学校特集

千葉日本大学第一中学校・高等学校2019

学びの場を足がかりに、多彩な未来へ
総合大学との連携で中学生から専門的学問の間口に触れる、付属校ならではの取り組みとは

掲載日:2019年11月8日(金)

文理合わせて18もの学部を擁する日本大学。現在、全国に付属中学は14校、高校は26校あり、千葉日本大学第一中学校・高等学校(以下、千葉日大)は、東京・両国にある日本大学第一高等学校の兄弟校として1970年に開校しました。校訓は「真・健・和」。目指すのは「自分で考え、自分で判断し、行動、表現していくことができる」ような「精神的な自立」です。同校は付属校の中でも医・歯・薬・獣医系への進学率が高いという特色をもちます。生徒たちの学校生活と教育方針を校長の村中隆宏先生に伺いました。

生徒が自主的に学びを志す『場』がそこかしこに

千葉日本大学第一中学校_校長の村中隆宏先生
校長の村中隆宏先生

村中校長先生の談話にたびたび登場するのが『場を用意する』という言葉です。生徒たちがやってみたい、学んでみたいと思うきっかけを提示し、存分に自分の力を試してみる、発揮できる場所を作りたい。その思いを踏まえ、同校では数多くの『場』を整えています。

2017年に完成した新校舎は、教室の前面に黒板を配置、左右に壁、後方に窓と、授業に集中できるデザイン。このほかにも、教室の内外に、生徒が自主的に学びに向き合いたくなる仕掛けが施されています。

1階にある100席もの広々とした自習室は私語厳禁、真剣に学習をする空間です。一方、最上階の4階にあるランチルームは放課後にはゆるやかな自習の場として開放され、軽食を食べたり話したりしながら学習できるスペースとして人気です。理科実験室を集合した「サイエンスプラザ」やコンピュータールームと書道室が配置された「クリエイティブプラザ」の廊下には、グループワークもできるフリースペースを設置しています。

千葉日本大学第一中学校_自習室はパーテーションで区切られていて「集中できる」と生徒たちに好評です。
自習室はパーテーションで区切られていて「集中できる」と生徒たちに好評です。

「学校の諸所にあるフリースペースで活発に意見を交わしてその結果をまとめたり、自習室では集中して勉強したり、生徒たちが様々なスタイルで学習しています。正直に言いますと、本校の生徒たちはこんなに勉強が好きだったのかと驚いたほどです。新校舎が機能し、協働と自学する姿勢が自然と身についてきているように感じます」(村中校長先生)

また同校は、日本大学理工学部(船橋キャンパス)と薬学部の至近にあり、ふだんから大学や学問を身近に感じながら学校生活を送ることができます。その恵まれた環境を利用し、進学先や将来への思いを深めるカリキュラムも組まれています。

たとえば、中高生への学部紹介。多くの学校では入試担当者や教授を招き、大学紹介の際に一学部の教授が大学全体を語ることが主ですが、同校は違います。

「日本大学が総合大学である強みを活かし、文理学部や薬学部など、様々な分野の専門家である各教授をお招きします。より具体的に『この学問の存在意義』『何を研究するのか』といった学問の意味を直接伺えることは、生徒たちが自分の将来を具体的に見極めて、進路を選ぶ礎となるはずです」と村中校長先生。

千葉日本大学第一中学校_「医歯薬学部研修」は、高校生の希望者が参加します。
「医歯薬学部研修」は、高校生の希望者が参加します。

その他、高大連携プログラムでは、大学の研究活動とは何かを実感でき、将来を真剣に考えるための取り組みを実施しています。たとえば夏季休暇中に行われる「医歯薬学部研修」では、付属の大学病院を見学。また、大学の研究室では最先端の学問に触れられるだけでなく、高性能な電子顕微鏡を使用することも。

ほかにも、理工学部と連携して八海山の施設で天体観察をする合宿も開催されます。部活動においても、たとえば物理部はロボットコンテスト出場の際、理工学部の院生や教授にアドバイスを受けることもあります。

「特に『医歯薬学部研修』は日大付属校の中でも本校と東京校の2校しか行っていない取り組みです。この影響もあってか、本校には他の付属校よりも理系志望者が多い傾向にあります」と村中校長先生は胸を張ります。

積極的に英語をアウトプットし、自発的に四技能を伸ばすカリキュラム

千葉日本大学第一中学校_英語を使う機会が豊富だから、臆せず話せるようになります。
英語を使う機会が豊富だから、臆せず話せるようになります。

「中学校の3年間にどれだけ基本が身につけられるかが最も重要です。人としての本当の力は、身につけた知識を自分なりに表現できること、相手に理解してもらうことにあると考えています」と村中校長先生。

大学入試改革が発表され英語四技能が推奨される以前から、千葉日大は「英語を実際に使うこと」に重点を置いて取り組んできました。目下、話す・書くなど、「使える英語を身につけること」を目標にアウトプットを重視。カリキュラム推進のために、具体的な目標と英語を用いた行事を効果的に設定しています。

まず、同校における英語教育での具体的な目標とは、中3での英検3級の取得です。

「この目標は、全員が足並みを揃えられるように、最も基本的なラインを意識したものです。上へ上へと促すのではなく、『まず、ここまでは頑張ってみよう』と導く指導をしています。クリアしていくことで生徒自身も自信がつき、『より上に挑戦したい』という気持ちが芽生えるのです。実際に自分の実力を伸ばして、準2級・2級を取得する生徒も増えており、昨年は中3で2級を取得した生徒が10人を超えました」(村中校長先生)

千葉日本大学第一中学校_留学生との交流は、文化的背景なども知ることができる貴重な機会です。
留学生との交流は、文化的背景なども知ることができる貴重な機会です。

さらにネイティブと日本人の教員による少人数制英会話授業を行い、英語に興味をもち、学習を深めるためのイベント=『場』を設定しています。全学年が行う年1回のスピーチコンテストや、高1・高2対象のオーストラリアホームステイ研修のほか、中3対象の異文化交流は年に2回開催。あえて英語を母語としない留学生と交流します。初回は京都・奈良への修学旅行体験を議題とし、日本文化をどう伝えるかしっかり用意して臨みます。2回目は即興で、その場で出た話題に合わせて会話します。

「留学生は年齢も近く、また、英語圏でない方でもこれだけ英語が話せるようになるのか、と生徒たちのやる気の起爆剤になることを狙い、実施しています」(村中校長先生)

千葉日本大学第一中学校_ケンブリッジ大学短期語学研修
春休みと夏休みにはケンブリッジ大学の寮に滞在し、同大の教授から講義を受ける「ケンブリッジ大学短期語学研修」も行われています。

また、昨年度からフィリピン語学研修も開始しました。希望者選抜制で、春休み期間の3月に1週間、現地のドミトリーに宿泊して語学学校に通うプログラム。生徒たちは、母国語禁止で英語漬けの空間に身を置きます。

「フィリピンでの語学研修は、本来は中3のみ対象なのですが、昨年度参加した生徒からのまた行きたいという声を受けて、今年度は中3と高1が参加することになりました。『もっと事前に勉強して、次こそより深く交流してくる!』という気持ちがあるようです。相当刺激があったのでしょうね」と村中校長先生は語ります。

その他、大学生チューターによる学習サポートやオンライン英会話など、英語に苦手意識をもたず、積極的に発していくための取り組みが活発に行われています。

また、付属小学校の5・6年生に英語を教えるという、有志の生徒による試みもあります。

「下級生に教えることは自身の復習にもなります。また、はじめは立ったまま話していた中学生が小学生と同じ目線になるように膝を折って話し出すなど、コミュニケーションの取り方でも学ぶところが多いようです」(村中校長先生)

英語の苦手な生徒をしっかりすくい取り、誰もが英語に興味をもち、自発的に学びたいと思う心を育む。それが千葉日大の英語教育なのです。

多くの体験を経て、自主性と発信力を高める学校行事

千葉日本大学第一中学校_中3対象の「自然体験教室」では、ファームステイと農業体験をして生き方のヒントが見つかります。
中3対象の「自然体験教室」では、ファームステイと農業体験をして生き方のヒントが見つかります。

毎年行われる宿泊行事に、京都・奈良(中学)や沖縄(高校)の修学旅行や、希望者による岩手県での「自然体験学習」など、学業以外のイベントも、心を育てる体験として重視されています。

なかでも同校の行事における最大の目玉が、生徒会が企画運営を行う体育祭と文化祭です。

「体育祭の自主運営は近年始めた取り組みですが、『自分たちのイベント』と思うと意気込みが違うようです。競技や組分けまで生徒がしっかり話し合い企画し、今までにない盛り上がりを見せています」(村中校長先生)

『習陵祭』と名付けられた文化祭は毎年11月開催。中高から実行委員を募り、生徒会のメンバーと共に生徒たちが主体となって作り上げます。中学生と高校生が一丸となり、その年度のテーマに向かって協力するのは、中高一貫校ならではです。

千葉日本大学第一中学校_実際に起きた事件を題材に行われる模擬裁判。裁判官役、弁護士役、検察官役は生徒たちがつとめます。
実際に起きた事件を題材に行われる模擬裁判。裁判官役、弁護士役、検察官役は生徒たちがつとめます。

文化祭で注目すべきは、中3全員が参加する模擬裁判です。千葉県弁護士協会の協力により台本を作成。生徒は7月から準備を始め、3ヶ月以上かけて完成させます。

もともと1つのクラスから声が上がり、中3全員で行うカリキュラムに成長したもの。生徒たちは、被告人役、証人役の先生の言葉を丹念に探りながら、法的な視点でのものの見方、とらえ方を学び、判決をくだします。これをきっかけに法曹界へ興味をもち、実際に裁判所の傍聴に通う生徒もいます。

自分たちが主催する祭りや英語に触れて自分の技能をフル活用するイベント、高大連携のアカデミックな取り組みと、様々な学校行事に触れ、生徒たちは自主性と発信力、協働して取り組む姿勢を育てていきます。

夢見た将来像を自分の手中にできる自立心

千葉日本大学第一中学校_総合学習の時間に実施される「ミライ講座」では、中1から大学の先生の話を聴くことができます。
総合学習の時間に実施される「ミライ講座」では、中1から大学の先生の話を聴くことができます。

これらの教育を6年間しっかりと受け止めた同校の生徒たちは、自分の将来を自分で考え、限界を定めずに挑戦する姿勢を身につけていきます。

「私たちは子どもたちの未来を、数値で分類するように振り分けたくはありません。生徒自身が学びたいことをきちんと考えて選ぶ環境を作り、希望をかなえるためには日大のこの学部へ、もしくは他大も視野に入れるべきだと話し合います」(村中校長先生)

カリキュラムは高1から、日大に進学する「進学クラス」と、国公立大など他大進学を目指す「特進クラス」に分かれます。実際の進学率は、日大と他大の割合が6:4。2019年度は東北大学2名、千葉大学3名、横浜国立大学2名、東京理科大学25名、中央大学18名などの結果を残しています。

千葉日大の生徒たちは、希望すればほぼ100%日大に進学できるメリットがありながらも、自らの学びたいことを選び、将来を見据えて努力する素地が育っています。

千葉日本大学第一中学校_大学付属校だから、思いっきり部活に打ち込む生徒もたくさんいます。
大学付属校だから、思いっきり部活に打ち込む生徒もたくさんいます。

もちろん、勉強だけでない活動にも打ち込みたいという生徒の意志も尊重され、高3の2学期まで部活動に真剣に打ち込み日大へ進学する生徒もいます。それを踏まえて、村中校長先生は受験生に呼びかけます。

「私たちは『千葉日大で学びたい』と思う子たちにぜひ来ていただきたいと願います。経験上、そのような志をもって入学した生徒は大きく躍進します。我々教員も志のある生徒に様々なチャンスと可能性を示して、もっと先に自ら進んでほしいと考えています」

提供される場と機会をしっかり吸収し、前向きな心をもって自分の頭で考えて行動し、自立して成長していくのが千葉日大の生徒たちです。特に中高一貫生は、6年間のカリキュラム中で学習の姿勢をしっかりと構築し、自分の未来を真剣に考える場を数多く経験しているため、外部受験に挑んで希望進路をつかみ取る生徒が多いことも特徴です。

11月9日・10日には外部の人間の見学も可能な「習陵祭」、12月7日には学校説明会が予定されています。生徒たちの自主性と、学びへのきっかけをつかめる校舎、大学と近接したアカデミックな環境をその目で見るチャンスです。ぜひご来場ください。

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