学校特集

富士見丘中学校高等学校

富士見丘流アクティブラーニング!
SHG指定校として世界に通用するグローバルリーダーの育成を目指す

富士見丘中学校高等学校は、「新しい時代を生きる、豊かな知性と教養を備えた女性の育成」を目指し、1940年に創立された女子の伝統校です。海外への短期留学も40年以上の歴史を誇り、これまでも多くの生徒たちの国際性を磨いてきました。
国際色豊かなグローバル教育に留まらず、「特別講座」や「自主研究」などのオリジナルプログラムにより、生徒たちの知的好奇心を育み、高2からの「92の選択科目」では一人ひとりの進路に寄り添ったカリキュラムを編成。環境に配慮した校内整備や全国レベルで活躍する部活動など、少人数で温かな校風に定評のある学校です。京王線・都営新宿線「笹塚駅」から徒歩5分という好アクセスも魅力の富士見丘。 スーパーグローバルハイスクール(SGH)指定校として、オリジナルの21世紀型教育に取り組む富士見丘の授業スタイルを教頭の重田稔明先生にお話を伺いました。

アクティブラーニングで活気があふれる
富士見丘のSGHプログラム

教頭重田稔明先生
教頭 重田稔明先生

2015年から、これまでの功績と今後への期待により、SGHに認定された富士見丘中学校高等学校。今年は都内の私学でわずか2校(他に青山学院)の選定でした。
同校のSGHプログラムは、「サステイナビリティから創造するグローバル社会」という考え方を軸に展開されています。
「サステイナビリティ」とは、「持続可能性」を意味しています。現在、地球の自然環境は危機的状態にあり、また発展途上国では貧困問題を含めた経済格差、そして身近な国内に目を転じてみると、被災地でのコミュニティーの崩壊など、問題は山積しています。
同校ではこれらに対する「持続可能性」の視点をもち、問題解決のために世界の人々と協働した活動のなかで、リーダーシップを発揮できる人材の育成を目指しています。そのためには、何が必要なのでしょうか。

「本校では、SGHプログラムというのは、中高ともに指定を受けているものと捉えて学びを進めています。高1から『サステイナビリティ基礎講座』が始まりますが、中学段階では、自分で考える力(思考力)とそれを発信していく力(表現力・発信力)を多く学んでほしいと思っています」と教頭の重田先生。
これまでもLHRの時間にクラスでの話し合いは行われてきましたが「思考力をスキルアップさせる場に発展させよう、ということで年間8回、グループごとに意見を戦わせ、まとめ、発表する授業スタイルにモデルチェンジしました。

中1思考力スキルアップセミナー
中1思考力スキルアップセミナー

1回目には東大の入試問題を使用し、イラストを見て、そこからイメージするものを自分たちで考え、話し合いました。 2回目には順天堂大学の医学部の小論文の問題を使いました。小さな男の子と女の子が手をつなぎ、暗い森から出てくるシーンが写された「The Walk To Paradise」という有名な写真を見て、生徒たちはオリジナルストーリーを作ります。どの作品も非常に独創的で、毎回アグレッシブな議論が展開されています」(重田先生)

現在の富士見丘中学は1学年約40名。しかし、その少人数制こそ能動的な授業を展開するアクティブラーニングを実践するうえ大きなメリットとなっています。
「自分の意見を必ず言える人数の5〜6名でグループを作ること、必ず全グループが発表できる時間を取れること、それに対してみんなが意見を言える時間をもつことを大切にしています。この時間を思考力や表現力を育む場として『思考力スキルアップLHR』と命名しました」と重田先生。生徒たちは生き生きと発言し、協働しながら授業が進んでおり、先生方は非常に手応えを感じているそうです。

高1からは中学段階で培った発言力や思考力をさらに深める場として「サステイナビリティ基礎講座」を実施しています。
「災害と地域社会」、「開発経済と人間」、「環境とライフスタイル」のテーマを、富士見丘の先生方による教科横断型授業と並行して、各大学や大学院と協力しながら生徒たちの学びを深めているそうです。

電子黒板
電子黒板はあらゆる教科で活用されています。

例えば慶應義塾大学大学院のメディアデザイン研究科の研究室とタッグを結成して、年8回のアクティブラーニングを実施。すでに取材時点で2回目のコラボが終わり、一つのテーマについて話し合い、自分たちの意見を発表したそうです。
またこのコラボ企画で、学習以外の喜ばしい"副産物"があったと重田先生。
「グループごとに大学院生と留学生がアドバイザーとして一人ずつ付いてくれました。留学生とは当然、英語で会話をします。年齢の近い大学院生からのアドバイスと実践的な英会話。生徒たちにとっては非常に大きな刺激となっているようです」

教科横断型授業では、家庭科と社会科、理科、国語科などの教員がチームを組み、3つのクラスを3チームが順番に入れ替わりながら年12回をかけて学習していきます。
「『環境とライフスタイル』のときには『家』をテーマに授業を進めました。本校は以前より環境問題に取り組んでいますので、生徒たちにとっても関心の高いテーマでした。
家庭科では住居環境を考え、理科では電気について学びました。また社会科では歴史を背景に江戸時代と現代の家の違いを比べます。現代の家のほうが電気・ガス・水道があるなど、快適なのは当然ですが、江戸時代の家からは当時の人々の"知恵"を学ぶことができます。 国語では家に関連した『徒然草』の一節、『家居のつきづきしく、あらまほしきこそ、仮の宿りとは思へど、興あるものなれ』について考えました。一つのテーマについて教科を横断して突き詰めるこの授業スタイルは、生徒たちの知的好奇心を刺激し、さまざまな角度から物事を考える習慣を身に付けさせることができます。この新展開に我々教師陣も多いに注目しています」(重田先生)

慶応大学との高大連携プログラム。
慶応大学との高大連携プログラム。

他にも東京の古地図を使い、江戸時代と現代の地図を重ねて"渋谷の街を見比べる"ことにも挑戦。歴史的視点はもとより、災害時の影響についても考えました。 「当時の渋谷は何もなく、野山と田園風景が広がっていて、今の"賑わい"とはかけ離れていたことがよくわかります。その"新鮮さ"が生徒たちのモチベーションを高めるのです。去年、今年とこの授業スタイルを進めてみて、歴史に限らず『過去と現在』をつなげて学ぶことがいかに大切かということを痛感しました」(重田先生)

高2からはこれまでの「サステイナビリティ基礎講座」で学んだことを軸に、「サステイナビリティ演習」に取り組みます。もともと同校では高2以降、多彩な選択講座の中から、自分の進路に合わせた独自のカリキュラムを編成することができるので、この「サステイナビリティ演習」を選択した生徒たちは、提携先のシンガポール経営大学へ「海外フィールドワーク」に行く予定となっています。

多彩なフィールドワークや海外経験で
寄り添い、思考し、協働できる女性を育てる

釜石市フィールドワークへの事前授業
釜石市フィールドワークへの事前授業。

今年の10月には、1泊2日のフィールドワーク(高1)を宮城県釜石市で予定している富士見丘。現地のNPO法人や地元の行政の方たちなど、社会で活躍されている方に協力を仰ぎながら、現在準備が進められています。
「釜石市は、東日本大震災で大きな被害を受け、コミュニティーや経済が大打撃を受けました。現在は復興をめざし、懸命に取り組まれていますが、なかなか進んでいないのが現状です。このフィールドワークでは、過去から続いてきたコミュニティーの『持続可能性』を探るという視点からも行います。『復興のお手伝い』と言葉にするのは簡単ですが、そんなに生易しいことだと我々も思っていません。高校生にできることも限られてしまうでしょう。それでも同じ日本人として『できることはないか』と現地の状況を目の当たりに考えることに意義があります。同じことが自分たちの住む東京でおこる可能性もあるのです。決して他人事ではないことを自覚してほしいのです。今回のフィールドワークを通じて、物事に対して真剣に向き合い、いろいろなことを感じ、考える機会にしてほしいと考えています」(重田先生)

ワークショップ
慶応大学で行われたアジアの
高校生たちとのワークショップ。

また前述した「サステイナビリティ演習」におけるシンガポール経営大学での海外フィールドワークについて「今回は3泊4日で来年の1月に実施する予定です。現在希望者は約30人、その中から10名程を選抜する予定です。シンガポールは今、すごい勢いで発展しており、GDPは日本を抜き、アジアのなかでトップクラスに位置しています。教科横断型の授業の一つ『開発経済と人間』では、シンガポールを中心とした東南アジアの経済を学んでおり、東京23区程度の大きさのシンガポールが、わずか50年でアジアトップクラスの経済大国に成長したことに生徒たちは驚いていました。
シンガポール経済大学では、座学の講座だけでなく、アクティブラーニング型の授業を行い、街中ではフィールドワークも現在計画しています。このプログラムを通じて、シンガポールにあって日本に無いもの、またその逆のもの、何が備わっていて、どう違うのかといった視点も含め学習を進めていきたいと思っています」(重田先生)

海外留学制度も充実!

恒例となっているUAE大学との学校交流
恒例となっているUAE大学との学校交流。

アジアへ目を向ける一方、同校にはイギリス、アメリカ、オーストラリアの3か国に5校の姉妹校があり、1972年から開始された歴史あるプログラムとして留学制度が整備されています。約20日間の短期留学(春期にイギリス)は中2から高2の希望者が参加でき、毎年40名ほどの生徒が前向きに取り組んでいます。また高1・高2による3か月または6か月の留学は選抜制で実施され、年間10名ほどの生徒が参加しています。現地校の生徒と同じ授業を受け、課題もこなすハイレベルな留学のため、一定基準を満たした成績優秀者が対象となっており、生徒たちの意欲をかきたてる大きな挑戦となっています。

授業で学んだことを実践的に活かせる場として昨年11月からは、アメリカの姉妹校への修学旅行(高2)が5泊7日で実施されました。姉妹校で行われていた授業には、生徒たちも日本の受け身型の授業とのあまりの違いにカルチャーショックを受けたそうです。
「数学の授業ではみんな計算機を持っており、単純な計算は計算機でやればいいというのが、アメリカの発想です。授業ではなぜその答えになるのか、どうしてその解き方をするのかを考え、個人が手を挙げたり、グループごとに発表するのです。
いくら計算力があっても、それを自分の考えとして外に発信できなければ、残念ながらその力は何の意味も持たないものとなってしまいます。その思考することや表現力を持つことこそが、日本の若者が社会に出て世界で活躍する力を培うために必要となる部分なのだと大いに感じました」(重田先生)

高2の修学旅行では、日米お互いの学校のことを紹介する機会を設けており、そのプレゼンも発信力を学ぶ契機となりました。
「生徒たちはみなしっかりと準備して、自分自身の体験を堂々と発表しており、うれしく思いました。その一生懸命さは本校の生徒たちがもつ魅力の一つです」と重田先生は、大きく成長した生徒たちの様子を誇らしげに教えてくれました。 同校では中3でオーストラリアの姉妹校への修学旅行を行っています。現地校での授業やホームステイなどの経験は、生徒たちに代え難い貴重なものとなっています。

年間を通して各国からの留学生が校内にいることも富士見丘の大きな特徴です。5校の姉妹校だけでなく、今年はタイ、昨年はインドネシアの東南アジアの高校生が学校を訪れ、交歓会を開催しました。さらに、日本人には馴染みの浅いイスラム圏のアラブ首長国連邦のUAE大学の学生たちともつながりをもっています。たとえ留学に行かなくても、校内で身近にさまざまな国籍をもつ留学生たちと交流できる機会があることは、生徒たちの国際感覚を養い、文化理解をすすめる大きな好機となっているでしょう。

40年以上の伝統を誇る富士見丘の短期留学制度。

40年以上の伝統を誇る富士見丘の短期留学制度。

姉妹校を訪れさまざまなアクティビティに取り組みます。

姉妹校を訪れさまざまなアクティビティに取り組みます。

校内に飛び交う英語は、質の高い英語教育の賜物
「本当に使える英語」が学べる! 身につく!

ネイティブによる取り出し授業
帰国生が多い富士見丘では
ネイティブによる取り出し授業も。

富士見丘には、全生徒のうち、中学では14パーセント、高校では11パーセントの帰国生がおり、多様な環境・文化を経験した生徒たちが多く在籍しています。帰国生の存在は、他の生徒たちの英語へのやる気を大いに喚起させています。
「学内で英語が飛び交うという環境があります。自分のクラスメイトに英語が堪能な子がいるというのは、子どもたちにとってはいい刺激になります」(重田先生)
帰国生は週7時間の英語の授業時間のうち、5〜6時間はネイティブによる取り出し授業を行っています。
来年度から中学入試で「英語特別選抜コース」が新設されますが、週6時間の英語の授業をネイティブが受け持つことになっています。
「本校のネイティブ講師は、とても質が高いことが自慢です」と重田先生が胸を張るネイティブの先生は現在7人。うち4人が専任なので、朝から放課後まで生徒と一緒に生活をすることになります。
「今年2人の先生が新しく加わりましたがとても前向きで、部活をみてくれたり、部活動の合宿にも参加しています。例えば合唱部では、一緒に歌ったり、発音を教えてくれたり、積極的に取り組んでいて、その姿勢に感心しています」(重田先生)

富士見丘では昨年までTOEICに取り組んでいましたが、今年からはより力をつけるためにTOEFL Juniorを導入しました。今年はまず高1でスタートしましたが、『英語特別選抜コース』の生徒たちは中学から取り組む予定です。 一般クラスの生徒たちも中3卒業時には英検準2級以上の力を付けることを目標にカリキュラムを組み、英語の4技能に対応できる形を取っています。英語以外に理科や家庭科、体育などではTTのイマージョン授業も行っており、前述のクラブ活動も含め、校内には英語力や表現力を伸ばす機会が豊富に用意されています。

世界の人々と交流し、協働できる環境が整っている富士見丘中学校高等学校。「英語特別選抜コース」は、「英語を習っている」、「英語が大好き」な"日本生まれ・日本育ち"のあなたの力をさらに伸長するものです。まずは10月4日(日)の文化祭で、富士見丘の校風を感じてみてください。

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ネイティブ教員が多いのも富士見丘の特色!
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Academic English

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