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受験情報ブログ

【日出学園中学校・高等学校】「STEAM教育」理数分野に創造性を加えた横断的な学び

my SPECIAL ONE(2023年8月発行・高校受験情報誌)連携記事

芸術科(音楽科・美術科)・技術科・家庭科・情報科・総合探究科の5科で構成される「STEAM科」


「複合知」で問題発見・解決する能力を備えた人材育成を目指すSTEAM教育。日出学園中学校・高等学校(千葉県市川市)には、芸術科・技術科・家庭科・情報科・総合探究科の5科で構成される「STEAM科」があります。この特色ある教育をご紹介いたします。

my SPECIAL ONE(2023年8月発行)

首都圏模試センターが発行する『my SPECIAL ONE』のコンセプトは、キミの“スペシャル”になる学校がきっと見つかる、じっくり知る、じっくり選べる高校受験情報誌です。高校受験において、受験する学校を割り振られてしまう現在の進路指導(入試システム)のもとでは、自分にとってベストの選択肢を探しにくい状況が生まれているのが現状です。先進的でユニークな“ 希望の私立中学校・高等学校 ”の存在を、本誌では多くの高校受験生と保護者にお伝えしたいと思います。今回の記事についても、この情報誌と連携しております。ぜひ、ご期待ください。

(写真)『my SPECIAL ONE』2022年版表紙

日出学園とは

日出学園の「校訓」は児童・生徒たちへの深い思いを込めて『誠・明・和』と表現されています。この「校訓」創立してから85年を経た今日まで脈々と引き継がれており、周囲の人や世界の人々と協調を図りながら、自己の確立を目指す、自己実現を達成できる生徒を育成することを目指しています。

※ 誠「至誠を基とし中正の道を尚ぶこと」 明「明朗快活にして責任を重んずること」 和「和衷協同して苦楽を共にすること」


日出学園のSTEAM教育とは

「STEAM」とは、科学(Scicence)、技術(Technology)、工学(Engineering)、アート(Art)、数学(Mathematics)の各頭文字によって構成される分野横断的な学びに関する教育のことです。日出学園では、STEAM教育を基本として、今あるものをどのように活用していくのかを考えるために学園生活を楽しむ場があります。STEAM教育を理数系ととらえず、全ての教科にSTEAM教育は関わることにこだわっています。さまざまなものに触れて、皆と話し合い、自分の道を選んでいく、そのサポートを日出学園の先生方がしています。少人数だからできること、自身の夢を叶えることができる環境が日出学園にはあります。芸術科(音楽科・美術科)・技術科・家庭科・情報科・総合探究科の5科で構成される「STEAM科」を中心にご紹介いたします。


STEAM科①集団の中の個の価値を見出す「音楽科」

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(写真:キーボード合奏「Sing sing sing」(高2芸術選択「音楽」)

AIなどの技術発達に伴い人間にしかできないこと(創造性、コミュニケーション能力、先導力)が求められる世の中に変化している中、自己表現や協調性など、集団の中の個の価値を見出していく力が必要になるといわれています。中学校では表現(歌唱・器楽)、鑑賞、創作を満遍なく扱います。小さい単位でのグループワークを取り入れることで、リーダー経験をより多くの生徒に体験させ、音楽を通して自己表現や協調性を学びます。高等学校では「音楽は必要か?」という問いを基に、これからの自分の音楽への関わり方を模索していきます。教科書に限らず、様々なジャンルの曲を演奏します。生徒から好評なのは「グループ発表会」という、任意のメンバーと楽器で好きな曲を演奏するものです。また、生徒のニーズも積極的に取り入れ、スマートフォンアプリを用いての作曲にも挑戦しているのも特徴です。

STEAM科②自分の夢やイメージも表現する「美術科」

(作品:2021年度 東京芸術大学絵画科油絵専攻 合格 Y.S君の高校2年次の作品)

中学校では、不透明水彩絵具と水性色鉛筆を併用。美術の様々なジャンルでの制作を通して、生活に役立つ技術、感受性、造形的な見方、考え方を育みます。高等学校では、高校ではアクリル絵具を主に使用。油絵的厚塗り技法を習得すると共に印象派やキュビスムの絵画について学びます。そして、シュルレアリスムを学ぶと同時に、自分の夢やイメージを元に、幻想的絵画に挑戦します。また、下総の大地や晴れた日には遠く筑波山も望める窓際の景色と、その大きな窓からは安定したノースライトの穏やかな光が差し込む美術室が、生徒の創造性をかきたてることでしょう。

STEAM科③ICT活用「技術科」問題解決をはかる「家庭科」

(写真:技術科 板金加工 ミニちり取り)

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(写真:家庭科 自家製スポーツドリンク作り)

技術科では、自分だけのオリジナルの作品を目指した作品作りに取り組めます。また、技術室での学習では、ダブルのプロジェクターにより動画で撮影された製作の説明やパワーポイントなどを使い手順を二画面で説明、ICTを多く取り入れた授業が展開されています。家庭科では、自立・共生・貢献を目指して、家庭生活・食生活、衣生活、保育、住生活、消費行動など様々な側面から生活を観察し、問題解決を身につけることを目標にしています。

STEAM科④情報の扱い方と自己の生き方を考える「情報科」

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(写真:情報科 3Dプリンタ造形実習)

(写真:情報科 micro:bitによるプログラミング実習)

インターネットの発展により、誰もがスマホを所有し、SNS情報の発信を行う時代が到来。情報技術は日進月歩で進化している中日出学園では、「知識」以上に「姿勢」の養成に力をいれています。多くの発問や課題の制作を通して、全ての生徒が「情報の扱い方」をじっくりと考えることのできる時間を目指しています。また、情報科学の知見を深めながら、今一度「ヒトとは何か」をコンピュータとの比較の中で問い直すことで、全ての生徒にとって今後の自己の生き方の指針となるようカリキュラムを設計するのも特徴といえるでしょう。

STEAM科⑤問いを立て、自分なりの答えを探す「総合探究科」

(写真:総合探究科 ポスターセッションの様子)

総合探究科②.jpg

(写真:総合探究科 グループ活動)

探究とは、自らが日常生活で得た興味関心から問いを立て、その問いに対し自分なりの答えを探していく活動のこと。日出学園の総合探究科の授業では、各教科で学んだ知識・技能・得た興味を活用し、他者とのコミュニケ―ションを通しながら、問いについてとことん向き合います。中学校では、図書館やインターネットの情報源を使って、探究の基礎となる「調べる技術」を学びます。また、「そもそも自分が何に対して興味を持っているのか?」を知るための自己との対話、他者への発信を通して、「自分の意見を伝え、相手の意見を聞く」力を身に着けます。高等学校では、中学での内容に加え、それまでの他教科の授業で得た興味・知識・技能を生かし、身近な学校生活の中の問いから、将来に結びつく問いまで、個人やグループで深く取り組みます。また、3万5千冊の蔵書と、ICT設備を揃えたメディアセンターがあり、探究学習を深める環境が日出学園にはあります。

論理的思考を身に付ける「英語科」におけるSTEAM教育

(写真:英語科 授業の様子)

日出学園の英語科では、あらゆる教材を使用し、どの授業においてもDiscourse marker(談話標識)に注目することで、STEAM教育が重視する「論理的思考」習慣の重要さに、生徒たちの意識が向くよう取り組んでいます。

個の学習課題を見つける「保健体育科」におけるSTEAM教育

(写真:保健体育科 ダンスの授業の様子)

日出学園の保健体育科のダンスの授業などでは、基礎の技能を身につけた上で、その時の自分のフォームをChromebookやiPadで互いに撮影し、客観的に自分を見つめなおすことで、一人ひとりに合った学習課題を見つけられるように工夫されています。

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