学校特集

森村学園中等部2018

グローバル教育が森村教育の源流
100年の時を超えても変わらない「社会に役立つ人づくり」

掲載日:2018年10月1日(月)

森村学園には108年にも及ぶ伝統により育まれたものが2つあります。それは「家庭的な雰囲気の中でお互いの存在を認め合うことができる校風」と「社会に役立つ人間を育む教育」です。生徒たちは一人ひとりの個性を尊重し、認め合える環境の中で、のびのびと学力や人徳を備え、自分らしい進路を切り拓いています。
森村生が中等部1年次に取り組むのが創立者の研究です。森村市左衛門は幕末から明治にかけて日米貿易の先駆者として活動した実業家です。実業界での実践で得た精神「独立自営」や校訓「正直・親切・勤勉」の真の意味を理解して欲しいのです。
「世界的視野に立って一人ひとりに秘められた力や可能性を伸ばし、国内はもとより諸外国の人々にも一目置かれる傑出した人間を育てる」という理念は校歌の一節にも表現され、現在の在校生にもしっかりと受け継がれています。
この春、卒業した生徒たちは、同校がグローバル教育には欠かせない授業として大切にしている「言語技術」を中等部1年から習得した、いわば言語技術1期生。中等部時代にグローバル社会で通用するコミュニケーションの型を身につけた生徒たちの大学受験の結果から、「言語技術で身につけた力が文系分野のみならず、理系分野にも役立つことがわかり、技術の素晴らしさを改めて実感している」と話す入試広報部長の小澤宗夫先生に、森村学園の学びについてお話いただきました。

森村学園を知るキーワード

森村学園_創立者_森村市左衛門
創立者 森村市左衛門

【創立】
日米貿易の先駆者として日本の経済界を支えてきた実業家・森村市左衛門が1910年開校。幼稚園から高等部が1つのキャンパスで学ぶ一貫校。

【建学の精神】
独立自営

【校訓】
正直・親切・勤勉

【環境】
東急田園都市線「つくし野駅」から徒歩5分、JR横浜線「長津田駅」から徒歩13分。東は墨田区(スカイツリーラインが東京メトロ半蔵門線・東急田園都市線と直通運転)、西は沼津から通学している生徒がいる。
駅からほど近いところにありながら、東京ドーム約1.8倍(81,587㎡)のゆとりあるキャンパスは緑豊かで落ち着ける。校舎は2010年に新築。


森村学園_新体操部
全国レベルで活躍する新体操部

クラブ活動も盛ん(入部率/中等部約90%・高等部85%)。 全国大会の常連である新体操部は、今年も中高で全国大会に出場。中等部ゴルフ部も、約10年ぶりに団体で全国大会に出場しました。
※中等部生は水・木曜日は部活動を行っておりません。この時間を使ってさまざまな補習・補講を実施しています。メリハリのある生活を送ることにより、学習と部活動の両立がしやすく、学校生活を楽しむ余裕が生まれています。


森村学園の魅力①【校風】

子どもたちがありのままの姿でいられる、安心な環境がここにある

森村学園_縦割りで行われる体育祭
縦割りで行われる体育祭

小澤先生:本校では毎年、有志の生徒により、学校紹介ビデオ(10分程度)を制作しています。ストーリーメイキング、撮影、編集......、すべての作業を行い、1本の作品を作っています。

この作品を通して感じたことですが、本校には生徒一人ひとりに居場所があり、6年間を安心して過ごせる環境があることを、生徒自身が実感しているということです。12歳から13歳で入学し、お互いを観察して、興味を持ち、関係を築いていきます。生徒たちは時間の経過とともに「人はそれぞれ違う」ということを理解し始め、一人ひとりの特徴を尊重し、認めることができるようになります。この環境が森村学園の最大の魅力であると、この学校紹介ビデオを観て改めて感じることができました。

本校の校風を表現する時に、よく「アットホーム」や「家族」という言葉が使われ、実際に生徒たちも「先生との距離が近い」と言ってくれますが、それは単にフレンドリーということではなく、「信頼し合える関係」が永い伝統の中で築かれてきたからだと思います。

森村学園の魅力②【教育理念】

創立者自ら海外の若者と接し、世界に伍す若者の育成の必要性を実感。

森村学園_中2の芸術鑑賞は恒例の狂言教室
中等部2年の芸術鑑賞は恒例の狂言教室

小澤先生:本校の創立者、森村市左衛門は、明治時代に日米貿易の先駆者として活躍した実業家です。日米貿易を通して欧米列強の若者たちと接していく中で「日本の若者たちがたくさんの知識を付着させながらも、うまく活用することができず、自立心が乏しい。さらに親子、他人を 安易に頼ってしまう」など、世界に伍す若者の育成の必要性を悟り、晩年は教育に情熱を注ぎました。

"社会に役立つ人をつくりたい"という思いから、1910年 (明治43年)に東京・高輪で幼稚園・小学校を開設したのが、森村学園の始まりです。校訓の『正直・親切・勤勉』は、森村市左衛門の貿易から得た人生訓であり、日々の学校生活の中で校訓を行動指針としながら、"社会に役立つ人"を育成しています。

----創立者の思いは日々の教育にどのように反映されていますか。

小澤先生:本校では『進路指導』と『進学指導』を分けて取り組んでいます。進路指導は、「自分の進路を主体的に考えるきっかけを作るためのもの」、という位置づけで、中等部1年では創立者の研究を行います。森村市左衛門がいち早く日米貿易に取り組んだのは、私欲のためでなく、国力を復興させたいという高邁な精神からでした。その生き様を学ぶことにより、社会に出るということは、人の役に立つことであることを学び、なぜ『正直・親切・勤勉』が大切であるかを知ることで、自身の暮らしの中でも実践するようになります。

中等部2年では職業をテーマに、生徒が未知の世界を切り拓きます。中等部3年ではニュージーランド修学旅行に絡めて海外と日本の文化比較を行います。そうしたさまざまな切り口から、「自分は将来こういう分野で社会に役立つ人になりたい」という、夢の方向性を探ります。
その夢に対して、「どうすれば実現できるかを具体的に考え、学力をつける」ためのサポートを行うのが進学指導です。つまり大学入試結果は、夢の入口なのです。

森村学園_高い人気を誇るサッカー部

高い人気を誇るサッカー部

森村学園_全国大会出場を果たしたゴルフ部

全国大会出場を果たしたゴルフ部

大学合格実績は今年も堅調

今春は京都大学に2名、東京医科歯科大学に1名が合格。首都圏私立大学の入学定員厳格化の中、難関私立大学(早慶上理ICU・MARCHG・医学部医学科)に、前年を上回る合格者は輩出しています。行ける大学ではなく、行きたい大学へ進学することが森村学園の進学スタンス。毎年、高い志をもって自分の夢の入口を目指し、日々の努力を続けているのです。

昭和大学(医学部・歯学部・薬学部・保健医療学部)と
特別協定校となりました!

提携内容
・大学教育の一端を理解させるプログラムの提供を行います。
・高校の正規授業、課外授業などに対する支援を行うこと。
・双方に有益なものと判断される教育活動等を展開していくこと。
・本校から昭和大学への受験希望者に対して、特別な入学試験制度を適用すること。
・その他、相互に交流と協力を図ることで理解を深めること。
※大学への推薦枠を優先的に広げることも検討されています。

森村学園の魅力③【言語技術】

グローバルなコミュニケーション能力の下地をつくる『言語技術』が、
大学受験でも成果

小澤先生:森村学園の教育の根底に流れているのは、グローバル教育にほかなりません。それを支える教育として、中等部の3年間は、週1時間、『言語技術』(Language Arts)がカリキュラムに組み込まれており、世界標準型のコミュニケーションスタイルを習得します。そのスキルに英語を合わせ、さまざまな国内・海外研修(多彩な異文化体験プログラム)で活用することにより、グローバルなコミュニケーション能力を養います。

<言語技術とは>

森村学園_世界標準の母語教育「言語技術」
世界標準の母語教育「言語技術」

『言語技術』は森村学園がグローバルなコミュニケーション能力の下地をつくるために導入したプログラムです。森村学園では、つくば言語技術教育研究所(三森ゆりか所長)が、日本の小・中・高校生向けに展開した、欧米の『Language Arts』に相当するプログラムを採用して、授業を展開しています。具体的には『物語の再現・要約・創作』、『意見文・小論文』、『テクストや絵画の分析』、『さまざまな説明のスキル』、『対話の技術・ディベート』などを体系的に学習。この授業を通し、少しずつ難度を上げながら繰り返し学習すると、「自分を客観視し、明確な根拠をもとに意見を組み立てる力」、「論理的・客観的に事象を分析して説明する力」、「メモを取る力、物語を細部にわたって構造的にとらえる力」、「大学や実社会で求められる精緻な考察力・分析力」が育っていきます。

日常の学習に有効であるばかりではなく、一生涯にわたる様々な問題を解決していくための極めて重要な力です。

生徒の発言により授業が深まり、対話型のスタイルで授業が展開される『言語技術』は、今話題の『アクティブラーニング』そのものと言ってもよいでしょう。 『アクティブラーニング』の難しいところは、教員のコミュニケーションスキルにより、成果が変わってしまうところ。思いつきの意見に対して、思いつきの返答では、思うような成果を得ることができません。そこで『言語技術』をベースに、しっかりとした成果が得られる『アクティブラーニング』にしていくことも、同校の目指す教育となっています。

森村学園_ニュージーランド修学旅行でのファームステイ

ニュージーランド修学旅行でのファームステイ

森村学園_ニュージーランド修学旅行ではさまざまなアクティビティにもチャレンジ

ニュージーランド修学旅行ではさまざまな
アクティビティにもチャレンジ

----今年度の卒業生は、言語技術を中等部1年から学んだ、いわば言語技術1期生ですが、大学受験において成果は見られましたか。

小澤先生:本校が言語技術に目を向けたきっかけは、日本型のコミュニケーションと世界標準型のコミュニケーションの間に大きな乖離があることを認識したことです。
結論を先に述べ、自分の主張には必ず明確な根拠を示すという共通の技術を基盤にすれば、互いの母語が異なったとしても共通に理解できる言語を介して、互いの考えを容易に交換できるのです。
この技術は小論文や英語のエッセイライティングにも役立つことが、今年の卒業生たちのコメントからも裏付けられます。

森村学園_2泊3日の英語漬け「English Camp」
2泊3日の英語漬け「English Camp」

京都大学に現役合格した生徒は、小論文対策の本を読破したそうです。そこで気づいたことが「言語技術で習ったこと以上のことは書いていない」ということでした。不安が一気に解消され、後期試験に臨み、見事合格を勝ち取りました。

自治医科大学に合格した生徒も、言語技術で身につけた力を生かして倍率約50倍の難関を突破し、医学の道を歩み始めています。その生徒は「言語技術で身につけた力は大学入試だけでなく、すでに大学の学びの中でも生かされている」と話しています。

言語技術で学ぶ内容は、グローバル社会で必要となるコミュニケーション能力の下地となるスキルです。つまり国語や英語だけではなく、他教科でも役に立つのはもちろんのこと、社会に出てからも"一生もの"のスキルとして活用できます。例えば、大学のゼミなどで議論する際には、周囲の学生たちとは異なる表現文化を持っていることに気づくでしょう。会社に入ってからも同様です。その度に、「森村学園で言語技術を学べてよかった」と実感してくれるのではないでしょうか。

ブリティッシュ・カウンシルとの英語教育支援業務締結

Language Artsを土台とした本格的な「英語4技能型指導」の推進を目指し、英語科教員の専門性と授業力をさらに向上させるため、ブリティッシュ・カウンシル(英国の公的な国際交流機関で世界50ヶ国以上で英語教育活動を行う)と英語教育支援業務を締結しました。4技能をバランスよく育み、大学進学後も継続的かつ自立的に英語を学ぶことができる生徒を育てます。

森村学園の魅力④【グローバル教育】

世界に踏み出す豊富なプログラムを用意!

----グローバル教育にかかわるコンテンツを教えてください。

森村学園_オーストラリア語学研修
オーストラリア語学研修
(エクスカーションで現地の消防署を訪問しました)

小澤先生:本校のグローバル教育の一環に「異文化体験プログラム」があります。これは『言語技術』で学んだことを実践する場でもあり、中等部2年では『イングリッシュキャンプ』(国内における2泊3日の英語づけ宿泊研修)、中等部3年では『ニュージーランド修学旅行』(5泊7日のうち3泊はファームステイ。異文化交流も行う)を全員参加で行います。さらに、『オーストラリア語学研修』(中等部2年〜高等部2年/3週間)や、『ターム留学』(高等部1年、高等部2年の選抜制/約3ヶ月間/公益財団法人森村豊明会から留学費用の約半分が支給される)、英語と歴史を学ぶ『グローバル研修』(夏休みに実施)なども実施しています。

グローバル研修

森村学園_

3年前にスタートしたグローバル研修。今年は16名が参加しました。この研修の最大の魅力は地中海に浮かぶマルタ島で7000年の歴史的遺産に触れることができることと、多国籍の人たちが集う環境に身を置き、英語と異文化を学ぶことができることです。参加した生徒たちは各国の同世代の生徒の振る舞いからその国の特徴を掴んでいました。海外の人たちから「自分たちがどのように見られているのか」も、実感することができるそうです。

森村学園_放課後イマージョンプログラム
放課後イマージョンプログラム

小澤先生:『放課後イマージョンプログラム』(週1回/放課後)は、英語だけを使い、一般教科を学ぶプログラムです。学ぶ内容は小学生レベルですが、その発展として テーマについてディスカッションなども行います。そのため、ネイティブスピーカーのチェックを受けて、合格しなければ受講はできません。今年度 は17名が参加。その内訳は、英語圏帰国生が全参加者の約半数を占めます。

小澤先生からのメッセージ

森村学園_
入試広報部長 小澤宗夫先生

本校が目指しているのは、創立者の思いを具現化し、『社会に役立つ人をつくる』ことです。心のよりどころとなる創立者の生き様を中等部1年で学び、さまざまな切り口から自分なりの夢の方向性を探って、それをかなえるために必要な学力をつけていきます。並行して、『言語技術』という、グローバルなコミュニケーション能力の下地となるスキルを身につけるとともに、実践の場を国内外に設けて、日本語でも英語でもそのスキルを使うことができるよう磨きをかけます。

森村学園には、社会に役立つ人をつくるノウハウがあり、それを実践していますが、私たちが大事にしているのは、毎日生活するキャンパスが楽しく、 充実感を得られる場であり続けるという安心した生活の基盤です。生徒一人ひとりが満足度の高い学校生活を送ることができるよう、部活動や行事の充実も図っています。 ぜひ学校に足を運んで、本校の校風を感じ取っていただければと思います。

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