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学校特集

サレジアン国際学園中学校高等学校2025(2)

第2ステージへ―サレジアン国際学園が描く次世代教育のかたち

掲載日:2025年11月1日(土)

サレジアン国際学園中学校高等学校は、2022年の共学化と校名変更という第1ステージを経て、現在第2ステージへと歩みを進めています。これまで大切にしてきた建学の精神を継承しつつ、社会の多様化やグローバル化に応じた教育のあり方を模索する同校。2027年に迎える創立80年の節目を見据え、独自のミッションを通じて長年培ってきた教育基盤、そして未来への志を軸に、次世代教育の最前線を走る学校を目指しています。2025年4月に着任された学校長の宗像 諭先生に、第2ステージに込めた思いや今後の展望などを伺いました。

PBLと英語教育を軸にした第1ステージの成果

 サレジアン国際学園が歩んできた「第1ステージ」は、社会の多様化を背景に従来の「カトリックの学校」という枠組みから、さらに広がりを持ち、「世界市民として社会に貢献できる人材の育成」を大きな柱に掲げ、共学化や次世代型の授業、国際化などを取り入れて改革を進めてきました。

サレジアン国際_学校長の宗像 諭先生
学校長の宗像 諭先生

 学校長の宗像 諭先生はこう振り返ります。
「カトリック校の使命は、単に信仰を伝えることではありません。生徒たちが持っている思想や哲学の裏付けをつくり、思考力を育むことにあります。本校では共学化にあわせて、知識をただ身につけるのではなく、知識を組み合わせ活用し、常に考え続けるために、PBL(Project Based Learning)型学習を取り入れてきました」

 PBL型学習では、授業のはじめに投げかけられる「トリガークエスチョン」が学びの起点となります。生徒は与えられた解を求めるのではなく、自ら知識を探し、習得していく。そうして得た最適解は生涯忘れることがなく、自分自身の考えを形づくっていきます。

 近年はデジタル化の進展により、一人ひとりに合った学びを提供する「個別最適化」教育が容易になってきました。宗像先生は、だからこそ「学校に集う意味を問い直す必要がある」と指摘します。

「個別最適化は大切ですが、学校には学校でしか学べないことがあります。トリガークエスチョンに向き合い、互いに意見を出し合い、他者の考えを受け止めながら自分の意見を伝える。そのサイクルを繰り返すことで、思考力が磨かれ、やがてそれが一人ひとりの思想となり、哲学へとつながります。そして哲学とは、真実を探究し、社会をより良くしていく力そのものなのです。また、こうした学びの中で得られる主体性や協働する力は、日常生活や課外活動にも活かされ、生徒たちの成長をより多面的に促しています」

サレジアン国際_ITたちからも多様な世界観を学ぶことができます
ITたちからも多様な世界観を学ぶことができます

 さらに第1ステージでは、PBL型学習に加え、英語教育の強化にも力を入れました。多様な人々と協働するためには言語運用能力が欠かせないからです。そのために、7か国24名からなるIT(International Teachers)を配置し、日常的に英語を使う環境を実現しました。

「社会に出てから必要とされるのは、リテラシーやクリエイティブ、ロジカルな思考力、そしてコミュニケーション力です。加えてAI社会で共生するために、自分自身の個性や経験をもととした、 "自分らしいプロンプト"を打てる力も求められるでしょう。だからこそ、生徒には多様な経験を重ね、自分の興味関心をとことん深めてほしいと考えています」

 このように、第1ステージでは「PBL型学習」と「英語教育」を二本柱に据え、生徒が自分らしい思考力を養いながら、社会に貢献できる人材として成長できる教育環境を整えてきました。

第2ステージに向けた歩み ― 教育の深化と新校舎の設立

 第1ステージで教育理念と教育環境が明確になったサレジアン国際学園。次に進むべきは、そのビジョンを"成果"にしていく「第2ステージ」への取り組みです。

「第1ステージの取り組みは大変ありがたいことに多くの支持をいただき、受験志望者数・入学者数も大幅に増えました。だからこそ、次はそれを"本物"にしていかなければいけません。その象徴となるのが、2027年度に完成予定の新校舎です」

サレジアン国際_2027年完成予定の新校舎のイメージ
2027年完成予定の新校舎のイメージ

 新校舎は「グローバルスタンダードをイメージした校舎」として設計され、海外の大学のようなサイネージや自由な議論を促すフリースペース、風の通りを意識した開放的な空間など、未来を見据えた学びの舞台となると宗像先生は話します。

「30年後も世界から評価される学校でありたい。そのためには、国際標準に対応しうる施設や環境が欠かせません。例えば理科室や図書館なども、目を見張るほどの高い水準で整備する予定です。東京私学の新しいランドマークとなり、生徒たちが生き生きと活動できる学び舎になるでしょう。そこでは、今まで以上に深い学びと教育が実践され、生徒同士のコミュニケーションが活発になる環境となり、21世紀に活躍できる世界市民を本気で目指せる学びの場になると確信しています」

  新校舎は、普通教室や特別教室に加え、最先端のラボ、多様なラウンジ、カフェや体育館を備え、既存校舎の約1.4倍の規模を誇ります。まさに「5つの世界市民力の伸長」「PBL」「英語・国際教育」「理数・ICT教育」といった同校の教育方針を、最良の形で実現していく拠点となります。

 並行して、宗像先生が重視するのは「教員のマインドづくり」の推進です。
「教育活動を充実させるのは教員力です。世界市民を育成するには、先生方自身も国際標準である必要があります。社会人として尊敬される背中を見せ、教育者としての知識と教養を持ち、生徒にとって憧れの存在であってほしい。心理的安全性を担保しつつ、学園の教育観や誇りを大切にしながら、生徒や保護者の方々に誠実に向き合える先生であってほしいと考えています」

 先生たちの多様性や専門性を最大限に活かしつつ、教育者としての使命感と誇りを胸に生徒を導く同校のあり方には、理想とする教育の実現に向けた覚悟を強く感じます。

次世代教育を形にする新たな取り組み

サレジアン国際_教科横断型でより学びを深めるMEDICO
教科横断型でより学びを深めるMEDICO

 第2ステージの実現のため、サレジアン国際学園では新たな教育プログラムの整備にも力を入れています。そのひとつが2026年より始動する「MEDICO(メディコ:Mastery Education for Dedication with Innovation, Curiosity, Originality.)」です。

「MEDICOは、理系的な観点から世の中を再構築していくという考え方に基づいています。学問の枠組みを超え、さまざまなグローバルイシューの解決に向けた取り組みができる人材を育てることが目的です」と宗像先生。

 医学やデータサイエンスを中心に据えたこのプログラムでは、基礎的な素養や正確なアウトプット能力をしっかりと身につけることが求められます。本科クラスの中2から同コースに進む生徒たちは、学ぶべきフレームを理解したうえで、その後は研究者として必要な知識やマインドを養い、将来の夢の実現に向かって挑戦していきます。もちろん、社会的貢献度の高い「医学」への道を選択する生徒もいるでしょう。

 さらに、海外での学びの選択肢も充実しています。2026年1月からは、西オーストラリア州の高校卒業資格である「WACE(Western Australian Certificate of Education)」プログラムがスタート。日本の高校卒業資格と両方を取得できるこの制度(デュアルディプロマプログラム)により、生徒は多様な選択科目を通してリベラルアーツ教育の基盤を築きながら、自らの進路を自由に選択できます。WACEのカリキュラムを修了し、ATAR(Australian Tertiary Admission Rank)を受験することで、英語圏の高校卒業生と同じ条件で世界中の大学に進学する道も開かれています。

 宗像先生は、「安心して海外に目を向けられる環境を整えるため、オーストラリア・パースの学校とパートナー協定を結び、現地のネットワークも築いてきました。すでに、世界各国のいくつかの大学との協力体制も整えています」と語ります。

 こうした取り組みにより、サレジアン国際学園では国内外を問わず、生徒が自らの興味や適性に応じて挑戦できるさまざまな学びの場が用意されています。

生徒たちの反応と成長 ― 自ら考え、仲間と学ぶ楽しさ

サレジアン国際_共に切磋琢磨できるのが学校の魅力の一つです
共に切磋琢磨できるのが学校の魅力の一つです

 サレジアン国際学園では、生徒たちが学校に集う「本当の意味」での学びを重視しています。宗像先生はその成果についてこう語ります。

「生徒たちは学校で学ぶことを楽しんでいます。もちろんテストや課題での結果も喜びですが、ルーブリックという学習到達度を評価するツールを活用し、学びの過程と成果を可視化しています。学校で学ぶ行為自体を喜びにつなげてほしいという思いを日々の教育活動としています」

 PBL型学習の特長は、自分の行動や成果がチームや他者に貢献していることを実感できる点にあります。集団をまとめるのが得意な生徒は議論を先導してチームをまとめ、資料作成が得意な生徒はそのスキルでチームを支える。他者に伝える力を有する生徒はプレゼン力で魅せる。こうした「得意分野を活かした貢献」が、生徒にとって学びの楽しさの源泉となります。

 また、生徒や保護者からは、「ハイブリッド学級(本科クラスとインターナショナルクラスが混在した学級編成制度)」の取り組みが高く評価されています。クラスメイトが自然に英語(日本語)を話している環境に触れることは、高いモチベーションにつながっています。加えて、高1から導入されている「学年担任制」(メンター制度)や学期ごとのクラス替えも生徒に大好評です。このような多様な生徒間の交流機会を通して、生徒が自然と自らの存在意義や自己肯定感を育み、自己実現を成し得ようとする原動力につながっていることがうかがえます。

サレジアン国際学園ならではの強みとは?

 サレジアン国際学園の教育を支える大きな強みは「ミッションの存在」です。

サレジアン国際_ミッション校として「どのような社会貢献ができるのか」を日々考えながら学んでいます
ミッション校として「どのような社会貢献ができるのか」を日々考えながら学んでいます

「私自身、これまでいくつかの学校改革に関わってきましたが、どのような生徒を育て学校としての社会的使命を明確なミッションとして掲げている学校は多くありませんでした。本校はカトリックに基づいた背景を持ちながら、次世代教育を実践する、国内でも数少ないミッション校だと思います。そのため、本校を志望される多くのご家庭は、将来を見据え、我が子にとって必要な教育環境を求め、理念や哲学に共感して選んでくださっています」(宗像先生)

 さらに、学園は創立からまもなく80年目を迎えます。カトリック校として伝統を背景に持ちながら、宗像先生は未来への可能性を強調します。

「創立から約80年という時期は、これから次世代の教育をリードする学校としてステップアップするのにちょうどいいタイミングです。学校として最も成熟している時期でありながら、伝統にしばられることなく挑戦できるからです。100周年を迎える頃には、きっと世界中から注目される学校になっていると確信しています」

 独自のミッションの伝統と自生台に向けた教育環境、そして未来への明確な道筋。この3つがそろった結果、サレジアン国際学園は、次世代教育の最前線を走る"本物の国際学園"であることが伝わります。

未来に向かって進むサレジアン国際学園

サレジアン国際_多彩な学びを選択できるのがサレジアン国際学園の強みです
多彩な学びを選択できるのがサレジアン国際学園の強みです

 第2ステージに突入したサレジアン国際学園では、第1ステージで築いた教育基盤をもとに、ビジョンを形にする挑戦がますます加速しています。新校舎の整備やPBL型学習、MEDICOやWACEなど多様なプログラムを通して、生徒たちは自らの力を磨き、成長の機会を広げています。

 このような取り組みの成果は、学校全体の活気ある雰囲気からも感じ取ることができます。次世代教育の最前線を走る同校の姿をより身近に実感し、多彩な教育環境を体感するため、ぜひ一度足を運ばれることをおすすめします。

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