学校特集

神田女学園中学校高等学校2018

さらに新化する、KANDAの『革新的女子教育』
トリリンガル教育を軸に、
グローバル社会で「世界と話せる」女子の育成をめざして!!

掲載日:2018年月日()

「語学のカンダ」として知られる神田女学園は、これまでも先進的な英語教育を柱に、他者を思いやる心を育み、日本文化や礼法なども取り入れた女子教育の伝統校として、その地位を確立してきました。
その同校が今、さらなる「新化」を見せようとしています。同校のパンフレットの表紙に連なる「英語」「中国語」「韓国語」「フランス語」「日本語」で表記された学校名。そこには「英語」が日常風景に溶け込んでいるバイリンガル教育から、第三言語を学ぶ「トリリンガル教育」への歩みを既に進めている神田女学園の「今」が示されています。
今回の取材では学校改革を進めてきた高橋順子校長と、今年4月に副校長に就任した宗像諭先生に、神田女学園のこれからの「新化」について伺いました。

留学プログラムも充実!
語学のKANDAだからこそできるトリリンガル教育!

神田女学園_校長 高橋順子先生
校長 高橋順子先生

高橋先生:9年前に校長に就任したとき、最初に考えたことが、「生徒には自主的に考える女性になってほしい」ということでした。そのためには学校内にさまざまなチャンスを用意することが必要と考えました。本校が「語学のKANDA」と評価されるその取り組みの1つとして、中学3年次に全員参加による「ニュージーランド留学プログラム」があります。留学は原則として一人一家庭でのホームステイです。留学という非日常の環境の中で頼る人間は周りにいません。そのような環境下で言葉の壁や生活習慣の違い、価値観の違いを自分の力で乗り越えることで、生徒たちは人間的に一回り大きくなっていきます。英語力のブラッシュアップだけでなく、本校が取り組んでいる本当のグローバル教育を示すプログラムとなっています。

神田女学園_台湾修学旅行
台湾修学旅行

現在では、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの短期留学(3ヶ月)と長期留学(6ヶ月~1年)、さらに中国や韓国へも留学先は広がっています。組み合わせ次第で、在学中に2カ国に留学することも可能です。本気で「世界と話せる」力を身につけたい生徒には多くのチャンスがある環境だと思います。
また本校にはニュージーランド、中国、台湾、オーストラリアにそれぞれ姉妹校・交流校があります。相互訪問も行っていますので、同年代の高校生との交流も活発です。さらに2018年の1月には韓国の「ソウル女子高等学校」とも姉妹校提携を結びました。今後、ますます留学や国際交流の道が開けることになると思いますし、「エイゴ」を超えた「言語教育」が活発になると確信しています。
ちなみに本校の修学旅行先は台湾です。勢いのあるアジア諸国を肌身で感じることもこれからの「価値形成」に必要だと考えています。

留学を経て一回り成長する生徒たち

神田女学園_専任のネイティブ教員が6名在中
専任のネイティブ教員が6名在中

高橋先生:中長期留学から帰国した高校生たちは、目に見えて表情にも自信が現れ、明るく快活になります。そんな生徒たちの姿を見るたびに、何とかしてこの経験を学校内で定型化できればとの思いが強くなっていきました。そこで3年前に、中学のクラスを全て「グローバルクラス」に改め、その後高校にもグローバルコースを設けました。グローバルコースである以上、英語だけでなく第三言語も話せることができれば・・・という思いから、これまでの中国語と韓国語に加えて、昨年からはフランス語を新たに開講しました。生徒からの要望が多かったことが第一の理由ですが、発展が続くアフリカ諸国で多く使われている言語、さらに国際公用語としても高い地位にあるフランス語を学ぶことは、グローバルな視点に一層の広がりを持たせることができるのでは、と考えたからです。どの第三言語を選択するかはその生徒の自由です。例えば「K-POPが好きだから韓国語」が最初の動機でいいのです。やがて、それがきっかけとなり、その国の文化や社会を理解し、世界を広い視野に立って考えていくことにつながっていくからです。

神田女学園_ネイティブの教員が常駐するK-SALC
ネイティブの教員が常駐するK-SALC

始めに「学校内にさまざまなチャンスを」と言いましたが、生徒たちが学内で外国語学習を深める場として、ネイティブ教員が常駐するK-SALC(KANDA-Self-Access Learning Center)を作りました。ネイティブと一対一のレッスンやグループでの英会話、英語原書の多読など、楽しみながら言語を学べるスペースとして、多くの生徒が活用しています。
昨年3月には、神田外語大学と高大連携協定を締結し、大学のノウハウを中高に取り入れて、より充実した外国語学習を実現できるプログラムの環境を整えました。現在、中学在籍時に約半数以上の生徒が英検準2級を取得しています。このようなプログラムでモチベーションの高い生徒が多くなりましたので、今後は高校卒業までにCEFR C1レベル(英検なら1級相当)を目指してほしいと考えています。

探究活動、行事、クラブ活動、ボランティア活動、生徒会活動・・・、
生徒は様々なシーンを通して、自分の殻をやぶって自信をつけていきます

神田女学園_Chromebookの導入で探究学習に大きな変化が!
Chromebookの導入で探究活動に大きな変化が!

高橋先生:本校の校舎は全館Wi-Fi完備です。生徒は一人一台のChromebookを持ち、双方向の授業や探究活動に活用しています。探究活動は生徒自身が発見した課題や疑問に対して、仮説を基にグループで考え、調べ、話し合い、まとめて発表する協働型プロジェクト学習です。本校ではこれを"ニコルプロジェクト"と呼び、Self-Access Learning、つまり生徒主体の学びを展開しています。その結果、近年は授業での自発的な発言が急増しました。さらにうれしいことに、授業以外でも生徒が積極的に考えて活動するという実感もあります。その一例として、ボランティア活動に関心を寄せる生徒が増えたことや果敢に「解なき問い」をディスカッションしている様子を目のあたりにしました。生徒たちはそれぞれに自分の世界を広げているようです。

昨年は、「世界食料Day」にちなんだ「おにぎりアクション2017」というイベントに参加し、「おにぎりの写真をSNSへ投稿してアフリカ・アジアの子どもたちに給食を届ける」というキャンペーンで世界の貧困や食糧問題を考えました。

神田女学園_授業では協働学習によって議論を進める場面も多い
授業では協働学習によって議論を進める場面も多い

留学、行事、クラブ活動、もちろん授業もそうですが、神田女学園にあるさまざまなプログラムは、生徒が自分の新たな面を発見して殻を破るきっかけになっています。さらに大きく成長するために、これからは、教えたことを覚えるのではなく、"考えて行動する生徒"に変わっていくことが大切だと思います。そのために教師も、指導するのではなく生徒の能力を引き出していく存在に変わらなければなりません。これが本校の最初の"新化"であり、「主体的に考え、行動する、グローバル女子」を育てる「革新的女子教育」であると確信しています。

リベラルアーツ教育に特化し、
「世界と話せる」女性を育てます。

神田女学園_プロジェクト学習の一環で外務省に訪問!
プロジェクト学習の一環で外務省に訪問!

高橋校長:本校は「言語学習を軸に、グローバル化する社会で活躍できる女性の育成」という目標に向かって、さまざまな教育プランを推進してきたわけですが、もう1つの教育目標として「思いやりのある品格ある女性を育てる」ということも掲げてきました。これは、IB教育でいう学習者像の1つであるケアリング----、人を気遣い、面倒を見る、という理念に通じるものです。最近では「社会貢献」ができる人に育ってほしいという保護者の声を多く聞くことになり、これまでの方向性は間違いではなかったと、改めて思っています。

一方で、「主体的に考え」たり、「教科の枠をこえた学び」などの「教養」という視点は、あまり意識してこなかった部分でしたので、今後は言語活動をベースにした「リベラルアーツ教育」に、より力を注いでいきたいと考えています。例えば数学でいえば、大学受験のためだけの数学ではなく「教養としての数学」、数学的なものの考え方ができる生徒を育てることを目指します。これからの時代は、物事の一面だけを見るのではなく、多面的にみる力が大切になってくるでしょう。土台となる圧倒的な基礎学力、それに加えて教科をこえた学び、実社会とのつながりを意識した学びだけでなく、人格教育としての芸術、体育なども疎かにせず、すべての教科をしっかり学ぶことも大切です。生徒には、言語、ケアリング(思いやり)、加えて広い教養を身につけて、広く世界の問題に関心を持ち、問題解決のために周囲と協力しながら自分には何ができるかを考えられる人に育ててあげたいと思います。それこそが本当の意味で「世界と話せる」ことだと考えています。

改革の第二ステージへ

高橋校長が取り組んできた、次世代を担う女性育成のための教育プランを、より太い線にして未来までつなげようというのが、宗像副校長のミッション。改革の第二ステージに進むにあたり、そのベースとなる考え方と今後の展望を宗像副校長にお聞きしました。

グローバル教育の先にあるものとは!?
行き着いた答えが、原点である「リベラルーツ教育」です。

神田女学園_副校長 宗像諭先生
副校長 宗像諭先生

宗像先生:この4月に着任して以来、神田女学園には英語教育をはじめ、生徒の可能性を引き出すプログラムが充実していると感じています。生徒は授業に対して、とても真面目。そのうえ元気がありますし、主体的に行動できます。これは数ある私立女子校のなかにあっても、他校に引けを取らない点だと思います。脈々と受け継がれてきた伝統のなせる業かもしれません。「128年の伝統は、たゆまぬ革新とともに」というキャッチを付けさせていただきましたが、時代にあわせた教育に取り組みながらも伝統をうけついできたからに他ならないと感じています。

私は、前々任校の広尾学園で「女子校から共学校への学校改革」に取り組み、前任校の開智日本橋学園では、これまで日本の教育ではスポットの当たりづらかった「探究」と「国際バカロレア(IB)」をメインにした教育を行うことに挑戦してきました。

その中でIBの学びから得た事は多く、特に教科の枠を超えた学び、実社会とのつながりを考える学び、そして明確な学習者像や評価の規準は、すばらしいと思います。文部科学省がIB校200校作るという方針を打ち出していますので、IB校はこれから先、今よりも一般化していくだろうと考えています。しかし、これまでの学校改革・教育改革の経験をする中で「グローバル教育の先には?」「IB教育の先には何があるのか?」ということを考え、10年後あるいは20年後の教育を「探究」した時、行き着いたのが、教育の原点の1つである「リベラルアーツ教育」だったのです。

神田女学園_神田女学園ではプレゼンの機会も豊富
神田女学園ではプレゼンの機会も豊富

リベラルアーツには広い解釈がありますが、本校の定義するリベラルアーツ教育は、英語とかグローバルとかいうことだけに立脚するのではなく、「どういう個人を育てるのか?」すなわち、最初から文系、理系と分けて知識を学ぶのではなく、「社会の最適解」を考え、課題の解決を目指し行動する上に「必要な知識や教養を身につけていく」ということになります。また本校には「多様な価値観」を理解する上でコミュニケーション力を高める言語教育の土壌があります。特に「エイゴ」があたり前の環境であることや、「トリリンガル教育」を行う本物の言語教育はリベラルアーツ教育を行う上で大きなアドバンテージだと思います。
「言語教育」をベースにして「深い知識と広い教養」を身につけ「社会の最適解」を考えるために高いコミュニケーション能力があるような「品格ある個人」を育てることができる教育が本校にはあると思います。いずれ「エイゴを話すこと」があたり前の時代が来た時、本当に社会で活躍できるのはきちんと自分の価値観をもって多言語でコミュニケーションができる人だと思います。

これまでの取り組みを太い線でつなぎ、
KANDA のONLY ONE教育を築く

宗像先生:前述のように神田女学園には、言語=トリリンガル、行動=留学、主体性=Self-Access Learning、課題解決能力=探究のように、生徒の力を伸ばす教育プログラムが整っています。これから本校が一丸となって取り組むのは、これらの教育プログラムを太い線でつなぎ、本校にしかない"ONLY ONE教育"を作るということです。

神田女学園_女子校ならではの盛り上がりを見せる体育祭
女子校ならではの盛り上がりを見せる体育祭

将来、1つ1つの行動や思考に意味付けを行い、「なぜ必要なのか?」「どのようにして行うのか?」などを生徒達が自ら考えて行動することができれば、社会に「どう貢献するのか」、そのために「何をやりたいのか」を考えたうえで将来を選択することができるようになると考えています。そしてその積み重ねで生徒自身が「自分の価値観」を持ち「社会の最適解」を見つけてくれればと考えています。

現在、リベラルアーツの学びをメインとして教育を実践している女子校は首都圏に数校しかないように思います。アメリカ東部のリベラルアーツカレッジを総称して「セブン・シスターズ」と言いますが、いつの日か、首都圏女子校の「セブン・シスターズ」ができて、その一校に加わることができるようになれれば良いですね。きっとその時には、偏差値と大学合格実績だけでは測れない学校の魅力が評価され、例えば「品格と教養」や「言語力」、「リベラルアーツ力」というような評価軸で学校を選べるようになれば、もっと子どもたちは自信を持って自分に合う学校選択ができるような気がします。

最後にホームページをリニューアルしたのですが、その際、トップページに、本校の生徒像を示す6つのキャッチコピー=学習者像を入れました(http://www.kandajogakuen.ed.jp/

「はい。私たちは神田女学園です」
これには「自分に自信を持とう」、つまり自己肯定感を持つことで学習意欲を高め、何にでも意欲的に取り組む生徒像をイメージしています。次の「授業ですか?『ワタシをツクル』ときかな」では、自己成長実感が高く、「学校が好き」、「授業が楽しい」、「もっと挑戦したい」という主体性を持つ生徒をイメージしています。

神田女学園_全国レベルで活躍するソフトボール部
全国レベルで活躍するソフトボール部

本校には「自己肯定感」や「自己成長実感」を持っているヒロインたちが大勢います。例えばソフトボール部。全国大会に出場する強豪校として部活はもちろん、挨拶でもごみ捨てでも、学校生活全てに対して汗をかくことを厭わない生徒たちです。「誰かのために」という思いが強い生徒達だからこそ全国レベルに到達しているのだと思います。
他にも
「ありがとう。今度は私の考えを伝えるね」
「そうですね。クラスメイトもしっかりしています」
「先生ありがとう。安心して留学できるよ」
「私、『セカイ』と話せる女性になる」など
これらは、これまでの神田女学園の取り組み、探究学習や留学制度、トリリンガル教育、グローバル教育、相互理解など教育目標を言葉に置き換えたもので、何気ない一言ですが、どのような生徒に成長して欲しいか、神田女学園で過ごす6年間でどのような生徒になるのかをイメージしています。ここでは時間の関係上多くを語れませんので、ぜひ本校の説明会にご参加下さい。

神田女学園_中3で行われるシンガポール・マレーシア修学旅行
中3で行われるシンガポール・マレーシア修学旅行

これらの考えを具体化するにあたり全教職員とともに本校にあるプログラムの存在意義、「なぜ、このプログラムがあるのか?」「なぜ、この学習が必要なのか?」「どのように作るのか?」「どのレベルまで到達するのか?」などを、改めて共有しました。本校の先生方は皆、新しいことに前向きで、生徒のことを真剣に考え学ぼうとする人たちの集団です。次々に素晴らしいアイデアがでてきて、学校全体がワクワクしています。

今年から新たに進める「革新×KANDA」を理解し、在校生のために本当の教育を実現しようという覚悟をもった先生方に恵まれたのは、何よりも生徒のためですし、本校を目指していただけるまだ見ぬ受験生の期待に応えられる環境が整ったと思います。これからも言語教育というベースを最大限に生かして、真のリベラルアーツ教育校になれるように「言語」×「教養」×「品格」で本物の教育を目指してまいります。

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