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学校特集

千葉日本大学第一中学校・高等学校2025

進路の選択肢が多彩だから、部活も行事も勉強にも全力投球
16学部86学科を擁する日本大学と、国公立大・難関私大から、自分の未来を見据えて選択

掲載日:2025年11月1日(土)

日本大学の付属校ながら、2025年春は千葉大学や東京藝術大学などの国公立大にも進学者を輩出し、早慶上理には計35名が現役合格するなど、卒業生の約40%が他大学に進学した千葉日本大学第一中学校・高等学校。自分自身の将来と真摯に向き合い進路選択を行う生徒たちに、先生方はどう寄り添っているのでしょうか。進路指導部副主任で、現在高1の特進クラスの担任を務める信田貴行先生に、同校の部活動をはじめとする学校生活について、また気になる進路指導について伺いました。

校訓は「真・健・和」。
真理を探求する壮健かつ協働の精神を持つ人格の形成を

千葉日大_進路指導部副主任の信田貴行先生
進路指導部副主任の信田貴行先生

 日本大学最初の付属校として1913(大正2)年に創立され、日本大学との強い結びつきを持つ日本大学第一高等学校(東京・両国)。その兄弟校として、1968(昭和42)年に高校、70年に中学を開校した歴史を有しているのが、千葉日本大学第一(以下、千葉日)です。

「本校は日本大学の付属校ですので、日大進学を目指して入学する生徒が多いことは確かです。とはいえ、近年は国公立大学や難関私大を目指す生徒も増えています」と話すのは、高1の特進クラスを担任する数学科の信田(しだ)貴行先生です。

 中高6年間を3つのタームに分け、教育目標の「精神的な自律による基本的生活習慣の確立」、「自分の進路を実現する確かな学力の養成」、「学校行事、部活動、生徒会活動などによる学校生活全体の活力の向上」を目指します。
 中1と中2の「前期」は生活習慣を徹底して学習に臨む姿勢を確立し、中3と高1は将来の志望を固める重要な「中期」として、基礎力を確認しながら高度な学習内容に発展させています。そして高2と高3の「後期」では文系・理系の選択や日大・他大選択を含めた具体的な目標に向かう実践力の育成に励んでいます。

 中1から「進路希望調査」や「学力推移調査」、中2・3ではさらに将来を見据えた進路指導に取り組む同校。学習到達ゾーンが可視化される模試「GTZ」も実施しており、全国規模で自分自身の学力レベルを評価し、どの大学(学部)が現在のレベルで合格可能か、また将来的に目指せるレベルを視覚的に把握するために役立てています。
 そして高1からは、日大への進学を見据える「進学クラス」と、国公立大・難関私大を目指す「特進クラス」に分かれます。

「日本大学は総合的かつ様々な学問領域を持っている大学なので、そこに進学して自分のやりたいことを突き詰めたいというタイプの生徒が『進学クラス』に多い印象です。『特進クラス』では、難関大学を目指してより自分の学力と人間力を高めています。
 どちらのクラスでも我々教員が大切にしているのは常に声がけを行い、生徒たちのモチベーションを上げていくことです」(信田先生)

千葉日ならではのスペシャルなキャリア教育も

 千葉日では例年6割ほどの卒業生が日本大学へ推薦で進学していますが、多くの生徒が頑張りを発揮して自身の希望学部へ進学しています。日大への推薦は高校3年分の学業成績と、高2と高3の4月、高3の9月に実施される「基礎学力到達度テスト」によって決定されます。

千葉日大_写真の医学部体験などの取り組みは、両国と千葉の2校のみの特別なものです
写真の医学部体験などの取り組みは、両国と千葉の2校のみの特別なものです

 希望者を対象として、医学部や薬学部、歯学部、理工学部、文理学部などの幅広い学部で体験授業や模擬実験やキャンパスツアーも実施。
 高2では学部説明会を行っており、各学部の教授から詳細を学べる機会も用意しています。
 特に隣接している理工学部は身近な存在であるため、より結びつきも強く、例年進学する生徒が多いことも特色です。

「日大に限らず、こんな研究をしている大学もあるよという話を生徒たちにしていくと、興味を持ってくれますし、視野を広げて考える大切さを理解してくれます。まずはやはり生徒たちに寄り添って、興味関心を把握しながら伴走していくような進路指導を常に心がけています」(信田先生)

 なお今年の高1特進クラスは2クラスありますが、「もう1人の特進クラスの担任教員と2人で2つのクラスを見るような形で生徒たちと接しています」と話します。

千葉日大_中1で理工学部への体験授業が行われるのは千葉日ならでは
中1で理工学部への体験授業が行われるのは千葉日ならでは

「担任だけでなく教科担当者も含めてたくさんの教員で1人の生徒と触れ合うことで、その子を多面的に見ることができます。
 高1のキャリア教育では文系理系を含めた適性テストを行うのですが、理系かと思っていた子に文系の素養があったり、逆に理系が苦手と感じている子でも研究者に向いているという結果が出たりと、意外な適性が出ることも多々あります。
 生徒にはあまり鵜呑みにせず、様々な可能性を知っておこうと伝えていますが、広い視野を持って多様な職業に興味を持つ良い機会になっていると思います」(信田先生)

 16学部86学科を擁する日本屈指の総合大学である日本大学の多彩さに加え、様々な選択肢がある千葉日大での生活。生徒たちにとって、より学問への深い興味や自分自身の可能性を見据える機会が豊富に用意されています。

特進クラスでも部活で活躍する生徒が多数

千葉日大_中学サッカー部も今年、県大会出場を叶えています
中学サッカー部も今年、県大会出場を叶えています

 大学付属校の魅力の一つとして、部活を特に頑張りたい!と考えている受験生は多いと思います。例えば千葉日の中学吹奏楽部は東日本大会、中学テニス部は関東大会への出場切符を掴み取りました。

「本校は勉強と部活の両立など、生徒がやりたいことをやりながら、自分の進路実現ができる学校だと思います。
 特進クラスでは運動が苦手という生徒も一定数いるので、運動部加入率は半数ほどですが、特進クラス在籍でも部活でレギュラーになっている生徒もいます。部活について進学クラスと大きな差がついている感覚はそこまでありません」(信田先生)

 信田先生が昨年担任していた高3の特進クラスでは、3人が野球部に、4人がサッカー部に所属し、高3の7月に行われた最後の大会まで部活動をやり切りました。
「野球部だった生徒の1人は千葉大に、あとのふたりは山形大と同志社大に進学しました。部活を最後までやり切って、全員特に通塾もしていませんでした。
 今年の高1生や保護者の方に伝えているのは、部活をやっているから学力が下がるということは絶対ないということです」

千葉日大_千葉日の中学生の部活加入率は約80%を誇ります
千葉日の中学生の部活加入率は約80%を誇ります

 今春、現役で東京藝術大学に合格・進学した卒業生は、卓球部の部長として活躍し、県大会にも出場したのだそう。
「文系の生徒だったので、高2以降の授業は持っていませんでしたが、私は卓球部の顧問を務めているので、部活を通じていろいろな話をしました。学校行事にも積極的でしたし、文化祭にバンドとして参加するなど、学校でできる体験はすべてやったような印象です。
 担任の先生が一生懸命見てくれていましたし、藝大は小論文も必要なので国語の先生が非常に熱心に指導してくれていました。全体で1人の生徒を応援しているような学校です」と信田先生。

「本人が部活と勉強の両立に悩んでいたらいくらでも相談に乗りますが、だからといって部活を辞めさせるようなことはありえません。やりたいことを我慢してまで勉強させたくないという思いがあります。文武両道で頑張った先輩や仲間は普通にいると生徒たちに伝えています」と話します。

特進クラスだからこそ、学校行事にも一生懸命

千葉日大_中1は移動教室などでも親睦を深めます
中1は移動教室などでも親睦を深めます

「毎年4月、生徒たちに伝えているのは、勉強を頑張るのは当たり前だけど、学校行事も全力でやろう!ということです」と教えてくれた信田先生。

 信田先生が昨年持っていた高3の特進クラスは、運動部で活躍する生徒が多い進学クラスを差し置いて、体育祭で準優勝したのだとか。
「残念ながら総合優勝はできませんでしたが、種目によっては優勝しました。
 高2の時の文化祭も頑張って模擬店を運営していましたし、学校行事にも一生懸命取り組むクラスの雰囲気はとても良く、勉強以外のところでも素晴らしいチームワークができていたと思います」

 クラスの雰囲気の良し悪しには、どんなメリットがあるのでしょうか。

「クラスの雰囲気は非常に大切です。担任からの声がけでいい空気感を作っていきたいという気持ちは常に持っています。
 受験期は1人で戦っていると感じてしまうと、どうしてもメンタルがやられてしまいます。でも受験は団体戦。互いに応援し合える仲間がいます」

 確かに、みんなが頑張っていると思えば、自然と自分も頑張らなきゃと思えるものです。

千葉日大_卒業生座談会なども行われ、経験をシェアし合えます
卒業生座談会なども行われ、経験をシェアし合えます

 クラスの雰囲気づくりで大切にしていたことを信田先生が教えてくれました。
「前向きな言葉を使うようにし、後ろ向きな言葉は言わないということは、1年生の頃から徹底して話してきました。
 例えば試験前に、今日はあまり勉強してないんだよね、などと言うのは意味がないからやめようと伝えていました。マイナスな言葉ってメンタルが弱っていると特に引っ張られてしまいがちなんですよね」

「行事にもしっかりと取り組んだからこそ、受験勉強への切り替えがきちんとでき、ある程度志望校にも受かってくれる、結果は出るだろうという期待を持てました」と信田先生が語る通り、先生方の思いに応えてくれた生徒たち。

「学力や知識、技能だけではないところでの人間力がとても大事です。勉強ができるということは大事なことですし、すごくいいことだと思いますが、そればかりになってほしくないのです。他者と関わることがどうしても苦手という子もいますが、少しでもそういったところに関わって社会性も身につけてくれたら。
 学校生活すべてを総合型選抜入試などに繋げて考えているわけではありませんが、行事を通じた体験なども面接で話せる経験になるといいなと思います」

 現・高1学年は9クラスあり、4クラス分は高校からの入学生がいます。うち2クラスが特進クラスで、今年から高入生と混合して学んでいます。

千葉日大_進路指導室は、様々な悩みにも寄り添ってくれる場所です
進路指導室は、様々な悩みにも寄り添ってくれる場所です

「高校受験を経てきた高入生のほうが、最初の頃の学力は正直なところ高いのです。かつ、彼らは県立高校不合格という、悔しい思いをしてきた子も多くいて、大学受験でその思いに報いてあげたいのです。
 内進生にとっては、高入生という新たな文化が入ることで大きな刺激を受けますし、お互いに切磋琢磨できる雰囲気があります。内進生は負けていられないと感じてくれたらいいなと思いますし、実際にそう感じてくれる子もいるでしょう」

 特進クラスの授業について、信田先生はこのように話します。
「進度は他クラスとあまり変わりませんが、特に、英語、数学、国語では深度が変わります。生徒たちには負荷もかかりますが、いろいろな大学を目指す子たちですし、一人ひとりのやり方も異なるので、丁寧に対応していくことが我々の強みなのかなと思います」

 なお、どちらのクラスであっても夏期講習などの講座は充実しています。特に高3生は全科目で60講座ほどと手厚く用意されているので、自分の希望進路や目標、状況に応じて対策できます。

千葉日大_英検をはじめとした試験にも高い意欲で挑戦します
英検をはじめとした試験にも高い意欲で挑戦します

「長期休暇中の講習は全学年で実施していますが、特に高3の進学クラスは基礎学力や『基礎学力到達度テスト』にも対応しています。特進クラスに関しては、一般受験に向けた授業が充実していて好きな授業を選べるので、塾なしでもしっかり合格できるようにしています」(信田先生)

 信田先生に今後の展開を伺いました。
「国公立大学の合格者数を増やしていきたいですね。今は地方大学が中心になっていますが、将来的にはやはり千葉大学を中心に難関国公立大学を増やしていきたいと考えて指導しています。
今はそのための土台作りの時期であり、少しずつ特進クラスを中心に進学実績を伸ばしていきたいです」

 進路への選択肢が広く、自分自身の手でその未来を掴み取っていける千葉日本大学第一。文武両道で学校生活を謳歌する生徒たちの様子をぜひご覧ください。

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