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宝仙学園理数インターの新入試「理数インター」の面白さ!

2月1日午後に実施された宝仙学園共学部理数インターの新入試「理数インター」を取材させていただきました...

今春2018年入試から宝仙学園共学部理数インター〈東京・中野区。共学校〉が導入した新入試「理数インター」。2月1日(木)の午後に実施された、この新入試『理数インター』の第1回の様子を特別に取材させていただくことができました。

新たな教科を入試にも反映した新入試『理数インター』

今春2018年入試から宝仙学園共学部理数インター〈東京・中野区。共学校〉が導入した新入試「理数インター」。

2016年4月から同校の新教科「理数インター」として授業にも組み込まれたアクティブラーニング形式の新たな学びを、中学入試にも反映したものが、このユニークな新入試『理数インター』です。

2月1日(木)の午後に実施された、この新入試『理数インター』の第1回の様子を特別に取材させていただくことができました。志願者20名のうち18名が実際に受験した、このユニークな入試の様子をレポートでお伝えします。

「日本一、入試の種類が多様な」私立中高一貫校へ!

宝仙学園共学部理数インター(=以下、宝仙理数インターと表記)では、この2月1日(木)午後には、このほか「4科特待入試」、「リベラルアーツ入試」、「グローバル入試」、「英語AL(アドバンスト・ラーナー)入試」という、計5種類の入試が並行して行われています。

この日の午前に実施された「公立一貫対応入試」「4科入試」と合わせて、今春2018年入試では計7種類の入試を実施した宝仙理数インター。やがては「日本一、入試の種類が多い学校にしていきたい」と語るその背景には、多様な入試を行うことで、「多様な受験生と出会うことができるようになった」という、同校の先生方が感じている手ごたえと喜びがあるといいます。

この2月1日の午後に実施された、「リベラルアーツ入試」、「グローバル入試」、「英語AL入試」と、今回レポートする新入試『理数インター』の受験生は、まず同じ時間帯に「日本語リスニングテスト」という、聞き取り形式のテストを教室で受験しています。

その「日本語リスニングテスト」を終えて準備を整えた受験生が、新入試『理数インター』の試験科目である教科『理数インター』のために、ICT1教室に移動してきます。

男女混合で4~5人ずつグループになって、ユニークな変型テーブルに受験生が着席すると、いよいよ16時から、今春2018年入試から新設された『理数インター』入試(=アクティブラーニング形式の授業)が開始されました。

ワクワクしながら始まる「答えのない学び」

始めに、教務部長の米澤 貴史先生からのアナウンスで「アイスブレイク」が行われます。

教室内の前後に用意されたモニターには、「入試『理数インター』~答えのない学びをしよう~」というメッセージが、イラストとともに表示されています。

教室内には開始から、ビデオで動画を記録する先生を含めて5~6名の先生がスタンバイしています。それでも、「試験官」というカタ苦しい感じではなく、あくまでファシリテータとして、受験生の学びの進行を支援するために付き添っているといるような様子です。

同校のWebサイトには、多様な入試のコンセプトがそれぞれ詳しく紹介されていることが特徴でもありますが、そのなかの新入試『理数インター』については、「本校独自の設定科目、教科『理数インター』を試験科目とし、コラボレーション(協働学習)・プレゼンテーション(表現力)・ラーニング(学び方)の視点で試験をします」と記載されています。

今後の中学受験生(小学生)が当事者として直面する「2020年大学入試改革」以降の新しい大学入試と、現在の子どもたちが大人になったときの新たな社会で求められる力を育てる「学びのスタイル」として、2016年春から新教科『理数インター』を授業に導入した同校からのメッセージが、ここで最初に示された「答えのない学びをしよう」ということなのでしょう。

このICT1教室に集まった受験生と先生方は、これが入試本番という、ふつうなら緊張感に包まれる空間にありながら、何だか全員が、この入試の開始を待って「ワクワクしている!」印象さえ受けました。

Activity 1……わたしは何に?

アイスブレイクで緊張をほぐし、教室内がなごやかな雰囲気になると、最初のアクティビティーが開始されます。

最初にモニターに表示された「Activity 1」の紹介には、「●『1人に対し2つ』しか質問はできない」。「●答える方はYes/Noしか答えられない」。そして、①キャラクター、②動物、③野菜、④果物、と示されています。

ゲームのようなアクティビティーの説明を受けて理解した受験生がテーブルに伏せると、グループごとに①~④が割り振られ、そのなかの何かが描かれた紙が貼られます。

つまり、③野菜が割り振られたグループでは、1人ひとりの背中に何かの野菜の絵が描かれた紙が貼られた形になり、自分だけは見ることのできない「自分は何か?」を、仲間同士の質問と答えから推測して考えていきます。

受験生は「ピーマンやジャガイモ」や「パンダやシマウマ」に!

最初は少しだけためらいや遠慮がある様子の受験生でしたが、仲間の誰かが声を発すると、次々と質問が互いに交わされるようになりました。

「歩き回って質問し合ってもいいですよ!」という先生の言葉に、弾かれたように席を立ち、にこやかに質問をし合う受験生も…。

開始されて2~3分たつと、室内はグループごとに、「キティちゃんやコナン君」、「ピーマンやジャガイモ」や「パンダやシマウマ」などを背中に貼った受験生が活発に動き回り、話し合う状態に…! みんなゲームを楽しんでいるような状態です。

「自分が何か?」がわかった受験生は、中央の机に用意されていた小さなメガホンを持って、先生に小声でそれを伝えます。

そして最後には、どういう質問のやり取りから「自分は何か?」を当てることができたのか、その説明を何人かの受験生にしてもらう「発表」で、「Activity 1」は終了し、続けて「Activity 2」に入っていきます。