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学校特集

目黒日本大学中学校高等学校2023

独自の「三者面談」と自主性を育む「探究学習」で人間力を養成

掲載日:2023年6月9日(金)

日本大学の準付属校となり、5年目を迎える目黒日本大学中学校高等学校。志願者数が毎年増え続けている注目校のひとつです。「しなやかな強さを持った自立できる人間を育てる」という教育理念の下、授業はもちろん、学校行事や部活動などでも生徒が活躍、成長できる機会をたくさん設けています。そんな同校の理念をよく体現している取り組みについて、同中学校の広報部副主任・数学科の堀 敬矢先生に詳しく伺いました。

保護者からも大きな反響。生徒主体の「三者面談」とは

目黒日大_広報部副主任・数学科の堀 敬矢先生
広報部副主任・数学科の堀 敬矢先生

 生徒の人間力や卒業後に活躍するための素地を磨くことに重きを置いている、目黒日本大学中学校高等学校。この春に新しく掲げた「学校ルーブリック」では、中高6年間の学校生活の中で身につけてほしい"価値観"として「共生」、「向上心」、「自尊心」、「社会寄与」、「克己心」を、また"スキル"として「思考力」、「判断力」、「表現力」、「人間関係力」を挙げています。

「本校で実施する学校行事やイベントは、生徒たちが自主的に動く場、一人ひとりが活躍できる場をたくさん用意しているのが特長です。そういった経験が、将来社会で必要となる人間力や非認知能力を磨くことに繋がります」と、堀 敬矢先生は言います。

 そんな学校行事のひとつが、中1・2生を対象に毎年3学期の1月に実施している同校ならではのスタイルの「三者面談」。「三者面談」というと、担任教師から生徒と保護者に対して普段の学校での様子や成績について伝えるというのが一般的ですが、同校の場合はそれとは大きく異なり、生徒が自分の親と担任教師に対してプレゼンテーションを行います。

「プレゼンは電子黒板に投影しながら5分間で行います。生徒自身が1~2学期の中学校生活を振り返り、良かった点や反省点、今後の目標などについてまとめるというもので、内容は学習面、部活動、行事、普段の生活面についてなど、生徒によってさまざま。特に担任教師から指示は出さず、何について発表するかは生徒に任せています」と、堀先生。

目黒日大_三者面談でのプレゼンの様子
三者面談でのプレゼンの様子

「生徒たちにとっては、一年を振り返るのに最もふさわしい冬休み中に自身の考えをまとめ、次年度の心の準備を行えるという良さもあります。この『三者面談』が、生徒をポジティブな気持ちにするきっかけとなっているのは確かなようです」

 さらに、次のような副次的効果もあると言います。
「保護者からは、『子どもがしっかりと自分の考えを持っていて驚いた』、『こんなに上手にプレゼンができるなんて、感動した』といった喜びのお声が多く、なかにはご両親揃ってご参加されたり、ビデオ撮影をされたりという方も。中2時では中1時よりもプレゼンのクオリティがぐっと上がりますから、その成長ぶりを目の当たりにするとさらに驚かれますね。こういった振り返りや目標は、ご家庭であらたまって話す機会は意外とないでしょうし、お子様の考えを深く知っていただける絶好の場となっています」

 また、この「三者面談」では教員が一方的に話さない分、生徒と保護者が話す場面が自然と多くなり、そのやり取りから教員は家庭の様子や親子関係の雰囲気を垣間見ることができるというメリットもあるそうです。

 生徒・教員・保護者の三者にとって、得るものがとても大きい同校の「三者面談」。"人間力や表現力を伸ばすことに繋がる場や生徒にスポットが当たる場をもっと増やしたい"という学校側の想いがきっかけで4年前始まったこの取り組みは、見事に功を奏しています。同校にとっては、今後も継続していきたい大切な学校行事のひとつです。

自主性を重んじる「探究学習」。
総仕上げの「発表コンクール」で大きく成長

目黒日大_多摩川で水質調査も行います
多摩川で水質調査も行います

「三者面談」に加えて、生徒の成長に大きく作用しているのが「探究学習」です。同校の「探究学習」では単に知識を身につけるのではなく、"全体との関わりの中で知識をどのように使っていくか"に重きを置いています。

 中学3年間を通した大テーマは「日本を知る」。中1は「日本の伝統文化」、中2は「日本の環境」、中3は「SDGs(持続可能な開発目標)」をテーマに、クラスの垣根を越えたグループ活動で学習を行います。生徒たちは「基礎学習・課題発見→個人学習・フィールドワーク・調べ学習→グループワーク・ディベート→発表・質疑応答」を繰り返し、学びを深めていきます。

「生徒は、テーマに沿って自分の興味関心のあるものについて調べ、取材対象に電話をしたり、関係場所を訪れたりしながらフィールドワークや調べ学習を進めていきます。教員は、細かい指示を出しませんし、それが間違っている、正しいとも言いません。こちらが行うのはアドバイスのみで、基本的には生徒たちの自主性に任せています」と、堀先生。

 そして、一年間の総仕上げとして用意されているのが全学年が参加する「発表コンクール」。生徒たちはグループごとにスライドを用いてプレゼンテーションを行います。

「発表では、動画を効果的に用いたり、聞いている他の生徒たちに問いかけたりしながら、自分たちの考えをわかりやすく伝えます。グループでの発表ですが、必ず全員が話すというルールにしているので、生徒皆が自主的に取り組むことができ、それぞれの表現力やコミュニケ―ション能力を磨けています」(堀先生)

目黒日大_「スピーチコンテスト」など、発表の機会が豊富です
「スピーチコンテスト」など、発表の機会が豊富です

 グループでプレゼンを行う『探究学習』&『発表コンクール』、そして生徒個人がプレゼンを行う『三者面談』。毎年行われるこれらの行事での体験は、将来必要となる人間力の育成やスキルアップに大きな効果をもたらしています。

 実際、こうした学校行事での経験を経て高校に進学した1・2期生は、その後もそのスキルをさらにブラッシュアップさせ、「トゥワイス・アウォード」に出場して優秀賞を受賞するという成果を残しています。同校が中高一貫校として力を入れている教育は、生徒たちに着実に浸透していると言えるでしょう。

殻を破って成長するきっかけに。「海外短期留学」を再開

目黒日大_「オーストラリア短期留学」で大きく成長して帰国します
「オーストラリア短期留学」で大きく成長して帰国します

 2023年2月、同校ではコロナ禍以降初となる「オーストラリア短期留学」を実施することができました。参加したのは中3生です。コロナ禍で入学したこの学年にとって、初めての宿泊行事となりました。

「最初は、短期留学に対して不安に感じていた生徒たちが多いような印象でしたが、事前学習を行う中でだんだんと楽しみに変わっていった様子です。学年ほぼ全員(約80名)が参加し、約1ヵ月をそれぞれホストファミリーの家で過ごし、現地の学校に通いました。授業のほかに課外活動も多く、有意義な体験の連続だったようですね」と堀先生。

 現地校では同校の生徒が「日本」をテーマにしたプレゼンを行う機会も設けたそうです。
「『探究学習』で3年間を通して学んだテーマを本校以外の場で、しかも英語で異文化の方々に伝えるという体験。生徒たちにとっては、きっと新たな学びがあったことでしょう。中学校3年間で学んだ英語、表現力を存分に活かす場ともなったわけですが、うまくコミュニケーションが取れなくてもいいし、たくさん失敗してもいいと思っています。トライ&エラーを繰り返し、そこから何か気づきを得てほしい。日本では体験できないことを肌で感じて持ち帰って、今後の学びや生活につなげてもらうことが大切です」

 帰国後は、生徒たちにある変化が見られたそうです。
「普段おとなしくて消極的だった生徒が、とても積極的にハキハキと話すようになったり、学校を休みがちだった生徒が毎日登校するようになったり。英語の学習に前向きに取り組む生徒も増えましたね。異文化や簡単に言葉が通じない環境に身を置くこと、家族から離れて過ごすことはこちらの想像以上に大きな影響を生徒に与えますし、殻を破るきっかけとなったのだと思います」

目黒日大_東京グローバルゲートウェイでの研修の様子
東京グローバルゲートウェイでの研修の様子

 また、帰国後は中3生から次年度に短期留学を控える中2生に対して「報告会」を実施しました。中3生の実体験を通したエピソードやアドバイスに対し、中2生は皆興味津々で真剣に聞き入っていたそうです。
「スライドで、現地校の様子や留学の様子を先輩から後輩に説明しました。次年度に同じように短期留学する後輩にとって、とても有意義な体験になったと思います」

 このように、行事やイベントでは学年を横断する動きが多いのも同校の特長のひとつです。
「本校の取り組みは、タテの線で繋がっていることがほとんど。先輩の輝いている姿を見て、後輩が良い刺激を受け、良い結果を生み出していくという好循環が生まれているのです。ほかにも、『学校説明会』、『発表コンクール』などあらゆる行事でそういった場面が見られます」

スキルアップの機会が散りばめられた学校生活

目黒日大_オリエンテーションなど、様々な体験が待っています
オリエンテーションなど、様々な体験が待っています

「本校の教育プログラムは、独自性の強いものではありませんし、何かに特化しているということでもありません。しいて言うのであれば、人の成長や将来に必要な根本の部分=『人間力』を確実に養うことに重点を置いています」と、堀先生は話します。

「人間力」を養うための学びは、普段の授業や行事、イベントの中にたっぷりと散りばめられています。そのため、生徒たちは特に意識せずとも学校生活を送る中で自然と学び、身につけられるようになっています。

 そんな同校の様子を、受験生親子が垣間見られる機会があります。それが「学校説明会」です。同校では受付、誘導、案内、司会、校舎見学ツアーなど、ほぼすべてを生徒たちが熱意をもって運営しています。

目黒日大_学校説明会は定員が埋まってしまうので申し込みはお早めに
学校説明会は定員が埋まってしまうので申し込みはお早めに

「実施にあたり、教員は生徒たちに『説明会では、どんな話をしたい?』と問いかけるだけ。特に細かい指示は出さなくても、生徒たちが自ら原稿やスライド資料を作成してくれます。その出来映えはとても素晴らしく、教員が修正することはほとんどありません。本校の学校説明会では、ご参加いただいた方々に生徒たちの様子や学校の雰囲気をよく見ていただけると思います」と、堀先生は胸を張ります。

 一部の生徒だけでなく、どの生徒も活躍できる機会、輝ける場所が用意されている目黒日本大学中学校高等学校。実り多き6年間を過ごしたいお子様にとってはぴったりの学校です。
 ぜひ学校説明会で同校の生徒たちが躍進している様子をご覧ください。

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