じたこと」を大切にしているのか?こんな場面にも答えがあるような気がします。

きっと、受験生が4月から聖セシリア女子生になり、卒業するころにはこの答えがわかるのではないでしょうか。