学校特集

開智日本橋学園中学校

「学ぶことが面白い!」と思える授業スタイル
平和で豊かな国際社会の実現に貢献するリーダーを育成する

合言葉は【ハーバード、ケンブリッジ、東大、京大、早慶・・・。6年あるから夢じゃない!!」
次世代の教育を実践する注目の中高一貫校

青木徹先生
理事長 青木徹先生

最寄りのJR総武線「浅草橋駅」からは徒歩3分、ほかにJR総武線(快速)「馬喰町駅」、都営新宿線「馬喰横山駅」からも徒歩6~7分の交通至便の立地にあった日本橋女学館中学校。女子校であった同校が共学化し、同時に開智学園グループの姉妹校として、開智日本橋学園中学校に生まれ変わったのは今春2015年の4月からです。
「生徒が主体的・能動的に学習する学びの創造」を教育方針に掲げ、「得意を伸ばす」「志を高く学ぶ」「人のために学び行動する」という教育方針のもと、「学び」「志」「社会性」をキーワードに、新たな社会に求められる生徒の力と人間力の育成をめざしています。
青木徹理事長が、開智学園で積み上げてきた新たな教育のノウハウをベースに、さらに先進的なビジョンと計画のもとで再スタートを切った開智日本橋学園には、共学化初年度の2015年入試から、多くの受験生と保護者からの期待が寄せられ、この春からは男女130数名の新中学1年生を迎え入れることになりました。
今回は、その新生・開智日本橋学園理事長の青木徹先生と、教育の現場のリーダーシップをとる副校長・宗像諭先生にお話を伺いました。

多様な価値観を持つ保護者に歓迎された
3つのコース制と受験生の能力を引き出す入試問題の出題の質的な違い。
多様な入試のスタイルから数多くの受験生が集まった

開智日本橋_授業風景

この2015年入試に向けて、旧・日本橋女学館中学校が、共学化とともに開智日本橋学園と校名を変更し、日本の私立中のなかでも先進的な教育のスタイルを導入するとマスコミに公表されたのが、昨年2014年の7月。同じく今春、女子校(戸板女子)から共学化し、校名変更して新たな学校として再スタートした三田国際学園と共同での記者会見の席でした。

そして、多くの中学受験生の保護者がすでにご存知のように、この開智日本橋学園と三田国際学園は、今春2015年の首都圏中学入試における注目校となり、実際の入試でも、多くの志願者~入学者を集める"台風の目"となりました。

その大人気の理由は、単なる共学化と校名変更によるだけのものではありません。2020年の大学入試改革や、「日本語IBプログラム」の導入などに象徴されるように、日本の教育が大きく変わろうとしている節目に、それに先駆けて、両校がともに「21世紀型教育(=世界標準の教育)」と呼ばれる、新たな学びのスタイルを全面的に導入しようとする学校だったからです。

中学1年次から4年次まで「MYP(国際バカロレアの中等教育プログラム)」を導入し、高校2年次からは「ディプロマクラス(TOK EE CAS)」での学びを経て、世界の大学をめざす「国際先端クラス(グローバルリーディングクラス=GLC)」がそのひとつ。

そのほか、アクティブラーニング(創造型授業・探究型授業・プロジェクト型授業)を軸に、学力を定着させる繰り返しの学びと並行して、高校2年次からは、世界および日本の難関大学をめざす「国立理系クラス」「医学系クラス」「国立文系クラス」「私立文理クラス」の各コースへと進む「最先端クラス(リーディングクラス=LC)」、「先進クラス(アドバンスドクラス=AC)」という、計3つのコースが用意されました。

受験生と保護者は、その多様な学びのスタイルのなかから、自分・わが子に合った(希望する)コースへの進学を選択することができるという、その多様性、柔軟性も、大きな人気を集めた理由だったと思われます。

「GLC(グローバルリーディングクラス=国際先端クラス)を希望した受験生と保護者は、やはりIBプログラムへの高い関心を持っている方が目立ちました。LC(リーディングクラス=最先端クラス)希望者は英語学習、アクティブラーニングに関心を寄せている方が多かったと思います。そしてAC(アドバンスドクラス=先進クラス)希望者には、従来の進学塾や個別指導塾などで、ある程度、中学受験のための受験勉強を積み重ねてきた方が多くいました」と青木先生。そうした親子の多様なニーズや希望する学びのスタイル、教育の価値観に応じて、コース(クラス)や進路を選べる"多様化"こそが、新たな開智日本橋学園のめざすところであり、同時に、多くの受験生と保護者に歓迎された大きな理由と解釈することができるでしょう。

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「入試問題も質的に違うものにして出題しました。それは入試の難度(レベル)の違いではなく、それぞれのコースで行っていく学びのスタイルにつながる力を求める出題をしたということです」と青木先生。

青木先生は、すでに埼玉で大きな成果と高い評価を集めている姉妹校の開智中高でも、「先端クラス」入試では、中学入学後の「探究型」学習につながる力を問う出題を、「一貫クラス」入試では、これまでの中学受験勉強で培ったオーソドックスな学力を試す出題をして、その結果データや入学者の成長を蓄積してきたといいます。

そうした開智学園の教育のノウハウを生かして、それぞれの学びのスタイルに応じて入試問題の質も意図的に違うものにした今回の開智日本橋学園の入試形態は、多様な学力観、多様な教育の価値観を持つ、現在のかしこい保護者層に好感を持って受け止められたということなのかもしれません。

結果的には、大手の進学塾からも約50%の入学者がありましたが、インターナショナルスクールの小学校からも15%、英才教育教室、才能開発教室などから約20%、塾には行っていなかった子どもも10数%が入学することになったといいます。

探究型授業、アクティブラーニングは
最初の2年間は経験豊かな開智中高の先生が担当。
そして、3年目からは全教員での授業スタートへ!

開智学園を率いる青木先生がめざす教育の理想は「学びって面白い」と思える学校。そのため、姉妹校の開智小学校(総合部)では、「何でも好きなことをする」授業を1時間設けてきました。従来型の授業のスタイルでは、とくに「できる子がつまらない」状況が生まれてしまうといいます。しかし、子どもは自分の好きなことに取り組むと、どんどん積極的に学ぶようになれる。この「好きなことに取り組む1時間」では、「秘密基地をつくろう」とか「浜辺をきれいにしよう」といった、自分自身が考えた課題に生き生きと取り組む子どもたちの姿が見られました。

「そうして自分たちで学ぶようになると、今度は知識が足りなくなります。すると子どもたちは、どんどん知識を吸収するようになる。そうして自分たちで獲得した知識ですから、バラバラのものではなく、体系化して身についてしまうのです。」と青木先生は、小学校でのご自身が目にした体験から語ってくれました。

同じく系列の開智中学・高等学校でも、すでに3分の1がそうした形の「探究型」学習になっているといいます。その学びのスタイルと、これまで開智学園が系列の姉妹校で積み重ねてきた教育のノウハウが注ぎ込まれたのが、この新生・開智日本橋学園なのです。

いま、今春の中学1年生からが当事者となる2020年大学入試改革も含め、文部科学省がめざす教育改革のひとつの焦点でもあり、マスコミでも頻繁に聞かれるようになった「アクティブラーニング」。こうしたスタイルの授業や学びについて、「もともと頭の良い子がそういう授業ができるだろうけれど、ふつうの子にそれが可能なのか?」という懐疑的な見方をする教育関係者・受験関係者もまだ存在するようですが、この疑問について青木先生は、明快にお答えくださいました。

「それは逆です。もともと頭の良い子は、どんな学びのスタイルでも大丈夫。しかし、決して「勉強が嫌い」なわけではなく、「ああいう学び(=従来型の一方通行の授業スタイル)が嫌い」という子がむしろ多い。そういう子が生き生きと授業に取り組み、友達と一緒に学び合い、教え合うことで伸びていけるのが、新しいい探究型の学びであり、アクイティブラーニングなんです。なので、そういうスタイルの授業には、レベル別とか習熟度別のクラス分けも必要なくなります」

この青木先生の力強い言葉に、開智学園の各小・中・高等学校がめざす学びの理想が象徴されているように思えます。

そして、いま教育界が直面するもうひとつの課題が、そうした「新たな授業スタイルを実践できる先生がどれだけいるのか?」という問題です。これについても青木先生は、明快な将来ビジョンを描いています。

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「この開智日本橋学園では、まず最初の2年間は、姉妹校の開智中学・高等学校で探究型の授業、アクティブラーニングの授業ノウハウを身につけてきた教員が授業を受け持ちます。このなかには、すでにIBプログラムの研修を受けている教員もいます。そして、その間に、すでに昨春から約1年間、研修を受けてきた開智日本橋学園の教員がさらに2年間の研修を経て、3年目からは自前でそうした授業が展開できるようになると計画しています」

それだけではありません。開智日本橋学園中学校の系列(日本橋・開智教育グループ)の日本橋学館大学(JR常磐線・東武野田線「柏駅」から徒歩20分)は、すでに昨年から「使える英語とリベラルアーツを学び世界に貢献できる人材を育成するため」に大学改革を進めてきました。さらにこの2015年4月からは開智国際大学と校名を変更し、アクティブラーニング型の講義を増やし、「学生が主体的に多様な人々と協働し、疑問や問題を発見し、最善な解を見出す講義や学び」を通して、社会に出てから役に立つ創造力、思考力、コミュニケーション力を育成することをめざすと謳っています。この系列大学では、「アクティブラーニングの授業を実践できる教員を養成する」ことも視野に入れているといいます。

つまり将来的には、この開智国際大学で、アクティブラーニングやIBプログラムの授業を実践できる教員を育成し、そうした人材を国内の各学校に送り出していくという構想です。こうしたビジョンのなかで、この新生・開智日本橋学園中学校は、大きな期待と使命を背負った、大切な存在です。

その意味でも、この春からの入学者の成長に寄せる青木先生の情熱と、日本橋・開智教育グループの先生方の期待と情熱が注ぎ込まれることになるのが、開智日本橋学園中学校なのです。

従来の大学入試にも問題なく対応ができ、
2020年以降の大学入試にはさらに生きてくる
探究型学習、アクティブラーニング

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そしてもうひとつ、この開智日本橋学園がめざす「21世紀型教育」に取り組もうとすると、それで「果たして大学受験に十分に対応できるのか?」という疑問が、保護者だけでなく、教育熱心な先生方からも出てくるということが、いま教育界の障壁にもなっています。

この疑問についても、青木先生は、「現状の大学入試への対応は、最後の1年間でも十分間に合います」と自身を持って答えてくれました。

「すでに開智中学・高等学校では、高校3年生が大学入試のために選択する講座のなかでも『探究型』の授業に取り組んでいます。先ほども述べたように、生徒自身が学ぶ楽しさを知り、モチベーションを高めることができれば、知識は後から無理なく吸収できます。そもそも世界で評価されている「IBプログラム」も同じ考え方で構成されたものです。たとえば、昨年の東京大学の卒業生総代には、開智中高の卒業生が選ばれました。まだ東大合格者が2桁になる前の生徒でしたが、その卒業生も、開智での『探究型』授業が力を伸ばしてくれた、と言ってくれています。中高一貫教育の6年間の『能動的な学び』で、こうして伸びる生徒がいるわけですから、その意味でも大学入試の対応を心配する必要はありません」という青木先生の言葉に、中高時代の教育や授業スタイルへの評価や価値観を新たにする保護者も、今後ますます多くなるのではないでしょうか。

ましてや、今春の入学者(新・中学1年生)が挑むのは、2020年から、現行の「大学入試センター試験」に替わって導入される見通しの新たな大学入試。

「これまでの大学入試、とくにセンター試験では、どれだけ知識を蓄えたか、その達成度が評価されてきましたが、これからは大学入試の試験そのものが多様化します。そういう時代の大学入試に対応するには、従来の授業・教育スタイルでは不十分なことは、多くの教育関係者が感じているはすです」と青木先生。

しかし、目先の大学入試への対応を考えると、従来の授業スタイルを大きく変えることは簡単なことではないのかもしれません。だからこそ、現在の「変わる日本の教育」の節目に、この新生・開智日本橋学園の中高6年間一貫教育に、他の私学以上に大きな期待を寄せる受験生と保護者が、初年度からのべ1,000名近く集まったということなのでしょう。この春から、同校で実践される、新たな学びのスタイル、探究型のアクティブラーニングの授業のもとでの、生徒たちの成長が大いに楽しみです。

春からの学園をリードする副校長の宗像先生は、
自らも「IBプログラム」の教員研修を受講。
恵まれた環境と条件を生かして、新たな成果をめざす!

宗像諭先生
副校長 宗像諭先生

今回の取材には、理事長の青木徹先生とご一緒に、春からの開智日本橋学園の教育をリードする、副校長の宗像諭先生も同席してくださり、青木先生のお話の後に、校舎のなかを一巡り案内してくださいました。

かつては、やはり今春、三田国際学園(旧・戸板女子中)を人気大ブレイクさせた同学園の大橋清貫先生とともに、広尾学園で学校改革と教務の中心として活躍し、理想の教育をめざした宗像先生は、現在ご自身も「IBプログラム」の教員研修中で、この取材後数日すると、マカオでのワークショップに行かれるとか...。その多忙ななか、4月からの新生・開智日本橋学園のスタートを前に、宗像先生の表情は明るく輝いています。「かなり活気ある授業ができるという手ごたえはありますし、これまで経験してきた以上に、いろいろな取り組み、体験を生徒にさせたいですね。それができる環境や条件がこの学校には備わっていると思います」と宗像先生はいいます。

中央区日本橋馬喰町という、近代の東京の下町の商圏・経済圏・流通の中心地であったともいえる都心に近い立地に、神田川に沿って高層ビルの様相の校舎(キャンパス)がありますが、中を歩かせてもらうと、外観よりもかなり広く感じるだけの、充実した施設・設備に恵まれています。体育館や屋上運動場、400名以上収容可能な稼動式の多目的ホール、ITラボやライブラリ、自習室、多目的スペースや理科実験室、調理室、明るい光が差し込む普通教室など、この校舎のなかだけで、授業や部活動にも十分な施設が揃っているといえるでしょう。グラウンドは、JR総武線で15分の「市川駅」にあり、必要に応じて生徒はこの施設を利用します。

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この近代的な校舎に4月から登校する新中学1年生は、同校の新たな学びのスタイルのもとで、どんな気づきや発見を得て、自らの可能性を伸ばしていくのでしょうか。青木先生は取材の最後に、「生徒が能動的に課題に取り組み、互いに学び合い、教え合うスタイルの授業では、やがて互いの考えや立場の違いを認め合い、互いの存在を尊重する感性が育ってきます。これこそが、アクティブラーニングの何より良いところです」と話してくれました。

世界の子どもたちのなかで「自己肯定観」が非常に低いといわれる日本の子どもたち。そんな危惧すべき状況を、きっとこの新生・開智日本橋学園が打ち砕いてくれることが期待できそうです。

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