学校特集

聖徳大学附属取手聖徳女子中学校・高等学校2017

生徒の将来を見据え、世界を望む「窓」を用意
世界や社会の調和を図り、協働の力で平和に貢献できる女性を育む教育

「和」を教育理念に掲げ、「礼節(思いやる力)」、「知育(かなえる力)」、「勤労(助け合う力)」の3つの力を伸ばすカリキュラムを展開している聖徳大学附属取手聖徳女子。もともとは1933年に「より豊かな人間社会を実現するには、豊かな人間性と真の意味の学力を備えた『人づくり』が最も重要」と創立された歴史を持つ、幼稚園から大学院までを擁する総合学園です。
現在改革を進めている英語教育をはじめ、2018年度からは新制服を導入し、入試制度が刷新されます。独自のキャリアプログラムの実践など、革新的な進化を続ける聖徳大学附属取手聖徳女子の教育内容について、校長の川並芳純先生と英語科主任の小林慎太郎先生にお話を伺いました。

特色ある聖徳の学び

取手聖徳女子_校長の川並芳純先生
校長の川並芳純先生

「取手聖徳」の愛称で親しまれている聖徳大学附属取手聖徳女子は、全校生徒400名弱の小さな学校です。少人数制を生かした温かな雰囲気のなか、生徒一人ひとりに寄り添った教育が行われています。例えば教職員全員が生徒一人ひとりの顔と名前を覚え、コミュニケーションを図っていることからも、同校のアットホームさが伝わってくるでしょう。

6年間必修授業として行われる「小笠原流礼法」では伝統的な日本文化や美しい立ち居振る舞いなどを学ぶほか、マナーや文化を知り、友人や先生との信頼を深める毎日の「会食」など、建学の理念である「和」の精神に基づいた教育が行われています。

取手聖徳女子_食堂(じきどう)で行われる会食
食堂(じきどう)で行われる会食は、美味しいだけでなく
コミュニケーション力を高める時間です。

校長の川並芳純先生は「"和"は足し算でもありますが、私は和えるという意味の"和"として捉えています。単に足すのではなく、音が重なり合ってハーモニーになるように、混じり合って調和することで、お互いを認め合って生かし合うという意味合いを含んでいるのではないでしょうか」と話します。

こうしたベースがあることで、日本人としての豊かな心を育て、日本の伝統的な考え方にも触れられるのが取手聖徳の魅力の一つです。

生徒の役に立つ学習を

取手聖徳女子_英語科主任の小林慎太郎先生
英語科主任の小林慎太郎先生は
4年生の担任でもあります。

取手聖徳では「英語の聖徳」を標榜し、4技能を磨く教育を本格的に開始しました。
英語科主任の小林慎太郎先生は、取手聖徳の英語教育について「まだ改革の途中」と前置きした上で、改革の一部を教えてくれました。

「本校の英語科は若い教員が多く、それぞれが新しい英語観や教育観などについて熱心に勉強しています。そのため教員間の温度差がなく、英語科一丸となって理念や方向性の共有ができていることが強みです。2020年の大学入試改革を視野に入れつつ、生徒たちの将来を考え、英語への興味関心を最大限に引き出すことを議論しながら模索しています」

取手聖徳女子_専任講師のジャネット先生。
専任講師のジャネット先生。
今年から先生が顧問を務めるESSも発足しました。

これまで実施されていた少人数制の習熟度別授業やネイティブスピーカーの先生による授業のほか、さらに今年からは、スコア型英語4技能検定「GTEC for STUDENTS」を導入したことが同校の英語教育の大きな改革の一つです。

英語4技能を絶対評価で判定できるGTECを採用したのは、これから社会に出て行く生徒たちに必要な力が付いているのかを客観的に確認できるという判断からです。

取手聖徳での学びのなかで最も大切にされているのは、生徒が能動的に動くことです。そのため、先生方は生徒たちの知的好奇心を刺激して、自らやりたいと思うような仕掛けを随所に施しています。授業での取り組みはもちろん、GTECも含めた仕掛けはそのきっかけの一つとなることと期待されています。

この検定などを通じて、生徒は自分の頑張った道筋や伸びが実感できるような働きかけを行います。

「学習の成果を確認できるのは、英語を使ってコミュニケーションを図った時です。日々のプレゼンテーションやディスカッションで、今日はこれができた、今まで話せなかったような高度な内容を話し合えた、という小さな成功体験をたくさん積み重ねていきます。レシテーションコンテストやスピーチコンテストなどでも、自分で考えて英語で発表できたという経験が大切です」(小林先生)

取手聖徳女子_オーストラリア修学旅行
3年生の春に4泊6日で行われる
「オーストラリア修学旅行」。

さらに学校以外での言語使用体験も重視しています。これまで実施されてきた中3でのオーストラリア修学旅行や希望者参加型のイギリス語学研修に加え、今年度からはブリティッシュヒルズでの研修も開始します。小林先生は、
「自分の英語が伝われば自信につながりますし、もしも伝えられなかった場合でも、それは学習への大きなモチベーションとなります。学校の内外で英語を試すことができる場面をたくさん作ってあげたいと考えています」と言います。

先生方は生徒の内から沸き起こる自信や悔しさをバネとした行動を信じています。
なお、今年からオンラインスピーキングを取り入れる予定です。マンツーマンで行われるレッスンは、生徒たちの可能性ややる気を大きく喚起してくれるものとなることでしょう。

頑張りを視覚化する

取手聖徳では「形の残る勉強をしよう」を合言葉に、日々の学習や生活でやる気を伸長させています。

取手聖徳女子_礼法室(立札の間)
礼法室(立札の間)。段階を踏んで
レディとしての立ち居振る舞いを身につけます。

先のGTECのほか英検や漢検など、生徒たちは様々な資格へチャレンジします。
「本校で学ぶ小笠原流礼法では、卒業時にお免状を頂戴できます。これはあなたにはこういう実力がありますというお墨付きをいただいたということです。自分が勉強したことが公の誰かに認められたものになる経験が大事です。部活動などでも積極的に外に出ていき、挑戦したことが足跡となって、目に見える形として残すことを大切にしていきたいです」(川並先生)

この結実は、例えばもっとステップアップしたい時やつまずきそうになった時にも非常に有効です。特に思春期の生徒たちですから、小さな出来事から自信を喪失してしまうこともあるかもしれません。自分が自分を認められない状況下では、その生徒が持つ素晴らしさを信頼関係の厚い教師が伝えたとしても、一筋縄ではいかない場合もありえます。しかしその頑張りを可視化する環境を整えることによって、再び自分を信じることができれば自己肯定感につながり、人生を前向きに送る姿勢に結びついていくことでしょう。

先端的なキャリア教育

取手聖徳女子_10月に行われる聖徳祭(文化祭)での合唱の様子
学習成果は、様々な形で披露されます。
写真は10月に行われる聖徳祭(文化祭)での合唱の様子。

取手聖徳の教育で高い注目を集めているのは、女子教育に特化した独自のキャリアプログラムの実践です。
中高6年間で週2時間行われる「女性キャリア」は、生徒たちにとって自分の将来と真摯に向き合う時間です。

例えば4年生(高1)で行われているのは、「職業図鑑」という取り組みです。あらかじめリストアップした約180の職業の中から、あえて自分の知らない職業3つについて調べてまとめます。全員が調べたものを冊子化することで、職業の多様さに触れられる機会になっています。

「世の中がどのようにできているのかをおぼろげながらでも知らなければ、将来を見据えた学部選びは困難ではないでしょうか。
生徒たちの世代の多くは、自分の好きなものやことにはマニアックなほど詳しいという一面を持っています。ただしそれは閉じられた部屋の中だったりするため、その外の世界が見える窓を作るのが、この『女性キャリア』での学びなのだと思います。窓から見える景色は様々ですが、その窓を開けておくことで生徒たちはそのうちから、『この世界は本当に美しい』と感じたら自らの手で窓を開けるでしょう。その上で何のために大学へ行くのかという目的意識を生徒と共有するため、我々教師は彼女たちと一緒に考えていかなければなりません」(川並先生)

取手聖徳女子_9月実施の北蓼科高原体験学習
本物に触れる体験を通じて、感性を研ぎ澄まします。
写真は9月実施の北蓼科高原体験学習。

さらに川並先生が生徒たちに勧めているのは、新聞を読んだりニュースを見ることです。
「紙面をサッと眺めただけでも様々な数の職業が出てきます。世の中にはこんなにたくさんの職業があるんだと気づいてほしいですね。
子どもたち自身の内側から、憧れや希望が出てきた時のほうが遠くまで歩くことができます。本校には主体的にあれもやってみたい、これもやってみようという生徒が多くいます。そのため早いうちから大学のオープンキャンパスなどに出かけたり、最初の一歩を踏み出していく前向きさが備わっているのでしょう。それは『女性キャリア』の一つの成果です」

「英語を学ぶことも『窓』を開ける一つの要素だと思います。世界へ発信できる英語力があっても、自分が世界に対して関心を持っているのか、自分はどういう風に生きていくのかという自分自身の世界観が醸成されていないと伝えるべき窓は閉じられている状態ではないでしょうか」(小林先生)

「女性キャリア」によって、将来のことを考えると同時に、今社会がどうなっていて、自分が社会とどう関わっていくのか、それがなければ先々の自分のキャリアを見つけることは難しいでしょう。社会に関心を持つこと、発信力を持つことはすべての原動力へとつながっています。

「女性キャリア」は毎年刷新されながら、進路指導や教科とも連携させて、生徒たちの新しい窓を開け、世界を広げる教育が行われていました。

大きな夢を描ける環境

生徒たちを見守りながら気づきを与え、動機付けを行って内面から湧き上がるやる気を引き出しているのが取手聖徳の「女性キャリア」。
もちろん、希望の進路を叶えるためには意志のほかに、しっかりとした学習指導という両輪が必要です。

「本校の生徒たちは入り口から見たら、本当に頑張っていると思います」と言う川並先生のことば通り、2016年度の卒業生の偏差値は、入学時よりも平均で16.8、最大で34ポイント上昇しました。

中高一貫生が中心となっている、「特別進学コース」の国公立大学や難関私立大学への合格率は約68パーセントと高い数値となっています。

取手聖徳女子_一緒に頑張れる友達
一緒に頑張れる友達がここにいます。

川並先生は「本校の先生方は生徒に背伸びをさせるのが本当にうまいと思います。子どもはどんどん背伸びしていいのです。本校はこのような勉強することが上手なファストラーナーだけでなく、スローラーナーの面倒もきちんと見ています。だからこそ現役進学率は90%を超えています。本校はどんな生徒でも適性を見極め並走し、選択していくからなのだと思います」と言います。

進路希望に応じたコース選択だけでなく、放課後の学習支援も充実しています。職員室の後ろには生徒たちが自習するスペースが設けられていて、詰めて座らなければ満杯になってしまうほど生徒たちで賑わっています。先生や友だちと共に学ぶ姿勢を養える環境がここにはあるのです。

なお塾通いせず、学校の勉強だけで大学入試を突破する生徒が多いことも取手聖徳の一つの特徴です。

2018年からの学校改革

取手聖徳女子_部活動も活発に行われています!
部活動も活発に行われています!

これまでの入試制度に加え、新たに「AO(スポーツ・芸術・習い事)」と「英語」の2種類の入試を実施します。
川並先生はこれらの導入について、
「AOや英語で入試を受けたいと思ってくれる受験生がいると思うとワクワクします」
と話します。

これらの入試を行うことで、より校内の多様化が進み、学校を活性化させてくれる存在となることでしょう。

なお英語入試に関しては、英検3級取得者は英語の試験が免除となるなど、取得級によって優遇措置があります。詳細は学校HPよりご確認ください。

2018年入学生から制服が一新されます。デザイナーは国内外の皇族や各国大使夫人などのオートクチュールなどを手がける渡辺弘二氏で、爽やかで美しいブルーが目を引くリボンが特徴的です。

女性の先生方を中心に制服検討委員が立ち上げられ、度重なる検討が行われました。様々な候補のなかから最終的に選ばれたのがこのセーラー服です。3本ラインが入った大きな襟は溌剌とした印象を与えるものとなっていますが、リボン以外のベースは千葉県・松戸にある双子の学校・聖徳大学附属女子とお揃いです。学校同士の絆も一層深まることでしょう。

取手聖徳女子_凛々しさと可愛らしさが両立した新制服
凛々しさと可愛らしさが両立した新制服。
目を引く鮮やかなブルーは学園のシンボルカラーです。

この楚々とした新制服には随所に、先生方の女性目線でのアイディアが散りばめられています。生地は透けない素材を使用したり、電車のつり革などに捕まった時にお腹が見えないようにスカートとインナーがボタンで止められるようになっていたり、縫製技術や生地の強度などの機能性は格段にアップしました。

オプションのオフホワイトとグレーのセーターによりコーディネートの幅も広がります。

「成長期の生徒たちですから、身長やシルエットも様々です。それが満遍なく美しく着こなすことができるのは、さすがだと思いました」(川並先生)

生徒たちは新しい制服を身にまとい、学園の誇りを胸に、自らの夢を大きく描きながら成長します。取手聖徳の生徒はさらなる飛躍を見せてくれることでしょう。

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