学校特集

三田国際学園中学校・高等学校

常にその場の"最善"を考え行動する
Contribution(貢献)が根付く学園に進化中!

東急田園都市線「用賀駅」から徒歩5分。閑静な住宅地にある三田国際学園が、この春、女子校から国際色豊かな共学校に生まれ変わり、新たな歴史を刻み始めています。創立から100年あまり。大切に引き継いできた教育理念「知好楽」をベースに、これからの100年に向けて、時代に適応した実学を学べる場を創造。
中学校に本科クラスだけでなく、英語イマージョンプログラムにチャレンジできるインターナショナルクラスを設けると一躍注目を浴びて、この春迎えた新入生は225名。高校生も200名にのぼります。学園は活気づいているに違いありませんが、どのような学園生活が展開されているのでしょうか。広報部長の今井誠先生と同部スタッフの天野尚子さんにナビゲートしていただき、新生「三田国際学園」の今をレポートします。

私立学校の中でも特色が際立つ学校に生まれ変わった!

同校を訪れて驚くのは、かつての学園を知る人だけではないでしょう。私立の中高一貫校の中でも非常に特色のある学校に生まれ変わったため、ぜひ一度足を運んでほしい学校の一つです。

◆学びの中心に9名の外国人教師がいます。
◆All Englishの授業が国語以外の主要4教科で始まっています。
◆ICTやグループワークが授業の中に溶け込み、議論を重ねることにより、考える力を磨く教育が浸透しています。
◆インターナショナルクラスに限らず、本科クラスの生徒も英語を発すること、自分の意見を言うことに躊躇がありません。

「準備してきたことがうまく生きている」と今井先生が言うように、鮮やかに男女共学の真新しい学校に生まれ変わり、新しい学園文化を醸造しつつあります。

起爆剤となったのは男子のエネルギー

体育祭
男子生徒たちの存在は学園全体の原動力に!
体育祭で全力を尽くす生徒たちの勇姿

好スタートを切れた要因の一つは、多くの生徒が入学したことでしょう。中学2年生が22名、3年生が25名。合わせても50名に満たない女子校に、225名もの新入生が加わりました。「男女の比率はほぼ半々。男子がたくさん入って来てくれたので学園の雰囲気が一気に変わりました。上級生が女子校のままでは得られなかった刺激を受けて、弟をもつ姉のようにしっかりしたことも、学園が急速に変わることができた要因の一つです」(今井先生) 

球技大会の様子
球技大会の様子

行事などで中心的な役割を担う高校生も、男子が80名近く入学したことで力強さが増しています。「生徒会の会長は決まっていましたが、副会長は高1にやってもらおうと、4月に選挙を行いました。すると男子が立候補してくれて、自然と男女が協力して運営する姿が見られるようになりました」(天野さん)。「6月中旬に行われた体育祭で、その光景を初めて目にした上級生の保護者は一様に安心し、生まれ変わった学園に納得してくださっています」(今井先生)

◆クラブ活動も活発化。男子だけの部活も始動!

サッカー部
サッカー部で活躍する男子生徒

クラブ活動は、今年度よりサッカー部、軟式野球部、ラグビー部、囲碁将棋部、鉄道研究部を新設。既存の部活動も含めて、中高男女が一緒に活動できる部活は一緒に、体力差などにより一緒に活動できない部活は分かれて活動しています。
ラグビー部16名、サッカー部8名、野球部8名の男子中学1年生が入部。基礎練習に加えて、他校との合同練習や練習試合を組むことで、目標をもちながらチームづくりに取り組んでいます。「男子だけの部活は中1と高1しかいないので、『来年、入ってくる子にとっていい先輩になろうね』とコンセンサスを取りながら活動しています。高校生が中学生の面倒を見てくれるのでチームらしくなってきました」(今井先生)
陸上部は女子だけで活動していましたが、男子が入ってきて活気が増しています。高2女子がイニシアティブをとり、先輩から教わってきたことを伝えながら活動に励んでいます。直線で100メートル取れる恵まれた環境の中で、成長が期待されています。

対話形式での学びが三田国際学園の基本スタイル

相互通行型授業
相互通行型授業の様子

授業も大きく変わりました。「相互通行型(対話形式)の学び」を土台に、三田国際学園が目指す「世界標準」の教育 <英語力・コミュニケーション能力・サイエンスリテラシー・ICTリテラシー・考える力> が随所で実践されています。
例えば取材に伺った折、国語では「若者言葉」をテーマにグループ学習を行っていました。生徒は自分のタブレット端末を用いて若者言葉を収集。集めた言葉を分類できるよう、グループのメンバーと意見を交わしながら方針を決めていきます。どのグループも、タブレット端末に成果をまとめているので、いざ発表となっても、その画像を簡単にプロジェクターを通して白板に映し出すことができます。

プレゼン発表など、
学園生活のあらゆる場面で活用されている
タブレット端末。

この日はあるグループの成果を素材に、クラス全員による議論がスタート。グループワークでは女子が目立っていましたが、議論では男子のほうが反応よく、発言が飛び交いました。「女子は慎重で、解答を選んで発言しがちですが、男子は思いついたことを躊躇せずに発言するので、女子校時代とはまた違った議論の展開をします。相互通行型の授業は、共学になったことで、より議論が多様化したように感じます」(今井先生)
相互通行型授業では、生徒から自由な発想を引き出すことが重要です。さまざまな発言が飛び交う中で、生徒が自ら疑問を抱き、抱いた疑問を自分で解決できるように、サポートしていくことが先生の役割なのです。それはたやすいことではありません。素材選びや話の引き出し方が重要であり、三田国際学園では教科の枠を超えて情報交換をしながら研鑽しています。冒頭で「準備してきたことがうまく生きている」という今井先生の言葉を紹介しましたが、新しい学校に生まれ変わるにあたり、教師全員が学園の目指す教育を理解し、常にその場の"最善"を考えて行動できる集団になっていたからこそ、今の三田国際学園があるのです。

◆機能的な机

機能的な机
機能的な机

グループ学習に一役買っているのが、移動しやすい机です。先生から「さあ、話し合ってみよう」と声がかかると、生徒たちは即座に机を向き合わせ、ディスカッションを始めます。机そのものは重さのあるしっかりした作りなのですが、体が小さな中1でもたやすく動かせるレバーが付いたものを選んでおり、2人組、4人組、もとに戻すなど、臨機応変に形を変えながら授業を行っていました。

◆サイエンスラボ

サイエンスラボ(理科室)をのぞくと、白衣姿の生徒が楽しそうに口内から細胞を摂取し、一人1台の双眼顕微鏡でじっくり観察しています。実験には助手の先生がつくので、操作が分からず戸惑っていたりする生徒はいません。自分の細胞を見ることができて興奮気味の生徒は、観察できた細胞の写真をタブレット端末で撮ります。この素材をもとに、次回の授業では『植物細胞』と『動物細胞』を比較して議論を行います。

双眼顕微鏡観察

双眼顕微鏡でじっくり観察

観察できた細胞の写真

観察できた細胞の写真を
タブレット端末で撮影する生徒

インターナショナルクラスでは英語イマージョン教育が始動

英語でのHR
インターナショナルクラスでは
英語でHRを行います

インターナショナルクラスには、帰国子女など、英語を自由に話せる生徒と、中学から英語を学び始めた生徒がいて、ホームルームクラスでは互いに理解し、協力し合いながら学校生活を送っています。
一方授業は、入学時のアセスメントテストの結果により英語力に応じたクラス分けを行います。英語を自由に使いこなせる「Advanced」では、英語はもちろん、数学・理科・社会でもAll Englishでの授業がスタートしています。「外国人教師=英語の授業」と思われがちですが、外国人教師にも専門分野があり、各教科に精通した外国人教師が授業を担当しています。
当初は「Advanced」と「Standard」の2クラスでしたが、1学期の中間考査以降は、中間のクラスとして「Intermediate」(聞く・話す能力は十分だが文法などが不十分なレベル)を設置。
「Intermediate」「Standard」の英語では、他教科も英語で学ぶイマージョン教育への移行を目標に、週10時間のうち8時間を外国人教師と日本人教師のティーム・ティーチングで英語力の向上を図っています。

◆フレキシブルな対応で個々の成長を促す

インターナショナルクラスの生徒は育ってきた環境が異なるだけでなく、将来の希望もさまざまです。「Advanced」の英語力を持ちながらも『日本の理系の大学に進みたいので、数学や理科は日本人教師による授業を受けたい』『日本語が不十分なので、基礎学力をつけたい』など、個別の要望が出てくることもあるため、All Englishの授業は選択制にしています。また国語でも、帰国子女などを対象にした『日本語を基礎から学べるクラス』を設置して、きめ細かく対応しています。

英語を話すことが当たり前の環境が英語力をグングン伸ばす

理科を専門分野とするネイティブ教員オールイングリッシュで実験をサポート
理科を専門分野とするネイティブ教員が
オールイングリッシュで実験をサポート!

インターナショナルクラスの「Standard」は、中学から英語を始めた生徒ばかりですが、英語の授業では外国人教師がイニシアティブをとり、日本人教師はサポートに徹しています。授業を見学して驚いたのは、先生が話す英語をしっかり聞き取ろうとする姿勢です。英語を発することにも躊躇がありません。わからないことがあれば日本人教師に聞けるので、学習する姿は非常に前向きでした。
これはインターナショナルクラスに限られたたことではなく、本科クラスの英語の授業でも同じような光景が見られました。2人組になり、1人はプリントの絵を見て英語で説明。もう一人はそれを聞いて絵を描くという作業をしていました。先生が「Are you ready?」と尋ねると、すかさず「OK」と答える生徒たち。2人組の学習でも、よく声が出ていました。 「インターナショナルクラスは、外国人教師が副担任に就きます。クラスメイトの中にも英語を話している子がたくさんいるので、『英語を話すことが恥ずかしい』という、そもそもの壁がありません。間違ってもいいから言葉を発して気持ちを伝えようとする姿勢が身につきつつあるため、驚くような速さで英語が身についていくと思います」(天野さん)

海外さながらのAll Englishの社会科授業

多角的な授業がグローバルな視点を育む
社会科も英語で!多角的な授業が
グローバルな視点を育みます。

すでに十分な英語力を身につけている「Advanced」の、All Englishでの授業は圧巻でした。世界地理の観点からイギリスとルーマニアを学び、経済にも触れて、両国を比較しながら、なぜリッチな国とプアな国が生まれるのか。プアな国にはどのような問題が起こるのかを、「もし自分が当事者だったら」という視点まで落とし込んで考えさせていました。
「プアな国に行きたいと思う人は少ない⇒だからその国の人々は出稼ぎに出る⇒すると国内の労働力が減少し経済が回らなくなる。今、欧州で起きている外国人労働者受け入れなどの諸課題を、身近な問題として捉えられる授業だと思います」(今井先生)
外国人教師と生徒との関係はフラットで、思ったことを口にしやすい安心感からか、生徒の反応は非常によかったです。リラックスしながらも先生から目を離さずに、興味をもって取り組んでいる様子が伺えました。天野さんも「Advancedの授業は海外で学んでいた生徒が多いこともあり、とてもインタラクティブで活発です」と言います。
「社会科には地理・歴史・政治経済などの科目がありますが、教科書にそって授業を進めると、テーマに迫る上でつながってほしい知識が分断されてしまいます。教科の枠をも超えて、さまざまな知識をつなげて考え、問題を解決する力が問われる時代なので、人ごとではなく、当事者として考える授業が、社会科に限らず、他の教科でも行われており、アドバンストではそれをAll Englishで学ぶことができる。この環境が本校の大きな特色だと思います」(今井先生)

三田国際学園で学んでほしいのは「貢献すること」

天気の良い日は芝生の上でランチタイム
天気の良い日は芝生の上でランチタイム♪

三田国際学園が、構想どおりに新たな学校に生まれ変われた根底には、共有する一つの理念があります。それは「貢献すること」です。「学ぶ姿勢、生活する姿勢にContribution(貢献) を求めるところから学校改革が始まりました。まずは教員一人ひとりがミッションとしてそれを受け止め、時間はかかりましたが共有することができたから、無事に生まれ変わることができたのだと思います。そして今、生徒にも『貢献すること』を求めて、『ともに授業や学校づくりを行っていこう』と話しています」(今井先生)

オリエンテーション合宿
オリエンテーション合宿ではコーチングの技法を
使ってコミュニケーション能力の向上を図ります。

「日本の社会で働く上で困らないよう、礼儀や規律も身につけてほしいから、インターナショナルスクールではなく本校を受験してくださるご家庭もあります。ですから、日本の私立学校であることを基本姿勢としていますが、ルールで縛るのではなく、お互いが気持ちよく過ごせるマナーを身につけてほしいと考えています。制服を着崩している生徒がいれば『なぜそうするの?』と問いかけます。『かっこいいと思うから』と答えたら、『キミの考える"かっこいい"について聞かせて?』というように、生活指導も対話形式で理解を求めていきます。タブレット端末の扱い方にしても、生徒に望ましい姿勢を考えさせるのが本校の教育方針なので、委員会活動の一つとしてBUILD委員会を立ち上げました。「BUILD」とは三田国際学園のICT活用のスローガンで、築き上げる、将来を描く、などの意味を込めています。彼らが目指しているのは『規制ゼロ』。ルールがなくても、みんなが気持ちよく使うにはどうすべきかをテーマに話し合いを重ねています」(天野さん)
三田国際学園が共有するContributionとは、常にその場の"最善"を考え、判断し、行動することです。一人ひとりが学園生活を楽しみ、「さらによくしたい」という気持ちをもって臨めば、授業も学校生活も創造性豊かなものになる......。まさに「知好楽」の精神で学園づくりに取り組む同校が、これからどのような変化をもたらしてくれるのか、楽しみでなりません。

今井誠先生からのメッセージ
今井誠先生
広報部長 今井誠先生

6月上旬に授業参観と保護者会を行いました。授業を2時間見ていただきましたが、感想を求めると、多くの方が「想像以上」「私もこういう授業を受けたかった」と言ってくださいました。「家で『これ、どう思う』と子どもに質問を投げかけられ、答えられなくてたじたじだった」とおっしゃるお父さんもいらっしゃいました。帰国子女にとっては、帰国後環境が変わり、自分が思っていることを言えない、受け容れてもらえないことなどを経験している子も少なくなかったようで、本校は「海外と同じ環境なので安心できる」とおっしゃっていただき、まずはほっとしています。来春入学してくる後輩のために、在校生と教員が学校づくりに貢献し、お待ちしておりますので、ぜひ学園に足を運んで、生まれ変わった本校の雰囲気を感じ取ってください。

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