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函嶺白百合学園中学校・高等学校2022 PBL(課題解決型)学習

飴細工アーティスト・蜜咲ばぅさんとのコラボ探究!

今回は、同校の高2生徒が「総合的な探究の時間」のなかで、飴細工アーティストの蜜咲ばさんとのコラボで取り組んできた探究活動の成果である、班(グループ)毎のプレゼンテーションの様子を見せていただきました。アントレプレナーシップの育成にもつながる、こうした函嶺白百合学園のユニークな「PBL学習」に注目したいところです。

“Well being”をめざして学ぶ 探究学習

神奈川県足柄下郡の箱根町強羅の高台に、小規模ながら珠玉の学校施設・環境を持つキリスト教カトリック系の女子校・函嶺白百合学園中学高等学校。仏・シャルトル聖パウロ修道女会の3人の修道女が来日し、修道院を創設したことから始まった白百合学園。いま日本国内には、北海道から九州までの日本各地に、幼稚園から大学まで「白百合」の名を冠した姉妹校の教育機関が10校あり、函嶺白百合学園はそのなかで最も若い姉妹校です。

箱根の青空と済んだ空気のもとで学ぶ小・中・高の生徒たちが日頃の学校生活のなかで感じている“幸せ度”はとても高いことが、在校生の屈託のない表情と、誰とも明るく交わされる「ごきげんよう」の挨拶から感じ取れます。

姉妹校すべてに共通の校訓は、「従順(真の自由を知る喜び)・勤勉(能力を磨き役立てる喜び)・愛徳(互いに大切にし合う喜び)」。この漢字6文字の校訓の奥には、自分を大切にしながらも、学ぶ努力をすることと、そこで高めた力を他者や社会のために役立てること、そして多様性を認めて平和な社会を築いていくことが、すべて“喜び”と表現されていることが、白百合学園に共通の考え方なのでしょう。最近の言葉でたとえると、「Well being(=すべての人の幸せ)」を求める考え方です。

“地球環境を守る”探究活動や アントレプレナーシップ育成

そんな函嶺白百合学園の高校生が「総合的な探究の時間」のなかで、NPO法人SoELaさんのサポートを得て、今年で2年目を迎えた探究学習のひとつが今回の取り組みです。これまでにも、 “地球環境を守る”カードゲーム「マイアース」を企画し、商品化まで実現しつつある函嶺白百合学園の探究活動。

今回は、アントレプレナーシップの育成にもつながる、飴細工アーティスト・蜜咲(みつさき)ばさんとのコラボで行う、飴細工と飴細工職人さんの将来をよくするための、高校2年生によるグループワークでの探究学習の発表の場を見せていただきました。

前期の探究の成果として、これまでに各グループ(班)で考えたアイディアを、蜜咲ばさんご本人の前でプレゼンテーションする機会です。各班とも、蜜咲さんご自身に、「こんなアイディアならやってみたい!」と思ってもらえるような企画を全力で考えてきました。

定刻になると、この活動をプロデュースしているNPO法人SoELa(ソエラ)代表理事の岡部佳文さんと蜜咲ばさんから生徒さんへのメッセージをいただいた後、順に各班のプレゼンテーションが行われます。

思い思いにアイディアを結集したプレゼンテーションを披露!

口火を切った4班(ストリートキャンディーズ)は「飴細工への旅」と題した3つのプラン、とくにファミリー向けコースの企画ストーリー仕立てで、ばさんからは「幸せを感じるプレゼンでした」とコメントをいただきました。

次の6班(飴細工調査隊)は、飴細工を存続させるためのクラウドファンディングを提案。絵本『えんとつ町のプペル』を実現~ヒットさせた芸人・西野亮廣さんの実績も参考に、県外の移動資金、飴細工の材料費、飴細工職人の養成費までを計算して、クラウドファンディングの寄付金額なども割り出し、プレゼンしてくれました。岡部さん、ばさんからは、資金の計算やクラウドファンディングの実施期間など具体的な企画にお褒めのコメントをいただきました。

3番手に立った1班(ヒナミンズ)は、「ANNIVERSARY CANDY」と題した企画で、ターゲットを明確化して、実際のアンケート結果をもとに、「12種類の誕生石の色と31種類の動物」を掛け合わせた「366種類の飴細工」を商品として企画し、聞く人たちを楽しませてくれました。ばさんからは「アンケートに感動!」と、岡部さんからは「ターゲットのペルソナ設定が良い」というコメントをいただきました。

4番手の3班(くりりん)は、コロナ禍の影響でお祭りの実施回数が減ってしまったことと、飴細工師が100人に満たない状態の打開策として「飴細工体験」を打ち出し、自宅でもできる「体験キット」の通販を、こちらもアンケートによる希望回答を説得材料として、家庭で楽しんでもらう「一般用」に加えて、多くの人に知ってもらうための「団体用」キットの案も加え、飴細工の楽しさを知ってもらうためのプレゼンを披露しました。

5番手の5班(チームあんず)は、「飴細工をもっと身近に!」と題した企画で、これからの社会を創っていく若者に焦点をあて、「若い人たちに関心を持ってもらう!」ための飴細工体験を「知育菓子」としてスーパーやコンビニで販売する企画を立てました。しかし、実際には熱い本物の飴細工ではなく、チューイングキャンデイなどで代用して、子どもが安全に飴細工作りを体験できるような形を企画しました。実際に自分たちで作った動物キャラのプロトタイプも持参し、実物を回覧してみてもらうことで、リアリティーのあるプレゼンを披露しました。ばさんと岡部さんからは「理想の着眼点と、現実の提示が良い」とのコメントをいただけました。

最後になった2班(チーム千歳飴)は、「吾輩は飴細工である。名前はまだない~2022~」と題した、「〇〇×ばちゃん」という人気キャラとのコラボ企画のプレゼンを披露してくれました。未来を担う子どもをターゲットに「子どもたちに飴細工で笑顔を届けたい」というコンセプトで、人気のポケモンと飴細工師ばちゃんとのコラボを考え、「PoKeMoNならぬAMeMoN」という商品を企画。飴細工にポケモンボールを被せることで、何が出るかわからないワクワク感を演出したり、全〇種類のコンプリートをめざす形での購買意欲を高めるなどの付加価値も盛り込みました。壇上では自作の紙製ポケモンボールとコイキングの飴細工を使って、楽しいプレゼンを見せてくれました。ばうさんからは「感動しました」、岡部さんからは「(ポケモンの)ライセンス料まで調べたのは良かった」と好コメントをいただけました。

仲間と一緒に考えたアイディアを自分たちの言葉と演出で伝える!

計6チームのプレゼンテーションが済むと、観点別に得点がつけられる会場の審査員による評価を集計し、優勝チームが発表されました。

しかし、「実際には全チーム(班)が優勝!」という、プレゼン後の蜜咲ばさんからの嬉しい講評があったように、すべての班、すべての生徒が知恵と力を合わせて、課題に向き合い、それぞれユニークな企画を考え、それを自分たちの言葉と演出でプレゼンテーションできたことが、この総合的な探究のいちばんの成果です。

ご自身が飴細工というユニークな世界のアーティストとして、またアントレプレナーとして活躍している蜜咲ばさんと彼女とのコラボを通して触れ合い、探究的な学びを通して今回のプレゼン発表を楽しむことができました。やがては自分自身の将来の生き方や課題との向き合い方、そしてアントレプレナーシップをも育む、このような学びができる学校が、函嶺白百合学園であることを、一人でも多くの子どもたちと保護者に知っていただきたいと思います。

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