学校特集

文京学院大学女子中学校2018

国境を軽やかにこえていける女性を育成
自分らしい人生を歩むための学力×教養がしっかり身につく女子の伝統校

掲載日:2018年12月1日(土)

文京学院大学女子は、歴史ある名園「六義園」(文京区)に隣接する創立94年の歴史を持つ女子校です。社会人にふさわしい学力と教養を身に付けるためのきめ細やかな教育と、スーパーサイエンスハイスクール(SSH/2012~2017年)、スーパーグローバルハイスクール(SGH)アソシエイト(2015年~)の両指定を受けたカリキュラムには目を見張るものがあります。その軸となるのが体験を主体とした探究学習です。生徒の興味関心を引き出し、自ら学ぶ姿勢を養うのが文京流。放課後の「国際塾」や伝統ある「ペン習字」、「運針」などの独自プログラムで、女性としての素養と自尊心をしっかりと育みます。"自立と共生"を目指して同校を力強く牽引する校長の水上茂先生と、入試広報部長の嶋田栄司先生に、文京学院大学女子の魅力ある取り組みについて伺いました。

【文京学院大学女子中学校の横顔】
文京学院女子_創設者の島田依史子
創設者の島田依史子

・1924年(大正13年)創立
前年の関東大震災で焦土と化した東京で、途方に暮れる女性たちが自ら生計を立てる道を開くために、当時22歳の島田依史子(創設者)が若い情熱を一心に傾けて島田裁縫伝習所を開く。
・校訓:誠実・勤勉・仁愛
・教育理念:自立と共生
・3コース制:「Global Studies/国際教養」「Advanced Science/理数キャリア」「Sports Science/スポーツ科学」

3つのコースで自分らしい体験型の探究学習ができる

文京学院女子_校長の水上茂先生
校長の水上茂先生

水上校長:グローバル化の名のもとに目まぐるしく環境が変化する中、現代の社会では戦後70年以上過ぎた今も様々な問題が山積しています。次の世代を生きる子どもたちには、問題を提起し、その問題にどのように取り組み、解決し、どのように世界に示していけるかが問われています。このような時代の動向を踏まえながら、本校では3年前から3つのコースを設けて教育活動を展開し、多様な進路を実現してきました。当然2020年から実施される大学入学共通テストにも十分に対応できる教育環境を整えています。

文京学院女子_中1で実施される「都電の旅」
中1で実施される「都電の旅」

現在、その軸となっているのがSSHとSGHアソシエイトの取り組みです。中高一貫生は中1から6年間にわたり体験型の探究学習を積み重ねます。例えば中1では「都電の旅」という校外学習に取り組みます。グループに分かれて事前に学習、計画、企画立案を行い、現地では都電荒川線の1日乗車券を使って三ノ輪橋-早稲田間を乗降します。その中で生徒たちは「高齢者が多いな。だからプラットホームに階段がないのか。究極のバリアフリーだね」「昼間なのに商店街にシャッターが閉まっている店が多いのはなぜだろう」「都電は排気ガスが出ないんだ」などの気づきを得ます。「都電は排気ガスが出ないんだ」⇒「だったら中国で都電を採用すればPM2.5問題は解決するんじゃない?」などというように、1つの気づきから問題提起⇒問題理解・探究⇒問題解決策の策定⇒発表(日本語・英語)へと展開させることができます。これが将来、グローバル的視野での研究へと展開する導入事例となるわけです。

コース制×探究活動で思考・判断・表現ができる力を育成

文京学院女子_入試広報部長の嶋田栄司先生
入試広報部長の嶋田栄司先生

嶋田先生:本校の中学期にあたる、1年次~3年次は、基礎学力の定着と学習や生活の習慣化に注力しています。そのため、コースごとのクラス編成はとりませんが、中1では様々な分野の専門家による各コースのエッセンスを味わいながら、総合学習の時間を使って探究の基礎を学んでいきます。中2からは総合学習の時間等を利用し興味関心のあるコースを選び、自らのテーマを掲げて探究活動に取り組みます。中3ではその活動成果を1枚のポスターにまとめてプレゼンテーションを行います。高校期(4年次~6年次)からはコースごとにカリキュラムが異なるため、高1(4年次)に上がる時に改めてコース選択を行い、コース毎によるクラス編成となります。自分らしい進路を選択するために、高2(5年次)に上がる時にもコースを再選択できる機会を設けています。

「入れる大学」ではなく「行きたい大学」へ。
進学に対する考え方が大きく変わる!

嶋田先生:3つのコースで、自分の興味関心のあることを探究する学習プログラムを導入してから、自分の進路に対して意思表示をする生徒が増えてきました。文京学院大学(外国語学部・経営学部・人間学部・保健医療技術学部)へ、内部優先進学の権利を保持したまま他大学を受験できる制度も、「入れる大学」ではなく「行きたい大学」、つまり一般入試にチャレンジする生徒たちの後押しになっていると思います。

文京学院女子_エッグドロップでは生徒たちの様々なアイディアが!
エッグドロップでは生徒たちの様々なアイディアが!

水上校長:どのコースも夢を与えてくれるのです。例えばA4の紙とハサミ、テープしか使えない中で、卵を校舎の3階から落としても割れない工夫をする理科の実験(エッグドロップコンテスト)では、紙で卵をくるんだり、紙を切ってパラシュートのような形にしたり、紙を蛇腹に折ってバネのようにしたり...と、各自思考を凝らして実験に臨んでいました。そのような授業を受けた生徒の中から、「女性管制官になりたい」と言って航空保安大学校に進学した卒業生がいます。「ロボットを作りたい」と言っていた生徒は、アドバンストサイエンスで鍛えられたプレゼンテーション力を武器に大学でも勉学研究に励み、首席で頑張っています。

文京学院女子_SSH指定校として培われた理数教育は必見!
SSH指定校として培われた理数教育は必見!

「ノニ(東南アジア原産のハーブ)ジュースによる生体への影響」というテーマで研究成果をまとめた生徒は、日本水産学会で金賞を受賞。養殖が食卓を豊かにすることに魅力を感じて高知大学に進学し、柑橘系ブリの養殖をしているゼミで学び、来春には大学院に進学し研究をさらに深めることを目標にしています。また「ごぼうとこんにゃくの緑化」というテーマで研究活動を行った生徒は、「おせち料理のごぼうにこんにゃくの接地面が緑色になっているのを見てヒントを得た」と話していました。その緑色を抽出しグミを作ることができないかと考え、実験と考察を繰り返しているうちにサイエンスのおもしろさに惹かれ研究者の道を志しています。

保護者の皆さんにこのような話をすると、「うちの子には無理」とおっしゃいます。しかし、子どもが興味を持つきっかけは意外と身近にあり、自ら一歩を踏み出せば二歩目、三歩目が出るものです。本校にはそれをサポートできる教師がいますので、やる前からあきらめず、ぜひチャレンジしていただきたいと思います。

グローバルマインド&英語力を磨くプログラムも充実!

文京学院女子_放課後に実施されている「国際塾」
放課後に実施されている「国際塾」

水上校長:私は常々「グローバル教育=英語教育」ではないと言っていますが、それは「英語は1つのツールにすぎない」と考えているからです。しかし、国際社会で生きる子どもたちにとって英語力は絶対に必要なものです。本校では多読や「国際塾」を実施することで、4技能をバランスよく伸ばせる環境を整えています。

嶋田先生:「国際塾」は全コースの生徒(1年次~6年次対象)が受講できるゼミ形式の課外授業(毎週月曜~金曜の放課後に実施)です。ネイティブスピーカーの講師を中心にさまざまな講座を実施。講師は全員が日本語検定1級を持っていて十分に日本語を理解できますが、授業中はオールイングリッシュで対話しながら、英語力を育みます。講座の中には英検やGTEC対策講座もあり、学年に関係なく、準1級まで目指すクラスを受講できるので、意欲のある生徒たちが積極的に受講し、成果を上げています。

水上校長:「多読」は6年間で『ハリーポッター』を原書で読む力をつけることを目標に、まずはほとんど文字のない絵本からスタート。その後も3,000冊以上ある英語の本から全員が自分のレベルに合わせて本を選んで読みます。中学ではカリキュラムに組み込み、CDを聴きながらの「多聴・音読」や、自由に英文を書く「多書」も取り入れ、英語を自然な形で楽しく学べる授業を心掛けています。多読は高校に進学後も続きます(週1時間程度)。辞書は引かない、わからないところはとばす、手にした本がおもしろくなければ別の作品に変えるなど、私が学生時代に学んできたこととは真逆のルールなので驚きますが(笑)、私が学年主任をしていた学年(現在の大学4年生)の英語力はセンター試験で高得点を取る生徒がたくさんいました。まもなくセンター試験ではなくなりますが、国際塾や多読の効果は先輩が実証しているので、こうした学習環境を大いに活用して英語力を身につけてほしいと思っています。

文京学院女子_海外研修や留学プログラムも充実!
海外研修や留学プログラムも充実!

嶋田先生:研修旅行(中学は国内/高校はコース別で海外・国内を選択)のほか、各種留学プログラムも充実しています。自分が得意なものをつかむチャンスが散りばめられているのが本校の魅力です。強制しないのは、生徒自身の手でつかんでほしいから。私たち教員は応援するというスタンスで見守っています。

生徒に寄り添い、見守ることで自立を促す

文京学院女子_毎年「成人を祝う会」には多くの卒業生が集います。
毎年「成人を祝う会」には多くの卒業生が集います。

水上校長:生徒との距離感は「近すぎず離れすぎず」が一番です。私が新人の頃、2代目学園長の島田和幸先生からよく伺った「啐啄同時(そったくどうじ)」という言葉が生徒と教師とのあり方を表す教育の本質・原点だと思い、今も教訓としています。これは禅宗の教えを記した中国宋代の「碧巌録(へきがんろく)」という書物にある言葉です。鳥のヒナが卵からかえる時に、一瞬くちばしで殻をつついて「もう産まれるよ」という合図をするそうです。これが「啐」です。親鳥は、その合図を見逃さず、外からくちばしで同じ場所をつついて小さな亀裂を入れてあげるそうです。これが「啄」です。このタイミングは絶対に同時でなければならず、親鳥がヒナの合図を見逃しても、また、ヒナの合図がないのに親鳥が先につついてひびを入れてしまっても、ヒナは無事に生まれることができないそうです。生徒と教師も心が1つにならなければ何も生まれません。常にそばで見守って、生徒たちからのサインを見逃さない。私たち教師は、教えるのではなくどんな時にも6年間寄り添っていく、そういう関係が一番の理想だと思います。

嶋田先生:本校には生徒と教師をつなぐノートがあります。中学の「毎日の記録」は、生徒が日々の家庭学習の状況を記録し、担任が毎日目を通します。頑張っている生徒には応援のコメントを、頑張りが足りない生徒には励ましのコメントをつけて返すため、日に日に互いの信頼関係が構築されます。高校からは「学習連絡帳」という名のとおり、学習に特化した記録で、同じように担任が目を通してコメントをつけて返します。そのやりとりの中で、現在できていること、不足していることが明確になるのです。

一生ものの教養が身につく!中学3年間は給食で食育も実施

文京学院女子_美しい所作の基本となる「茶道」
美しい所作の基本となる「茶道」

水上校長:私は本校の生徒たちが"国境を軽やかに越えていける女性"に育ってくれることを願っています。国境とは目に見えない壁です。人種、障がい、宗教など、さまざまなことに対する心の壁を乗り越えられる女性になるためには、自分の能力を磨く必要があります。本校が学力に限らず、教養も大切にしているのはそのためです。

中学では礼法(茶道・華道)の授業を行います。茶室に上がる時に最初に教えるのが靴の置き方です。美しい箸の持ち方、置き方、懐紙の使い方、袱紗のさばき方...、そうした所作は覚えることは、たいへん有意義なことです。現在は秘書をしているある卒業生は「学校で学んだ華道の知識が仕事で役に立った」と話していました。卒業生が同窓会で集まると、必ず話題に出るのが伝統のペン習字や運針です。美しい文字は一生の宝物。卒業生が結婚やお子さんが生まれたなどの祝時に手書きの手紙をくれるのも、きれいな文字を書けるからだと思います。

文京学院女子_努力を積み重ねる大切さも実感できる「ペン習字」
努力を積み重ねる大切さも実感できる「ペン習字」

嶋田先生:本校では日々ペン習字に励み、1年間に600枚以上書いて提出すると、ペン習字精励賞が授与されます。中高一貫生の中には6年間続ける生徒が多く、生徒と一緒に取り組む保護者の方も少なくありません。
また、裁縫学校の名残で、毎週金曜日は、6学年が揃って運針に取り組みます。ひと針ずつ丁寧に針を進めることで、技術だけでなく集中力も身につきます。11月に開催される「運針競技会」では、継続して練習してきた成果が発揮されます。

水上校長:昨今、共働きのご家庭が多いと思いますが、昼食の心配は必要ありません。中学3年間は給食を実施しています。生涯を通じて健全な食生活を営んでほしいという思いから、都内の私立学校では初めて給食を採用しました。約30年前のことです。校内のカフェテリアにある厨房で作り、温かく栄養バランスの良いランチを提供します。給食は、配膳の仕方や食事のマナーを学ぶ機会にもなっています。生徒たちがカフェテリアの入口で一礼してから入るのも、伝統の「食育」を通して身につけた習慣です。

本校は「誠実・勤勉・仁愛」の校訓のもと、「女性の自立」を教育目標に社会に貢献する人材を輩出してまいりました。今日の共生社会においても、校訓の精神が誰からも求められる資質であることに変わりありません。12月、1月にも学校説明会や相談会を行いますので、ぜひ一度、足を運んで本校の教育に触れてください。皆様のお越しをお待ちしております。

文京学院女子_集中力を養うこともできる「運針」

集中力を養うこともできる「運針」

文京学院女子_食育の観点からも大きな意味を持つ給食は生徒たちにとっても楽しみのひとつ。

食育の観点からも大きな意味を持つ給食は
生徒たちにとっても楽しみのひとつ。

自分の得意を生かせる入試でチャレンジしよう!
【 文京学院大学女子の多彩な入試 】

・2科(国語・算数)
・2科+選択(文京学院方式)
・思考力入試(グローバル・サイエンス・スポーツサイエンスから選択)
・インタラクティブ英語入試(IEE)

【 2019年入試の変更点 】

・定員が5名増えます。(120名⇒125名)
・思考力入試が1回から3回に増えます。
・インタラクティブ英語入試(IEE)を新設しました。
・英検取得者への考慮(特待生等)を拡大。

【 英検を生かせる3つの入試 】

・文京学院方式(2科+選択)
国語、算数(各100点満点)に加え、理科2題(各25点)・社会2題(各25点)・英語2題(各25点/5級程度)から自分で2問以上選択して解答する入試です。どのような組み合わせでもかまいません。40分間に3問以上解答した場合は高得点の2題を選んで国語と算数の点数に加算し、判定します。 ※英語の試験レベルは5級程度です。
※取得級に応じて得点換算します。英検3級以上では特待生の候補になります。

・思考力入試 *面接有
入学後に体験する探究活動につながる入試スタイルです。グローバル(思考力総合問題)、サイエンス(サイエンス実験、レポート)、スポーツサイエンス(スポーツ科学実験、レポート)、いずれかを選択して受験。その場で映像を見たり実際に体験したりしたことをふまえて考え、表現してください。
※2019年は2月1日午後、2月4日午前、2月10日午前に実施します。
※英検3級以上取得者は特待生の候補になります。

・インタラクティブ英語入試 *面接有
ネイティブスピーカーの教員1名と受験生複数名による英語活動の試験を実施します。集団でのコミュニケーションの様子と、個人面談、双方を合わせて評価します。
※試験レベルは英検3級程度です。
※2月1日午後、2月4日午前、2月10日午前に実施します。
※英検3級以上取得者は特待生の候補になります。

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