【東京都立桜修館中等教育学校】適性検査から迫る、教育の本質!
my TYPE第14号(2025年9月21日発行)掲載
取材・文/石坂康倫
未来を切り拓く「 桜修館中等教育学校」とは
東京都立桜修館中等教育学校は、東京都がはじめて設立した「中等教育学校」として、その革新と伝統を兼ね備え、2025年度に創立20周年を迎えます。「真理の探究(高い知性、広い視野、強い意志)」という校訓を掲げ、自由と自治の精神を受け継ぐ桜修館は、都立大学駅から徒歩10分と便利な立地にあり、近隣にはめぐろパーシモンホールをはじめ、緑豊かな住宅街に囲まれ、落ち着いた環境で学べる学校です。本記事では、小学6年生の受検生やその保護者に向けて、桜修館で実施されている「適性検査」の特徴を掘り下げながら、学校生活や進学実績・生徒の声も交え、知るほどに心惹かれる桜修館の魅力を徹底解説します。まずは桜修館中等教育学校の校長・信岡新吾先生にお話を伺いました。
適性検査を実施する理由と、受検するための準備は?
「 論理的思考力」こそが桜修館の教育の核
【信岡校長】「本校は中等教育学校ですので、高校からの入学者はおらず、中学から6年間一貫して学びます。“教養教育”として特に重視しているのは『論理的思考力』です。国語・数学ともに“論理を学ぶ”ことを重視し、他の学校に先駆けて導入しました。その成果は学力の面にもはっきり表れてきています。読解力、思考力、判断力、表現力といった、今まさに求められる力が、桜修館ならしっかりと身に付くのです。そうした土台を持っている小学生にぜひ入学してもらいたい。その“下地”を、文章やグラフを材料に読み取り、考え、表現する『適性検査』によって見極めているのです。
適性検査の特徴と傾向は?
都立の中高一貫教育校で行われる適性検査は 大きく分けて 適性検査 I(作文・文章表現) 適性検査 II(大問 1「算数分野」・大問2「社会分 野」・大問 3「理科分野」の総合問題) の2つがセット。
適性検査に強くなるための 準備・ヒント
「適性検査I対策で効果的なのは、様々な文章を読むことです。新聞の時事問題や偉人の伝記、歴史・科学の文章など、“教科書以外の書物”に積極的に触れてみてください。さらに重要なのは、書く練習。『誰が読むのか』を意識して、読み手に伝えるための文章を書く習慣をつけてほしいと思います。」「適性検査Ⅱは、問題文を読み取り、自分の考えを整理し、的確な表現力で答える総合力が必要です。ですが、問われる内容自体は“教科書の範囲内”ですので、小学校の授業をしっかり理解しておくことが最大の対策になります。」
桜修館の生活はどう?受検生へのアドバイス
桜修館での “リアルな学校生活” や “受検体験”、在校生からの励ましの言葉を紹介します。
1 年生(中 1)梶山修志くん「姉が卒業生で、僕も“ぜひ入りたい!”と第一志望に決めました。友達ができるか不安だったけど、すぐうちとけて、今は毎日が本当に楽しいです。受検では、過去問と適性検査Ⅰの作文練習を重ね、課題文の“言葉”を使って書くよう意識しました。語彙を増やして具体例を挙げることが大事ですよ!」
1 年生(中 1) 中津咲優子さん「第一志望でした。受検対策は、過去問の解き直し&ノートまとめ。どこで間違えやすいかも書き込んで、見直しました。このノートが本番の自信に!受検生のみなさんもミスや苦手を“見える化”することが大切です。」
6 年生 (高 3) 北澤虎太朗くん「桜修館では、有志の行事で本物のリーダー経験ができる。僕は生徒会中央委員長として“半袖ポロシャツの制服化”を提案、生徒の自治で実現しました。先生たちは私たち生徒の自主性を重んじてくれます。受検対策としては、教科書の基本内容をしっかり押さえることが一番。難しすぎることをやる必要はありません。」
6 年生 (高 3) 横田莉奈さん「私が入学した年はコロナ禍で大変でしたが、後期課程ではアメリカへ1年間留学できるチャンスを得られました。自分に自信がついたし、これをきっかけに将来は“海外で日本の架け橋になること”を目指しています。作文では知識より“伝えたい気持ち”と“正しい日本語で論理的に書くこと”が大事ですよ。」
どの生徒も自分らしく頼もしい姿が印象的です。在校生は、“自分で考え、表現できる”人になれるこの桜修館で毎日を謳歌しています。
“この学校だけ”の圧倒的な特徴
では、桜修館中等教育学校ならではの魅力を整 理して紹介します。
1.徹底した論理力・教養主義
「論理的思考力」を重視し、国語・数学での“論理”学習は都内の中高一貫教育校でも先駆的。考える力・伝える力が学校全体に根付いています。
2.生徒主導の三大行事
「クラスマッチ」「記念祭(文化祭)」「合唱コンクール」の三大イベントは生徒自身の手で企画~運営。“改善点の引き継ぎ”まで自分たちで話し合い、先生はサポートに徹するという自治精神!全学年が一体となり、縦のつながりも生まれます。
3.徹底的な添削と論文指導
6年生の12月ごろからは個別添削が超・徹底。先生同士が「どう添削したら伸びるか」と競い合うほど熱意があり、一人一人に対して徹底的に大学受験指導をします。また、5年生では5000字もの課題論文も書き上げた実績が自信につながっています。“書く力”がバツグンに伸びる環境!がここにはあります。
4.上下の絆の深さ、毎日を楽しむ生徒たち
「上級生は特に下級生を気にかける」とみんな口をそろえるほど思いやりにあふれた校風。友達もたくさんでき、毎日“ワクワク”する“挑戦”がたくさん待っています。
5.圧倒的な進学実績
“伸びる”の証拠に、2025年度(令和7年度)の大学入試で・東大現役合格7名・国公立大現役合格68名・早稲田大現役53名・慶應大現役30名/卒業生142名など、難関大学への合格実績が非常に高い!医学部医学科合格(2024年度過年度生含む)26名の実績もあります。
桜修館の精神とこれから
都立中高一貫教育校のモデルとも言える桜修館。その根本には「自由と自治」「論理的に考え表現する」「生徒一人一人を信じ徹底して育て切る」というブレない教育理念があります。「生徒たちが自ら考え、動き、仲間と支え合い、大きく成長できる」学校です。その成長を支えるのは、生徒の主体性を信じて引き出し、全力で導く熱い先生たち。創立20周年を迎えてますます活気あふれる桜修館。「自分で考え、伝え、行動したい」「真理を探究したい」君にこそ、最高の場所。まずは一度、学校公開や説明会へ足を運んでみてください。きっと想像以上の“自分の未来”がここで待っています!
編集後記
桜修館は都立中等教育学校の象徴的存在です。「文武両道」とはまさにこの学校のための言葉。生徒の主体性を何より大切にし、20年経った今も立ち上げた時の精神を大切にしながら進化し続けています。施設は古くなっても、生徒の輝きと先生たちの情熱は一層増しています。今後も社会で活躍する人材がここから次々と生まれることを心から願っています。
中学入試情報誌『MyTYPE』とは
『MyTYPE』は、首都圏模試センターが発行する中学入試情報誌で、最新の入試動向や学校情報をわかりやすく紹介しています。偏差値データや合格者分析に加え、受験生の「タイプ」に応じた学校選びの視点が特徴です。学力だけでなく個性や学び方に合った進路を考えるヒントが得られ、保護者にとっても教育方針や学校生活を知る貴重な情報源となります。受験を通じて子どもの未来を見つめるきっかけとなる一冊です。今回は、2025年9月24日発行のmy TYPE第13号に掲載しました記事をご紹介します。 『myTYPE』2025年9月24日号のデジタルマガジンはコチラ
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