学校特集

國學院大學久我山中学高等学校

勉強も部活も行事も熱い男女別学校
卒業生が提唱した“きちんと青春”を合言葉に社会に出た時に困らない力をつくる。

2016年1月に行われた全国高校サッカー選手権大会で、サッカー部が準優勝に輝きました。決勝戦の会場となった埼玉スタジアムは、Jリーグを上回る5万4千人あまりの観客が詰めかけましたが、その中に久我山の関係者が多数いたことは言うまでもありません。男子部の生徒だけでなく、女子部の生徒や卒業生も駆けつけて、心を一つにして応援しました。
クラブ活動が盛んな同校ですが、キャンパスは閑静な住宅地の中にあり、各クラブで活動場所を分け合って取り組んでいます。基本的に中学が17時50分、高校が18時10分、完全下校。サッカー部も例外ではありません。校舎は男子部、女子部に分かれており、授業に集中しやすい環境ですが、男子校、女子校と異なるのは、サッカー応援のように、久我山生として心を一つにしたり、協力し合ったりする場面が日常に散りばめられているということ。クラブ活動もその一つですが、男女の実行委員が中心となって準備を行う文化祭や体育祭も、毎年大いに盛り上がります。力を入れている「グローバル教育プログラム」にも男女の希望者で取り組むプログラムが増えて、コミュニケーションの場が広がっています。

「挨拶しかり。社会に出た時に自信をもてる力を中高時代に育む」という久我山らしさはそのままに、多様化の時代に合わせて柔軟に舵を切る同校の教育について、女子部長・入試広報部長の高橋秀明先生と、国際教育推進委員長で英語科の川本ゆり子先生に伺いました。

Q:久我山は厳しい学校?

A:子どもたちの今と未来をつなぐ6年間であるために、小学校生活の中では意識してこなかったことも求めます。だから「厳しい」と感じる生徒もいます。
国学院久我山_授業風景

国学院大学久我山では、いつの時代も、子どもたちの今と未来をつなぐことを意識し、時代を生き抜く力を身につける教育を実践しています。挨拶や身だしなみ、時間を守るなどのマナーを「できて当たり前のことだよ」と熱心に教えるのも、社会に出た時に、自信をもって人前に立ってほしいからです。子どもたちにしてみれば、小学校時代にはそれほど意識していなかったこと。だから最初は苦労しますが、いつのまにか身につき、中3あたりになると、できることが当たり前になってきます。「生き抜く力を身につけるためのプログラムは、時代に応じて手を加えていかなければなりませんが、社会で当たり前とされていることを、中高生活の中で身につけて送り出すということは、久我山が創立時から大事にしてきたことです。それを実践できるのは、先生から教わるだけでなく、先輩、同輩、後輩から学ぶという文化が根づいているから。クラブ活動や生徒会活動など、縦のコミュニティーに入れば、先輩に憧れ、同輩に刺激を受けながら、自分も頑張って成長するぞ、という自発的に取り組む力が芽生えます。1年経って後輩が入ってくれば、格好悪い姿は見せたくないという思いから、自然と背筋が伸びて、自発的に取り組む力は自分だけでなく、他者にも向けられるようになっていきます」

国学院久我山_理科実験

文武両道がモットーの同校では、男子部、女子部ともに勉強はやって当たり前。それはサッカー部のように、日本一を争うようなクラブで活動する生徒も、週1回程度、楽しんで活動している文化部の生徒も変わりません。「文武両道の"武"は、"生徒にとって興味のあること"ととらえてください。クラブ活動、生徒会活動、グローバル教育プログラム......。なんでもいいのです。大事なのは、自分でアンテナを張り、興味をもって、行動を起こすこと。飛び込めば、そこで出会った先生や先輩、同輩、後輩、あるいは外部の人たちと学び合い、助け合い、刺激を受け合って、子どもたちは文武両道を実践していきます。もちろん、6年の間には、失敗や挫折を味わうことも多々ありますが、そういう時にも一緒に泣いたり、笑ったりできる仲間がいるのが文武両道のいいところ。さまざまな活動の中で育まれた友情や思いやりの心、多少のことではへこたれない精神は、マナーや生活習慣とともに、生涯役に立つ財産になるはずです」

キャッチフレーズは"きちんと青春"
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久我山のキャッチフレーズは "きちんと青春"です。「20年ほど前に、国語の授業で、久我山のキャッチフレーズとして生徒が考案した言葉です<この卒業生が学校案内に登場しています。ぜひご覧ください>。学校は失敗できる場所。それが前提でなければ、恐くて挑戦できませんよね。勉強をするのは当然のこと。加えて、興味のあることにどんどん挑戦して、喜怒哀楽を存分に味わう6年間を送れる学校であり続けたいと思っています」

Q:久我山は古風な学校?

A:日本文化の継承を理念とする、国学院大学の精神を大切にしながらも、生徒も未来を想像し、グローバルメニューの充実を図っています!
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久我山の教育の根底には、日本の文化や歴史を学び、継承するという、国学院大学の精神が息づいています。「教科学習では、中学を再開した時(1985年)から、作文と書写がカリキュラムに組み込まれています。その影響で、全教科が書くことを重視しているため、6年間で培われる思考力や表現力は、2020年の大学入試改革にも十分に対応できるレベルにあると考えています。中1の国語と社会の時間を使い、学校周辺の歴史や文学に触れるフィールドワーク『地域探訪』も、20年以上の歴史があります。事前学習⇒実施⇒事後学習⇒発表という、アクティブ・ラーニングで成果をあげています。なぜ中1で行うかというと、生涯に続く学びの原点として『地域探訪』をとらえてほしいからです。キャンパス周辺には学ぶ材料が多く、江戸時代に作られた玉川上水もその一つです。太宰治が自殺を図った時の下駄が、キャンパスの裏で見つかっています。徒歩で行けるところに寺町もあり、その中にはジャポニズムのブームのきっかけになった喜多川歌麿の墓もあります」

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さらに男子は武道(剣道・柔道)、女子は特別講座で、茶道、華道、能、日本舞踊に取り組みます。日本舞踊で着る浴衣は自分で手作りします。「このような話をすると、古風な学校、文系に力を入れている学校と思われがちですが、外国人を相手にコミュニケーションを深めるには、日本の文化を学び、教養を深めておくことが大切です。その学びを、本校ではすでに取り入れて、歴史も長いので、グローバルメニューは『発信すること』に重点を置いて、幅を広げています。また、国学院大学は文系の単科大学なので、理数志望者は他大学を受験しなければなりません。これは附属校となった時から変わらないので、理科会館は50年前に作られています。実験・体験重視の教育はしっかりと実を結び、医学系志望の生徒が増えている中で実績をあげています」

【大学進学実績】

国学院大学久我山は、27年春に東大6名合格など、素晴らしい進学実績をあげている学校の一つです。STクラス(特進クラス)と一般クラスがあり、STクラスには、学習意欲の高い生徒が集まっていますが、どちらのクラスにも文武において、高い目標を掲げて、努力している生徒がいるのが久我山の特長です。

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Q:久我山の先進的な取り組みとは?

A: 多様な価値観に触れながら、可能性を広げていけるよう、グローバルメニューとキャリア教育が充実しています
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子どもたちの今と未来をつなぐために、久我山では「どんなことにも耐えうるタフな精神力」と「未来を切り拓く力」を掲げて、日々の教育に取り組んでいます。先進的な取り組みとしては、未来を切り拓く力につながる、グローバルメニューとキャリア教育の充実に力を入れています。「英語でコミュニケーションを取ることが、誰にでも必要とされる時代。国内の会社でも、デスクの隣にアジアの国々の人がいる。その人たちとチームを組んでプロジェクトを遂行する時に、当然英語で会話をしなければなりません。その時に必要なのは、英語を駆使して相手の意図をくみ取ること。自分の意図を伝えること。本校にはネイティブの英語教員が5名いますので、授業だけでなく、普段もフリーに英語で会話できる場所も設けて、意欲を引き出しています。並行して、グローバルメニューでは、英語を母国語としない人たちとも、そういうやりとりができる交流プログラムをあえて取り入れています」

【主な国際交流プログラム】

◆Global English Camp
日本に留学している、英語が母国語ではない留学生と交流します。
(春休みに実施/中2〜高2女子の希望者)

◆英語で地域探訪
国学院大学に留学する世界の国々の大学生と、英語で交流。中1の地域探訪をベースに、日本文化を英語で紹介します。
(年1回実施/中2〜高2男女の希望者)

◆The Student Times Project (英語学校新聞プロジェクト)
The Japan Times記者の講義(6回)を受けて英字新聞(タブロイド判4面)を制作します。

◆Math in English
英語イマージョン教育の一環として、数学を英語で学びます。
(年3回実施/中3〜高2男女の希望者)

◆イギリス語学研修
語学研修とホームステイを行います。
(夏休みに実施・約2週間/高1男女の希望者)

◆イングリッシュサマーキャンプ
全米各地より来日した留学生と、國學院大学の蓼科高原寮に宿泊して交流します。
(夏休みに実施/中2・中3女子の希望者)

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川本先生: The Student Times Projectでは、久我山の紹介が中心になります。男子と女子とでは、見えているものが違うため、男子から見た久我山と、女子から見た久我山が融合すると、おもしろいものになると思います。子どもたち自身も、この活動を通して、男女の視点の違いを共有してほしいと思っています。

高橋先生: Math in Englishは、中1の数学を留学生に英語で教えてもらいます。内容はすでに理解していますが、どのような授業になるのかは未知。海外へ留学したらこんな感じなのかな、おもしろそうだな、留学してみたい、と、想像を広げてくれる子が出てきてくれることを期待しています。

川本先生: イギリスの語学研修では、ヨーロッパやアジア諸国から来ている留学生と一緒に勉強します。昨年同行しましたが、その人たち(留学生)とのコミュニケーションだけでなく、普段は別学の男女(高1)が、男女のコミュニケーションを同時につくり上げていく、貴重な機会でした。参加した生徒はおもしろい体験ができたと思います。

高橋先生: 今春のGlobal English Campでは、『英語で地域探訪』を見据えて、留学生を明治神宮に案内しました。事前準備として、生徒を明治神宮に連れて行き、準備をして、当日は、英語で参拝の仕方を教えたり、国旗の意味を説明したり、『理想とする国旗を作ろうよ』と提案し、一緒に作ったりしました。事前に勉強していたので、なんとかできていたものの、土曜日だったので、偶然、結婚式に遭遇し、留学生は興味津々です。事前に学習していないことをいろいろ尋ねられて、あわてました(笑)。

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川本先生: でも、3日間のプログラムの最終日だったので、緊張もほぐれて、英語を話そうという姿勢が出てきていました。よくしゃべっていて、子どもたちから「よかった」「楽しかった」という声を聞けたので、次も頑張ろうと私たちもやる気に満ちています。

高橋先生: 神楽殿で祝詞もあげてもらいました。あげてくれたのは卒業生です。関西の校外学習で行く伊勢神宮もそうですが、卒業生のおかげで深い学習をさせてもらうことができます。久我山の特色は、日本文化を通じて、日本でも国際交流ができるということ。グローバルメニューのプログラムに参加する生徒は、1つだけでなく、2つ、3つと参加してくれます。クラブ活動に入っていても、このプログラムはどうしても参加したいと思えば、顧問も止めることはありません。自発的に取り組む姿勢を大事にしている学校なので、どんどん参加して、可能性を広げてくれることを願っています。

【キャリアプログラム】
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◆Quest Education Program 男子部では、中3次に実在する企業が提示する「商品開発」という課題に4人1組で取り組みます。その企業の社員として、具体的な商品を考えて、提案、プレゼンすることに意義を感じて、積極的に取り組む姿が目立ちます。作業を通して、教科の授業ではわからない、意外な強みを持っている友達がいることに気づき、刺激を受ける機会にもなっています。

◆働くということ 女子部のキャリア教育は男子よりも一足早く、中2からスタートします。社会のトップリーダーの方々の特別授業や、グループディスカッション、職場訪問、職業体験などを、成長に応じて高2まで継続的に行い、自分にとって働くということはどういうことかを、じっくりと考えます。

<高橋秀明先生からのメッセージ>
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2020年の東京オリンピックでは、卒業生にも来てもらい、在校生と一緒になって、外国人の方に、久我山周辺の日本文化を伝えたいと思っています。学校では、生徒がお茶を振る舞ったりしたら喜んでいただけるのではないでしょうか。そういうアイデアが、生徒のほうから自発的に生まれるように、普段から取り組んでいかなければいけないと思っています。生徒が自分から何かをやろうと思った時に、できる学校を目指していますので、ぜひ学校にお立ち寄りいただき、学校の雰囲気や放課後の活気、体育祭、文化祭の盛り上がりなどを実感していただければと思います。

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