学校特集

佼成学園女子中学高等学校2020

中学入学者が前年比175%増!価値ある学校へ進化が止まらない

掲載日:2020年10月14日(水)

一人ひとりの個性を育み、国際社会で活躍する女性の育成を目指す佼成学園女子中学校。「情操教育」(心を通わせる)、「英語教育」(世界を見つめる)、「進路指導」(未来を考える)の成果を体現する中高一貫生の姿が中学受験生を持つご家庭の目に止まり、2020年度の中学校入学者数は前年比175%と飛躍的に増加しています。
「(偏差値的には)入りやすい学校ですが、生徒たちはコツコツと英語力を磨き、グローバル研修や探究活動など、さまざまなプログラムに挑戦して希望の進路を実現しています。そこに価値を感じてくださっている、という手応えはありますね」と話すのは、2019年に男子校(佼成学園)から同校に異動し、教頭となった西村準吉先生。7年前から男子校・女子校合同の「トップレベル講習」を担当し、同校の生徒も指導。2018年には男女の進路指導を統括する立場となり、生徒の進路実現に力を尽くしてきただけに、言葉には説得力があります。教頭になった今も、学校改革の先頭に立って価値ある学校づくりに尽力する西村先生に、同校の魅力を伺いました。

6年間かけて養われる人間力、英語力に加え、海外経験が進路実現の強みに

佼成女子_全国レベルのハンドボール部
全国レベルのハンドボール部

佼成学園女子は、グローバル社会で生きるために必要な「人間力」と「英語力」を軸に、さまざまなプログラムを通して「自信」と「夢」を育む環境を整えています。校訓である「行学二道」に基づき、学習以外にも自己表現する場をもってほしいという考えから、部活動にも力を入れていて、日本一を目指すハンドボール部をはじめ、多くのクラブが充実した活動を行っています。
中学校から入学する大きなメリットは、日々の積み重ねが大切な「人間力」と「英語力」の育成に時間をかけられることです。毎年、ほぼ全員が英検3級以上を取得して、中3の1月に実施しているニュージーランド修学旅行に臨んでいます。希望者は、そのまま現地に残って、約2ヶ月間の中期留学に参加することもできます。高校進学を前に海外で自身の実力を確認し、気づきを得るため、高校での学びがより主体的になります。
高校は特色のあるコース制です。長期留学(約1年間)が必修の「留学クラス(SA)」と、地球規模の課題研究に取り組む「スーパーグローバルクラス(SG)」をもつ「国際コース」。国公立・難関私立大学を目指す「特進コース(SH)」。部活動と勉強の両立を目指す「進学コース(SC)」があり、中高一貫生は希望のコースを選ぶことができます。

【特色ある学び/必修のグローバル研修】
佼成女子_ニュージーランド修学旅行
ニュージーランド修学旅行

◆中学校
ニュージーランド修学旅行(6泊7日)
◆高校
国際コース・留学クラス(SA)・・・ニュージーランド長期留学(約1年間)、シドニー大学研修(約2週間)
国際コース・スーパーグローバルクラス(SG)・・・タイ・フィールドワーク(約2週間)とロンドン大学研修(約2週間)
特進コース(SH)・・・英国修学旅行(6泊8日)
進学コース(SC)・・・英国修学旅行(6泊8日)
※他に希望制のプログラムもあります。

西村先生:「グローバルの佼成」というキャッチフレーズどおり、すべての生徒が海外研修を体験できるところが、同校の大きな特色です。高校では「探究学習」にも力を入れており、国際コースの生徒を中心に世界規模の問題をテーマに探究活動に取り組み、全国の研究発表会で高い評価を獲得しています。

【受賞歴】

2018年度
第1回SGH全国高校生フォーラム 優勝(文部科学大臣賞を受賞)
Global Link Singapore 2018 準優勝
2019年度
第3回SGH課題研究発表会 金賞(Global Link Singapore2019に出場)
第4回高校生国際シンポジウム 優秀賞(SAとSG、クラスを超えたペアによる参加)

西村先生:上記の賞に輝いた生徒はいずれも中高一貫生です。2018年度に2つの賞を受賞した生徒は、現在、早稲田大学法学部で学んでいますが、東大に挑戦し、推薦入試の1次試験を突破しました。2019年度に受賞した3名のうち2名は自主公募推薦で早稲田大学社会学部に、1名は特別指定校推薦で津田塾大学学芸学部に進学しています。

【2019年度 難関大学合格実績】
佼成女子_校内予備校
校内予備校

国公立大学・・・23名(2018年度は18名)
早慶上智・・・・32名(2018年度は25名)
GMARCH 理 ・・50名
三大女子大・・・37名

西村先生:他にも、2019年度の卒業生にはロンドン大学と大阪大学に合格した生徒や、新フンボルト入試(授業を受けてのレポート作成や、図書館で文献や資料を駆使してのレポート作成が課される総合型入試)でお茶の水女子大学教育学部に合格した生徒がいます。東京学芸大学教育学部にも総合選抜推薦(AO・公募推薦)で合格した生徒がいます。

進路選択において、高校から入学した生徒よりも中学から入学した生徒が成果をあげる理由を尋ねると、「下記のようなことが推測できる」と西村先生は言います。

1 同校に長く在籍するため、理念が浸透する
2 同校に長く在籍するため、積み上げが効果的な英語教育で成果が期待できる
3 少人数によるきめ細やかな教育により、生徒の潜在能力が開花する
4 多様な中学入試により、個性的な人材を選抜できる(総合型入試に適している)
5 学習履歴の蓄積という財産が発揮される

佼成女子_卒業生によるチューター制度
卒業生によるチューター制度

西村先生:現在の大学入試は大規模大学の定員厳格化を受けて一般入試が厳しくなっていることから、受験生の半分が学校選抜(指定校推薦)や総合選抜で進路を開いています。グローバル研修や探究学習に力を入れている本校の教育は、そうした新しい大学入試制度にフィットしているため、今後ますます合格者数が伸びると確信しています。ただ、それに頼ってばかりではいけないので、受験指導にも力を入れて、海外の大学に挑戦する生徒も増やしていきたいと考えています。

改革に手応え。2020年に始動した5つの取り組みがコロナ禍にハマった

宍戸崇哲校長が自ら旗を振る21世紀型教育の環境が整い、生徒の主体的な学びが進路の実現に結びついている同校ですが、学校改革の手を緩めてはいません。さらなる進化を目指して、2020年度から5つの新たな取り組みが始まっています。

① 中間試験を廃止

西村先生:定期試験の廃止ではありません。大学入試の変革期ではありますが、私たちは旧来型の学力評価に価値が残ると思っています。ではなぜ中間試験を廃止したかというと、生徒の主体的な学びの機会が増える中で、探究活動が分断されるなど、スケジュールをうまく組むことができないからです。きっかけは「中間試験を省いたらどうか」という意見が出たことからですが、実施するには、評価が問題になります。従来の『中間試験40%、期末試験40%、平常点20%』から『期末試験30%、小テスト・アチーブメントテスト30%、発表・協働学習・表現活動30%、平常点10%』に変更しました。定期試験の割合を落とし、小テスト・アチーブメントテストをこまめに行うことにより、生徒がいわゆる一夜漬けではなく、学習を積み重ねて知識を蓄えることができるようになるのではないかと期待しています」

② チーム担任制を導入

佼成女子_オンライン授業
オンライン授業

西村先生:現在、中学校は3学年ともに2クラスです。今後クラスを増やして行く予定ですが、それも踏まえて教員3名で2クラスを担当することにしました。小規模の学校なので、緩やかに、先生みんなで生徒と関わる環境を作ったほうがコミュニケーションが広がると考えたのです。実施してみるといいことづくめでした。教員3名で2クラスを担当すると、生徒が1人の先生に対して「合わないな」と感じても、他の先生と関わりをもつことができます。先生も自分一人で悩むことがありません。もともとオープンなので、スムーズに情報を共有できます。新型コロナウイルスの影響で授業を行うことになりましたが、日常的にいろいろなデバイスを使いこなしている若い先生が、年配の先生にアドバイスしながら準備をしていました。「オンライン職員室」という企画を行った時も3人の連携が取れていて、こうした先生方の姿は、生徒たちが協働作業に取り組む際のよい見本になっています。

③ 探究学習ゼミナール 始動

佼成女子_クエストカップ
クエストカップ

西村先生:本校の探究学習といえば国際コース(SA、SGクラス)での歴史が長く、昨年、トライアルとして導入した「クエストカップ」(企業とコラボした問題解決型学習)でも、実力を発揮しました。参加企業から1つを選び、その企業の課題解決に向けた道筋を生徒がチームを組んで考えるのですが、「LGBTを個性にするためのアプリを開発して新しいコミュニティをつくる」というアイデアを形にしたチームが、全国大会の出場権を獲得しました。全国大会は残念ながらオンライン開催となり、順位づけは行われませんでしたが、それが悔やまれるほど非常に良い内容でした。今年度か「クエストカップ」には高2のSCコースが取り組んでいます。
生徒一人ひとりが自身の問題意識に根差したテーマで研究活動を行う「ゼミナール」(各ゼミ、5、6名)は、高2のSHコースで始動させました。同じく今年度より高1で始動した「プレゼミ」で探究学習の基礎を学び、高2の「ゼミナール」でテーマ設定からプレゼンまでを経験し、高3で個人研究を行う、というような、大学への礎となる探究学習ゼミナールに育てていきたいと考えています。

④ 進む高大連携

西村先生:本校は仏教の学校ですが、カトリックの学校である上智大学と、かねてより宗教を超えた形での連携を目指して交流を深めています。昨年は、上智大学学長に全校生徒に向けて講演をしていただきました。私が非常勤で講義を行う成城大学とも連携に向けて話を進めています。成城大学は本校からバスで15分と至近にあるため、放課後に大学で講義を受けられるような講座を作ってもらい、その科目を履修単位として認めてもらうことはできないか、と考えています。また、図書館を世田谷区民に開放していることから、本校の生徒にも解放していただけないかと交渉を進めています。入試では、すでに上智大学、成城大学から指定校推薦の枠をいただいていて合格者を輩出していますが、今後ますます生徒にとっても大学にとってもベストなマッチングを目指し、本校が推薦した生徒は入学を認めてもらえるような、信頼関係で成り立つ制度を設けていただけるよう話を進めていく予定です。今後は、理系の大学ともこうした高大連携を模索していきたいと考えています。

⑤ 部活動のNPO連携

佼成女子_新設されたサッカー部
新設されたサッカー部

西村先生:もう1つの改革は部活動です。2020年度からサッカー部を新設しました。本校は、準急が止まる千歳烏山駅から徒歩5分の好立地にありながら、広大なグラウンドも完備しています。ところが放課後にグラウンドを使う部活動がソフトボール部しかありませんでした。いろいろと思案した結果、数は少ないが、世界的にも盛んなスポーツ、「女子サッカー」が思い浮かびました。
そこで、さまざまな競技の指導者を抱えているスポーツNPO「MIP」という団体に指導をお願いしました。顧問は立てますが、「MIP」はサッカーのクラブチームも運営しているプロ集団です。いずれは指導だけでなく、それ以外のことも任せていきたいと思っています。今後も、このような外部団体との連携で部活動の活発化を図っていきたいと考えています。

コロナ禍で改めて実感!国内外の大学と連携することの大切さ

佼成女子_ネイティブによる授業風景
ネイティブによる授業風景

2020年度は新型コロナの影響により、教育界はこれまでに経験したことのない対応を迫られましたが、常に先生同士がコミュニケーションをとり、よりよい学校づくりに取り組んでいる同校は、この一大事にも冷静でした。

西村先生:2014年からiPadの導入を学年単位で開始したので、全学年の生徒が自分専用のiPadを所持し、グーグルとマイクロソフトのアカウントを付与したところでした。2019年にはWi-Fiを敷設、電子黒板も黒板にスクリーンを下げる形で設置していたので、休校期間中も授業を行うことができました。チーム担任制のおかげで、互いのIT知識を補い、ICTに慣れているネイティブの先生2名が専任で関わっていることも心強く思いました。
本校はグローバル研修が教育の大きな柱ですが、SAやSDの海外プログラムを実施することが難しくなった時に、大学とのパイプが大事であることを痛感しました。SGのロンドン研修も中止になりましたが、研修でお世話になった先生に連絡して、オンラインで講義を受ける体制を整えることもできました。この成功を受けて、国内の大学の先生とも連携し、オンラインで特別授業をしてもらう機会を今後は増やしていきたいと考えています。

もともと遠隔教育に造詣が深い西村先生ですが、コロナ禍中でも足を止めるつもりはありません。すでに佼成学園女子中学校ではWithコロナ、Afterコロナに向けて走り出しています。ITがあれば、学校と社会を無限につなぐことができる。そうした志と実行力が、同校の入学者増にもつながっているのでしょう。

西村先生からメッセージ

佼成女子_教頭の西村準吉先生
教頭の西村準吉先生

2019年度の卒業生に、早稲田、慶応、上智、すべての大学に合格した生徒が2人いました。2人とも中学校から入学した生徒です。その子たちは、自分がどのくらいの学力かわからずに勉強していました。「大丈夫。できるよ」と言うと、「できるんですか?」と言って、やってみる。やってみるとできる。そういうことを繰り返して、大きな結果を手にしたのです。
本校には、こうした信頼関係を築く力があります。大学入試が多様化したので、希望する大学にどのような入試でチャレンジするのか。選択肢が広がったことも追い風となって、今後ますます大きな花が咲くことでしょう。部活動に励んだ生徒たちも同様に、学校選抜や総合選抜を活用して1人ひとりが希望の進路を実現しています。12歳の勝負で将来は決まりません。むしろ本校に入学してからの日々が大事です。ぜひ本校に足を運んでいただき、その熱意を実感してください。

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