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学校特集

サレジアン国際学園中学校高等学校2022

ケンブリッジ国際認定校で国際標準の学びを

掲載日:2022年4月1日(金)

「21世紀に活躍できる『世界市民』の育成」を教育目標に掲げ、2022年より共学化に加え、星美学園から校名変更したサレジアン国際学園中学校高等学校。『ケンブリッジインターナショナルスクール』認定校としても舵を切った同校について、募集広報部の川上武彦先生に伺いました。

将来を見据え、共に成長する環境で
身につける5つの力

サレジアン国際_募集広報部部長で社会科教諭の川上武彦先生
募集広報部部長で社会科教諭の川上武彦先生

「テクノロジーの進化とグローバル化が進展し、より予測が難しくなる、これからの世界を生きる子どもたちが大人になったとき、自らの力を発揮できることを最優先に教育改革を行いました」と話す川上武彦先生。

 サレジアン国際学園で身につけるべき力は以下になります。
①考え続ける力、②コミュニケーション力、③数学・科学リテラシー、④言語活用力 ⑤健やかな心

 ①の「考え続ける力」とは、「1つの正解は存在しない」、「未知の課題に取り組む」、「自ら思考し最適解を構築する」ことが大前提。同校が求めるのは、人から与えられるのではなく「いま何が足りないのか」、「どんなことが問題なのか」という課題を自ら発見する力です。
 さらに川上先生は「物事を良い方向に導こうとすると、選択を迫られる場面が連続します。その選択を常に検証し続けることによって、最適解の精度を上げられる人間になってもらいたいのです」と話します。

 発見した課題を解決すべく行動を起こす際に必要となるのは、②の「コミュニケーション力」です。
「1人ですべてをできる人というのはいません。ですから仲間を引き込む力が必要になります。大切にしているのは、自分とはまったく異なるバックボーンをもつ人が発するものをどれだけ正確にキャッチできるか。そして伝えるべきことをきちんと正確に発信できるかということです。あわせて粘り強い交渉力も身につけてもらいたいですね」と川上先生。

サレジアン国際_高度な研究が叶う環境も整備
高度な研究が叶う環境も整備

 ③の「数学・科学リテラシー」で重視するのは、物事の論拠をはっきりさせる力、科学的な捉え方ができる力です。
「開発者や研究者でなくとも、テクノロジーの進化に対応することと論理的思考力は必要になります」(川上先生)

 ④「言語活用力」は日本語や英語力といった言語を用いて考えること、そして発信力を養うことです。川上先生は以下のように話します。
「今の小学6年生が就職をする時、海外で就労する、外資系企業に勤めるというわけでなくても、一定の英語力がなければ、エントリーすることさえ許されない状況になるでしょう。
 特に英語力については、コースやクラスを問わず身につけてほしい力ですし、インターナショナルコースの『アドバンストクラス』であれば、さらに高いレベルが要求されます」

 コース制については後述しますが、粘り強く考え続けることで思考を深められますし、コミュニケーション力を高めることで多様な考え方に触れることが可能になり、視野を広げることができます。論理的な思考力を培うことで課題解決能力を引き上げて、言語活用力を磨くことで物事を多彩な方向から包括的に捉えることができると、人間としての懐の深さや柔軟性、寛容性も培われます。それぞれの力が作用し合って、生徒たちの大きな成長を促していくのです。

物事の本質を見極め、自己肯定感を高める心の教育

サレジアン国際_学校生活の様々な場面が生徒たちの成長を支えます
学校生活の様々な場面が生徒たちの成長を支えます

 先述の力を身につけるベースとなるのが⑤の「健やかな心」です。
「心の教育は、本校が1947年の創立以来大事にしてきたことであり、絶対に揺るがない土台となります。4つの力はこの『健やかな心』がなければ身につけることは困難です。そしてその力を人のためにきちんと使えなければ、自分自身が幸せになることも難しいのではないかと思うのです」と川上先生。

 生徒一人ひとりの心に愛情と信頼を形成する「共に喜び、共に生きる(アシステンツァ)」教育を大切にするカトリック校である同校。1872年にイタリアで誕生した修道会「サレジアン・シスターズ」を設立母体としています。

 修道会誕生時のイタリアは、産業革命後で世の中が大きく動いている時期。まさに予測不能で複雑な現代と同じ社会構造です。そうしたときに将来を迷う若者に対して、当時の最先端である印刷技術を教えたり、聖書に基づき『人間とは何か』などを考える教育を実践しながら、志をもつ若者を世の中に送り出す活動からこの修道会は始まっています。

 川上先生は同校の「心の教育」のあり方がよくわかる、およそ四半世紀続く生徒たちの活動について教えてくれました。
「ローマ法王がフィリピンを訪問した1995年、星美学園の生徒たちを含むアジアの若者たちがマニラに集まったそうです。そこで生徒が出会い、衝撃を受けたのが、貧民街にいた同年代のストリートチルドレンたち。帰国後、生徒たちは自分にできることを模索し、文化祭でチャリティー企画を立ち上げて、物資や募金を用意しました。現地のシスターやサレジアンスクールなどが全面的に協力してくださり、学校が後押しする形でスラム街に自力で渡しに行き、その活動はコロナ禍になるまで続いていました」

 なお、その時に保護者が寄せた文章には、
「テロなどの治安面も非常に心配ですが、偶然日本という国に生まれ、物資が満ち足りていることが当たり前だと思う人生を歩んでしまうことのほうが心配」と記されていたそうです。

「苦悩しながらも、本当に娘のことを考え、本質に迫ろうとする保護者の力にたくましさを感じました。さらに『彼らの目の輝きが美しすぎて、自分が惨めに思えた』と作文に書く生徒もおり、それまでの価値観が大きく変わる瞬間であり、心を揺さぶる経験だったのでしょう」と川上先生が教えてくれました。

 なおこの「サレジアン・シスターズ」は、97カ国に広がっており、同校もその一員として世界中の姉妹校などと様々な交流を図っています。

全教科、全教員の授業で導入する、課題解決型の学び

 サレジアン国際学園が求める力を身につける教育の1つに「PBL型学習」があります。

サレジアン国際_最適解を構築する過程で思考を深め、知識を定着させるPBL型授業
最適解を構築する過程で思考を深め、知識を定着させるPBL型授業

 ①トリガークエスチョン→②個人で情報収集→③グループで話し合い→④グループの結論選択→⑤プレゼンテーション
という流れで実施しますが、トリガークエスチョンで生徒の知的探究心に火を灯します。

「例えば私の担当する社会では、電子力発電の是非や赤ちゃんポストの問題など、大人でもまだ正解が出せていないような問題を扱います。タブレットなどを用いながらそれぞれが情報を収集。自分としての最適解を構築し、その後グループでブレインストーミングをします」と川上先生。

 この授業でポイントとなるのが「同級生の秀逸な理論展開との出合い」です。川上先生は、
「ふだん、おもしろおかしい話をしている友だちの論理的で説得力のある意見や着眼点に、ハッとさせられることでしょう。生徒たちにとって、この瞬間が大きな刺激になります。自分になかった発想に対し悔しさなどもたくさん感じてほしいですし、発奮する気持ちから"思考する"スイッチが入ります。それを繰り返していくことで、考え続ける力が常態化していきます」と話します。

 このように考えることにより主体性が培われるだけでなく、自分事として捉えることで世界との関わり方も大きく変わっていくことになります。

"サレジアンらしい"プレゼン代表者の決め方

サレジアン国際_代表者になる頻度が高い生徒は、ファシリテーター役など、次の学びへのステップがあります
代表者になる頻度が高い生徒は、ファシリテーター役など、次の学びへのステップがあります

 このPBL型授業で同校らしさが現れるのが、プレゼンターの選出方法です。各自の意見を集約したり、抽出するのではなく、最も説得力のある一人の意見を採択するのです。選ばれた生徒はグループの代表者としてクラスメートに対してプレゼンテーションを行います。

「プレゼンターを選ぶ際、忖度や同情、持ち回りで行うことは一切否定されます。ここまで厳しくする理由は"遠慮"という概念は誰のためにもならないからです。
 例えば国際会議などでの日本人の存在感の薄さを指摘されて久しいですが、いまだ状況は変わりません。この授業は井戸端会議や単なる意見交換ではありません。最適な解決策を提案することで、自分の意見や考え方にも責任を果たせる人間になってもらいたいのです」と川上先生は言います。

 同校がPBL型授業を行うために貫いている絶対的なルールが「相手の意見の否定の禁止」です。
「クリティカルな考え方は大切にしなければなりませんが、自分と正反対の意見が出てきたとき、相手にとっても同じ状況だということを理解してもらいたいのです。互いを認めることにより、自分自身にも居場所ができたり、発言が認められるということを6年間で身に染み込ませてもらいたいと思っています」(川上先生)

 なお星美学園では、一部の授業ですでにPBL型の学びが実施されていましたが、前に出るのが上手な子ばかりが目立つような現象はなかったのでしょうか。
「続けていくうちにわかってくるのは、最も説得力がある意見を徹底して選ばなければ、他の班と討論ができないということです。ですから生徒たちも常に真剣です。プレゼンターに選ばれなかった場合にはフォロー役に回るなど、どんな役割であっても責任をもって全うする姿勢が求められます。そしてプレゼンターに選ばれにくいという子は、同級生の意見やプレゼンなどに触れることにより、自分に足りなかった視点が可視化されるので、次なる課題が見えやすくなります。
 前に出た子だけが活躍するのではない、様々な評価軸をもつことを大切にします。もちろん我々も全力でフォローしますので、人前に出ることや発言することが苦手という子にこそ入学してほしいですね」と川上先生。

 川上先生は「思考することの興奮、解決することの歓喜、発表することの達成感というものをとにかく大事にしたいのです。この『PBLの授業が楽しい、だから学校にも行きたい』という流れを作りたいのです」と熱を帯びつつ語ってくれました。

個別最適化を図る、クラス制とコース制

サレジアン国際_コース制のイメージ
コース制のイメージ

 2022年度から、中学で「本科」と「インターナショナル」という2種類のクラス制を敷いています。高校では「本科」と「インターナショナル」の2コース制を設置し、中3次に進路に応じたコース選択を行います。

 各クラス・コースについて、川上先生に伺いました。
「『本科』のコンセプトを端的に言えば『6年間、研究者としての矜持をもち学校に通う』ということです。
 中学では週3時間、高校は週2時間で学年を縦割にした大学のようなゼミに所属し、主体的に自分の個人研究に存分に取り組んでほしいのです」

 ゼミはプログラミングや生物学的分野、文学的分野、歴史的分野、政治問題や環境問題などを含む社会問題を扱うものなどの8種が予定されています。

 なお中1はまず、論文の書き方や実験の作法、企業や大学を訪問して話を聞くといった、視野を広くもてるような学びを行い、ゼミを行うための準備期間としています。その上で中2から高2の4年間、基本的には一つのゼミを継続して自分自身のテーマを探究します。高3は大学受験に備えつつ、論文を仕上げていきます。

「複数学年が混在するので、先輩が教えるだけでなく、例えば中2が高2に教える場面があってもいいと思います。刺激を与え合ってほしいですね」と川上先生。

サレジアン国際_『アドバンストクラス』は英語圏からをメインとする帰国生が多数所属します
『アドバンストクラス』は英語圏からをメインとする帰国生が多数所属します

「『インターナショナルクラス』は習熟度別に『アドバンストクラス』と『スタンダードクラス』に分かれ、インターナショナルスクールと遜色のない学習環境を提供します。英語で学び英語で考える空間で、『アドバンストクラス』は英語・数学・理科・社会の授業をネイティブスピーカー教員がオールイングリッシュで行います。なお『インターナショナルクラス』の英語の授業は週10時間(『本科』は8時間)行われます。 『スタンダードクラス』は英語が好きで習っていたという子や英検3級なら持っているといった、意欲の高い生徒が集まりました」と川上先生。

「インターナショナルクラス」の担任は、日本人と外国人がタッグを組み、朝礼や掃除などクラスの運営をはじめすべて英語で実施。『アドバンスト』と『スタンダード』の生徒が同じホームルームクラスで過ごすため、『スタンダード』の生徒たちはネイティブ並みの英語力を持つ友だちと生活を共にすることになるのです。

サレジアン国際_認定校に与えられるロゴ。英語教育のレベルの高さが認められました
認定校に与えられるロゴ。英語教育のレベルの高さが認められました

 同校は2022年度より中高で、『ケンブリッジインターナショナルスクール』の認定を受けました。「インターナショナルクラス」はケンブリッジの教材を使用し、国際標準の学びを行います。
 もちろん「本科」でもケンブリッジの教材を使用しつつ、「インターナショナルクラス」の実践を生かした授業が展開されます。

 最後に川上先生から受験生に向けたメッセージをいただきました。
「2期生、3期生も学校を一緒に作っていく大切な存在です。我々と一緒に学校づくりをしていきながら、自分自身の学びを見つける6年間を本校で過ごしましょう」

 今後の展望にますます期待が集まるサレジアン国際学園中学校高等学校。ぜひ学校へ足を運び、生徒たちの様子をご覧ください。

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