学校特集

桜丘中学・高等学校2019

自分自身と社会の「未来を創れるヒト」を育成
自分の可能性を知り高める力、他者とつながる力を涵養する教育で、創造性豊かな人材を育む

掲載日:2019年11月1日(金)

先進的な英語教育とICT教育を実施し、生徒たちの可能性を引き出す教育を行っている桜丘中学・高等学校。1924年に「勤労と創造」を校訓として創立されて以来、自己実現と社会貢献を叶え、未来を創造できる人材の育成に尽力しています。日々の学校生活の中で生徒たちが学ぶ喜びを知ることで知的好奇心を育み、自分自身の課題をみつける6年間。希望の進路へ邁進できるために、どんな教育が行われているのか。同校での取り組みについて、校長の髙橋知仁先生と入試対策室の藤岡和宏先生に伺いました。

データ構築により、最適解を探し出す

桜丘_校長の髙橋知仁先生
校長の髙橋知仁先生

『すべては生徒のために』をモットーに、様々な教育改革を実践している桜丘。
髙橋先生は「手応えのあったものは、時代にふさわしく進化させ、より良い内容へとアップデートしています」と話します。

例えば、AIソフトを使用した「個別適応学習」。導入当初は英検や漢検の対策に使われていましたが、高校生の放課後講習のサポートに加え、現在は中学の英語と数学の授業でも活用。人工知能を使うことで、生徒一人ひとりの理解度に合った授業をタブレット上で展開しています。担任が進行状況をきちんと管理・把握することで、より手厚いフォロー体制が敷かれています。

桜丘_中3の担任であり、入試対策室担当の藤岡和宏先生
中3の担任であり、入試対策室担当の藤岡和宏先生

同校では綿密な「学力推移調査」を実施しており、それぞれの学年による傾向や入学時からの伸び率などを資料として蓄積しています。
進学指導部の副部長でもある藤岡先生はデータ分析を担当。「入学段階での学年ごとに異なる特性を、過去のデータと照らし合わせ、生徒たちを最大限に伸ばすアプローチを考えていきます」と語ります。

桜丘らしいのは、生徒たちの現状を教員全員が把握し、共有して物事に取り組む連携の強さ。これは学年団の横だけでなく、縦のつながりも駆使して最善の策がとられます。

こうして学年ごとの目標設定を行うことで、着実に生徒たちの平均偏差値は上昇。3年間の伸び率は目を見張るものがあります。

なお、6カ年の学習の流れは以下の通り。連なりながら次第に成長していく様子がわかります。

中1:整理と定着  中2:定着から発展  中3:発展と総合
高1:総合と拡充  高2:拡充から定着  高3:大学受験対応

2020年大学入試改革についての対策も万全で、より生徒たちの希望進路を叶える体制づくりが強化されています。

「英語の桜丘」の英語教育とは

桜丘_NETとの距離感が近いから、気軽に話せて疑問があってもすぐに解決できます。
NETとの距離感が近いから、気軽に話せて疑問があってもすぐに解決できます。

学校生活の中で英語に触れる場がふんだんに用意されており、楽しみながら英語4技能を伸ばす環境が整備されています。海外と交流する機会にも満ちています。

NET(Native English Teachers)と呼ばれるネイティブ教員は8人在籍。中1で週7時間実施される英語の授業のうち、5時間をNETが受け持っています。自身も英語科である髙橋先生は「まず外国人とコミュニケーションする喜びを実感することで、『英語ができると楽しい』、『もっと話したい』という"英語欲"を灯したいのです」と話します。

NETは副担任も務めているので、ホームルームや放課後の活動、学校行事などを通して日常的に触れ合います。日常が英語のレッスンとなっているのです。

なお高校には「特進クラス」と「特待クラス」に加え、英語力と国際感覚、リーダーシップを兼ね備える人材育成を目指して設立された「CL(Creative Leaders)クラス」があり、上智やGMARCHなど難関大学への合格を果たしています。
CLクラス独自の取り組みに、セブ島での10週間の「英語研修」がありますが、実はこの研修には中3の希望者も参加することができます(期間は2週間)。

桜丘_「オンライン英会話」や「イングリッシュキャンプ」など、多彩な取り組みで生徒たちのやる気に応えています。
「オンライン英会話」や「イングリッシュキャンプ」など、多彩な取り組みで生徒たちのやる気に応えています。

「中学でセブへ行くのは英語が好きというだけではなく、挑戦心の高い生徒が揃っています。そこで過ごした経験により奮起してCLクラスを目指す生徒もいます。現在の高1CLクラスには、6人ほどの中高一貫生がいます。実は特進より、CLのほうが難関です。現中3にも複数人CL希望者がおり、それを目標に勉強もテストもがんばっています」(藤岡先生)

また今春から「英検+英語インタビュー入試」が新設されました。
「海外経験はなくても、英語への熱意と話せるという資質は大切です。英語ができる姿を他の生徒に見せることで、周囲へ与える刺激は互いにとって変えがたいものです」(髙橋先生)

この入試を経た生徒たちは、英語の授業を引っ張る存在であり、切磋琢磨する環境を生み出しています。

英検の取得級による加点があるので、英語の学習をがんばっている受験生のみなさんは、桜丘でより英語の力を伸ばしてみませんか。

自分で考える力をつける家庭学習

桜丘_自習室や図書館など、生徒の
自習室や図書館など、生徒の"学びたい"という気持ちをサポートする施設も充実しています。

こうした環境に加え、学習への能動的な姿勢を培っているのが、中学生が毎日取り組む「SSノート(Self-Study notes)」と「カテガク(家庭学習帳)」です。

「SSノート」は、学習内容と学習時間を記すことで、自立した個人を育成するための学習記録帳。中3の担任でもある藤岡先生は「授業に持ち込み、宿題や予習・復習などの課題を記入することで、与えられた課題が一目瞭然となり、しっかり行う動機付けになっています。保護者の方もご覧いただくことで、お子様がどんな授業や課題を行い、がんばっているのかをご理解いただけるツールでもあります」と話します。

「カテガク」と呼ばれる「家庭学習帳」は、宿題以外の学習を習慣化するために用いられています。
「生徒たちには作業にならないように、"意味のある自学自習"をするよう伝えています。学習内容は5教科が中心ですがなんでもよく、ただしきちんと考えて取り組むことが重要です」(藤岡先生)

毎日2ページ以上の家庭学習を、自分にとって今何が必要か、何をすべきかを考えることで自主的な姿勢を育みます。
中でも先生方が注意しているのは、"勉強したつもり"になっていないか。
「学習時間と習熟度合いの乖離は享受しづらい現実です。そのため内容の精査を図り、負荷がきちんとかかっているか、心が折れることなく取り組めているかを見極めます。現段階で満足するのではなく、もっと上を目指せる環境がある、ということも生徒たちに伝えています」と藤岡先生。

なおこのカテガクは、生徒と先生のコミュニケーションツールとしても大きな役割を果たしています。
「日記は必ず書くように指導しています。中1では自由に書かせていますが、中3になると基本的な文章がしっかりと書けているか、読み手を意識できるかどうか。さらに求められるテーマ設定が自分ででき、それに対する程良い返しができるか、という訓練も兼ねて書くように意識させています。毎日コメントを記入して生徒たちへ返却しますが、日記のMVPを決めて良いものは公表しています」(藤岡先生)

桜丘_合唱コンクールや体育祭、文化祭など行事にも全力で取り組みます。
合唱コンクールや体育祭、文化祭など行事にも全力で取り組みます。

後述しますが、特に中学では行事が盛んな同校。「合唱コンクール」などのテーマになると、たっぷり1ページほども日記を書く生徒が多いのだとか。また、藤岡先生の研究日などには、副担任のロビンズ先生が担当するため、日記を英語で書くように指導しているのだそう。

「生徒たちはもともと、『やりたい』という気持ちをもっています。その気持ちに気づかせ、刺激しつつ、寄り添って育てていきます。近いところから遠い未来を逆算して、今やるべきことを考える。毎日コツコツと自分で学習計画を立てて、自分で結果を記入する。そんな日常の中で、学習への能動的な姿勢を養います」と藤岡先生。

この2ツールを組み合わせて中学3年間使用することで、基礎学力の定着と共に自分に必要なものを判断する力も身につけられるのです。

相手の立場も理解できる人材づくり

桜丘_発表や議論の機会がたくさんあるので、自ずとプレゼン上手になります。
発表や議論の機会がたくさんあるので、自ずとプレゼン上手になります。

これからの世界を生きる子どもたちにとって必要なのは、高い人間力と自分の考えを伝える力です。
桜丘では「MC(Master of Ceremonies)制度」により、これらの力を磨き上げます。 日直にあたるMCは、朝礼の前に担任や副担任のところへ行き、確認した連絡事項をクラスメイトに伝達。先生が来る前に配布物を配ったり、「カテガク」を集めたり、朝礼が始められる場を整えます。

「MCはリーダーなので、進行は彼ら彼女らに任せています。それが終わるとプレゼンテーションの時間になりますが、私のクラスではMCが日々のテーマを決めて、iPadを使って発表します」(藤岡先生)

取材したこの日のテーマは「もし自分が有名人になったら」というユニークなものでした。

「テーマ設定と『カテガク』の日記で書いたことを連動させています。特に低学年のうちは、プレゼンすべきテーマが見つからない、発表が苦手で黙っているうちに持ち時間が終わってしまうことがありました。しかし、生徒たちの内には"もっている"ものがあり、それに気づいていないだけなのです。例えば私の1日や私の好きなもの・ことでもいいのです。無から有を生み出すことは困難です。この発表のおかげで学校生活だけでは知り得ない、生徒が熱く語る一面に触れられました」と藤岡先生は笑います。

桜丘_大学生の卒業生を中心としたチューター制度を敷き、進路や学習についても気軽に相談できます。
大学生の卒業生を中心としたチューター制度を敷き、進路や学習についても気軽に相談できます。

生徒たちにとって、自分の"好き"を突き詰めてみんなの前で伝えていくことは、自己肯定感が高まるだけでなく、他者からの肯定にもつながります。

「中1ではプレゼンの際に緊張していると、クラスメイトから『頑張れー!』などと声援が飛ぶこともあります。中2になると、クイズを出して当てるなどチャレンジする生徒が出てきます。自己完結するのではなく、周りを巻き込んでいけるようになります。互いを知り認め合うことで、クラスが自分の居心地のいい環境になっていくのです」(藤岡先生)

さらにこの活動の効果を藤岡先生が教えてくれました。
「毎日全員が行うので、フォロワーの気持ちがわかるリーダーを育成することになります。もちろん、反対にリーダーの気持ちがわかるフォロワーとしても成長できます」

桜丘には仲間と共にたくましく前進できるチャンスが、学校生活のあちこちに仕掛けられているのです。

行事でひと回り大きく成長

桜丘_異国でのホームステイは得難い経験になります。写真は「オーストラリア・ホームステイ体験」。
異国でのホームステイは得難い経験になります。写真は「オーストラリア・ホームステイ体験」。

桜丘の学校行事は、発達段階に合わせて行われます。
中1の夏休みには、農家での民泊体験をする「宿泊研修」を実施。
「慣れない田舎でよそのお宅に泊めさせていただくのは、居心地がいいとは限りません。普段と勝手も違いますし、気を遣わなければなりません。そんな不自由な思いをして、生徒たちはひと回り大人になります」(藤岡先生)

中2は広島への「修学旅行」です。社会科の教諭でもある藤岡先生は「生徒たちが先の戦争について『知らない』と大人になってしまうことは、我々大人の責任です。それは絶対にやめようと事前学習にしっかり取り組んでいます。原爆資料館や原爆ドーム、大和ミュージアムなど、ひと通り見学します」と話します。
平和や戦争について学び、未来のために自分たちはどうすればいいのかをしっかりと考える、実りの多い修学旅行です。

桜丘_学校説明会などでは、有志団体「キャンパス・ナビゲーター」がやさしく案内してくれます。
学校説明会などでは、有志団体「キャンパス・ナビゲーター」がやさしく案内してくれます。

中3では日本の歴史や文化を知った上で、異文化を体験するためオーストラリアでホームステイを行います。「必ず課しているのは、中2で行った広島での経験をホストファミリーに伝えることです」と藤岡先生が言う通り、それが3年間の集大成となります。

行事は成長を促すだけでなく、クラスの団結を強くし、かつ勉強へのモチベーションが上がるという効果があります。

「学校生活の数々は、誰もが想像できない未来へ向けて、自分自身で創意工夫を重ねられる的確な判断力と生きていく力を育んでいます」(高橋先生)

「未来を創る準備」を備えられる桜丘の生活。生徒たちが生き生きと学校生活を送る様子を見に、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

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