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北里大学附属順天中学校(東京・共学校)「多面的入試」26年入試レポート

2026年2月4日午前 北里大学附属順天中学校「多面的入試」が実施されました。

北里大学附属順天中学校は、東京都北区に所在する共学校です。2026年4月より北里大学の附属校となることで、大学連携を生かした学びが注目されています。本記事では、北里大学附属順天中学校の入試「多面的入試」の様子をレポートします。<取材/ミライクリエ 菅原祐二>

わが子に合う入試が見つかる!北里大学附属順天の多彩な入試

北里大学附属順天中学校(2026年4月より校名変更予定)の入試は、私立中学の一般入試として、例年2月初旬に複数回実施されています。受験生の学力や得意分野に応じて選択できるよう、いくつかの入試方式が用意されているのが特長です。

最も基本となるのが A入試 で、国語・算数・理科・社会の4教科による学力試験を行います。小学校で学んだ内容をバランスよく理解しているかを確認する形式で、基礎学力から応用力までを総合的に評価します。

続いて B入試 は、国語・算数の2教科入試です。限られた教科に集中して準備した受験生にとって取り組みやすい方式で、文章読解力や論理的思考力、算数における思考の過程などが重視されます。

さらに近年注目を集めているのが 多面的入試 です。国語と算数、または国語と英語の学力試験に加え、プレゼンテーションを通して受験生の考える力や表現力、主体性を評価します。知識や得点だけでなく、「自分の言葉で伝える力」や「学びに向かう姿勢」を大切にする、同校の教育方針が色濃く反映された入試と言えるでしょう。

このように北里大学附属順天中学校では、学力試験を軸としながらも多様な入試形態を設けることで、さまざまな個性や強みをもつ受験生に門戸を開いています。

今回は「多面的入試」をお届けします。

学力+表現力で評価する新しいかたち「多面的入試」

2026年2月4日に実施された「多面的入試」は、基礎学力とともに、受験生一人ひとりの個性や可能性を多角的に評価することを目的とした入試です。試験は、国語・算数または英語・算数の2科目による基礎学力試験に加え、「マイ・プレゼンテーション」で構成されています。

基礎学力試験では、これまで積み重ねてきた学習の成果を確認します。一方、マイ・プレゼンテーションでは、受験生が自分の興味・関心やこれまでの経験、考えを自分の言葉で伝え、試験官とのやり取りを通して深めていきます。限られた時間の中で、何を伝えたいのかを整理し、相手に分かりやすく表現しようとする姿からは、創造力や思考力、表現力、さらには対話力までが見えてきます。

合否判定は、基礎学力試験2科目の得点合計200点を70点に換算し、マイ・プレゼンテーションのパフォーマンスをルーブリック評価による30点として合算した、計100点をもとに行われます。知識量だけでなく、その知識をどう活かし、どのように挑戦しようとするのかを重視する点が、この入試の大きな特長です。

確かな基礎学力を土台にしながら、自分らしさを発揮し、新たな一歩を踏み出そうとする受験生の姿が随所に見られた多面的入試。学ぶ力の「現在地」だけでなく、「これから伸びていく力」に光を当てる入試であることが、会場全体から伝わってきました。

緊張の先にある強い意志――学力試験に臨む受験生たち

各科目50分ずつの学力試験が、いよいよスタートしました。試験教室には、張りつめた緊張感がありながらも、不思議と重苦しさはありません。これまでに複数校を受験してきたであろう受験生たちは、長丁場の入試日程による疲れを感じさせることなく、静かに問題用紙へと向き合っていました。

鉛筆を走らせる音が一定のリズムで響き、時折ページをめくる音がその集中を際立たせます。一人ひとりの表情からは、「この学校で学びたい」という明確な意志がにじみ出ており、北里大学附属順天中学校への入学意欲が、教室全体の空気感をつくり出しているようでした。緊張の中にも前向きさが感じられる、印象的な試験の時間となりました。

自分らしさを堂々と――受験生が主役のプレゼンテーション

プレゼンテーションは、受験生が小学生として取り組んできた学習や、これまでのさまざまな体験・活動について、自分の言葉でアピールする試験です。プレゼンテーションの後には質疑応答の時間が設けられ、受験生は面接官との対話を通して、自身の考えや思いをさらに伝えていきます。所要時間は、プレゼンテーションと質疑応答を合わせておよそ10分程度です。

受験生は出願時にプレゼンテーションのテーマを事前に登録し、その内容を学校に提示します。テーマは自由で、これまでには自由研究や各種コンクールでの発表内容、絵画や音楽などの芸術分野、スポーツ活動への取り組みのほか、海外視察やホームステイの経験、将来の夢を語るものなど、実に多彩なテーマが見られました。自由研究系、体験談系、自分の考えや主張を伝える主張系など、いずれも「言葉で伝える力」が重視される点が特徴です。

発表の際には、補助的な資料としてスケッチブック形式の資料や紙芝居、写真、作品、賞状などを持ち込み、自由に使用することができます。自分なりの工夫を凝らしながら、視覚的にもわかりやすく伝えようとする姿が印象的です。

評価は、①アピール内容の信ぴょう性とポイントの的確さ、②質問に対する明確な応答力と豊かな発想力、③好感のもてるプレゼンテーション態度と入学後の将来性、の3項目について、それぞれ5段階で行われます。1名あたり15点満点、2名の先生による審査で合計30点満点となります。

担当の先生によると、「明るく元気に、迷うことなく自分の思いを伝えること」が大切なポイントとのこと。限られた時間の中でも、自分らしさを堂々と表現しようとする姿勢が、高く評価される試験となっています。

学力試験の会場から、受験生は一人ひとり名前を呼ばれ、プレゼンテーション会場へと移動していきます。廊下を歩く足取りはどこか慎重で、次に待つ本番を意識した緊張感が背中越しにも伝わってきました。

当日の会場には、開始の時を待つ独特の空気が漂っています。順番を待つ受験生たちは、手元のスケッチブックを何度も見返したり、静かに深呼吸をしたりと、それぞれが自分なりの方法で気持ちを整えていました。こわばった表情や、ぎゅっと握りしめた手からは、このプレゼンテーションに懸ける思いの強さが感じられます。

ところが、いざ教室に入り、名前を呼ばれて前に立つと、空気が一変します。話し始めた瞬間に表情が和らぎ、目に力が宿る受験生も多く見られました。自分のテーマについて語るうちに声には自然と張りが生まれ、身ぶりや視線にも自信が感じられるようになっていきます。緊張を乗り越え、自分の世界に入り込んでいくその変化がとても印象的でした。

スケッチブックを一枚ずつめくりながら研究の過程を説明する受験生、自作の作品を大切そうに掲げ、工夫した点や苦労した点を熱心に語る受験生、さらには立ち位置を変えたり、身ぶり手ぶりを大きく使ったりしながら、全身で思いを伝えようとする受験生もいます。プレゼンテーションの形は実に多様で、同じ空間にいながら一人ひとりの個性が鮮やかに浮かび上がっていました。

こうした光景からは、学力だけでは測れない力や魅力を丁寧に見取ろうとする学校の姿勢が伝わってきます。受験生がこれまで何に打ち込み、どんな経験を積み重ねてきたのか。その歩みそのものを多面的に評価する――まさに多面的入試であることを実感させる、印象深い時間となっていました。

2026年北里大学附属順天中学校が新たなスタート

北里大学附属順天中学校は、2026年4月1日より校名を「順天中学校」から変更し、新たなスタートを切ります。中高一貫教育のもと、生徒一人ひとりの可能性を引き出し、主体的に学び続ける力を育む教育を実践しています。

教育理念には「学びを通じて未来を創る力を育む」ことが掲げられており、探究活動や国際的な視野を養う多彩なプログラムが用意されています。探究活動では、身近な課題から社会的テーマまで幅広く取り上げ、地域社会と連携した実践的な学びを通して、思考力や表現力を伸ばしていきます。

学校生活においては、部活動や学校行事が充実しており、生徒同士の交流を通して協働する力やコミュニケーション力が自然と育まれます。施設や学習環境も整っており、落ち着いた雰囲気の中で安心して学べる点も魅力の一つです。進学実績も安定しており、多くの卒業生がそれぞれの希望する進路へと進んでいます。

北里大学附属順天中学校は、生徒一人ひとりの成長に寄り添いながら、これからの社会で活躍できる人材の育成を目指す学校です。

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