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学校特集

晃華学園中学校高等学校2015

世界のどこで暮らそうとも尊敬され、愛される
普遍的な価値観と教養を緑豊かな環境で育もう!

掲載日:2015年4月1日(水) 最新の記事はこちらから

晃華学園中学校高等学校_正門

この夏(2015年8月1日〜8月9日)、晃華学園で「オルセースクールミュージアム」が開催される。神代植物公園や深大寺などが隣接する、緑豊かなミッション・スクールに、ルーブル美術館と肩を並べるオルセー美術館が所蔵する約30点もの名画(オルセー公認のリマスターアート)が並ぶという。一般公開されるため、この機会にぜひ晃華学園に足を運んでほしい。安全・快適な通学ルートの確保に力を入れる同校では、京王線「国領駅」に加え、2015年度からJR「武蔵境駅」でもスクールバスの運行を始めた。スクールバスを利用すれば、新宿から学校まで30〜40分。門をくぐれば、名画を飾るにふさわしい、心安らぐロケーションに心を奪われるはずだ。
晃華学園は、昨年、創立50周年を迎えた。ミッション・スクールでは後進の学校だが、カトリックの教えを軸にした質の高い全人教育と英語教育に定評がある。結果的に学年の4割以上が国公立や早慶上智、医学系の大学に進学する、学力で見てもトップクラスの女子校だ。目指しているのは世界のどこで生活をすることになっても、尊敬され、愛される人づくり。そのために「あらゆる学習の基礎として価値観教育を行うことが晃華学園のミッション」と語る砂口優子先生(広報部)と安東峰雄先生(広報部・ライフガイダンス企画室長)に、その概要を伺った。

【教育理念】

晃華学園はカトリック女子修道会「汚れなきマリア修道会」を設立母体とするミッション・スクールです。マリア会系(マリアニスト)の学校として、世界のマリア会学校に共通の指針に基づいた教育を行っているため、教育の根底にはカトリックの教えがあります。


マリアニストスクールに共通の5つの教育理念

マリアニストスクールに共通の
5つの教育理念

1 カトリック精神を根幹とした教育
2 質の高い全人教育
3 家庭の精神における教育
4 変化に適応できる教育
5 正義・平和・連携のための教育

自然に恵まれたキャンパスで過ごす6年間は素晴らしい!
おおらかで、個性を受け止め合える環境がここにある。

安東峰雄先生
安東峰雄先生

安東先生「昨年創立50周年を迎えました。次の50年に向けて一歩を踏み出すために教育内容や環境を見直すと、武蔵野の自然を残している緑豊かなキャンパスで、カトリックの教えをもとに、のびのびと生活できることが、本校のもっとも誇れるところではないかと気づきました。来てくださった方が『ホッとする』『くつろげる』などと言ってくださいますが、そうした心地よさは、自然と校舎と私たちとがフィットしているからこそ醸し出されるものだと思います」

砂口先生「航空写真を見て、校舎に囲まれた芝生が本校のシンボルだと感じました。その芝生では、昼休みになると鬼ごっこをする生徒の姿が見られます。雪が降れば雪合戦をしたり、雪だるまを作ったりする姿が見られます。文化祭ではダンスをしたり、大きな白い紙を広げて書道のパフォーマンスをしたりする姿が見られます。本校の教育理念の一つに『家庭の精神における教育』がありますが、私たち教員は、生徒自ら興味のあることに取り組む姿を微笑ましく見守っています。晃華学園は『家庭的』『あたたかい』などと表現されますが、それは生徒も教員も飾ることなくいられる環境だからではないでしょうか。個性を出してもまわりが受け止めてくれるので、安心なのです」

【総合学習プログラム】

マリアニストスクールの教育理念を実現するために、6カ年に渡り、カトリックの価値観に基づいて総合的に学習する「カトリック総合学習プログラム」を策定しています。


5つのテーマ

5つのテーマ

1 奉仕と福祉
2 正義と平和
3 生命
4 女性の使命
5 自然と環境

「カトリック総合プログラム」が晃華学園の大きな特色。
6年かけて、幸せな人生を歩む土台となる価値観を育む。

安東先生「教育界が変化している時代。10年先の予測がつきません。子どもたちが就職する頃には、何分の一かの仕事がなくなるようなこともよく耳にします。そういう先が見えない時代でも翻弄されずに生きていくには、どのような力をつけてあげればいいのだろうと考えた時に、カトリックがもつ普遍的という意味が考えを掘り下げる糸口になりました。本校が進路・学習指導を『キャリアガイダンス』ではなく、『ライフガイダンス』と名づけているのも、目先の大学受験や就職ではなく、人生を通じて大切にして欲しい価値観を育む取り組みにしたいからです」

イグナチオ教会でイースターミサ
イグナチオ教会でイースターミサ

砂口先生「たくさんの行事を行っているのも、2012年にユネスコスクールに加盟したのも人づくりのためなので、これまで個別に行われてきた授業・行事・生活を整理し、本校の教育理念を総合的、体系的に学べる『カトリック総合学習プログラム』を立ち上げました。5つのテーマに則り、さまざまな体験をスパイラル的に重ねていくことで、普遍的な価値観をより深く育みます」

安東先生「中1はユニセフ、中2はホロコースト、中3はUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)、高1はジェンダー、高2はJICAをテーマに、現場で働いている方の講演会も実施していますが、高1のプラン・ジャパンと高2のJICAは、本校の卒業生が講演をしてくれます。本校で学び、そういうところに就職して、在校生にフィードバックしてくれる、そういうつながりが生まれていることが嬉しいです。ユネスコの理念は『持続可能な社会づくり』。簡単に言うとネットワークを広げる、つながるということです。例えば、ボランティア活動の一つとしてホタルの飼育に取り組むことにより、地域とつながります。それは価値観の違う人たちとつながることであり、将来、どこでどのように暮らそうとも役に立つ体験なのです」

砂口先生「グローバル社会といいますが、英語が身についていればいいという時代ではありません。日本の文化や歴史などを伝えることが大切なので、能楽師に来校いただき、1日がかりで能楽のワークショップを開くなど、日本文化を学ぶプログラムも組み込んでいます」

安東先生「ある学校の校長先生が『カトリック学校は創立2000年』とおっしゃっていましたが、私たちカトリック学校には2000年もの間、受け継がれてきた価値観があり、それを大切にすることが、実は先見性につながるのではないかと思います。ですから、あらゆる学習の基礎として価値観教育を行うことが、晃華学園のミッションであると考えています」

卒業生の幸せな生き方が在校生のお手本。
晃華学園が大事にする価値観が根づいている。

安東先生「創立から50年が経ち、卒業生はさまざまな場所で幸せな人生を築いています。そこで21名の卒業生に『妹たちのために人生を振り返ってほしい』とお願いし、卒業生から後輩に向けてのメッセージを冊子にしました。タイトルの『La vie heureuse』(「ラ・ヴィ・ウールージュ」)はフランス語で『幸せな人生』という意味です。これはまさに女性の使命と言いますか、読むと『晃華学園はこういう人を育てたいのだな』という、学校教育の根底に一本通っているものが見えてきます」

砂口優子先生
砂口 優子先生

砂口先生「メッセージを通して、本校が大切にしている『ノーブレス オブリージュ』の精神、つまり『与えられた才能や能力を、自分の幸せだけでなく、人のために使いましょう』という精神を卒業生が実践してくれていることがよくわかります」

安東先生「冊子を読んで高2が手紙を書きました。生徒も励まされましたが、その手紙に卒業生も励まされています」

砂口先生「本校は行事などの振り返りが非常に充実していると思います。文章を書く機会も多いですが、グループで感想を出し合い、発表する機会も多く、互いに刺激を受けたり、深め合ったりできるところがいいところだと思います」

安東先生「冊子を読むと、半分くらいの人が転職していました。『なぜ辞めたの』と言いたくなるような優良企業をあっさり退職して、NGO、NPOで活動する卒業生がたくさんいます。私も転職して教師になりましたが、それは幸福を追求した結果であり、女子の場合は18歳ではなく、30歳あたりを見据えた教育を中高で行うことが必要だと感じています。これまでのキャリア教育は、キャリアは変わるものという現実に目をふさいで『あなたに向いている職業はなに?』『その職業に就くためには、どんな大学に進めばいい?』という話ばかりでした。そのような教育では時代の変化について行けません。まわりの人に尊敬され、愛される人であるためには、人生を通じて大切にして欲しい価値観を育むことと、自分に与えられた才能や能力に気づき、社会の中で活かす方法を見つける手助けをすることが重要だと思います」

自分の個性や特技に気づくきっかけがさまざまな行事。
小さな役割から、じっくり自信を深めていける。

ネイティブスピーカーのサンタクロース

安東先生「本校が行事をたくさん行うのは、役割を通して自分の特技や個性を発揮し、まわりに認めてもらう機会をもってほしいからです。例えば読書週間では、図書委員がオススメの本を紹介します。ある読書好きの生徒がその役割を担い、ブックトークを行うと実に見事でした。全員が引き込まれて、自然と拍手が涌き起こりました。その生徒は普段、本ばかり読んでいて、授業が始まっても気づかないことがあるので、先生に怒られることが多いのです。まわりの生徒もその様子は目にしていますが、彼女の実力がどれほどのものかは知らなかったのではないでしょうか。それが、オススメの本を紹介する機会を得たことで、彼女の実力を目の当たりにしたのです。そこで得られた満足感は彼女の自信になります。」

砂口先生「英語のスピーチコンテストも自信を深める場になっています。帰国子女や英語が得意な生徒だけが出るのではありません。抽選で選びます。ですから、英語の授業では下のクラスにいる生徒が、すごい発表をして拍手が起こることがあります。このように、本校には誰もがチャレンジできる場があります。リーダー的な役割も、文化祭や体育祭の実行委員長など、大きな役割ばかりではありません。掃除の班長など、小さなグループの責任者もあるので、小さな役割から練習し、自信を深めていくこともできます」

安東先生「受験生の親御さんとお話すると、友達関係を心配される方が多いのですが、『みんな個性的なので、必ず波長の合う友達が見つかりますよ』とお話しています。中1の段階では、1つのクラスでしか人間関係ができていませんし、ホームルーム単位の授業が多いので、同じような個性を持っている子がこのクラスにいるのかなという不安がありますが、中2、中3とクラス替えをしていくうちに『発見!』という瞬間に出会えます。クラス替えを不安に思う親御さんも多いのですが、クラス替えは友達を見つけるチャンスなのです」

砂口先生「子どもたちを見ていると、まずは同じタイプの子と仲良くなりますが、やがて違うタイプの子とも出会い、相手を受け入れられるようになります。成長とともに、私たち大人の想像を遥かに超えるダイナミズムを発揮するので、子どもの力はすごいなと感心させられます。もちろん反抗期もあれば、友達関係がうまくいかずに悩むこともあります。いいことばかりではないので、辛い時期を見守っていくことも私たち教員の役割と心得ています。それもユネスコの理念に通じるところです」

書道ライブ

書道ライブ

能楽の発表

能楽の発表

目に見えない教育理念や雰囲気を感じ取り共感して、
本校を目指してくださるご家庭が増えている!

晃華のスクールポリシー
枠にこだわらない晃華のスクールポリシーが、
さまざまな進路を実現します。

砂口先生「本校の教員は、生徒のためになることであれば、労力をいといません。なにかアイデアが出た時に、『いいね』『やってみよう』と言える土壌があります。先日も生徒会から『先生たちで教養講座をやってもらえないか』という打診があり、各先生が『生徒の頼みなら...』と、教科に関係なく、得意分野を活かした講座を開いて、中学生が各々興味のある講座に参加する形で行われました。30分程度の短い時間でしたが、音楽あり、占いあり、人生講座あり......。教員の個性が出ていておもしろかったです」

安東先生「生徒は教員をよく見ていて、授業で教えること以外にいろいろな趣味や特技を持っていることをわかっています。それも先ほど述べた『家庭のように個性を出せる』環境だからだと思います」

砂口先生「そういう晃華学園の雰囲気や大切にしている精神に、入学される前から共感してくださり、家族ぐるみで入試を突破しようとしてくださるご家庭が増えているように感じます」

安東先生「大学進学実績など、数字で示せるものはわかりやすいので、私たちも広報活動に活用してしまいがちですが、目に見えない教育理念や雰囲気を感じ取り、共感して、本校を目指してくださるご家庭が増えていることは、本当に嬉しいですね。昨年の文化祭で初めて難民の方に古着を送る活動を行うと、予想以上に集まり、会議室が大きな段ボール箱でいっぱいになりました。そういうことにも賛同してくださるご家庭が多いので感謝しています」

みんなで雪遊び♪

砂口先生「受験が近づくと、勉強以外のことに時間を使うことがもったいなく感じられたり、無駄なことのように思えたりするかもしれませんが、私たちは友達と遊んだり、本を読んだり、家の手伝いをしたり、うまくいかなくてお父さん、お母さんに怒られたり、友達とけんかをしたり......。そのようなさまざまな体験をして本校に入学してほしいと思っています。今は無駄なことのように思えても、それが将来、役に立つかもしれません。自分と合わないと思っている人に助けられることもあるでしょう。すべての体験が身になると思うので、一度きりの小学生時代を充実させてほしいのです」

安東先生「聖書の中に『庭造りの捨てた石が隅の親石となった。これは神の業。人の目には不思議なこと』という一説があります。まさに砂口が話した通りの意味で中学受験をものさしにして物事をとらえると視野が狭まってしまいます。すべての時を人生の一部ととらえて、小学生の時にしかできない体験をたくさんしてきてほしいと思います」

晃華学園をさらに深く知るためのTopics

晃華学園中学校高等学校_進学先1

◆教科学習は全人教育型カリキュラムで万全
社会へ出れば、教科の枠はありません。授業も進路指導も枠にとらわれず、主要教科はもちろん、芸術科目や体育、家庭科なども同様に重視し、知性と感性をバランスよく育成しています。その結果、2014年度の卒業生も、学年の約半数が国公立・早慶上智・医学系大学へ進学しています。


英検2級以上の生徒が受験したTOEICの結果
英検2級以上の生徒が受験したTOEICの結果

◆生きた英語を学べる!
本校の英語科にはネイティブ教員が4人います。発音やアクセントを習うだけでなく、高1の授業では『嵐が丘』を題材に、アメリカ人が国語を習うような感覚で、登場人物の心情にまで踏み込む授業を行っています。英語で宗教の授業を行うネイティブ教員もいます。大学入試での英作文の仕上げもネイティブ教員が担当。6年間に渡り生きた英語を学べます。


◆スクールバスを増設!
京王線「国領駅」に加え、2015年度からJR「武蔵境駅」にも登下校に利用できるスクールバス(当面は居住地を限定)を運行します。多摩地域からの通学が便利になり、新入生を中心に利用が広がっています。

◆この夏、オルセースクールミュージアムを開催
2015年8月1日〜9日に開催します。本校は深大寺や神代植物公園などもほど近い立地ですので、夏休みに自由研究の宿題方々、ぜひお立ち寄りください。詳しい内容は本校HP等でお知らせします。

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