学校特集

晃華学園中学校高等学校

人のために 人と共に生きる “光り輝く華”を育てる女子校
一人ひとりが主役となって学校生活を創り上げる

掲載日:2019年10月9日(水)

キリスト教的人間観に基づく全人教育を実践する晃華学園。「人のために」「人と共に」生きることを礎に、中高時代は「そのために自分を磨く6年間」と位置づけ、生徒主体の学びや活動を尊重しています。
体育祭をはじめ、文化祭や合唱コンクールは、自分の得意なことや磨いてきた力を人のために生かす絶好の機会。今春入学したばかりの中1も、生徒が自ら手を挙げて5月に行われた体育祭の運営にかかわりました。競技や応援の練習ではクラスや学年の仲間だけでなく先輩たちとも関わりを持ち、様々な刺激を受けています。
「部活の先輩が実行委員長として学校全体を動かす姿を見て、自分も好きなことで学校行事に関われたらいいなと思い立候補しました」と語るのは、今年度体育祭実行委員長を務めたYさん(高 2)。応援団長を務めたUさんも「活動の中で気づいたことや浮かんだアイデアを実行してみたくて応援団長に立候補した」と言います。
「人のために 人と共に生きる "光り輝く華"」を育てる晃華学園の校風を「与えられた才能を磨き高め、人のために人と共に」創り上げる体育祭の取り組みを通して、体育科の高橋知佳先生と田辺夏奈先生にご紹介いただきます。

毎年、5月に行われる「体育祭」の狙いと役割

晃華_高橋知佳先生
高橋知佳先生

--晃華学園の体育祭は、毎年、5月に行われるそうですが。
高橋先生:体育祭は本校でも1年の中で最初に行われる大きな行事の1つになります。毎年クラス替えを行うため、体育祭が新しいクラスの絆を深めるきっかけにもなっていますし、中1にとっても、晃華生になったという自覚を持って仲間と1つのことをやり遂げていく絶好の機会です。本校の体育祭は縦割りで競うので、上級生はみんな自分の色(クラス)の中1が入ってくるのを楽しみに待っていますね。

--中学1年生の4月、5月はどんな様子ですか。
高橋先生:入学したばかりの中1は目の前のことで精一杯です。例えば縄跳びをやっている時に声をかけたら、その場に荷物を置いてきてしまい、それをたまたま見ていた先輩が苦笑いしながら片づけてくれるような(笑)。気づいた中1が「ごめんなさい!」と走って戻ってくると、「いいよ、いいよ」と。「ありがとうございました」と自然に声が出るようになりますね。上級生が、温かく見守って迎え入れてくれているので、中1も安心して学校になじんでいけます。

晃華_田辺夏奈先生
田辺夏奈先生

--先輩は面倒見がいいのですね。
田辺先生:そこが中高一貫校の良いところだと思います。体育は同じ時間に2つ、3つのクラスが授業を行うことがあります。先輩から「バトンパスの仕方を教えたいので時間をもらえますか」と言ってくることもあれば、先輩たちの練習が目に入った中1が「なぜ、あんなにバトンパスがうまいのですか」と聞いてくることもあります。そういう時は「自分で聞きに行ってごらん」と言います。同じ種目に出る生徒同士で、「ああすれば?」「こうすれば?」と試行錯誤して、「先生、このやり方がいちばんスムーズだと思います」と、自分たちで結論を見つけることも多いです。

晃華_選手宣誓からはじまる体育祭
選手宣誓からはじまる体育祭

--1年生にとっては何もかもが新鮮で、刺激的な毎日ですね。
高橋先生:晃華生の一員になっていることを実感する毎日だと思います。体育祭を経てクラス全体が一致することを目指していますが、この時期に100%達成するのは難しいですよね。次の文化祭(2学期)、学年行事、合唱コンクール(3学期)とバトンをつないでいって、それらをすべて経験した時に「このクラスから離れがたいな」と思ってもらえればいいなと思って取り組んでいます。

みんなが参加したくなる体育祭を目指して競技にも工夫を凝らす

晃華_チームワークが勝敗をわける大縄跳び
チームワークが勝敗をわける大縄跳び

--どんな種目があるのでしょうか。
高橋先生:近年は試行錯誤の中で、全員が参加しやすい種目に落ち着いてきました。100m走などを行っていた時期もありましたが、中には走ることが苦手な生徒やできれば走りたくないと思っている生徒もいます。そういう生徒でも楽しく参加できる種目として、好きな友だちと2人で頑張る2人3脚や、チームで協力して頑張ることができる大縄跳びを加えました。
田辺先生:リズム薙刀は授業でも行っている中3を中心に、有志の参加で実施しています。中には居合道同好会のメンバーも参加しています。

【体育祭の主な競技】
晃華_棒引き
棒引き

A種目から各自1種目を選択。B種目は学年別団体種目なので、全員が少なくとも2種目に参加することができます。A種目のリレー(高3の部)は教員チームも参加し5チーム対抗で競い合います。C種目は自由参加です。学年選抜リレー(中学生は各クラス1名・高校生は2名を選抜。1チーム9名で構成)には脚自慢がエントリー。走る生徒だけでなく、応援合戦もたいへんな盛り上がりを見せます。

A種目
2人3脚
クラスリレー(各クラス9名・学年別)
大縄跳び


晃華_リズム薙刀
リズム薙刀

B種目
中1・・・大玉送り
中2・・・むかで競争
中3・・・綱引き
高1・・・台風の目(4人で棒を持ってコースを走り、戻ってきたら待機している人たちの足元に棒をくぐらせてバトンタッチする競技)
高2・・・棒引き
高3・・・玉入れ


晃華_リレーでのゴールシーン
リレーでのゴールシーン

C種目
1000m走
障害物競争
リズム薙刀(演技)
応援団
クラブ対抗リレー
学年選抜リレー

その他
バトントワリング部演技

2018年体育祭の様子はこちら
https://youtu.be/kAyAZVymBu4


晃華_先を読む感性が問われる大玉送り
先を読む感性が問われる大玉送り

田辺先生:大玉送りは2列で球を送るのですが、球に触ることに必死になると、列の幅が狭くなり球が落ちてしまいます。次の場所へ移動することを忘れて列が途切れ、球が落ちてしまうこともあります。この競技は一人ひとりが先を考えて動かなければ成立しないので、集団で取り組むことの難しさや楽しさを学べる良い機会になっています。うまく球を運べた時の達成感は格別です。

--先生もリレーに参加するのですね。
高橋先生:高3を受け持つ先生が「高3最後の体育祭なので走ります」と名乗り出てくれることもあります。生徒が下校した放課後に集まり、体育祭のために一生懸命練習しています。教員は障害物競争にも参加します。綱引きでは、生徒の中で勝ち上がったチームと教員チームとが対戦しますが、生徒が一致団結する場に、先生が参加することで一体感が生まれています。

体育委員や体育祭実行委員が大人気!その理由とは

晃華_全学年が気持ちを一つにする応援合戦
全学年が気持ちを一つにする応援合戦

--運営はどのように行っているのですか。
高橋先生:日にち・場所・種目などの大枠は体育科で決定しますが、他は概ね生徒に委ねています。
田辺先生:責任学年は高2です。体育祭実行委員長と副委員長は一足早く、高1の3学期に選挙を行い、前年度の実行委員長から引き継ぎを行います。
高橋先生:預かっていた資料を渡すだけでなく、前委員長が自分なりに反省点などをまとめて伝えてくれるので感心します。
田辺先生:体育委員はクラスで決めますが、中1でも自分から手を挙げる生徒がたくさんいます。体育委員2名と、体育祭の時期だけ活動する臨時体育委員1名が選出され、クラスの体育祭実行委員として活動します。
高橋先生:3名×4クラス×6学年なので72名です。応援団員は各クラス3名です。高2は各クラスで応援団長を1名選出します。
田辺先生:中1は授業の中で応援団員を決めました。「やりたい」という生徒たちに「どうやって決めるの?」と聞くと「テニスコートで大きな声を出します」と言いました。1年生らしいですよね(笑)。上の学年はみんなの前で決意表明をしたり、声出しをしたりして決めています。

--体育祭実行委員だけでなく応援団も、クラスの友達の前で決意表明をしたりすることがあるのですね。
高橋先生:そのため全員が責任を持って活動してくれます。
田辺先生:チームはA組・B組・C組・D組の6学年縦割りで、チームごとの活動は、実行委員や応援団員が先頭に立って行います。応援席での応援が盛り上がるのは、中1から高2の応援団員がしっかりとリードするからです。
高橋先生:応援パフォーマンスもはじまった頃は自チームの応援だけでしたが、近年はエールの交換を行うなど、見応えのあるものになってきました。今年は応援団長から「全学年が気持ちを1つにする応援合戦がしたい」という案が出て、それを見事にやり遂げました。高2にもなると指示待ちではなく、どうしたいかを自分たちで考えて行動するので頼もしい限りです。
田辺先生:全員で応援と言っても、学校ではクラス単位の練習が主です。みんなで集まって練習する時間はほとんどありません。本番の数日前に1時間程度時間をもらい、高2の応援団が全校生徒の前で当日、やってほしいことをレクチャーするだけでよくここまでできるなと感心します。

晃華_運営にあたる実行委員たち
運営にあたる実行委員たち

--予行演習は行わないのですか。
高橋先生:校外の体育館で行うためリハーサルはありません。ですから、実行委員は綿密に計画を立てて、中庭やアリーナなどで動きを確認して当日に備えます。当日は朝早くに会場(体育館)へ行き、競技に必要なテープを床に貼ったり、用具を運び入れたりして準備をします。6学年の生徒を動かすのもぶっつけ本番です。

--それは大変ですね。
田辺先生:当日は何が何だかわからないくらい忙しいです。その分、やり遂げた時の感動は大きいので、経験者だけでなく「来年は実行委員をやりたい」「私も頑張りたい」という生徒がたくさんいます。
高橋先生:ここ数年、苦手を克服するよりも、自分が得意とするところでチャレンジしてみようという生徒が増えています。私たち体育科の教員や学年の先生がそう伝えていることもあると思いますが、体育祭に限らず、他の行事でもそういう意思を持っている生徒がたくさんいます。必然的に選挙となり、選ぶ側、選ばれる側、両方に責任が生じるという流れが本校にはできてきています。

体育祭を運営した在校生に感想を聞きました!
晃華_体育祭実行委員長/Yさん

体育祭実行委員長/Yさん
「昔から体を動かすことが好きで、その楽しさをより多くの人に知ってもらいたいと思い体育祭実行委員会に参加しました。3回目となる今年は全校生徒をまとめる立場になり、話をする相手により伝え方を工夫しなければいけないことを学びました。私は部活動でも人前に立つことがありますが、同じ目標に向かって行動を共にしている集団と、学年や経験値はもちろん、体育祭に対する気持ちも異なる集団とでは伝わる速度が違います。全校生徒を動かすには伝え方に工夫する必要がありました。また、体育委員を介してクラスの人たちに伝えることも多く、どう説明すればその先にいる人たちにわかってもらえるのか。それを考えるのもたいへんでした。当日は進行することで精一杯でしたが、追い込まれた時こそ何度も話し合いを重ねることが成功への近道ということも学びました。これらの経験は今後に生きると思います」
<Yさんが感じる晃華学園の魅力>
「自分の得意、不得意に関係なく、1つのことに全力で取り組むところが晃華学園の魅力です」

晃華_体育祭副実行委員長/Sさん

体育祭副実行委員長/Sさん
「将来は看護職に就きたいと考えていますが、学生時代に人を支える経験を積むことが将来の役に立つと考え、もともと好きだった体育祭の副実行委員長に立候補しました。大きな役割は実行委員長のサポートでしたが、実行委員長がきちんと仕事をしていたので、あまり出番がありませんでした(笑)。そこで視野を広げ、見逃している仕事はないかと目を配り、例えば障害物競争のものづくりを手伝ったり、得点板を書いたりと、手が足りていないところに入って作業を手伝いました。当日は開会の挨拶をするという大役があり、本当に緊張しましたが、それが終わってからは何かあれば手伝うという気持ちで見守りました。正直なところ、もう少し役割を実感できる仕事がしたかったのですが、自分の手が空いた時に、何かサポートできることはないかと細かいところにまで気を配ることの大切さを知ることができました」
<Sさんが感じる晃華学園の魅力>
「校内で行った応援の全体練習では高2だけが盛り上がっている雰囲気でしたが 、本番では後輩も楽しんでいました。やるべき時に一致団結できるところが晃華のすばらしいところだと思います」

晃華_応援団長/Uさん

応援団長/Uさん
「全学年が気持ちを1つにする応援合戦がしたかったので、令和1回目にちなんだ曲を使って踊るパフォーマンスを提案し実現できたこと、さらに実行したかった太鼓を使って応援ができたことにはたいへん満足しています。応援団の全体練習が昼休みだけでは足りず、無理を承知で放課後にも活動を設けると、部活があるにも関わらずみんなが参加してくれて、本番につなげることができました。今は後輩も含め、応援団全員に感謝しています。
今後に役立つ経験としては、頭の中で計画したことが、その通りに進まず、苦労したことです。クラスの中で人前に立つことはありましたが、学年をまたぐと勝手が違います。大勢を動かして計画を実行するには、人の動かし方をよく考える必要があることを学びました。苦労しながらも全体をまとめ上げることできたのは、自分にとっても良い経験になりました」
<Uさんが感じる晃華学園の魅力>
「顔見知りでなくても、学年を問わず声を掛け合ったり、先輩が臨機応変に動くと後輩も気づいて後に続いたりして次第にまとまることができる関係性がすごくいいと思います」

学校行事は「一致する」「協力する」とはどういうことかを学ぶ絶好の機会

晃華_生徒お手製の体育祭プログラム
生徒お手製の体育祭プログラム

高橋先生:オリンピックもそうですが、スポーツで競い合えるのは平和の象徴であるとも考えられます。実行委員には「みんなが一生懸命取り組んで、終わった後に『よかった』『楽しかった』と思ってもらえるように力を尽くそう」と話しています。
田辺先生:中1の委員はまだわからないことが多いので「クラスが一致していくきっかけとなるような体育祭を目指そう。その過程にはいろいろなことがあるけれど、クラスの絆につなげていけるといいね」と話しています。
高橋先生:体育祭に参加する全員が同じ熱量とは限りません。最初は参加することに消極的な生徒もいます。しかし中には、「これまで大きな声を出したことがなかったが、知らない間に自分も大きな声を出していた」と話してくれる生徒もいます。体育祭に参加したことで新たな体験をし、少なからず大きな声を出す「心地よさ」を知ったのです。それが次の「良いこと」を生むきっかけになったのではないでしょうか。ライブに初めて行った時の感覚と似ているかもしれませんね。そんなに好きというわけではなかったけれど、行ってみたら楽しかった、良かったなど、行動を起こしたことにより想定外の気づきを得ることがあります。それが行動の幅を広げるきっかけになるので、委員以外の生徒にも自分に何ができるのかを考えながら行動してもらい、一人ひとりが自分なりに一生懸命頑張った結果、より良いものができればよいと思っています。

晃華_閉会式はチームを越えて互いの健闘を讃え合います
閉会式はチームを越えて互いの健闘を讃え合います

田辺先生:私が学生の頃は先生が主体で、委員はサポートするだけでした。学生時代はそれが普通だと思っていたので、生徒が企画・運営に関わることができるのは本校の魅力だと思います。
高橋先生:クラス委員の集まりでは、ベテランのクラス委員が初めてクラス委員になった生徒に企画のリーダーを任せて、「私はサブ(リーダー)をやります」と、背中を押すような姿も見られます。こうした姿を見ると、「人のために」「人と共に」という本校の教育理念が息づいていることを実感します。身についた力は、社会に出た時に大いに生かされるのではないでしょうか。

英語教育をはじめ、教科学習の深さに定評のある晃華学園。国際社会や地球規模の課題にも目を向ける質の高い教育を展開する一方で、クラス活動に始まり、部活動や委員会活動で他学年ともかかわり、リーダーシップやフォロワーシップを体験的に学んでいます。高2を中心に、生徒が一丸となって企画・運営を行っている学校行事(体育祭・文化祭・合唱コンクールなど)はその集大成です。ぜひこれらの行事を通して、晃華学園のエネルギーを感じてください。

晃華学園はクラブ活動も盛ん。文化部と運動部を兼部する生徒も多数
晃華_バスケットボール部
バスケットボール部

晃華学園のクラブ活動は週1日〜4日の間で活動しています。夏場は約1時間半、冬場は約1時間と活動時間は短いですが、その中でベストを尽くすのが本校流です。例えば天文とバスケットボール、陶芸と体操など2つのクラブをかけ持ちする生徒が多いので、クラブ活動の参加率は100%を超えます。先生のバックアップもあり、やり遂げる生徒がほとんどです。


晃華_居合同好会
居合道同好会

★各クラブの活動はこちらでご覧いただけます。
バレーボール部
https://youtu.be/nzODprigPMw
硬式テニス部
https://youtu.be/mahw0JDXvBE
バスケットボール部
https://youtu.be/oZW8pZR7CHg
居合道同好会
https://youtu.be/Kl10a1sgMLo
陸上部
https://www.youtube.com/watch?v=y-BnpHth9_E