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学校特集

共立女子第二中学校高等学校2020

グローバル社会に即応し、体験重視の教育で自立した女性を育む
豊かな自然の中で多彩なプログラムを展開し、高校のコース再編成にも着手!

掲載日:2020年9月7日(月)

「女性の社会的自立」を建学の精神に、134年前に創立された共立女子学園。それは共立女子第二にも引き継がれ、東京ドーム5個分という恵まれた環境の中で個々の力を活かし、社会貢献への志を持てるだけの人間力を涵養しています。柔軟性を生かしたカリキュラムで時代の変化に即応しながら、「ファーム教育」や「天文教室」、伝統の「和躾(なごみ)の日」など、体験重視の多彩なプログラムも展開。グローバル社会に羽ばたくための英語教育や、高大連携システムも充実させています。また、高校においては2022年の新学習指導要領実施を見据え、2022年4月からは「英語コース」を開設予定と、コース再編成にも着手。さまざまな改革に取り組んでいる同校の今について、入試広報部主任の戸口義也先生と、国際交流委員長で英語科の髙橋学先生にお話を伺いました。

グローバル社会に羽ばたくための英語教育

グローバル社会に不可欠な「英語力」をさらに磨くため、「話す・聞く・書く・読む」の4技能育成に重点をおいた独自のレイヤードメソッドを取り入れ、多様な海外研修制度も充実させるなど、来るべき大学入試改革にも対応できる英語力を強化しています。

■「英語脳」を鍛える4技能統合型授業

同校の英語教育は、全学年で「話す・聞く・書く・読む」の4技能統合型授業を展開。同校独自の「レイヤードメソッド」と呼ぶオリジナル指導法の根幹は、教科書を何度も繰り返し使って、さまざまな音読トレーニングを反復しながら「英語の核(コア)」を作り上げていくことです。

共立女子第二_英語科の高橋学先生
英語科の高橋学先生

普段の授業50分のうち45分は、生徒が能動的に英語を使う場面を増やし、まず、「話す・聞く」力を鍛えるために、"Walk & Read"など、音読を中心とした活動を徹底して行います。
「体を動かしながら音読することは、脳に定着させるために効果的だと言われます。生徒たちは中1の時から、教室内をぐるぐる歩き回りながら教科書の英語を繰り返し音読し、授業の最後には構文の一部を変えて話す応用問題に取り組みます。生徒たちが『もういいよ』というほど音読を繰り返しています(笑)」と、髙橋先生。

「コロナ禍による臨時休校からの学校再開後は"密"を避けるために、生徒たちを教室内でワークシートを行うグループと、各階にあるオープンスペースに移動してソーシャルディスタンスを取りながら音読するグループに分けて行うようにしています。オープンスペースでの音読は他の教室に聞こえてはいけませんので、苦肉の策として窓の方を向いて『もごもご読み』『ボソボソ読み』をしようと言っているのですが、中2以上の生徒は声を出して読む習慣が身についているので、大きな声にならないようにセーブさせるのが大変です(笑)。このように、昔ながらの音読スタイルで反射的に答えられるようになるまで英語を頭の中に取り込み、『英語脳』の回路を作り上げることは重要だと考えています」

共立女子第二_アクティブな英語の授業。みんな楽しそう
アクティブな英語の授業。みんな楽しそう

「聞く力」をつけるために、中1・2の授業中に英語の遊び歌『マザーグース』を歌ったり、「話す力」をつけるトレーニングとして、ペアワークやグループワークで英語を使う時間を増やしています。さらに、「50回以上も書いた」という生徒もいるほど、教科書を書き起こす作業を繰り返して「書く力」を強化するなど、バランスよく4技能を定着させる学習を行っています。

■自然に英語と触れ合う環境づくり

普段の生活では、生徒たちは1日24時間英語に触れる環境にいるわけではありません。授業は週6時間。4技能統合型授業が4時間、ネイティブの専任教員による少人数の英会話の授業が1時間、分割の授業が1時間。
そこで、日々の基礎トレーニングとしてはNHKの『基礎英語』で毎日、英語に触れることを推奨し、中1〜3は朝学習で確認テストを行います。また、中1から高2まではマンツーマンの英会話レッスンを行う「オンライン英会話」も導入。家庭学習として利用できるシステムに整えています(1回25分/年間15回)。

共立女子第二_英語のチームティーチングの様子
英語のチームティーチングの様子

分割授業では常に教科書に立ち戻ることをポイントに、基礎力の底上げを強化し、英語力を育てていきます。「中2の振り返り授業では、ほとんどの生徒が中1の教科書を暗記していますね」と、髙橋先生。

さらに、アメリカ人とイギリス人のネイティブの専任教員2名によるイマージョン・ワークショップ(クリスマスリース作りやイングリッシュ・クッキングなど)では英語の日常会話に親しみ、全員参加のクラス予選を通過した代表者が発表する、英語暗唱コンテスト「レシテーションコンテスト」を毎年実施。英検取得も積極的に推奨していて、中学卒業時までに、「特進(AP)クラス」は全員準2級以上、「総合進学(S)クラス」は全員3級以上の取得を目標にしています。

このようにさまざまな場面で、英語のインプットとアウトプットがスムーズに行えるように、生徒たちが自然に英語と触れ合う環境づくりを強化しています。

■国際交流で、学んだ英語力をアウトプットする

インプットした英語力を積極的にアウトプットする機会として、国際交流にも積極的に取り組んでいます。中2の福島ブリティッシュヒルズ(2泊3日)の英会話研修は全員参加で行います。中世英国の街並が忠実に再現された語学研修施設で、チェックインからすべて英語オンリーという「イギリスにいるような気分」を味わいながら、24時間生きた英語に接することで異文化への興味を喚起しています。

共立女子第二_ニュージーランドからの留学生をおもてなし
ニュージーランドからの留学生をおもてなし

姉妹校であるニュージーランドのワイヒ・カレッジとは交換留学制度があり、姉妹校の生徒が来日した時は、同校の生徒の家に約10日間ホームステイをしながら一緒に学校生活を送り、一方、同校の生徒が現地を訪れた時(高1・2の希望制)には、約2週間ホームステイをして現地校の授業に参加したり、現地の生徒に日本の文化を紹介するなど交流を深めます。
「今年は、コロナ禍のためにブリティッシュヒルズも延期となり、交換留学も実現できなくて残念ですが、海外に行かなくても英語を使える貴重な機会として、今後も続けていきたいと思っています」と高橋先生。

さらに、2018年度からニュージーランドへのターム留学もスタートしました(高1の3学期/約3カ月間)。募集人員は約10名。現地では、一つの学校に多くても共立生が2〜3名までが通うことになるため、日本人同士で固まらずに、現地の学校生活に溶け込むことができます。「英語が聞き取れなくてシンドイ思いをする体験も含めて、ターム留学の3カ月という長さは有意義です。刺激のある生活が、生徒たちを大きく成長させます」 

■2022年4月から「英語コース」を開設予定

共立女子第二_入試広報部主任の戸口義也先生
入試広報部主任の戸口義也先生

2022年から始まる高校の新学習指導要領実施に合わせて、同校ではコース編成を再構築中です。
現在は、中3から希望に合わせて難関大学を目指すAPクラス(Advanced Placement Class)と多様な進路を目指すSクラス(Standard Class)に、高2から「文系コース」「文理系コース」「特進私立文系コース」「特進国立文系コース」「特進理系コース」の5コースに分かれますが、国内外で活躍できるグローバル人材の育成を目標に、2022年4月から英語力の育成に特化した「英語コース」を開設する予定です。「英語コース」=定員30名(内進10名・高入20名)

「『女性の自立と自活』の理念を具体化していけるような女性を育てるために、英語コースのキャッチフレーズは、『英語を使いこなし、私らしいリーダーシップを。』としました」と、戸口先生。
同コースの特徴は主に2つ。ニュージーランドへのターム留学(高1の3学期の3カ月間)の全員参加と、Berlitz(大手語学学校)との連携による英語力育成の強化です。

共立女子第二_「英語コース」がいよいよ22年から始動!
「英語コース」がいよいよ22年から始動!

3年間の英語の総時間数を他コースより8時間増やして週31時間とするカリキュラムで、CEFR(セファール)A2レベル(英検2級)からB2レベル(英検準1級)へのアップが目標です。また、探究の時間には、英語によるPBL(Problem Based Learning/問題解決型学習)も実施予定。

ちなみに、大学付属校の強みを生かした高大連携プログラムによって、共立女子大学への進学を希望する生徒は、高校在学中に大学の単位を取得することが可能になる予定です。

オンラインで部活勧誘&生徒会選挙

コロナ禍の下、同校でも休校期間中はオンライン学習を実施しました。
その後も、「学びを止めない+今しかできないことへの取り組み」を基本方針に、学年別分散登校や授業動画の配信などで、学習ペースは対面授業とほぼ変わらない進捗状況を維持してきました。「久しぶりに顔を合わせた生徒たちが歓声を上げながら思わずハグしたりするので、その都度、ソーシャルディスタンスを保つよう促しましたが、やはり寂しかったんだろうと思いますね」(戸口先生)

そしてまた、家庭学習の習慣が身についた生徒たちも、普段とは違う学習体制の下で、自分たちにできることを実行に移しました。部活動の動画を作って新入生にオンライン勧誘をしたり、生徒会役員選挙も、オンラインで演説・投票を実施。「体育祭や定期試験などさまざまな学校行事が中止されるなか、生徒会のメンバーは休校中も積極的にメッセージを発信していました。ジリジリしながらも、自分たちにできることを考えていたのだと思います」(髙橋先生)

「自然につつまれ 光のなかで」育まれる人間教育

八王子の丘陵地にある東京ドーム5個分の広大なキャンパスは、他にはない同校の大きな魅力の一つ。ファームでの「野菜作り」や共立名物「天文教室」など自然に触れる体験プログラムや、日本女性として知っておきたい素養を身につける「和躾の日」など、豊かな人間教育を行っています。

■豊かな自然環境と野菜作りのファーム教育

「自然につつまれ 光のなかで ほほえみ交わせば 夢があふれる」 岩谷時子作詞による、同校の校歌の冒頭の一節です。四季折々に変化する豊かな自然環境の中で、春の野外観察、夏の天文教室など、多くの体験プログラムを実施しています。

共立女子第二_キャンパス内にあるファームでの実習。圧倒的な環境だ
キャンパス内にあるファームでの実習。圧倒的な環境だ

キャンパス内に作られたテニスコート一面分(300㎡)を超える広いファーム(畑)では、生徒たちが野菜を育て、収穫しています。
野菜づくりは、中1生を対象にした理科授業の一環で、生徒たちは土の開墾、種撒き、除草、収穫まで行います。1学期は玉ねぎやトマトやナスなどの夏野菜、2学期には大根やさつまいもなど、育てる野菜は約20種類。収穫期になると、生徒たちはビニール袋がパンパンになるほど詰め込まれた野菜を嬉しそうに家庭に持ち帰っていきます。
「収穫した野菜はあっという間になくなりますね(笑)。卒業生でもある地元農家の協力を得て行っていますが、生徒たちは農家の方に料理レシピを教えてもらうこともあるようです」(戸口先生)

収穫の喜びだけでなく、こうした出会いや共感を体験することが生徒たちの情操や人間性にも影響を与えているのです。また、ファームで収穫した作物は食育や調理実習にも使用されるなど、さまざまな形で教科横断型の学びへとつながっています。

■中学3年間の「礼法教育」と高2の「和躾の日」

共立女子第二_「礼法」の授業は、中学で2週間に一度行われる
「礼法」の授業は、中学で2週間に一度行われる

同校には、「誠実・勤勉・友愛」という3つの校訓から導き出された、目指すべき女性像があります。中学3年間、道徳の一環として年間8時間の「礼法」の授業を設けていますが、武家の作法を今に伝える小笠原流礼法を基本とし、専門の先生の指導を受けて「和室と洋室の基本動作」や「座礼・立礼の基本」「食事の作法」など、TPOに合わせた正しい礼儀作法、美しい日常の所作を身につけていくのです。

共立女子第二_「和躾の日」の様子。装道(着付け)に臨む生徒たち 
「和躾の日」の様子。装道(着付け)に臨む生徒たち 

さらに、高2では、「茶道・華道・装道」を全員が学ぶ時間を、「和躾(なごみ)の日」として設け、外部の講師を招いて「和」の作法を教わります。装道とは、衣服(着物)を身に着ける行為の理想を目指すもので、同校では、着物の入り口ともいえる「浴衣」を、帯結びまで含めて一人で綺麗に着られることを目標にしています。

襖の開け方・閉め方、敷居や畳の縁を踏まないなど、基本的な和の所作の重要性を、在学中に気づくことは少ないかもしれません。しかし、こうした礼法教育は、10年後、20年後の社会生活の中で役立つことが多いと、卒業生たちも口々に語ります。他者への思いやりを伴った品格ある所作を身につけ、グローバルな社会で「和」を体現できる日本女性を育てること。礼法教育は、同校の土台となる伝統のプログラムです。

■「書く」というアナログな作業が思考の核を作る

共立女子第二_1学期間をかけて完成した「書写」の展示。見事だ
1学期間をかけて完成した「書写」の展示。見事だ

「和」の教育は、あらゆる学びに不可欠な「日本語の力」を高めることにも及びます。3年間で100冊の本を読もうという「3-100計画」や新聞スクラップ、ビブリオバトルなど、言葉の力を高めていくプログラムも豊富です。
さらに、言葉の学びとして重視しているのが、「書写」の授業です。中国統一前の紀元前にあった楚の国の屈原という政治家・詩人が残した『漁夫辞(ぎょふのじ)』の215の文字を、丸々1学期間をかけて書き写していくのです。

「半切(はんせつ)サイズの紙に、まずは赤のボールペンでマス目を作るところからスタートするのですが、間違えると最初から書き直さなければなりません。デジタルな行為に慣れた生徒たちにとって、こうしたアナログな作業は集中力を養うためにも効果がありますね」(戸口先生)

高校でも、音楽・美術のほかに書道を選択科目に加えています。手を使って字を「書く」作業は思考の核(コア)を作るものとして、同校で30年ほど前から行っている取り組みです。

■挑戦と安心の「高大連携システム」の強化

共立女子第二_大学現役進学率は95%!
大学現役進学率は95%!

同校では、大学付属校のメリットを生かした「高大連携」の取り組みを強化しています。2020年3月の卒業生の進学実績は、約90%の生徒が4年制大学に進学。ここ数年は、外部大学への進学と共立女子大学・短期大学への進学はほぼ同じ比率になっています。

その理由としては、2020年4月に共立女子大学にビジネス学部や看護学部、児童学科など実学的な学部・学科が新設されたこと、神田一ツ橋に校舎・組織を集中してワンキャンパス化したこと、そして女子大人気の復活傾向なども加わって、伝統ある共立女子大学・短期大学への人気は再び高まっています。

多様化する生徒の志望に合わせて、同校では、外部大学への指定校推薦制度に加え、共立女子大学・短期大学への推薦合格を得た後も、外部大学へのチャレンジが可能となる「併設高校特別推薦制度」を設けています。約3割の生徒がこの制度を利用しており、付属校ならではの「安心して挑戦できる」受験システムといえるでしょう。
さらに、高校の探究活動の一つとして同大学の先生にアドバイスをもらいながら大学生と協同作業を行ったり、講演会や公開講座、文化祭を通じて交流するなど、さまざまな連携が行われています。


■大地に根を張り、やがて花開く女子教育

同校の理念は、校訓「誠実・勤勉・友愛」を礎に、社会や環境の変化にしなやかに順応できる品格ある生徒を育成すること。コロナ禍で生徒たちが発揮した自立心は大きな収穫であり、日頃の先生方の願いが生徒たちに浸透していたことを実感できる機会ともなりました。
恵まれた自然環境の中、充実した中高一貫の6年間を過ごすことによって、生徒たちは伸び伸びと成長しています。美しいふるまいを自然に身につけ、自らの言葉で語ることができる大人へと導く共立女子第二の教育は、生徒一人ひとりが持つ可能性の種を温かく育てています。
その生徒たちの種はやがて蕾をつけ、そして、それぞれの場所で花を咲かせていくことでしょう。

共立女子第二_本格的な練習施設が整うゴルフ部

本格的な練習施設が整うゴルフ部

共立女子第二_吹奏楽部の定期演奏会。数年に一度はOGとの合同ステージも

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