受験生マイページ ログイン

学校特集

麹町学園女子中学校・高等学校2020

「アクティブイングリッシュ」が熱い注目を集め、志望者も急増
驚異的な英検取得率を起点に向上心を発揚する生徒たち。その姿勢が総合的な学力の獲得につながっていく

掲載日:2020年9月14日(月)

「みらい型学力」を身につけさせるため、「みらい科」「アクティブイングリッシュ」「思考型授業」「グローバルプログラム」の4つを柱とした教育改革がスタートして5年目。同校は、大きく変貌を遂げつつあります。4つの教育改革の中でいち早く成果を出したのは独自のメソッドで展開される「アクティブイングリッシュ」。今回は同校の英語教育にフォーカスしてその特長と強みをご紹介します。その具体的な指導法について、同校の英語科特別顧問であり「実用英語推進機構」代表理事を務める安河内哲也先生と、同校の英語科主任の堀美加先生にお話を伺いました。


英語教育 その指導指針

「発話」や「ペアワーク」「グループワーク」に徹し、英語を体に染み込ませる

麹町学園_キャプ

英語の教育改革のスローガンは、「『学ぶ英語』から『使える英語』へ」。
中学は「グローバル(英語選抜)コース」と「スタンダード(みらい探究)コース」の2コース制をとりますが、昨年度の「グローバルコース」の中1の英検3級以上取得率は75%、英語学習をゼロからスタートする「スタンダードコース」でも半数が4級以上を取得。そして、「東洋大学グローバルコース」の高3に至っては2級以上取得者が93%となっています。
この見事な成果の鍵は、じつはとてもシンプルなものですが、その具体的な指導法をお伝えする前に、同校の英語教育における5つの柱をご紹介しましょう。

麹町学園_朝の音声活動の様子
朝の音声活動の様子

❶ 音声教育の徹底
 全学年で週6日間、10分間の朝の音声活動などを実施
❷ ICTのフル活用
 各教室にはプロジェクター、スクリーン、オーディオプレーヤーなどを完備し、生徒主体の活動型授業に
❸ チームティーチング
 個々の先生のやり方ではなく、学校全体として統一した指導法をとる
❹ アクティブラーニングを重視
 コロナ禍でもオンライン授業で実施
❺ モチベーションを上げる体験の提供
 スピーチ大会や洋楽カラオケ大会の実施など 


そして、英語学習においては、生徒たちにも5つのルールがあります。

❶ Have Fun!
❷ Keep Smiling!
❸ Be Active!
❹ Be Creative!
❺ Help Each Other!



英語教育 その指導法

「インプット→インプット→インプット→アウトプット」ではなく
「インプット→アウトプット→インプット→アウトプット」に

2016年、同校が英語の教育改革の牽引役として特別顧問に迎えたのが、「実用英語推進機構」の代表理事で、東進ハイスクールの講師も務める安河内先生です。
安河内先生は、英語4技能をしっかりと身につけるためには、まず「音から入るのが一番」と言います。そのため、英語の授業では日本語の講義は最小限に止め、ペアワークなど生徒自身の言語活動の時間を多く確保できるよう設計しました。

麹町学園_英語科特別顧問の安河内哲也先生
英語科特別顧問の安河内哲也先生

安河内先生:「『読み・書き』を何年もやってから『聞く・話す』に移るという順番が、英語が使えない日本人をつくっている原因だと思います。同レベルの英語なら、聞こえるものは読める。話せるものは書ける。これは、多くの日本人が気づいていない英語学習の公式です。また、最初にインプットばかりして、あとから話そうとしても話せるようにはなりません。これまでは、正しい文法で文章を書きましょう、書けるようになったら文法のルールを使って書いてみましょう。それができるようになったら、話しましょう、という順番で学習してきました。でも、重要なのはリスニングやスピーキングを後回しにするのでなく、『リスニング→リーディング→スピーキング→ライティング』というようにと、4技能を交互にバランス良く行うことです」

麹町学園_誰もが「楽しい!」という英語の授業
誰もが「楽しい!」という英語の授業

4技能をバランス良く伸ばすことは新しい大学入試への対応のためという以上に、生徒たちが生きる次代を見据え、実践的な「コミュニケーションツールとしての英語」の習得を目指すものです。
また、その指導法を徹底するための前提条件は、先生方がそれぞれのやり方で教えるのではなく、全学年の統一フォーマットを作って指導方針を同一にすることだと言います。

安河内先生:「多くの学校で見られることですが、先生が変われば指導法もコロコロと変わる。これでは生徒たちが本当の英語力を身につけることはできません。一定の方針で6年間統一した指導を継続していることが、麹町学園女子の最大の特徴です」

そして、このような授業法は英検等の4技能試験の特性ともマッチしています。この種の試験は、4技能のバランスが重視されているからです。そこで、定期テストの形式も変更しました。つまり、「指導法」と「評価法」を一本化したのです。
同校には「KEPT(Kojimachi English Proficiency Test)定期試験フォーマット」というものがありますが、これは「S(スピーキング)」「W(ライティング)」「L(リスニング)」「R(リーディング)」を各25点とし、4技能を均等に測定するもの。また、授業内容が繰り返し試験範囲に入ってくるため、何度も繰り返しながら深めていく仕組みにもなっています。

4技能テストである英検で先述のような結果が出ているということは、生徒たちの力が大きく伸びている一つの証と言えます。これは新しい大学入試「共通テスト」の英語への対応力にもつながっています。

安河内先生:「麹町学園女子は英検や共通テストを利用した大学受験を推奨していますので、このやり方が身につけば、大学受験でも十分に実績を出せるようになってくるでしょう。ただ、ここで満足すると進化は止まります。一人ひとりが頑張る地盤はできてきたので、次のフェーズに入っていくためはフィールドを広げ、もっと本格的なスピーチやディスカッション、ディベートなどを活発化させていくことですね」


英語教育 ■コロナ禍の下での課題は?

今後のベスト・チョイスは「対面授業」と「オンライン授業」を併用すること

麹町学園_全学年とも、教材は音声付きのもののみを使用
全学年とも、教材は音声付きのもののみを使用

安河内先生:「日本は国・数・社・理の4教科では世界でも高水準に達していますから、相対的に高い結果を出すことは難しいかもしれません。でも、英語は国民的に苦手な教科なので、やり方さえ変えれば、相対評価である偏差値も上がり、自信を持つことができる教科でもあるのです」

もちろん、英文法も重視しています。ただし、机上の学習だけではなく、「文法も体を使って声に出しながら覚える」のです。文法学習でも発声とともに体を動かし、そのリズムを体に染み込ませる。つまり、英語を即座にアウトプットできる反射神経を培っていこう、というわけです。

安河内先生:「英語学習は、理論と実践のバランスという意味で、楽器の演奏に非常に似ていると思います」

英語は実技である、というのはよく言われることですが、音楽や体育などの実技教科こそ得手・不得手があることも事実。でも、このような一連の指導法を実践すれば、その生徒が持つ「能力の限界まで引き出せる」と、安河内先生。

ところで、この度のコロナ禍で、どの学校も教育体制のあり方の見直しを迫られています。でも、同校の英語教育においては、英語教育の方向性に関してはそのままでよいと安河内先生は言います。

麹町学園_授業では、ペアワークが頻繁に行われる
授業では、ペアワークが頻繁に行われる

安河内先生:「たしかに、教室では以前のようなペアワークやグループワークはできなくなりましたが、これはオンラインでもある程度はできます。『前は良かった』『コロナさえなければ』と、ないものねだりや雨乞いをしても始まりません。コロナ禍に関しては年単位で続くでしょう。ですから、今後もリアル授業とオンライン授業をうまく使い分けることが重要になると思います。日本は欧米に比べてオンラインに関しては遅れていましたが、これからはオンラインの最大活用が求められます。今は、オンライン教育と人と人が出会う教室を融合して、理想の形を作る良いチャンスだと思います」

「ないものねだり」や「雨乞い」をしても始まらないという安河内先生の言葉は、「どのような苦境に陥ろうとも、二の足を踏むことなく、積極的に新たな価値を見出そうとしてこそ前に進める」という、誰にでも共通する、次の段階へ進むための道筋を示しているように感じます。



英語教育 目を見張る徒たちの成長ぶり

英語学習での成果をベースに、自信を持ってさらなる高みへ!

先述のように、学校としての統一指針がない限り、教科の指導法はそれぞれの先生に任される部分が多くなります。例えば、同じ英語の先生といっても、主に学んできた専門科目は英文学、音声学、教育学などとばらばら。そうなると、その指導法にそれぞれの専門性が垣間見えてくるのは当然のことかもしれません。
そこで、「使える英語」を目指して英語教育改革に踏み出した同校は安河内先生とタッグを組み、各先生方が自身の授業をビデオに撮って研修会を実施するなど、研鑽に研鑽を重ねました。

そして、講義型から生徒主体の活動型授業に変える同時に、定期テストも4技能を均等に測る形へと変え、2つをセットにした改革を進めてきました。そこから、まる4年。今、英語科主任の堀先生は確かな手応えを感じています。

麹町学園_英語科主任の堀美加先生
英語科主任の堀美加先生

堀先生:「授業が活性化しているとともに、英検などで成功体験を得ることで、生徒たちのチャレンジ精神が高まっていると実感しています。昨年、英検4級相当で中学に入学した生徒が、中1のうちに英検3級、準2級に受かりました。今年中2になったその生徒は、コロナ禍の影響で第1回の英検受験は見送りましたが、秋には2級を受けようと頑張っています。また中2では生徒会役員になるなど、他の側面でも積極的になったことには驚かされました」

ほかにも、同じく英検4級相当で入学した生徒も中1のうちに3級に合格し、その後準2級の1次に挑戦するも不合格。その生徒のお母さんは「あんなに悔しがっている娘を見たことがない」と言っていたそうですが、中2になった今年、その生徒は準2級の1次に合格したそうです。

麹町学園_タブレットは一人1台。各教科でアクティブな授業を展開
タブレットは一人1台。各教科でアクティブな授業を展開

堀先生:「まさにトライ&エラーを繰り返して、生徒たちはメンタルが強くなっていますね。みんな、『英語ができるようになりたい』と思っています。生徒たちの伸び代はたくさんありますから、私たちは一人ひとりが持つ潜在力をどんどん引き出してあげなければ、と。そして、この『アクティブイングリッシュ』をさらに進化&深化させるためには、安河内先生が言うように、ディスカッションやディベートができる力をつけるところまで持っていきたいと思っています。ただ、英語の前にまずは日本語でそれができるようにしなければなりません。日本語での取り組みは『みらい科』との融合になりますが、その後、英語でもできるようにというのが、今の英語科の目標でもあります」

麹町学園_「選択制海外修学旅行」(高2)で、シドニーの現地校生と
「選択制海外修学旅行」(高2)で、シドニーの現地校生と

今年、大幅に入学生を増やした同校。その志望理由の多くが「英語教育に期待して」というものでした。この4年間の成果の一つの結実と言えるでしょう。
その英語力で、上智大学や立教大学、東洋大学などへの進学者を輩出していますが、さらにまた「英語+α」をキーワードに「α」の育成も促進していきます。英語での成功体験を端緒に、次のステージでは視界を広げて総合力を身につけよう、ということです。

堀先生:「英語科の今後の目標としては、『グローバルコース』では英検準1級以上のレベル、『スタンダードコース』では英検2級以上のレベルをもって卒業させたいですね。そして、今も海外大学への進学者が若干いますが、選択可能な進路を国内外でさらに広げていければと思っています」

一つのことをとことん突き詰めて得られたことは、必ず他へも波及していきます。まさに今、同校の生徒たちは英語学習での成果を以って意欲を増し、視線を上げつつあります。ますます多様な分野に広がっていくであろう、生徒たちの今後の活躍ぶりが楽しみです。

5年目を迎えた4つの学校改革の、他の3つとは?

ご紹介した「アクティブイングリッシュ」以外の、3つの教育改革についてもポイントを抜粋してご紹介しましょう。同校はこれらを融合させた教育で、「豊かな人生を自らデザインできる自立した女性」を育てているのです。


麹町学園_みらい科の集大成として、高1・2で1万字の「みらい論文」を作成する
みらい科の集大成として、高1・2で1万字の「みらい論文」を作成する

■みらい科
自己肯定感を育み、物事にしなやかに、たくましく対応するための同校オリジナルのキャリア教育(中1〜高2)。「なぜ?」を問い続ける力を育み、「生き方」の基盤を作るものですが、「みらい科」の指針は他教科、学校生活全般に貫かれています。各種フィールドワークや「職業体験」「職業インタビュー」、また「みらい論文」などを実施。
※「みらい科」の詳細についてはこちら→ https://www.kojimachi.ed.jp/education/future_j/


麹町学園_「アイルランド修学旅行」(中3)にて
「アイルランド修学旅行」(中3)にて

■グローバルプログラム
身につけた英語力で異文化に触れ、グローバルな視点と姿勢を育てるプログラム。校内にはネイティブの先生が常駐する「インターナショナルラウンジ」を設け、オールイングリッシュで英語圏の文化に触れる環境を整えています。中3ではアイルランド修学旅行を実施。高2では選択制修学旅行を実施し、シドニーかパラオへ赴くなど、豊富な体験学習も実施しています。
また、アイルランドもしくはニュージーランドの提携校へ1〜2年間留学する「ダブルディプロマプログラム」もスタートします。現地の卒業資格(ディプロマ)を取得でき、かつ同校の卒業資格も得ることができるため、世界の大学への進学が可能になると同時に、国内の大学進学の際にも活用できることに。
※今年度はコロナ禍のため海外語学研修や修学旅行、留学は中止または未定。
※「グローバルプログラム」の詳細についてはこちら→https://www.kojimachi.ed.jp/education/global/


麹町学園_1階にはアクティブラーニングのためのスペースも
1階にはアクティブラーニングのためのスペースも

■思考型授業
一人1台パソコンを所持し、インタラクティブなアクティブラーニングを実施。主体的に考え、協働力を養うPBL型授業を全教科で行っています。プレゼンテーションの機会が豊富で、そのための設備も整備。考えて書く、まさに思考力と表現力を身につけさせる取り組みで、大学入試のみならず、社会に出てから活躍するための基礎力を培うもの。小論文対策も月に一度、全校で実施しています。
※「思考型授業」の詳細についてはこちら→ https://www.kojimachi.ed.jp/education/thinking/


2021年入試のニュース「帰国生入試」をオンラインで実施することが決定!

●日時=2020年10/24(土)
●資格=英検3級レベル以上の英語力を持っていること
●試験内容=面接のみ
 ※同等の条件を満たせば、国内在住でも受験可能
 ※2021年度入試要項(抜粋)はこちら→https://www.kojimachi.ed.jp/enter/exam_j/

資料請求はこちらから 学校ホームページはこちら 学校データベースはこちら