学校特集

江戸川学園取手中学校・高等学校2018

「世界型人材」育成の強化に向けて第二幕「NEW江戸取」が始動
「心豊かなリーダーの育成」を掲げて40年。今年度から、さらに先のステップへ

掲載日:2018年10月1日(月)

創立41年目。創立以来、「世界を築く礎となる人材の育成」を目指した教育を実践してきた同校は今、さらに「世界に挑め。」をスローガンに新たな改革を進めています。50分授業を45分に短縮し、下校時間を1時間繰り上げ、先生方のノー残業デーを設けるなど、大胆にも見える改革内容ですが、その目的は生徒の主体性の涵養と、先生方のさらなる教育力アップにあります。「規律ある進学校」の教育方針はそのままに、同校の目指していく「世界型人材」とはどのような人物像なのか。「NEW江戸取」元年の今の同校について、校長の竹澤賢司先生にお話を伺いました。

人格を形成する「型」を身につける中高時代。
それが「世界型人材」の基盤になる

竹澤校長:「本校の教育方針は『規律ある進学校』です。社会生活にルールがあるように、学校にも『規律』が必要です。そして、規律とは互いを思いやる心で支えられるものです。学問とともに礼儀やマナーもきちんと身につけ、我慢する力や継続する力なども自分の型として体得する。そういった、人としての基礎をしっかりつくるのが中高時代です」

江戸川取手_校長の竹澤賢司先生
校長の竹澤賢司先生

同校は、「規律ある進学校」の方針のもと、心力と学力と体力のバランスのとれた三位一体の教育を目指していますが、「刻苦勉励」のイメージとは少し違います。「規律ある進学校」で過ごす生徒たちはみな、元気で明るく意欲的。夢を持ち、つねに前を向いて、何事にも一生懸命です。なぜなら、「当たり前のことを当たり前にやる」ことを「生徒の未来」につなげて教育を展開しているからです。

竹澤校長:「厳しい学校と思われる方もいるかもしれませんが(笑)、それは成長期の教育の場においては当たり前のことです。そして、それこそが、『世界型人材』の根っこになる。『型』が人をつくるのです」

次代に向けた一番の課題として「世界型人材」の育成を掲げる同校では、生徒の個性を伸ばし、主体性を育て、世界で活躍できる人材の育成を目指しています。そして、その世界型人材についても、校長は知識やスキルだけでは通用しないと言います。

江戸川取手_中3の修学旅行で。広島平和公園で、折り鶴の「平和」を献納
中3の修学旅行で。
広島平和公園で、折り鶴の「平和」を献納

竹澤校長:「最も重要なのは、『信頼』です。国と国もそうですが、これからの時代、世界の人々と手を結んでいくためにも、個人個人が信頼できる人間にならなくてはなりません。そして、信頼とはその人の人格に依拠するもの。表面的なものは落剥してしまいますので、人格を磨くために、まずは時間をかけて『型』をつくっていくことが大事なのです。そのうえで、相手を理解するだけの教養を備え、しっかりとした理念を持ち合わせられれば、相手によって態度を変えたりすることなく人品のクオリティーを維持できる。ですから、純粋に考え、行動できる中高時代にこそ、このような基本をつくることが重要なのです。本校は『道徳』の授業を教育の柱としていますが(後述)、これもそのためです」

「『型』が人をつくる」という校長の言葉には、同校の教育思想が明示されています。
挨拶がしっかりとでき、時間を守り、約束をきちんと果たす。自分と真摯に向き合いながら頑張るべき時に頑張ることができる心の強さ、さらに他者を思いやる優しさを備えさせる。教科学習は言うに及ばず、このような人間教育をていねいに実践しているのが同校、「規律ある進学校」なのです。

そして、「NEW江戸取」が推進する
改革の中身と目的

竹澤校長:「今年から、これまでの1コマ50授業を45分に短縮しました。『授業が一番』の方針は変わりませんが、一律の時間を減らし、個人個人が選べる枠を広げたのです。学校は、生徒が子どもから大人になる過程を預かっていますから、自立させなくてはいけません。生徒自身が自分の個性や適性に気づき、自らの手で可能性を広げていくことは『生きる力』につながっていきます」

また、下校時間も1時間繰り上げました。これも、読書をしたり予習・復習をしたり、それぞれが主体的に自学習する時間を確保するためです。また同時に、先生方の働き方改革にも着手しました。ノー残業デーを設け、部活動のコーチ数を増やし、部活顧問が不在でも活動し練習試合などに引率できる「指導員制」も導入。これは、先生方の自由度を高め、自身の専門性を深めたり教養を積むことによって、さらなる教育力アップを図ろうという意図です。

「探求学習」のテーマは「SDGs」

江戸川取手_SDGsに掲げられた17項目
SDGsに掲げられた17項目
●「SDGs」で世界の課題に向き合う

総合学習の時間は、今年度から「SDGs(世界が2016年から2030年までに達成すべき17の環境や開発に関する国際目標)」をテーマに掲げた「探究学習」に改編。目標に掲げられた17項目の中から、生徒それぞれが目標テーマを選択し、探究していきます。

※SDGsとは、2015年の国連サミットで全会一致(193カ国)で採択された「持続開発目標」を指します。地球環境や気候変動に配慮しながら、持続可能な暮らしや社会を営むための、世界各国の政府や自治体はもちろん、企業や個人にも共通した目標です。2030年までに達成すべき17の国際目標と実現するための169のターゲットから構成。

竹澤校長:「現代社会において最重要課題である『SDGs』に取り組むことが、今回の改革の柱の一つです。目的は、『江戸取版21世紀型スキル』の獲得にあります。地球規模の視点で現代社会をとらえ、探究していく力をつけないと、タフな学力や未知の状況に柔軟に対応する力は身につきません。2050年には世界の人口が約98億人(2018年現在は約75億人)に達する見込みと言われていますが、まさに『地球を救う最後の世代』としての意識を、生徒自身が今からもちはじめることが重要です。また、人種も言語も環境も違う世界中の人々と同じゴールを目指して歩んでいくことは、平和の問題にもつながっていきます。その意味でも、『世界型人材』育成のために、学習の一貫に組み込みました」

取材当日、ちょうど高1・高2の今年3回目のSDGsの出前授業がありましたが、持続可能な開発目標に掲げられた17項目のうち、15番面の目標「陸の豊かさを守ろう」に基づき、「森林から持続可能な社会を考える」というテーマで行われました。

竹澤校長:「今日は講師の方が5人見えました。三井住友銀行の役員やサスティナビリティ推進室の方をはじめ、SDGsに本格的に取り組んでいる株式会社トゥリーの方々です。世界の経済機構やその循環を考えれば、これからは間違いなく『SDGs』が世界の合言葉になります」

少しだけ授業内容をご紹介すると、1955年には日本の木材の自給率は100%でしたが、今や33%に。そして、林業に携わる人の数は51万人から約5万人に減っているそうです。そのような日本の林業の実情から始まり、人口約1600人という岡山県西粟倉村が取り組んでいる「森の資源を活かした持続可能なまちづくり」の例を紹介したり、森林信託事業を立ち上げて森林を資源として再生させ、雇用を生むことを目指す銀行や大手企業の取り組みなども紹介されました。

そして授業のあと、生徒たちには宿題が出されました。それは、「人口減少と森林」「不在地主と森林」「担い手と森林」「気象変動問題と森林」など、8つの課題からそれぞれが興味を惹かれたものを選んで調査・研究をし、アイデアを考えるというもの。まさに「探究型」学習です。
そして後日、その探究成果をグループの代表者がホールでプレゼン発表するのですが、その時には、講師を務めてくれた専門家の方々に講評してもらう予定だそうです。

●SDGsスタディツアー inベトナム・カンボジア
江戸川取手_グエン・ドクさん
ベトナム戦争時に散布された「枯れ葉剤」の被害といわれる、結合双生児として生まれたグエン・ドクさんと

そして、世界の課題に向き合う体験の場として、また今後の新大学入試にも活きるポートフォリオ蓄積型の海外研修プログラムとして、「SDGsスタディツアー」も開始しました。第1回目は7月末に1週間の日程で行われましたが、15名の定員に対して40名の希望があったのだとか。生徒たちの意欲は、ここでも芽吹いています。

江戸川取手_カンボジアでは、農村家庭を訪問
カンボジアでは、農村家庭を訪問

訪れたのは、ベトナムとカンボジア。JICA(国際協力機構)やJEEF(日本環境教育フォーラム)から専門家を招いて事前学習を実施したあと、研修に旅立ちました。ベトナムやカンボジアは戦争や紛争が続いた国ですが、現地では病院や孤児院、そして大学を訪問したり、戦争博物館や世界遺産を見学し、訪れた地域の方々への聞き取り調査なども体験。参加した生徒たちは知識ではない、圧倒的な現実にふれて、さまざまに心が動いたようです。

帰国後には事後学習で学びを深めるのはもちろんのこと、参加者全員がJICAに提出する小論文も書きました。こうした、「インプット→インテイク→アウトプット」という一連の学習も、同校ならではです。

145講座から選択する「アフタースクール」

●校内外で幅広く教養を積み、視界を広げる
江戸川取手_東京証券取引所にて
東京証券取引所にて

文部科学省が推進する高大接続改革は、「これからの社会で活躍できる力、自ら課題を発見し、他者と協働し、答えをつくり出す力をもつアクティブラーナーの育成」を目的としています。これを踏まえ、同校では生徒たちが主体的に学び、伸びようとする芽を存分に伸ばすために、「アフタースクール」を開講しました。

もともと放課後授業を開設していましたが、それらを含めて多様な講座を再構築したのが「アフタースクール」です。

江戸川取手_「東大キャンパスツアー」には、今年は107名が参加
「東大キャンパスツアー」には、今年は107名が参加

❶学習系 ❷教養講座・理数融合講座系 ❸社会科学系 ❹芸術系 ❺英語4技能・校内留学・プレゼン系 ❻PBL系(企業と連携) ❼アクティビティ系 ❽講演会・出前授業系 ❾見学ツアーと、じつに多種多彩。そして、その数はなんと計145講座。この圧倒的な講座数は、先生方の意欲と尽力の賜物でもあります。
「アフタースクール」の時間には、先生方は普段の授業ではできない自身の専門性を存分に発揮するため、生徒たちも目を輝かせています。

●見学ツアーの一つ、「亀田総合病院」での実体験は秀逸

ここで、夏休み中に行われた、医科コースの生徒に人気の「亀田総合病院見学ツアー」の例をご紹介しましょう。
今回は48名が参加しました。学校からバスに乗って、千葉県の鴨川シーワールドすぐ側の病院へ。

江戸川取手_亀田総合病院のヘリポートで記念撮影
亀田総合病院のヘリポートで記念撮影

「Always Say Yes!」をテーマに、患者さんとその家族に寄り添う医療を実践する同病院ですが、目の前には太平洋が広がり、入口を入るとカフェからコーヒーの香りが漂ってきて、院内にはさまざまなアートが飾られています。また、霊安室といえば暗いイメージがありますが、「天国に最も近い霊安室」と呼ばれるように、同病院の霊安室は最上階の最も見晴らしの良い部屋にあるという、温かく、開放感あふれる病院です。

実習では、院内見学や講演もありますが、『縫合』や『採血』も実際に体験。新品の針と糸のセットを前に、袋の開け方からていねいに教えてくれます。採血体験も腕のレプリカを使用して本格的に行われますが、現役の医大生であっても練習では仲間同士で採血しあうことが多く、ここまでの体制で学べることは稀なのだとか。

江戸川取手_「縫合」体験。裁縫とは勝手が違い、最初はまったく縫えない
「縫合」体験。
裁縫とは勝手が違い、最初はまったく縫えない

竹澤校長:「生徒たちは、実際に医師の先生方が訓練する部屋で実習させていただきます。また、血管が浮き出ている腕のレプリカに注射針を刺して採血する体験はとてもリアルで、一人の生徒は貧血を起こしてしまいました。でも、あとで聞いてみると、『それでも医師になりたい!』と、強く言っていましたね」

この亀田総合病院には、同校の卒業生である山藤栄一郎先生が勤務していますが、毎回後輩たちに講演をし、質問にも応えてくれます。この日、山藤先生は「医師になる以前に、知識以外で大切にしてほしいことがあります。それは『接遇』や『コミュニケーション』『意欲』などを含む、人としての『態度』です」と語りかけました。「医師は看護師や栄養士、薬剤師など多職種の方々のリーダーとして方向性を決めていきますが、そのためには人の話に耳を傾け、謙虚な姿勢をもつことが大切です。また、最新の知識を得るために、生涯学習が必要で、ゴールというものはありません」と。

江戸川取手_腕のレプリカを使って「採血」体験
腕のレプリカを使って「採血」体験

そして、医師にとって大切なものとして、次の3つを挙げてくれました。❶コミュニケーション能力 ❷体力 ❸学習能力の高さ(点数ではなく、一度失敗したことをくり返さない、失敗を次に生かすことのできる能力)

「数学が苦手で、逃げ出したくなることがある」という生徒の声に対しては、「自分も決して成績が良かったわけではありません。でも医師になりたかったので、友達と一緒に勉強しました。勉強の出来・不出来で将来を決めるのではなく、将来○○をしたいから勉強をする、という考え方が大事です。逃げ出したくなる気持ちもわかりますが、その先にある、医師になるという将来のために頑張ってください」と。

江戸川取手_同校の卒業生でもある山藤先生(右)の講演を聴く
同校の卒業生でもある山藤先生(右)の講演を聴く

同校の卒業生である山藤先生が、同校の教育の真髄を自らの体験をもって話してくれた貴重な機会でした。
「医療現場は医師だけでは成り立たないので、つねに謙虚な気持ちを忘れないことが大切なのだとわかりました。また、自分の家族だったらどんな医師に担当してほしいかを想像し、相手を思いやることや外見にも気をつけるというお話は、江戸取の教育に似ていると感じました」とは、ある生徒の実習後の感想です。

江戸取が40年間積み上げてきた
教育の軌跡

最後に、同校の教育の概要を改めてご紹介しましょう。

学力と心力を高める3コース制

高校に「医科コース」を設置して25年。医学部への進学者数は累計1400名近くにのぼる同校ですが、一昨年から中学でも「東大ジュニアコース」「医科ジュニアコース」「難関大ジュニアコース」と、3コース制を導入しました。
しかし、これは中学入学時から進路を定めるのではなく、自分の夢や目標を具体的にイメージするためのもの。

竹澤校長:「志望は途中で変わることもあるでしょう。それでいいのです。それよりも、早い段階から自分の夢や目標をイメージできれば、さまざまな『気づき』が得られますし、仲間と互いに切磋琢磨もできるでしょう。そのように、自分の進路を考える羅針盤を持つことが大事だと考え、中学からコース制にしました」

コース制といっても、中等部では各コースともカリキュラムは共通。そのうえで、それぞれ希望の進路に合わせたプログラムを総合学習などで実施しています(詳細は下図)。

●江戸取の「3コース制」の学び

※各進級時には、希望と学力によりコースを見直すチャンスが計5回あります。

【画像をクリックすると拡大します】

人格を磨く「心の教育」が江戸取の教育の心臓部

心と身体のバランスも取りにくく、悩み多き中高時代。「心は鍛えるもの。そうでなければ本当の優しさは生まれない」「タフな学力を支えるのは人間力」という考えから、同校では「心の教育」に力を入れています。「道徳の授業」を中1(年14回)と高1(年8回)で実施し、また、「校長講話・副校長講話」「ロングホームルーム」「合同ホームルーム」などでも同様の学びが実践されています。

●「道徳」の授業と、「校長講話」

「道徳」は70分授業で、先生による講話のあとに「友人の多様性を受容する」「ルールについて考える」など、毎回決められたテーマに沿って意見交換をし、人としてどうあるべきかを考えていきます。

江戸川取手_6年間で、人格を磨くことの意味を知っていく生徒たち
6年間で、人格を磨くことの意味を知っていく生徒たち

また、中1対象の「校長講話」は年に6回実施されますが、ここでは「リーダーの条件とは」というテーマで、野口英世や孔子、マザー・テレサ、二宮尊徳、リンカーン、福沢諭吉など(17年度の例)について取り上げ、生徒たちと同じくらいの年齢の時に偉人たちがどのように過ごしていたかを例に引きながら、リーダーの資質について語られます。

●「心の教育」は、「書くこと」によって根づく

そして「道徳」の授業でも、「校長講話」でも、生徒たちは自分の所感をノート1ページに書いて担任の先生に提出します。ノート1ページ分といえばけっこうな文量ですが、その理由について校長はこう語ります。

竹澤校長:「書くことなくして考えは深まりません。書くことによって考えが整理でき、大事なものが自分の中に残る。そして、自分が納得したことは実行に移そうとしたり、他人に話そうとするなど、アクションを起こすようになります。それをくり返していくと、心も成長していく。ですから、『心の教育』に限りませんが、本校では『書くこと』は欠かせないのです」

そして、ここでもう一つ注目すべきは、道徳ノートの生徒たちの所感に対して、先生も同じくらいの文量のコメントを添えて戻すこと。同校では、このような密度の濃い心のキャッチボールを大切にしています。「教師は個々の成長具合を見ながら、生徒の背中を押さなければなりません。ですから、生徒一人ひとりにプラス思考をもたせるコメントを書いて戻すのです。もちろん手間も時間もかかりますが、生徒を成長させ、教員自身も成長するためには当然のことです」と校長。

生徒の視界を広げる多様なプログラム

それぞれに違った景色が見えるたくさんの窓を用意し、生徒自身が思い思いに窓を大きく開けていく。そのようなイメージで、同校にはバラエティ豊かな多数のプログラムが用意されています。コースごとのプログラムも多数ありますが、下表は全生徒を対象とするものです。

● 江戸取の体験型プログラム(抜粋)
キャリア教育(1)
「社会科見学」(中等部)

中等部では総合学習として、学年ごとに「社会科見学」が行われますが、これは社会の仕組みや歴史上のさまざまな出来事を知り、知識を広げ、探究心を喚起するキャリア教育ともいえるものです。中1では国立歴史民俗博物館や伊能忠敬記念館などを訪れ、中2では国会議事堂や日本科学未来館へ。そして中3では、栃木県の足尾銅山へ出かけます。
「経済の発展と自然環境は表裏一体ですが、足尾銅山は公害問題の象徴でもあります。禿げ山と化した現地では今なお植林が続いていますが、実際に現場を訪れ、専門家から話を聞いて物事の光と影を学んだあとは生徒たちの手で植林も行います。今年度からは世界遺産『富岡製糸場』の見学を行います」(竹澤校長)

キャリア教育(2)
「ディレクトフォース出前授業」(中3?高2/年約3回)

一昨年から始まった「ディレクトフォース出前授業」は、世界を舞台に活躍した企業や官界OBの方々で構成する一般社団法人「ディレクトフォース」の協力を得て実施されます。毎回12人くらいの方が来校し、日本を背負って立つ子どもたちに自らの経験や信念を語り、対話する取り組みです。
「生徒たちからはさまざまな質問が飛びますが、応えきれないものについてはメールでも応えてくださいます。みなさん、本気で向き合ってくださるのがありがたいですね」(竹澤校長)

真のリーダーを育成する「国際教育」

全員参加のものとして、中3の関西・中国地方への修学旅行と高2の「カナダ修学旅行」があります。また、「アメリカ・アカデミック・ツアー」(中2?高2/希望者/5泊7日)も実施していますが、ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学(MIT)、国連本部やスミソニアン博物館を中心に研修を行います。
「ハーバード大学では博士研究員として留学している本校の卒業生の話を聞いたり、国連本部での英語研修など、グレードの高い取り組みになっています。『オーストラリア短期留学』(中3・高1)も大変人気があります」(竹澤校長)

一流を体感する「イベント教育」

「イベント教育」とは、同校のオーディトリアムで行われる、日本の古典芸能や世界的芸術家によるコンサートを鑑賞、また社会の第一線で活躍している方々の講演会などを聴くもの。今年度実施するもの(予定を含む)としては、東大名誉教授で政治学者の姜尚中氏の講演やバイオリニスト神尾真由子氏のリサイタル、エストニア国立男声合唱団のコンサート、相撲解説者の舞の海秀平氏の講演、観世流能鑑賞会などがあります。
「悩み深き中高時代は、物事を深く、本気で考えることが大事です。そして、自分の思想を形成できるだけのタフな知力を身につけなければなりません。そのためにも、本物に触れ、一流に触れて自分の視界を広げてほしいと思っています」(竹澤校長)

江戸川取手_同校の18年度版のスローガンは「生徒と共に...未来に挑戦!」
同校の18年度版のスローガンは
「生徒と共に...未来に挑戦!」

竹澤校長:「心豊かなリーダーの育成を目標にして40年が経ち、本校は学校としての型の骨格ができて、やっとスタートラインに立てたという感じがしています。学校は、主体性をもって自立し、人間関係を構築できる人間を育てなければならない。教育は、そのためにあると思っています。そして、教師は1から10まで手取り足取り教えるのではなく、状況を見ながら『ここだ』という時に背中を押す、生徒に寄り添う姿勢が大事です。これからも、本校は伸びようとする芽を伸ばす教育をしていきます」

人格を磨けば学力も磨かれる。学力が磨かれれば、活躍の場が世界中に開かれる。次代を築く「世界型人材」の育成を目指す同校は、ますます教育の場としての器を広げています。

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