学校特集

八王子学園八王子中学校・高等学校2018

「八学イノベーション」で磨かれる人間力・知力・思考力・創造力
互いを尊重し合い、共に成長できる自慢の学舎がここにある!

掲載日:2018年7月1日(日)

JR中央線「西八王子駅」から徒歩5分という抜群のアクセスを誇る八王子学園八王子。今年2018年に創立90年を迎え、近隣の人々からも「八学」として親しまれている伝統校ですが、中学校の創設は2012年です。
今春卒業した中高一貫1期生たちは、それぞれが希望の進路を叶え、素晴らしい実績を残しました(詳細は下記参照)。1期生を送り出した学校は、これまでの教育実践をベースに革新的な教育を展開しています。
現在同校で進められている「八学イノベーション」は、「学園モットー」を骨子として、血の通った教育へと具現化されています。八王子学園八王子の教育内容並びに学校生活の一部を見ていきましょう。

日常生活に息づく「学園モットー」

八王子学園八王子の学園モットーは「人格を尊重しよう」、「心に平和をつちかおう」です。
八王子は1945年、アメリカ軍による大空襲で多くの犠牲を出した悲しい歴史があります。このモットーは終戦後、大きく傷ついた八王子ひいては日本国内の状態を目の当たりにし、心を痛めた同校の先生方により、ユネスコ憲章を基に選定されました。

八王子学園_お話を伺った本道佳明先生
お話を伺った本道佳明先生

生徒たちはまず入学後、山中湖で行われる2泊3日のオリエンテーション合宿でこの学園モットーについて学びます。
「特に『人格を尊重しよう』は、本校として絶対に欠かせないものです」と話すのは、理科の本道佳明先生です。

同校ではこのモットーを生徒たちにどう理解を促し、学校生活のどこで意識させ、どんなところで活かしているのでしょうか。

「お互いのことやそれぞれの個性を尊重し合える関係性を築くことが大切です。そのためには、まず自分自身の個性や人格もきちんと理解しなければなりません。それはなぜか、どうしたら理解できるのか、このオリエンテーション合宿で丁寧に話し合っていきます」(本道先生)

本道先生は「本校の生徒たちは、人の話をしっかりと顔を上げて聞くことができます」と言います。生徒たちがもっているこの素直な姿勢という長所は非常にメリットであることを伝え、日常的に褒めています。しかしその姿勢が崩れそうになってしまう場面もあるでしょう。そんな時には、自分たちの資質を思い出すよう語りかけています。

八王子学園_中2の修学旅行では、平和学習を行います。
中2の修学旅行では、平和学習を行います。

もう一つのモットー「平和を心につちかおう」を生徒たちが最大限に意識するのは、平和学習としての修学旅行です。綿密な事前学習ののち、現地へ足を運んで生徒自身が心と体で実感し、考えられるよう組み立てられています。

中2は3泊4日で京都・奈良・広島への「修学旅行」を実施。原爆資料館の見学をし、被爆講話をうかがい、みんなで折った千羽鶴を奉納します。
高2では3泊4日の沖縄への修学旅行が行われ、元ひめゆり学徒隊の方のお話を聞いたり、実際にガマの中に入って真っ暗闇の世界を体験します。

フィールドワークを通じて当時の人々へ思いを馳せたり、それぞれが平和について思考する時間をもちます。そして人々の心に寄り添う経験は、生徒たちをひと回りもふた回りも大きくしてくれるものです。

今春、中高一貫1期生が卒業!

八王子学園_
中高一貫生は「内進特進クラス」に所属。
高校は全12〜13クラスの大規模になるのでさらなる出会いがあります。

八王子学園八王子では今春、中高一貫生の1期生が卒業しました。本道先生は、
「国公立大学には5人の生徒が合格しました。早慶上智や医歯薬系にもそれぞれ合格者を出すことができました。
2期生では東大のA判定が出ている生徒もいますので、1期生を送り出した経験を生かして、東大や京大をはじめとする希望の大学に合格させてあげたいと考えています」と話します。

同校は2016年にはそれまでの「一貫特進クラス」に加え、「東大・医進クラス」を新設しました。
「東大・医進クラス」は特待生を中心としたクラス編成ですが、現中1は92名が入学し、うち29名が「東大・医進クラス」の生徒です。

「一貫特進クラス」は基礎を大切にした非常に丁寧な授業を展開しています。「東大・医進クラス」では大きく進度は変わりませんが、深さを意識した学びが行われています。

八王子学園_「戦略的英語教育」を標榜しています。合言葉は「English Everytime Everywhere!」
「戦略的英語教育」を標榜しています。
合言葉は「English Everytime Everywhere!」

中2の「東大・医進クラス」の担任でもある本道先生は、生徒たちの生活について教えてくれました。
「『東大・医進クラス』のネイティブの先生の授業は週2回行われています。ネイティブの先生が副担任をしていることもあり、積極的にコミュニケーションを取っている姿が校内のあちこちで見られます。
高校生が解くような問題にも果敢に挑戦させており、楽しそうに取り組む姿が印象的です」

八王子学園八王子ではまめな声かけにより生徒自身のやる気を喚起しています。学年が上がる際に意欲が認められれば「東大・医進クラス」へ入れることは、生徒たちにとって大きなモチベーションになっています。

八王子学園_月に2回を目安に実験を行うこともあり、理科教育も充実しています。
月に2回を目安に実験を行うこともあり、
理科教育も充実しています。

例えば今年の中2は9人もの生徒が「一貫特進クラス」から「東大・医進クラス」へ移行しました。
1クラス37名だった「東大・医進クラス」は進級時46名となり、2クラスに分かれ少人数制が敷かれました。学習進度や使用教材は多少異なりますが、手厚いフォロー体制があるので安心です。

こうしたきめ細かなコミュニケーションだけではなく、生徒たちのやる気に火を灯し、しっかりとがんばりを認め、引き上げてくれる環境が同校には整っています。

中学全学年が揃い、勢いを増す
「八学イノベーション」

八王子学園八王子では、2016年より先に触れた「八学イノベーション」が本格始動しました。これにより育んでいる力は以下の6つです。

・英語力
・異文化理解力
・コミュニケーション能力
・課題解決能力
・新しい価値を生み出す想像力
・日本人としてのアイデンティティ

それらを身につけるために、学園モットー及びカリキュラムとリンクさせながら展開し、教育の土台となっているのが「アクティブラーニング」、「ICT教育」、「国際理解教育」です。 生徒たちの成長に応じて様々なアプローチから取り組むことで、包括的な力を育てています。

八王子学園_アクティブラーニングの授業
アクティブラーニングの授業では、
話すだけでなく聞く力も培われます。

アクティブラーニングを取り入れたことにより、授業は活性化しました。特に「東大・医進クラス」の生徒たちはかなり積極的にディスカッションする姿勢が見られます。
「中2の『東大・医進クラス』は少人数制になったことにより、授業やディスカッションの密度・濃度が上がりました。中学生たちがここまで議論できるのかと感心します」(本道先生)

ただしあまりに活発なため授業が進まないこともありますが、学園が一丸となってICT化を図っているため、議論の時間を十分に取っても進度に深刻な影響はありません。
むしろ、こうした日常生活の中でことばを互いに重ねることにより、生徒たちは相互理解を深め、プレゼン力などもメキメキとアップさせています。

八王子学園_一人1台のタブレットを持ちますが、自らの手でノートを書くことも大切にしています。
一人1台のタブレットを持ちますが、
自らの手でノートを書くことも大切にしています。

同校では、授業や部活など学校生活の中でタブレットを駆使しています。
「他校に比べ、情報モラルについては特に丁寧に学んでいるという自負はあります」と本道先生が言う通り、最初の2か月ほどはタブレット配布前に徹底したリテラシー教育を行っています。
インターネットの中でもやはり相手のことをきちんと思いやることの大切さ、ネット上でのトラブルについて、ラインの使い方などもしっかり学びます。

生徒たちはこれらを通じても自分と異なる考えをもつ他者もいることを知り、様々な意見に触れていくなかで自分自身の考えを深めたり、相手の意見を取り込んだり、関係性を鑑みる姿勢が培われています。

アカデミックに学ぶ楽しさを追求

八王子学園_中3オーストラリア「海外研修」。10泊12日すべてを一人でホームステイ。
中3で実施されるオーストラリアでの「海外研修」。
10泊12日のすべてを一人でホームステイします。

日々の学習を通じて、中1は「調べる」、中2は「話す」、中3は「書く」力を育成しています。
それらをベースとして行われているのが「探究ゼミ」です。前期は学年ごとに中1は自分たちが毎日通う八王子について調べる「八王子学」、中2は修学旅行の事前教育・平和教育としての「広島・奈良・京都研究」、中3では7月に行われる海外研修先の「オーストラリア研究」を実施しており、学びに一連の流れと視野や世界観の広がりをもたせています。

八王子学園_文化祭での発表風景。食い入るように話にのめりこむ受験生の姿も印象的です。
文化祭での発表風景。食い入るように
話にのめりこむ受験生の姿も印象的です。

これら学習のまとめは、9月の学園祭で披露されます。中学生は発表を行い、高校生が写真や表、グラフなどを多用して作った新聞記事は校内のあちらこちらに掲示されます。
来場者の投票で優秀者が決まるので、学園祭へ足を運び、皆様の目で生徒たちの感性とそれらを表現する力をぜひご体験ください。

10月頃からの行われる後期の「探究ゼミ」は、先生方が自分の専門や興味のある分野の授業を提案し、生徒たちは自身の興味・関心に基づいたテーマを選択し無学年制で学びます。
今年は3学年すべてが揃ったため、18講座程度を予定しています。

八王子学園_環境問題グループの「研究論文集」。同校の図書館で読むことができます。
環境問題グループの「研究論文集」。
同校の図書館で読むことができます。

本道先生は、エネルギーを含む「環境問題」のゼミを開講しています。
「他学年、他クラスの生徒と一緒に机を並べる経験はなかなかない貴重な機会で、生徒同士にも大きく刺激し合えるものとなっています。我々教員としても、このゼミでは通常の授業より踏み込んだ学びが行えるので、やりがいがあります」(本道先生)

他にはアプリケーションを使って「株」についてシミュレーションしながら学んだゼミもあります。誰が一番儲けたか、それはなぜか、という検証・研究発表が行われました。
「生命倫理」では、多彩なテーマを展開。例えば「なぜ勉強をするのか」など、哲学的なテーマも扱い、議論した内容をみんなで劇にしました。
「昨年の各ゼミは20人ほどで実施しました。指導する先生により特色が出ていることがおもしろいと思います」(本道先生)

どの先生も共通しているのは、最後は必ずプレゼンテーションなどの発表を行うことです。
2020年の大学入試改革はもとより、生徒たちは将来にわたってこれまで以上に学び続けること、課題を解決すること、創造性を発揮したり表現することが求められる時代を生きていきます。

学問への探究心を深めながら、将来をつかめる力も同時に養っているのが八王子学園八王子の教育です。

情報収集能力と表現力を培う取り組み

八王子学園_中学はWi-Fi完備。簡単に情報にアクセスできるから、そのぶん議論に時間を割けます
中学はWi-Fi完備。簡単に情報にアクセス
できるから、そのぶん議論に時間を割けます

情報との付き合い方や考えのまとめ方を学ぶ場として、中2で今年度から始まった長期休暇中取り組みは「新聞作り」です。理科または社会科のどちらかで、自分が気になった記事を一つ切り抜いて、その記事を選んだ理由、学んだこと、自分の考えを記事としてまとめるように指導しています。本道先生はこのように話します。

「外交や戦争、核問題などの世界情勢や自殺といった道徳的な事柄だったり、生徒たちの関心は各方面へ向かっていることが伺えます。
単に受動的に授業を聞くのではなく、社会や事象へ目を向け、様々な情報を集めたり、いかに自分で考え、どうまとめ表現するのかということはこれからの子どもたちにとって非常に大事なことです」

新聞は手書きでまとめてクラスに掲示されていますが、ここからも多くの感性や考え方に触れられ、思考することを大切にする教育を実践している姿勢が垣間見えます。

能動的な自立を促す、新たな動きとは

八王子学園_学校行事にも全力投球なのが、八学生の魅力です。写真は中学運動会。
学校行事にも全力投球なのが、八学生の魅力です。
写真は中学運動会。

17年度から本格的に動き出したのが、各クラスの学級委員長と副委員長で組織した「学年委員」という仕組みです。
いわゆる生徒会活動のようなもので、「学年委員」を中心に生徒は自分たちで学校行事を運営できるようになりつつあるようです。
学校の運営に関わるようなことをはじめ基本的には3学年で活動していますが、学年単位で動くこともあります。

「生徒たち自身で考えたり動けるところを増やしていき、自立を促していきたいと思っています。もちろん必要なところはサポートしますが、我々教員は口を出したい気持ちをぐっとこらえて見守り続けた経験は、私たちにとっても勉強になりました」(本道先生)

八王子学園_部活動も盛んです。写真の高校吹奏楽部は全国大会常連校。中学生も週1回は高校生に教わっています。
部活動も盛んです。写真の高校吹奏楽部は全国大会常連校。中学生も週1回は高校生に教わっています。

まず変わったのは、始業式や終業式などは、学年委員の生徒たちが仕切ります。自分たちで決めた年度目標なども発表しました。

こうした目標を考えたり、校則についてディスカッションしたり、それぞれの学級での課題を学年委員の生徒が持ち寄り話し合い、さらにクラスへ持ち帰り議論するという流れができてきています。本道先生が実例を教えてくれました。

「例えば、ペットボトルの持ち込みの可否やドッヂボール大会の企画など、生活の上での些細なことが中心です。なかには携帯電話の使用ルールを生徒たちが議論を戦わせて自分たちで決めました。グループラインは21時30分までOK、それを守れなかった場合は掃除当番ということだそうです。彼らは自分たちで決めたことだからと納得して掃除していました。
きちんと自分たちの意思決定に対する責任を持てたことに成長を感じます。

八王子学園_「東大・医進クラス」では、生命倫理や東大・京大などの難関大学での学びについて考える機会を設けています。
「東大・医進クラス」では生命倫理や東大・京大などの難関大学での学びについて考える機会を設けています。

一つひとつですが我々が感心してしまうような企画書や議論書を提出できるようになりました。これまでは教員が先導してやっていたようなことでも、学年委員の生徒たちがしっかりと動いてくれたからこそ、生徒たちの自立を促し、我々教員は生徒との対話をより行うという姿勢が生まれました」

自分たちですべて運営したという経験は生徒たちにとって自信や糧となり、一つ大人になりました。
アクティブラーニングの授業や探究ゼミなどで議論する姿勢が自然と培われていたこともこれらの素地となったのでしょう。

八王子学園八王子では、このように学校生活の一つひとつが有機的に結び付き合い、生徒たちを日々たくましく育んでいるのです。

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