学校特集

聖セシリア女子中学校2017

幸せな人生を送るための6年間を共に過ごす
心と力がバランスよく育つ環境がここにある

掲載日:2017年10月12日(木)

聖セシリア女子は「人に対するやさしさこそ最高の価値である」という考えに基づき、一人ひとりが幸せな人生を送るために必要な教育を行っている学校です。「セシリア」とは音楽の守り神のこと。その校名にふさわしく、音楽をはじめとする芸術に力を入れて、一人ひとりが豊かな人間形成を育むことを目標に、知徳体にバランスのとれた教育を行っています。
卒業生が母親になり、娘の受験のために母校を訪れて、「やっぱりこの学校しかない」と思うのは、変わらぬ「あたたかい校風」や、「自分の適性を活かして社会に貢献することが自分の幸せにもなるし、人を幸せにする」という教えが、88年の時を経ても変わらずに大切にされているからです。「本校最大の心の教育は「ここにいる」ということ。校風を維持することが私の使命」と、説得力のある言葉を発する青柳勝校長と進路指導部長の中野路子先生、そして学級経営部長の久喜友子先生に聖セシリア女子の教育を詳しく語っていただきました。

学校環境
聖セシリア女子中学校_

小田急線で江ノ島方面へ向かう途中の大和市「南林間駅」から徒歩5分、東急田園都市線も乗り入れる「中央林間駅」から徒歩10分と、アクセスがいい上に、校門をくぐると、草木や花々が迎えてくれる、心落ち着くキャンパスに、幼・小・中・高・短大がともに学ぶ。カトリックの精神に基づき「信じ 希望し 愛深く」を心の糧とし、知育・徳育・体育の調和のとれた総合教育をめざしています。

林間都市の文教の中心としてつくられた学校
教育理念は「幸せな人づくり」

聖セシリア女子中学校_校長青柳勝先生
校長 青柳勝先生

青柳校長:本校はカトリック校ですが、女子修道会が母体ではありません。創立者の伊東静江先生が学生時代にキリスト教と出会い、キリスト教の教えの中に新しいタイプの女子教育を見出されて、なんとしても理想の教育を実践できる学校をつくりたいというご自身の熱意と、ご家庭の支援があって開校に至りました。伊東先生のお父様は小田急電鉄の創業者で、小田急江ノ島線を通した時に、林間都市計画の文教の中心として、この学校は創られたのです。

当時(昭和初期)の教育は「三従の教え」(幼きときは親に従え、嫁しては夫に従え、老いては子に従え)が主流でしたが、伊東先生は、やがて女性も男性と対等な立場に立って、自分の手で自分の人生を切り拓き、幸せをつかむ日が来ると考え、その時に幸せをつかめる女性を育てる「幸せな人づくりの学校」を目指しました。

本校の存在価値は、
「心」と「力」がバランスよく育つこと

聖セシリア女子中学校_クリスマス会
クリスマス会

青柳校長:21世紀を生きる我々は、その「幸せな人」を「心と力の教育により、バランスのとれた人」と解釈して、幸せな人づくりに取り組んでいます。「力」は学力、知力です。これらは人生を切り拓くために有効な武器になりますが、学んだことを、何のために使うのかを知らなければ、幸せにはなれません。自分は何のために生きるのか。何のために知識を活かすのか。それを知ることが、心の教育の主体であると考えています。

先生方は「力」をつけるために、一生懸命力を尽くしてくださいます。それが集まった時に、どちらかに偏っていないか、真ん中にいるか。それを見ることが、私の役割だと思っています。「心」と「力」がバランスよく育つことが、本校の存在価値だと思うからです。

「力」をつけるためのカリキュラムにも、
「幸せな人づくり」という学校らしさが表現されている

聖セシリア女子中学校_聖セシリア祭(文化祭)で披露された書道パフォーマンス
聖セシリア祭(文化祭)で披露された書道パフォーマンス

青柳校長:カリキュラムにも校風が表現されています。6年間の初期にあたるAブロック(中1・中2)の学習目標は「スロースタディ」です。私学の中高一貫校はどちらかといえば「スピードスタディ」。急いで進めて、高3では大学受験の演習を繰り返し行うのがパターンですが、本校では学習習慣を身につけることを主体とし、自分から家庭学習に取り組めるように丁寧に指導しています。また、嫌いな科目を作らないよう、中1、中2を担当する教員には、授業の動機づけを最重要視して、興味関心を引き出す授業をしてほしいとお願いしています。

聖セシリア女子中学校_体育祭
体育祭

中期にあたるBブロック(中3・高1)の学習目標は「リピートスタディ」です。この時期でも、先に進むより反復することを大事にしています。何度も何度も解くうちに、解けるようになります。解けると、やればできるという自信がつきます。ですから先に進むよりも、時間があれば前に戻って、何度も繰り返しています。

後期にあたるCブロック(高2、高3)の学習目標は「チャレンジスタディ」です。大学入試にチャレンジし、希望の進路を拓ける学力をつけていきます。基礎的な重要語句は高1までにほぼ出てきます。ただ、それを覚えるだけでは、大学入試は突破できません。基礎学力に加えて、知識と知識を統合する力と推理する力が必要です。それを高2、高3で身につけさせたいと考えています。

オリジナルの学校設定科目が豊富。
芸術科目で自分らしい表現や感性を磨ける

聖セシリア女子中学校_聖セシリアが力を入れる芸術教育
聖セシリアが力を入れる芸術教育

久喜先生:本校のカリキュラムの特色に芸術教育があります。校内には授業やクラブ活動で制作した絵画や工芸作品が展示されていますが、どの作品からも生徒のみずみずしい感性を感じ取っていただけるかと思います。

音楽、美術ともに基礎をつくるのは中学3年間です。その経験をもとに、高1では自分の興味関心に合わせて音楽、美術、書道、工芸から1つ選択します。工芸という科目がある学校は少ないと思います。美術は鑑賞の美ですが、工芸は生活の中の美。ランプシェードや風呂敷など、生活に密着したものづくりに取り組んでいます。自分の進路や興味関心が明確になる高2、高3では、「学校設定科目」(学校が独自に設定できるオリジナル科目)を増やしています。その中にはより深く芸術を学べる科目もあります。美術ゼミは美大志望者だけでなく、デザインや服飾志望の生徒も受講しています。ソルフェージュは音大志望の生徒だけでなく、音楽を趣味として深めたい、あるいは幼稚園や小学校の先生になりたい生徒も受講しています。

聖セシリア女子中学校_ソルフェージュ
ソルフェージュ

また、受験勉強だけでなく、社会に出た時に必要な教養も合わせて身につけさせたいと考え、最終学年には「教養選択」という形で、「自然科学史」「平和学習」「環境科学」「外国事情」「詩を読む」「アンサンブル」などの授業をあえて入れています。これらの教養科目の中に『アンサンブル』があるところが本校らしさと思うことがあります。楽器や歌のアンサンブルは、心を1つにして音を奏で合わせることが求められます。高3でこのような授業に取り組み、情操教育を行える環境はなかなかないと思います。1学年120人ほどの小規模な学校ですが、毎年1クラス分に当たる35名以上の生徒が受講しています。

ギター・マンドリン部をはじめ音楽系のクラブが活躍中
聖セシリア女子中学校_秋川雅史さんの指導を受けるコーラス部
秋川雅史さんの指導を受けるコーラス部

聖セシリアには音楽系のクラブが4つありますが、それぞれに成果をあげています。ギター・マンドリン部は創部5年目ながら2年連続で全国大会出場を果たしました。全国大会での成績も徐々に上げています。吹奏楽部は吹奏楽コンクール(県大会出場)や3月末に行われるスプリングコンサートなどで練習の成果を発揮しています。コーラス部は大和芸術文化ホールのこけら落としで上演された秋川雅史さんのチャリティーコンサートでバックコーラスを務めて、「一緒に歌いやすいコーラス部」という評価をいただきました。ハンドベルクワイアはピアニスト清塚信也さんのコンサートに出演しました。これらのクラブの部員数を合わせると200名近くになります。多くの生徒が音楽を通して貴重な経験をしています。

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ギター・マンドリン部

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ハンドベルクワイア

カトリックの教えが生きているキャリア教育
自分らしい進路を選ぶことは幸せに生きる第一歩

聖セシリア女子中学校_構成的エンカウンター
構成的エンカウンター

中野先生:本校のもう一つの特色として、キャリアプログラムがあります。各学年の成長に応じて、6年間にわたり自己を知り、卒業後の生き方について考える機会を持ち、宗教や行事などと同様、「他者の存在を考える」視点を持たせることを重視しています。

中1は生徒の人間関係づくりを援助する構成的エンカウンターを取り入れ、一人ひとりの心の在り方について考えます。そこで「人はいろいろな人がいるからおもしろい」ということをゲームや体験の中から体得します。中2では身近の働く人にインタビューし、社会人の生き方を知ります。また、社会で負っている責任から、仕事をするということはどういうことかを認識します。Aブロックでは、自分の将来をイメージしやすいよう、中1は中3から、中2は高3から体験談を聞く機会も設けており、さまざまなアプローチで聖セシリアが目指す人づくりの土台を作ります。

中3になるとエンカウンターからキャリアプログラムに移行します。中3は企業見学などを通して、社会における企業の役割と使命を知り、働くことの意味を考えます。生徒は、自分の幸せを追求するだけでは、社会の中で自己実現をすることは難しいということを体験します。

また、企業で活躍する女性に着目し、いろいろなデータや調べた情報をもとに中3なりの見解で「どうすれば女性が幸福を感じられるか」「自分はどうしたいのか」「仕事をし続けるとしたら、自分を生かすにはどんな仕事がいいのか」など女性と仕事について考え、話す機会も持ちます。

聖セシリア女子中学校_いまと未来をつなぐキャリアプログラム
いまと未来をつなぐキャリアプログラム

高1では、文理選択に向けて各分野で活躍する卒業生に、進路決定から現在に至る様々な視点での講話を聞いて、自分の将来像をイメージする機会を設けています。文理選択をすると、その後の進路の方向性が定まります。生徒は「文系(あるいは理系)を選んだことによりこういう職業についた」「高校時代や大学時代に学んだことがこういうふうに生きている」などという話を聞いて、しっかり考えた上で文理選択を行っています。

A、Bブロックでは先のことに目を向けていますが、Cブロック(高2、高3)では目の前のことに目を向けて、自己実現に有効な大学に入るための力を身につけます。大学受験対策の講習、補習が充実しており、個々の進路に応じたサポートを行っています。進路の特徴としては、圧倒的に文系が多いです。理系を選ぶ生徒の多くは医療系です。女子は結婚、出産などを機に、将来、職場を離れることもあります。資格があれば復職しやすいため、看護師、薬剤師などを目指す生徒が毎年います。文理と言われる栄養学や農学などに進む生徒もいます。また、芸術分野に進む生徒が多いのも本校の特徴です。音楽、美術のほか、舞踊系(体育、バレエ専攻)に進む生徒もおり、こうした単科大学を目指す生徒のサポートも、各教科の担当がしっかり行っています。

進路教育の集大成「サマーセミナー」

聖セシリア女子中学校_ボランティア活動にも積極的に参加
ボランティア活動にも積極的に参加

中野先生:高3の6月に「サマーセミナー」(2泊3日)を実施しています。勉強合宿ではありません。より良い生き方を考える3日間です。神父様の話を聞いたり、自分が大切にしてきたものをスピーチしたりして、幸せに生きるとはどういうことかを考えます。サマーセミナーに行く前は、「そこに行くなら単語の1つも覚えたい」と言う生徒もいますが、帰る頃には、なんのために今、単語を覚えているのか。その意味が明確にわかるため、「来てよかった」「高3の今だからこの行事が必要」と言ってくれます。「人に喜んでもらえる生き方をするために、今、私は単語を覚えているのだ」と考えることができるようになるため、その後の勉強に励めるのです。

本校の進路指導は、進学指導とは少し違います。生徒はキャリアプログラムのさまざまな取り組みを通して、自身の適性や能力を模索し、伸ばしながら、意欲的にどう生きるべきかを考えていきます。

最近、卒業生のお母さんが増えていて、「キャリアプログラム、覚えてる?」と聞いたら、結構覚えていました。カトリックの学校なので「自分の適性を活かして社会に貢献できることが自分の幸せにもなるし、人を幸せにする、という教えが今も心に残っている。だから子育てが一段落したところで、自分自身を周りの人たちのために活かしたい」と言っていました。やはりキャリアプログラムの礎にあるのはカトリックの教え。そこが本校の最大の特徴であり、最終的に自分のやりたいことを選びとっていくための、道しるべを提示することが大切なことだと思っています。

校内で究極の芸術に触れられる「聖セシリアバレエ」
聖セシリア女子中学校_宮崎万央里先生と聖セシリアバレエの生徒たち
宮崎万央里先生と聖セシリアバレエの生徒たち

バレエスタジオを設けて10年。学内でバレエができる数少ない学校として、日本全国から多くの問い合わせをいただいています。学業との両立に魅力を感じていただき、現在、受験生の約2割がバレエを目的として入学してきます。希望者が参加するもので、レッスンは週1~4日、クラブ活動の時間帯と、クラブ活動が終わった午後6時からの2回行っています。週1日から受講できるため、吹奏楽や演劇などのクラブで活動した後にバレエのレッスンを受けている生徒もいます。特にコーラスフォーラムとバレエのかけ持ちは人気があります。発表会も、2年に1度行っています。バレエに参加している生徒は、学校生活のさまざまな場面でその力を発揮。例えばミュージカルに取り組む中2の「イングリッシュ・エクスプレス」では、踊りはもちろん、演出にもかかわるなどリーダーシップが光っています。(大橋貴之先生/バレエスタジオ担当・入試広報部長)

 

宮嵜万央里先生(井上バレエ団/プリンシパル)に聞きました。
聖セシリア女子中学校_現役プリンシパルの指導を受けられるのも聖セシリアならでは
現役プリンシパルの指導を受けられるのも
聖セシリアならでは

宮嵜先生:今年5月から聖セシリアバレエの指導を担当しています。私がレッスンで大切にしていることは、踊る楽しさを感じてもらうということです。最初は同じことの繰り返しです。1回のレッスンの中でそんなに上達を実感できるものではありませんが、繰り返して練習するうちに身についてきます。レッスンを通して、積み重ねの大切さやできなかったことがある時できるようになる達成感を味わいながら、自信をつけて、自由に踊れるようになっていってほしいと思っています。また、バレエを通して礼儀ただしさや美しい立ち居振る舞い、まわりの方々への気配りや思いやりの心も一緒に育んでいってほしいと思っています。

(生徒の前で)踊って見せるととても喜んでくれます。中学1、2年生は2年に1度、芸術鑑賞教室で井上バレエ団の舞台を見に来てくれるので、そこでも舞台に対する憧れをもち、踊るだけでなく、いろいろな舞台を見に行きたいと思ってもらえるように頑張ります。

家庭でも愛され、学校でも愛されている生徒たち
愛情が心の糧となる"幸せな人づくり"はまだまだ続く

聖セシリア女子中学校_中3で訪れる「奈良・京都修学旅行」
中3で訪れる「奈良・京都修学旅行」

青柳先生:本校の生徒は、大切にしすぎていると思うほど、家庭でも愛され、学校でも愛されています。修学旅行で津和野に行っていた頃、自転車練習が恒例でした。自転車で見学するコースがあるので、全員乗れるようにしたいと思った担任が、補助輪つきの自転車をどこかから調達してきて、練習させていたのです。小さな子どもに教えるように、仲むつまじく、先生が自転車を支えて、つきっきりで教えるのです。その光景は本校の風物詩で、自転車に乗り出すと、ああ2年生の修学旅行が近づいているのだなと思ったものです。修学旅行が九州に変わり、現在そのようなことはしていませんが、一事が万事、生徒のために愛情を注ぐ先生ばかり。愛情いっぱいの環境で育った生徒が、ここを巣立って、幸せな人生を築いていることが、私たちの誇りです。

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