学校特集

富士見丘中学高等学校

SGHとしての誇りを胸に先進性のある教育が加速する
創立80周年に向けて、時代の先端を行く教育を発信

「国際性豊かな若き淑女の育成」を教育理念に、21世紀型スキルを推進しながらSGH(スーパーグローバルハイスクール)指定校として、生徒たちの目を国内外へ大きく広げ、グローバル社会に必要な資質を養う教育を行っている富士見丘中学高等学校。
これまでも最先端の教育実践を行ってきた同校ですが、SGHは3年目に突入し、生徒たちの未来を見据えた教育がさらなる発展を遂げながら動き出します。
教頭の白鶯訓彦先生にこれからの富士見丘中学高等学校の教育について伺いました。

節目の年に大きく前進!

富士見丘_教頭の白鶯訓彦先生
教頭の白鶯訓彦先生

東京オリンピックや大学入試改革などで注目を集める2020年、富士見丘中学高等学校は創立80周年を迎えます。

その節目の年に合わせて、2018年度よりブリティッシュ・トラッドの新制服に一新されます。
「現在もブリティッシュ・トラッドを取り入れた制服ですが、鮮やかなワインカラーのセーターを採用するなど、新しい富士見丘を感じていただけるのではないでしょうか。現在進化を続けている本校の教育の中身だけでなく、見た目も変わったというインパクトになると自負しています」(白鶯先生)

富士見丘_6月に行われた中3オーストラリア修学旅行
6月に行われた中3オーストラリア修学旅行。

富士見丘では、1972(昭和47)年からイギリスへの海外留学を他校へ先駆けて開始しています。
その国際交流の輪は、現在はイギリス(中2〜高2:希望制/短期留学)、イギリス・アメリカ・オーストラリア(中3〜高2:選抜制/3ヵ月・6ヵ月短期留学)、オーストラリア(中3修学旅行)、アメリカ(高2修学旅行)、台湾・シンガポール・マレーシア(高2:希望制/海外フィールドワーク)など多岐にわたり、さらに注目すべきはタイやインド、UAEなどの学生たちとの交流も活発に行っていることです。

この背景には、同校の教育目標の一つ「外に向かって挑戦できる人」があります。
異文化の中でさまざまな出会いや経験、気づきを得ることで、生徒一人ひとりの視野や可能性を大きく伸ばすことができると考えられているのです。

SGH校としての取り組み

富士見丘_マレーシアでの海外フィールドワーク
マレーシアでの海外フィールドワーク。

その「外へ向かう」「挑戦できる」素養を培っている一つが、SGH校としての活動です。
富士見丘学園のSGHへの取り組みは、「サステイナビリティ(持続可能性)」の視点から物事を捉えることを活動の全体テーマとしています。学年に応じて、社会・世界への課題提起と解決に導く思考力と行動力を養っています。

高1からの「サステイナビリティ基礎」では、教科横断型授業を実施。その一方で、慶應義塾大学や上智大学などの研究室とタッグを組んで、さまざまな視点からのワークショップやフールドワークを行っています。
高2では「サステイナビリティ演習」として、実際に海外でのフィールドワークを行います。

この演習で「災害と地域社会」という授業を取っている生徒たちに教授しているのは、慶應義塾大学(SFC)の防災研究の大木聖子先生です。専門性の高い先生方と触れるなかで生徒たちの知的好奇心は刺激されていきました。

富士見丘_演習はSFCで実施されることもあります
演習はSFCで実施されることもあります。

「災害をサステイナビリティという視点で考えると、東京に住んでいても他人事ではないという意識でいなければなりません。この海外フィールドワークは生徒たちにとって、自分たちがグローバルに学び研究してきた課題を世界の高校生と共有し、共により良い世界を築いていこうとする場なのです」(白鶯先生)

大木先生のポリシーは、防災は頭で考えているだけでは意味がなく、それをどう行動に移すのかということ。日本以上に頻繁に地震が起こる国・台湾での海外フィールドワークに参加し、他国は災害とどう付き合っているのか、ということを肌で感じました。

富士見丘_「防災CM」はテレビ風に放映。関心を誘いました。
「防災CM」はテレビ風に放映。関心を誘いました。

「昨年は生徒たちからの発案により、『防災CM』を作ったり、避難訓練を生徒たち自身の手で行いました。
学校の避難訓練って、火事が発生する場所や時間がいつも同じだったり、マンネリ化していますよね。実際には教室以外の場所で被災するかもしれませんし、担任の先生が必ずいるとは限りません。どんなシチュエーションで何が起こるかわからない、様々な場面を想定しなければなりません」(白鶯先生)

「防災CM」は朝の放送で流され、全校生徒に忘れた頃にやってくる"災害"への緊張感を持つことを促しました。
例えば廊下や中庭にいたらどこに行けば安全なのか、どんなポーズをとればいいのか、いざという時に何を持っていればいいのかというものをまとめた「防災ポーチの活用」などを呼びかけ、生徒たちを引きつけました。

国内外での活躍

富士見丘_SGH甲子園での受賞式の様子
SGH甲子園での受賞式の様子。

富士見丘のSGHへの取り組みにより、生徒たちの活動が認められたのが、2017年3月に関西学院大学で行われた「SGH甲子園」です。
全国123のSGH校の中から86校の応募があった「プレゼンテーション部門」で、高2の生徒たちが英語発表の部にて「優秀賞」と「審査員特別賞」をダブル受賞したという快挙は、同校の教育が結実した一つの形といえます。

このプレゼンテーションは3人一組で行われましたが、帰国生・国内インター生・一般の国内生という、それぞれまったく違った環境で育った生徒たちがチームを組んで英語で発表しました。

富士見丘_シンガポールのフィールドワークでは、街の人々にも取材しました。
シンガポールのフィールドワークでは、
街の人々にも取材しました。

テーマは「英語教育に関する国際比較研究」で、先に触れた海外フィールドワークでシンガポールを訪れた際に受けたカルチャーショック体験から問題提起が始まっています。

「生徒たちは、シンガポールではほぼ全員が英語を話せるという状況に触れ、『同じ高校生でなぜこれほどまでに英語力が違うのだろう』という疑問から、『やはり日本の教育に問題があるのでは?』という考えに行き着きました」(白鶯先生)

生徒たちはそれぞれが置かれた立場で考えた結果、日本の教育の実情を知るために文科省へのインタビューも敢行した上でまとめ、発表しています。

富士見丘_日常の授業内だけでなく、始業式や終業式などでもプレゼンの機会が豊富です。
日常の授業内だけでなく、始業式や
終業式などでもプレゼンの機会が豊富です。

白鶯先生はこの功績について、
「個性の違いを重んじながら、何かを一緒に作り上げていくという一つの成果が、SGH甲子園での受賞なのだと考えており、実質的な準優勝だと思っています。
21世紀型教育を行っている本校としては、PBL(Project-Based Learning 課題解決型学習)を進めています。これは、課題を見つけて掘り下げて、解決する術を見つけることであり、最後は自分で創造し発信していく力へつながることを求めています。
さまざまな授業で経験を積み、アクティブ・ラーニングなどを行ってきたことは、この3人の生徒だけでなく、本校の生徒たちの中で力が蓄積されてきた結果だと思っています」と生徒たちの頑張りに胸を張ります。

SGH校に認定されたことにより、このように学校の内外や大小は問わず、生徒たちの発表の機会が圧倒的に増えたという富士見丘。今後の活動に目が離せません。

英語4技能を磨く教育

富士見丘_ネイティブの先生とマンツーマンで話します
ネイティブの先生とマンツーマンで話します。

グローバル社会を見据えたこれらの活動を下支えするのが、定評のある英語教育です。
「本校の教育のフラッグシップとしてグローバル教育は継続して、掲げて行きます」と白鶯先生が力強く話すように、「英語教育」と「グローバル教育」は、富士見丘での教育の大きな柱です。

英語の4技能を伸ばす教育の整備を進めている同校ですが、今年からスタートさせたのが、週1時間のオンライン英会話です。

「中2から高2までの生徒全員が行っていますが、見ていると生徒も頑張って楽しそうに取り組んでいます。本校には6名のネイティブ教員がおり、中学では20人の少人数制授業で行っていますが、やはりマンツーマンの効果はてきめんだと思います。
1対1の局面に慣れることで、英語を話す外国人を目の前にした時に物怖じせずに会話できる、心のハードルを下げます。実質的な時間は30分ほどですが、自分なりに相手とコミュニケーションしなくてはならない環境は、生徒にとって大きな刺激となるものでしょう。これが大事だと思うのです」(白鶯先生)

富士見丘_アクティブ・ラーニング
授業ではアクティブ・ラーニングを効果的に
取り入れ、コミュニケーション能力がアップ。

さらに今年度から、英語の外部検定試験を全員必修としました。高2ではTEAPを義務化し、帰国生などは高レベルのTOEFL iBTやIELTSへの挑戦も推奨されています。

「2020年の大学入試改革では英語入試に変わり、外部検定試験が取り入れられることへの対応はもちろんですが、実は、いつ何を受けるかという議論を教員内で行った際に、受験を控えた高3はどうするかという話になりました。そのときの『高3も受験すること』と言った校長のひと声がとても本校らしいと思いました」(白鶯先生)

富士見丘学園校長の吉田晋先生は、日本私立中高連合会の会長などを歴任する人物です。そのため、国内外の教育事情にも広く精通しており、時には都や文科省へも多くの提言をしてきました。
だからこそ、大学入試という目先だけの話ではなく、大学入学後もスコアとして継続的に高めていく努力を続けることを生徒に託し、就職や就業後も国内外で活躍できる生徒の未来像を見据えているからこその決定です。

富士見丘_ICT授業
ICTはさまざまな授業の中で
活用されています。写真は理科実験。

なお、これまでも授業の中でICTを活用してきた同校ですが、今年から中1から全員が2in1型で画面の取り外しができるノートパソコンを持ちました。

「ICTを使った授業が日常となり、貸し出し用のタブレットでは追いつかなくなったこともありますが、中学生のうちからキーボード操作に慣れさせたいということが一番の狙いです」(白鶯先生)

TOEFL iBTでもキーボード入力は必要であり、SGHでも英語での論文提出が予定されています。
このように、生徒たちにとって先々必要になるスキルを早いうちから習得させていくのは、富士見丘の一貫した考え方なのです。

ポリシーを支える入試変更

富士見丘_中大連携の授業
「中大連携」の授業も盛んです。中1は日本女子大学の
研究室とコラボ学習を行いました。

2018年度入試では、試験当日の朝以外はインターネットによる出願のみに変更になる富士見丘。
「WILL入試」、「一般入試」の他にはこれまで実施されていた思考力型入試や明言されていなかったコースなども含め、「特色のある入試」として、以下の4つの入試が整備されました。

・英語特別入試
・適性検査型思考力入試
・ICT型思考力入試
・グローバルアスリート入試

富士見丘_武蔵野美術大学との美術展覧会
中2は武蔵野美術大学との
美術展覧会を企画・開催しました。

ネイティブ教員による英語取り出し授業を設けている「英語特別コース」を志望する場合には「英語特別入試」または「WILL入試」において、英語の口頭試問が行われます。

2つの思考力入試は、"1つだけの正解を求める"試験ではないという共通点があります。これらは受験生の未来の可能性を図る試験であり、積極的な挑戦ができる入試となっています。

富士見丘_中学テニス部
中学テニス部は都大会で優勝。全国制覇を目指します。

さらに注目は「グローバルアスリート入試」です。これまで高校で『トップアスリートコース』を設け、高校テニス部がインターハイで10回、選抜では7回優勝を飾っている、実力校ならではの入試と言えます。

テニス部の顧問でもあった白鶯先生は言います。
「全国大会で活躍する生徒たちは特別欠席をもらいながら、海外遠征などに臨んで実力を磨いていました。そこでは、英語が出来る必要性を感じていました。海外での試合においては、そのレベルになるとテクニックの問題ではなく、日本とは違う環境でやらなければなりません。語学ができるか否かで萎縮してしまって勝敗の分かれ目になる例をこれまで目の当たりにしてきました」

この「グローバルアスリート入試」は、テニスのみでないことが大きな特徴であり、同校には国際的なバレエコンクールで活躍する生徒もいます。

この語学というハンディキャップを乗り越え、自信に繋げてのびのびとプレーするため、さらに海外遠征などへも中学生でも行きやすくするだけでなく、学業面もきちんとフォローできる環境を整えたのがこのコースです。

「本校はいろいろなタイプの生徒を受け入れることで、生徒は自分とは異なる個性を重んじられ、多様性の中で刺激しあって、尊重しながら共存できるようになるでしょう。幅の広いグローバルに対応できる生徒を育てたいのです」

と白鶯先生が言うように、まずは学内で異なるバックボーンを持つ生徒同士がふれあい、切磋琢磨し、多様な価値観を共有していくことは真のグローバル人材の育成となることでしょう。

富士見丘_先進性のある教育
先進性のある教育に注目が集まる富士見丘。
その教育は必見です。

「そこから広く視点を持ち、その先に壁や国境を越えてグローバルとして展開したいですね。そういう膨らみが学校の環境作りの中にこそ期待できるのだろうと思っています」(白鶯先生)

授業体験などでは同校で実践されている先進的なアクティブ・ラーニングをはじめとした内容を体感できるでしょう。多くの発表が行われる、10月1日の文化祭も必見です。

京王線・都営新宿線直通の「笹塚駅」から徒歩5分という抜群のアクセスを誇る富士見丘中学高等学校。お気軽に足を運んで、お子さんの将来にとってどんな教育が必要なのかを考える一助としてみてください。

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