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学校特集

千葉明徳

仲間や先生との「つながり」が充実した学校生活を後押し
見守られている安心感と挑戦できる環境が整っているから、生徒たちは好奇心旺盛で伸びやかに育つ!

今年、中高一貫生6学年が揃った千葉明徳。アットホームな校風が自慢で、豊かな緑が広がる抜群の環境下で行われているのは「心」と「知」を育てる教育です。「つながり」を重視した温かさのもと、生徒たちはのびのびと成長しています。
自分の頭で考えてアウトプットすることにこだわる、千葉明徳ならではの「21世紀型教育」について、教頭の宮下和彦先生と入試広報室の新島和洋先生に伺いました。

能動的になれる仕掛けを豊富に用意。学際的な視点で学ぶから、興味関心は無限に広がる!

「人間性」と「学力」の向上が教育の2本柱!

千葉明徳_アクセス_学園前

「"行動する哲人"の育成」を教育理念とする千葉明徳。同校が目指している生徒像について、教頭の宮下和彦先生は「自分で考えて動ける子に育てたい」と言います。

同校ではその力をつけるべく、「人間性(こころを耕す学習)」と「学力(文理両道のリベラルアーツ)」を教育の2本柱に据え、6年間を3ステージに分けて、ステップアップを図るカリキュラムを組んでいます。

生徒の成長段階に合わせたカリキュラム

千葉明徳_土と生命の学習
「土と生命の学習」は、2学年同時に行われるから、上下のつながりができるのも貴重な経験です!

千葉明徳では、中学を「日本を知る3年間」、高校を「世界を知る3年間」と位置付けています。成長段階に見合った様々なプログラムを実施するなかで、生徒たちが自分で動きたくなるような仕掛けが随所に施されています。

まず中1と中2が取り組むのは、「土と生命の学習」です。「つながり」に重点を置くこの学習は、2年生は研究と並行しながら1年生のアドバイザー役を担い、学校からほど近い農地で稲作を行います。
稲作を通じて生徒たちが学ぶのは、イネの成長だけでなく周囲の環境や動植物などを含めた生物学的視点、稲作の歴史や流通、世界での状況といった社会学的視点等です。収穫後には自分たちで家庭科の時間に調理して食べています。

稲作を通じて様々なことを学ぶ!

千葉明徳_明実祭
明実祭では、グループの全員が発表します。違う班の発表にも刺激を受けて触発されます!

入試広報室の新島和洋先生は、「農業を単に行いたいというわけではありません。稲作を体験することをきっかけに、日本古来の文化や伝統、環境問題などを学際的に取り入れていくことで、グローバルな視点で持続可能な未来社会を考えることを目指しています」と言います。
同校が行っているのはあくまでも「米」をキーワードとして教科の枠を超えたアプローチで取り組む学習。最終的には2学年合同のグループごとに各テーマを設定し、9月の明実祭(文化祭)で全員での発表も行われます。
さらにこの活動を通して、他者との関係性、社会との関係性、地域との関係性を認識することで「つながり」や「関わり」を尊重し、感謝できる心を育むことも狙いとしています。
これらの体験は生徒たちにとって、社会が抱える問題を主体的に考えたり、自然との触れ合いから豊かな感性を養う、大きな契機となっているのです。

自分の好きなもの、興味関心を掘り下げる探究活動で生徒にとって、将来にわたり大事なスキルを培う

「まとめて・書いて・発表する」教育が生徒を成長させる

千葉明徳で大切に実践されている教育に「まとめて・書いて・発表する」があります。同校では入学後からすぐに発表する機会を積極的に設けています。例えば日直による毎日の「1分間スピーチ」など、ことあるごとに自分の考えや経験を人に伝えることを徹底。最初は人前が苦手だったという生徒たちも、学年が上がるにつれ次第に発表することに慣れていき、他者の良いところも取り入れながら、「話せた」、「伝えられた」自分を認識し、自分自身の成長ぶりを実感し、自信をつけています。

そんな学校生活の中で大きな役割を果たしているのが、中3で取り組む「課題研究論文」です。この授業は6〜7名ほどのゼミ形式で進められます。生徒たちはジャンルにとらわれない様々なテーマのグループに分かれ、多角的な視点を得ながら、調べたり考えたりしていきます。また、実験なども行いつつ、中間発表などを経ながら1年かけて論文の形にまとめ上げます。
実はこの取材の日は、ちょうど3年生が各自で取り組むテーマを決定した日でした。
「一人ひとりが、自分が取り組むテーマについて発表しました。それを聞いた他の生徒たちが意見を述べていくことで、自分とは違う考えや異なる角度からの視点があることに気づき、生徒たちは大きく成長します。これから様々な壁にぶつかったり、紆余曲折もあると思いますが、過程も含めて1年後の成長が楽しみですね」と、担当する新島先生が教えてくれました。

宮下先生は「テーマに対してのアプローチをどうしたらいいのか、教員も生徒と同じように考えます。調べ方がわからない生徒には、それをきっかけにして『学ぶこと』を学ばせたいのです。教師は単に方法や情報を与えることはせず、1年をかけてじっくりと導いていきます」と言います。
さらに宮下先生はこう続けます。「研究というものは、行き詰まってしまう可能性を常にはらんでいます。それが研究のおもしろさであり、難しさなのだと生徒たちは知るのです」
しかし、もしも生徒も先生も行き詰まってしまったら、その研究はどうなるのでしょうか?
「本校ではそういう時、周りの生徒が非常に良い意見を出してくれます。例えば私が詰まっても、他の生徒が常に聞いているので、様々な角度からの意見や知識が出てきて、進んでいくことがこれまでも多々ありました。それがゼミとして取り組むことの一つの意味なのでしょう」(新島先生)

千葉明徳_課題研究論文
「課題研究論文」は、PCを使って作成し、論文の書き方の形式なども学びます。その前段階として、模造紙に手描きで、バランスよく美しくまとめる学習も行っています。

今後、求められる21世紀型スキルを「課題研究論文」を通して学ぶ

また宮下先生は、生徒たちの将来に必要な力についてご自身の見解をお話ししてくれました。
「21世紀型スキルの一つが『基礎力』です。その中にある『言語スキル』、『数理スキル』、『情報スキル』をトータルで身につけることが必要です。さらに『課題研究論文』に取り組む時には特に、『情報スキル』を磨くことがかなり重要だと思っています。もちろん、自分で調査や観察・実験などをして数値を拾い上げていく力も大切ですが、例えば統計処理などを含めた数値化された既成のデータをどう取り扱うのか、自分にとって有用なデータをどんな形で自分の思考の中に位置づけていくのか、という力は必須です。データをどう読み取り、思考につなげ広げていくのか、それがこれからの子どもたちに必要な『情報スキル』だと思うのです。理系に進んだ場合には、実験や観察を通したデータを数値化することに慣れているかもしれません。しかし、文系でも感覚的ではなく、きちんと人を納得させるために、客観的なデータを示していくことは、ますますビジネスの世界などでも求められるでしょう。生徒たちのなかで、自分の思考の裏付けとして適当なデータを示せるように指導していきたいと思っています」
確かに、「数学が苦手だから自分は文系である」という考え方はナンセンスな現代社会。そもそも理系・文系といった区分けも形骸化しつつあります。そのボーダーを軽々と飛び越えて、新たな創造を生み出せる人材が求められています。

「『学ぶことを学ぶ』というのは、何を学ぶのかということを創造していくことです。それは我々教師自身も取り組んでいかなければならない命題です。自分で何を学んでいくのかを見出し、学ぶ対象を作っていくくらいの意識で先取りして、生徒たちと対峙しなければならないでしょう。そのためにはまず教員の意識の変革が一番大事であり、それがなければカリキュラムイノベーションは起こせないのかもしれません」(宮下先生)
千葉明徳では、「学ぶことを学ぶ」、「知識を知恵に変える」、「自分を見つめ、生き方を考える」ための時間を設けて人間教育を行い、学習への意欲も喚起しています。ここから見えることは、教員は単なるファシリテーターではなく、一緒に悩み考え続ける姿勢を共有できる伴走者として、生徒たちを温かく支えています。

4技能を重視して世界とのつながりを目指す、千葉明徳の英語・グローバル教育

学年ごとに目標を設定し、高校卒業時には英検は準1級を目指す

千葉明徳_ボストン語学研修
中3の春休みには、「ボストン語学研修」も実施。ホームステイで、ここまでの英語の実力を測ります。ハーバード大学見学は、世界の名門大学に足を踏み入れた貴重な経験が次の学びへのモチベーションになります!

グローバル社会で活躍できる英語力の完成を目指す千葉明徳では、英語は当然のリテラシーとして位置付け、4技能を習得すべく尽力しています。今後も大学入試で有効とされているGTECやTEAPの対策などにもすでに力を入れています。卒業までに英検は準1級を、GTECではスコア600を目指します。宮下先生は、
「英語は一つのコミュニケーション手段として、フォーマルな状況でも使えるようになることを基本としています。学年に応じたスコア値を一つの目安として取り入れることで、短いタームでの目標を設定できます。現実にはもっとどんどん先まで進んでいる生徒もたくさんおり、中学生でも英検2級を取得した子も出ています」と言います。
現在、それと同時に、「書く」・「話す」ということを強調したカリキュラム作りが次年度に向けて進められています。 「『言語スキル』としての英語のスキルをきちんとつけてアウトプットすることは、今まで本校でやってきている『まとめて・書いて・発表する』につながる考えです。取り組みを通して、コミュニケーション力やプレゼンテーション力を磨いています」(宮下先生)

その上で、正確に相手に伝えられる力を重視しています。
「言語のほか、ボディランゲージやパワーポイントを使ったり、伝えるための様々なツールがあり、それらをトータルに、適切に発信できるようになることが目標です」(宮下先生)
例えば中3で行うスキットコンテストは、とある状況を想定して実施。寸劇だからこそ、豊かな表情や動きをつけたり、ユーモラスに表すなど、トータルな表現力も求められます。
中3から高2まではスピーチコンテストを行い、自分自身の主張をまとめ、作文や構成も含めて内容を整理したり、伝え方も考えます。年を追うごとに内容は高度になっていきます。

英語でも日本語でも、自分で考え発表する

千葉明徳_ハワイ研修旅行
「ハワイ研修旅行」では、異なる文化や歴史を持った人たちとの交流の中で、一回り大きく成長!

「中学ではまず、英語に苦手意識が出ないような授業展開と表現力を含めた伝え方を重視しています。5年生ではハワイへの研修旅行があり、学校間交流などを行います。その前段階として4年生でブリティッシュヒルズへ行き、英語でのコミュニケーション力を鍛えています。3年生で取り組んだ「課題研究論文」のサマリーを英語で発表しますが、その時に専門的な用語ではわかりづらいため、いかに噛み砕いて伝えることができるかに尽力します。研究内容だけではなく、どんな意図で自分がそこに問題を見出したのか、どのような結論を得たのかということを、誰でもわかるように伝えることを重視しています。それは日本語を使う時にも、相手にわかりやすく伝わるような表現を考えることと同じです」とコミュニケーションの重要性について、宮下先生はお話ししてくれました。
この考え方は、英語教育だけにとどまりません。同校では日常の授業や行事の中で、ことあるごとに必ず報告会や発表、意見を言える機会を設けています。それは千葉明徳が「自分で考えて、自分なりの意見を持ち、アウトプットする」ことを大切にしているからこそ、こだわっているポイントなのです。

来年度から中学生全員がiPadを使用!より深い学びの世界へ誘う授業を展開

千葉明徳_校外理科研修
理系の学習にも力を入れていて、「校外理科研修」を実施。写真は中1で行くJAXAでの見学の様子。宇宙への憧れが強くなる機会となっています。

様々な実践を通して、「生徒が力をつけていることをひしひしと感じます」と先生方は口を揃えます。
「『土と生命の学習』を進めるなかで、興味を持ったことがイネや農作業などではなく、周辺分野だったりするかもしれません。例えば、田んぼに生息するカエルから生物学的な観点が刺激され、視野が広がることもあるでしょう。その中から、自分の気づきや関心が生まれて、それを学ぶために必要なスキルを生徒自身が遡る場面が多数あります。むしろそういう遡る力は、これからの社会で必要となるものなのではないでしょうか」(宮下先生)

各々が独自の視点を持って、様々な問題意識に向き合い、それを解決するためにはどんな力が必要なのかということを探り続け、身につけることを目指す千葉明徳。
その姿勢が徹底されているのは、「課題研究論文」のテーマ設定を興味関心だけにとどまらせず、自分の身近にある問題を意識して設定しているからなのです。

高3生の志望が見えてきた現在、中高一貫の高校生たちはどのように育っているのでしょうか。
「上級学年を見ていると、彼らの学んできた過程の中で、興味関心を抱けるきっかけをどれだけ作れたのだろうかと考えます。『土と生命の学習』や『課題研究論文』、英語教育などいろいろなきっかけを与えることによって、幸いなことに生徒たちそれぞれが自分が興味のあることを見つけています。はっきりとした将来像はまだ描けていなくても、自分が好きなものから目標を見つけたいという意識を持っている生徒は多いんです。『英語が好きだからスキルを生かした仕事がしたい』、『食物が好きだから栄養関係へ』など、進路は様々なきっかけの部分から、何らかの形で自分自身の生き方に結びつけているように感じます」と宮下先生はうれしそうにお話ししてくれました。

来年度以降は、中学生全員にiPadの導入が決定しています。先生方は現在、実際にどう使うか試行錯誤中ですが、広がる可能性をそれぞれの先生が楽しみにしているそうです。
これまでも、そしてこれからも、進化を続ける千葉明徳。生徒たちに寄り添い、高い人間性と確かな学力を育てる教育にますます注目が集まることでしょう。

2017年度入試が、もっと受験しやすくなります!
様々な形態の入試を選択できることから、多様性を追求する千葉明徳らしさが見える入試です

① 一般②では、2科・4科に加え、英語入試を開始。選択肢が増えて受けやすくなりました。
② 適性検査型入試は、市川駅からすぐ*1の会場でも受検できます。
③ 全日程の出願がweb出願のみになります。
④ 適性検査型入試の受検料が1万円になり、受けやすくなります。一般、英語入試は2万円です。
⑤ 全日程で面接あり。ただし、適性検査型入試市川会場のみ面接なし。

【入試日程】

●12月1日(木) 第一志望入試(2科)
●1月20日(金) 一般入試①(2科/4科) ●1月21日(土) 適性検査型入試:試験会場は本校または市川会場入試
 ※試験終了後の午後から解説授業を実施。市川会場は面接なし
●1月23日(月) 一般入試②(2科/4科/英語)
 ※2科・4科選択または英語を合わせた3科選択入試
●1月28日(土) 一般入試③(2科/4科)

*1 山崎製パン企業年金基金会館(サンシティ)が検査会場

市川会場は、JR総武線・総武線快速が停まる駅前。市川駅は総武線快速なら東京駅から20分ほど、横浜駅からでも乗り換えなしで50分弱で到着します。適性検査型入試の終了後には、本校、市川会場の両方で考え方のヒントとなる解説授業を行います。ぜひご参加ください。
英語入試は、英語への高い意識を持っている受験生を歓迎します。挑戦してみてください。

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