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和洋九段女子中学校高等学校2022『生徒による「SDGsを学ぼう」講座を開催』

和洋九段女子中学校高等学校2022『生徒による「SDGsを学ぼう」講座を開催』を紹介いたします。


【写真:プログラム『障がい者のために私達ができること』よりワーク「ユニバーサルデザインをつくろう」】

和洋九段女子中学校高等学校(東京都・千代田区、女子校)が生徒(高校3年生)による「SDGsを学ぼう」講座を5月7日(土)に受験生対象に開催しました。グローバルコースの展開やPBL(Problem Based Learning・双方向対話)型学習を基軸に教育改革をすすめた一期生である高校3年生が、これまで取り組み学んできた様々な社会課題についての活動をワークショップ形式(参加型)で実施しました。

プログラム『障がい者のために私達ができること』

「ストレス社会」「食物アレルギー」「発達障害」「ユニバーサルデザイン」の4テーマをプレゼン。この取り組みから学んだことは、調べたことを伝えることの難しさ。人は様々な視点があるので、相手の立場に立って伝える必要がある。参加してくれた小学生にどのように表現すればよいか考えたとのこと。ワークショップの最後には、「ユニバーサルデザインをつくろう」を実施。事前に準備した複数のデザインを組み合わせて、参加した親子がオリジナルのユニバーサルデザインを作成。「複数のデザインを組み合わせることを考えることで、障がい者の視点に立って考えてほしい」という高3生の想いが伝わった充実した内容であった。

【写真:プログラム『障がい者のために私達ができること』より「プレゼン」】

プログラム『Let‘s KAI GO(介護)!』 

「おじいちゃんおばあちゃんと長く過ごすために必要なことはなにか」ニューストピックスの上位にあがる介護問題に向き合ったクイズ形式で学ぶワークショップ。取り組みにあたり、本や資料などを調べたがどうも腑に落ちないことが多かったとのこと。そこで、実際に介護施設を運営している団体にアポイントメントをとってインタビューを実施した。インタビューにとどまらずディスカッションとなり学びを深めた。どうしてもマイナスイメージが多かった介護であったが、「未来をみて、みんなで取り組める明るい介護をめざそう」と変化した。「他人事にしない」を合言葉した心に響く内容であった。

【写真:プログラム『Let’s KAI GO(介護)!』より「プレゼン」】

プログラム『地球をよくし隊!が高1から高2まで行ってきた活動...

「食品ロス」について考えるワークショップ。実は中学生時代のファストフード店での職業体験におけるある出来事が今回の取り組みのきっかけとなったとのこと。それは「食べることができる余った食べ物を泣く泣く廃棄をした」経験であった。これからの未来を一緒に担っていく参加してくれた小学生に自分事として問題意識を高めてもらうために、クイズを融合した「食品ロスすごろく」をオリジナルで作成。楽しみながら理解が深まる内容であった。高3生のご家庭では、規格外野菜を購入して料理をするようになり、食品ロス削減を実践。今後、学んだことを広めていきたいとのこと。

【写真:プログラム『地球をよくし隊!が高1から高2まで行ってきた活動』より「食品ロスすごろく」】

プログラム『ゴミ分別の意識改革』

海と陸の豊かさを守るために必要なゴミ分別について「アソビでマナブ」プログラムを実施。

このゴミは次のうちどれにあてはまる?「もえる」「もえない」「リサイクル」。参加した親子は積極的に意見交換しながら答えを選択していた。答え合わせ後の高3生による解説に興味深く聞いていたのも印象的であった。この取り組みは、学校内の分別状況確認からスタートしたとのこと。一人ひとりの生徒への啓蒙と物理的な分別するためのゴミ箱の設置が急務であることに気づき実践している。「様々な場面で意識改革をすることが、環境に優しい未来をつくる」が伝わる意義のあるワークショップであった。

【写真:プログラム『ゴミ分別の意識改革』よりワーク「アソビでマナブ」】

上記は、生徒主体で取り組んできた社会課題についての活動を表現したワークショップであり、どれも生徒の熱い想いを感じることができた。和洋九段女子中学校高等学校では、「先をみて齊える(ととのえる)」を校訓に、主体的に協働する授業スタイルを実施。その成果の1つを垣間見ることができた。未知なる未来にて活躍することが期待できる。