学校特集

東京成徳大学中学・高等学校

ニュージーランド学期留学が全員参加に!
創立100周年に描くのは、主体的でたくましい「徳を成す」精神を持つグローバル人材の育成。

近年、英語力の強化や国際交流に力を注いでいる東京成徳大学中学校・高等学校。同校が中学英語の総決算と位置づけている「ニュージーランド(NZ)学期留学」は、語学力の向上だけでなく心の成長も促します。このNZ学期留学が、2017年度の入学者から全員参加のプログラムとなります。
東京成徳学園は2025年の創立100年に向けて「東京成徳ビジョン100」を作成し、「『徳を成す』という建学の精神を持つグローバル人材の育成」を掲げています。同校において、その中核となる教育プログラムがNZ学期留学なのです。 科学する心を育てようと、2015年度から始めた理科プロジェクト「TSP(Tokyo seitoku Science Program)」や、同校独自の「自分を深める学習」など、人間力・学力・グローバル力を大きく伸ばすプログラムも整えています。積極果敢な同校の取り組みについて、中高一貫部副校長の中村雅一先生にお話を伺いました。

3カ月間の「ニュージーランド学期留学」を経て学習や学校生活への取り組みが積極的になった生徒たち

ニュージーランド学期留学が標準プログラムに!

東京成徳_副校長_中村雅一先生
副校長 中村雅一先生

東京成徳大学中学・高等学校では、2003 年度より中3の3学期に3カ月間の「ニュージーランド(NZ)学期留学」を実施しています。希望制ながら毎年3〜4割の生徒が参加しています。このNZ学期留学が、2017年度の入学者から約160名全員が参加する標準プログラムになります。

特定のクラス・コースを除けば、私立中高一貫校が行っている海外留学として、「全員参加」かつ1学期間の「長期」のプログラムは非常に珍しい。これは同校にとって大きなチャレンジです。標準化の決断は、これまで13 回、480名を超える生徒が参加した実績、現地受け入れ校やホームステイ先の情報の蓄積、そして留学後の生徒の成長に確かな手応えを感じているからでしょう。

NZ学期留学は、現地の第1学期に相当する1月中旬から4月初旬の約3カ月間で、2週間の編入準備校での準備コースを終了後、現地受け入れ校の第1学期(約10週間)に正規の学生として編入します。現地校1校につき生徒3名(全員参加になれば4〜5名)、ホームステイは1家庭に1人が基本です。留学中は、異なる文化や価値観の中で自ら考えて行動する主体性と、困難に立ち向かう気持ちの強さが求められます。

NZ学期留学の効果として、副校長の中村雅一先生がまず挙げるのが「親離れ・子離れ」できることです。スマートフォンは持参禁止のため親が子どもの様子を知るのは週1回のレポートだけ。親御さんはさぞ心配でしょうが、ぐっと大人っぽくなって帰ってきた我が子の姿に目を細めることでしょう。

留学が生徒を大きく成長させる

東京成徳_ホームステイ
ホームステイ先の家族と記念撮影!

留学後の生徒の変化について、中村先生は次のエピソードを紹介してくださいました。「ある男子生徒は、留学して自分が相手の目を見て話していなかったことに気づきました。目を見て話すようにするとコミュニケーションが取れるようになり、現地の友達もできました。帰国後、しばらく会話のなかったお父さんに、目を見て『ありがとう』と感謝の気持ちを伝えてからは父と息子の会話が復活したそうです」

ホームシックやカルチャーショック、意思がうまく伝わらないもどかしさなど、生徒は様々な壁に直面しますが、最終的に自分で乗り越えてきます。「このときの経験は、将来きっと彼らの心の支えになるはず」と中村先生は言います。

NZ学期留学を機に自分の将来について真剣に考えるようになり、高校3年間の学習への意識が変わったり、学校生活に取り組む姿勢も積極的になります。中学時代、物静かで目立たなかった男子生徒が「学校説明会で受験生に自分の経験を伝えたい」と申し出てくれることも。高校の生徒会役員にNZ学期留学の参加者が多いというのは、その表れの1つなのでしょう。

東京成徳_ホームステイ
現地ではさまざまなアクティビティも満喫できます♪
東京成徳_ホームステイ
現地ではさまざまなアクティビティも満喫できます♪

留学によるリスニング力の向上はコミュニケーション能力テストのスコアでも明らか!

英語の世界に身を置ける留学ほど実践的英語力が身につく道はありません。NZ学期留学後、英語力の面で目を見張るのがリスニング力のレベルアップです。生徒からは「日本語の字幕なしで洋画を鑑賞できる」「洋楽の歌詞がわかる」といった声が寄せられます。

東京成徳_現地授業
現地授業での発表に備える生徒たち!

その上達ぶりは英語コミュニケーション能力テスト(通称GTEC)の結果を見ても明らかです。GTECは、リーディング・リスニング・ライティングの3つの技能別にスコアを算出し、英語運用能力を総合的に判断するテストで、同校は2003年度から導入しています。NZ学期留学に参加した生徒のスコアは、出発前の標準レベルから、帰国直後は総合で高1の平均を大きく上回り、リスニングとライティングはそれぞれ高2、高3の水準に達しています。

同校がNZ学期留学の全員参加という大胆な方針を打ち出した理由について、中村先生は次のように説明します。「東京成徳学園は2025年の創立100年に向けて『東京成徳ビジョン100』を作成し、『徳を成す』という建学の精神を持つグローバル人材の育成を掲げています。本校において、その中核となる教育プログラムがNZ学期留学なのです」

1学期間の留学が全員参加となると気になるのが費用負担です。同校は一貫生の高校入学金が不要、塾いらずの面倒見の良さなど、6年間のトータルで見れば、「入学の留学費用を含んでも学費は都内私立一貫校の平均よりやや高い程度」(中村先生)。この点については、学校説明会で丁寧に説明していくとのことです。

専任のネイティブ教員が5名に増加。留学生の受け入れなど校内の国際化にも積極的

スピーチコンテストでプレゼン力も強化!

東京成徳_現地校
現地校の生徒たちも温かく迎えてくれます。

NZ学期留学に参加した生徒たちの帰国後のスコア伸長が目覚しいのは、出発前に伸びるだけの基礎力が身についているからとも言えるでしょう。

同校は2013年度から3名の専任ネイティブに、アメリカ在住経験がありネイティブ並みの英語力のある日本人教員を加えた4人体制で、オールイングリッシュでの授業を展開しています。2014年度から中1・中2はオールイングリッシュが週3時間、通常授業が週5時間の合計8時間に、中3は週7時間に増やしました。この効果は模試の偏差値の上昇にも表れています。さらに、2016年度より専任ネイティブが5名に増えて6人体制となりました。増員したことで、今年度の中1の朝礼は毎日10分、ネイティブ教員を加えて英語で行っています。

また、中1〜中3はスピーチコンテストを実施しています。外部から審査員を招くなど本格的なコンテストとなっています。学年が上がるにしたがい、スピーチの量や内容はグレードアップします。聴衆にきちんと伝えるにはどのように工夫すればよいかを考え、実践していく過程において、生徒が積極的に英語で表現する姿が多く見られるようになりました。「英語に限らず、あらゆる教科で発表する機会を増やすようにしています。発表に慣れることで、自分の考えを発信する積極性、強いマインドを養い、NZ学期留学に備えるのがねらいです」(中村先生)

英語への意識が非常に高い!

NZ学期留学までに英検準2級の取得が目標です。早期の英語運用力の向上により、これまで以上に、より早く、確実に目標に近づくことができるようになります。こうして中学3年間でロケットスタートを切り、圧倒的な実力をつけることができれば、高校で英語にあまり苦労せずに済み、他教科に力を入れる余裕もつくれます。

東京成徳_現地校
バディと記念撮影!

日常的に英語が使えるように、ネイティブ教員が常駐する「グローバルラウンジ」も設置しました。今のところ、昼休みや放課後に集まるのは留学経験者が中心ですが、NZ学期留学が全員参加になれば、「そっちの学校はどんな授業だった?」「ホームステイ先はどうだった?」という意見交換がこれまで以上に盛んになるのではないかと予想しています。現在行っている留学の報告会は、参加しなかった同級生向けの学年内の報告会ですが、今後は後輩向けにプレゼンテーションや、作成したレポートを冊子にする計画です。

一方、同校は校内の国際化として留学生の受け入れにも積極的です。昨年度はニュージーランドやイギリス、ベトナムの留学生が2週間〜1カ月間滞在したり、学校訪問したりしました。1年留学中のスウェーデン留学生は、ダンス部で部活動もしています。校内の国際化は職員室にも及び、ネイティブ教員との会話は英語のジョークも飛び出すとか。教員・講師の3分の1は日常会話に困らない程度の英語が話せるそうで英語への意識の高さが感じられます。

理科プロジェクト「TSP」で科学にワクワクする生徒を育てたい

東京成徳_理科
理科好きにはたまらないTSPプロジェクト!

進路に関係なく理科好きな生徒を育てたいとの思いから、2015年度に始めたのが理科プロジェクト「TSP(Tokyo seitoku Science Program)」です。理科については中1・中2対象の「サタデープログラム」でも「理科実習」の講座がありますが、TSPは学年問わず、iPadを利用するなどしてアクティブラーニングを意識した取り組みが特徴です。

例えば、いつ、どこの実験室で、こんな内容の実験をしますということを全生徒に知らせします。すると、高校の理系クラスの生徒だけでなく中学生も集まります。中学生だからできないという実験はありません。同校では、高校生物の「バフンウニの受精過程の観察」を中1の授業でやってみました。実験操作が簡単で比較的高い確率で観察できるからです。中1の生徒たちはちょっとしたことにも目を輝かせておもしろがっていたそうです。

ここで「すごい!」「おもしろい!」という感想で終わらせず「なぜだろう?」と考えて試行錯誤することで、鋭い観察眼や分析力、科学的思考力につながっていきます。TSPでは生徒の好奇心をくすぐるような、おもしろいことをやろうと理科教員はアイデアを出し合っています。大学や企業から講師を招いてワークショップを実施し、外部のコンテストにも参加しています。

人としての礎を築く「自分を深める学習」自分で答えを見つけることで、また一歩成長できる

東京成徳_ブラインドウォーク
ブラインドウォーク

子どもたちの心の成長を支えようと、同校が10年以上前から取り組んでいるのが、「有徳の人間形成」という建学の精神に即した独自のプログラム「自分を深める学習」です。「自分とは何か、なぜ学ぶのか、どう生きるのか」について、学年ごとにテーマを設定し、年齢に見合う具体的な学習を4年間かけて進めていきます。

中2のテーマは「いのちのつながり」です。4泊5日の戸隠校外学習での「魚つかみ」はまさにこのテーマを体感できます。許可を取って川の上流から下流50m程度を網で仕切り、放流したニジマスを川に入って素手でつかみ取りします。つかんだときのピチピチと跳ねる魚の勢いに、いのちの力強さを感じることができます。捕まえた魚はカッターナイフでさばきます。内臓を指でかき出して水できれいに洗い、粗塩をふって竹串を刺すところまで全員自分で行います。女子の半数は泣きながらさばきますが、魚を焼いて食べる頃にはみんな笑顔になります。

東京成徳_戸隠校外学習
戸隠校外学習では大自然に触れ「命」について学びます!

ここで生徒に「どこまでが生き物で、どこから食べ物か?」と問いかけ、いのちのつながりについて話し合います。食べ物に変わるのは「カッターナイフで殺したとき」という意見が多いのですが、「焼き上がったとき(調理して食べられる状態)」や、「川に放流したとき(人工的な状況)」など様々な意見が出ました。この経験で、生徒はいただいたいのちを食べ残すのは「もったいない」「申し訳ない」という気持ちを強くし、普段の食事も「いのちのつながり」を意識するようになります。

暗闇体験は、とりわけ生徒の印象に残っているプログラムです。灯りひとつない暗闇の中で生徒160人が5m程度の間隔で仰向けになり、最低15分間静寂を保ちます。目が慣れてくると、先程までの真っ暗な世界が徐々に姿を現します。昆虫や野生動物の鳴き声も徐々に耳に届くようになり、友達の気配も息遣いから感じるようになります。「するとさっきまでの不安や恐怖はどこかへ消え、安心感が生まれるのです。周りには仲間が大勢いて、自分は決して一人ではない。そのことに気づくと、改めて友達や家族の大切さを実感することができます」(中村先生)

東京成徳_戸隠校外学習
戸隠校外学習では大自然に触れ「命」について学びます!

戸隠校外学習は中1も中2の本番に備えて2泊3日で"予行演習"するほど力を入れています。4泊5日のうち3泊はキャンプ場でのテント泊、食事は全て自炊で、都会では味わうことのできない貴重な体験が目白押しです。プログラムの進行は実行委員が仕切り、生徒が主体的に行動します。戸隠校外学習を経て、少々のことではへこたれないたくましさを身につけた生徒は、名実ともに東京成徳の一員となります。

「生徒の適応能力を引き出すには、生徒を信じて厳しい環境に置くことも必要」と中村先生。自分ととことん向き合う東京成徳大学中学校・高等学校での6年間は、たとえ失敗してもリトライする「心の強さ」を育んでくれるに違いありません。

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