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2/4、聖学院中が総合的思考力を問う「難関思考力入試」を実施〈その1〉

2月4日(日)午前、聖学院中学校の「難関思考力入試」が実施されました。

2月4日午前、昨年までは「思考力ものづくり入試」と「思考力+計算力入試」の2つの思考力入試をいち早く実施してきた聖学院中学校で、今春から新設された「難関思考力入試」が実施されました。(取材・撮影・文/株式会社FlipSilverlining 福原将之)

今年1月にはテレビでも紹介された聖学院中の思考力入試

2月4日午前、聖学院中学校の「難関思考力入試」が実施されました。これまで聖学院は、「思考力ものづくり入試」と「思考力+計算力入試」の2つの思考力入試をいち早く実施してきました。今年1月にはテレビでも思考力入試の取り組みが紹介され、保護者だけでなくマスメディアからも大きな注目を集めています。


そんな聖学院が、今年から「思考力+面接入試」という新しい切り口の「難関思考力入試」を新設しました。今回は特別に「難関思考力入試」を取材させていただくことができましたので、その様子をお伝えしていきます。

難関思考力入試=総合的な思考力が求められる試験

聖学院はこれまで「クリエイティブな思考力」を重視する「思考力ものづくり入試」と、「クリティカル(比較・分類)な思考力」を重視する「思考力+計算力入試」を実施してきました。今回の難関思考力入試では、これらを統合した「総合的な思考力」を重視する入試となっています。右図は、聖学院の2018年度思考力入試ガイドに掲載されている各入試の位置付けを表したものです。難関思考力入試では「クリエイティブな思考力」と「クリティカルな思考力」そして「コラボレーティブな思考力」の全てが求められる、非常に難易度の高い入試となっていることが分かります。


既存の思考力入試の募集定員は10人と15人でしたが、難関思考力入試の募集人数は5名。それに対して今年の出願者数はなんと21名……倍率にすると4.2倍と非常に競争率の高い入試となっています。また、聖学院にはAdvanced ClassとRegular Classがありますが、難関思考力入試からの合格者は特待生かAdvanced Classへの合格のみとなっているのも大きな特徴です。

試験会場はアクティブ・ラーニング専用教室フューチャーセンター

難関思考力入試の試験会場となるのは、2016年夏に完成したばかりのアクティブ・ラーニング専用教室フューチャーセンターです。


窓側以外の3面(前・後・廊下側)が全てホワイトボードになっており、広さは教室3部屋分。プロジェクターも完備しており、可動式の机と椅子は色彩的にリラックスできるよう配慮もされています。クリエイティブ・クリティカルな作業が求められる思考力入試には、まさにうってつけの教室と言えるでしょう。


時刻は朝の7時30分。試験監督者でもあり採点者でもある先生たちがフューチャーセンターに集まり、念入りに最後の打ち合わせをしていました。

デスクには多種多様なレゴブロック

朝の8時になると、待合室に待機していた受験生たちが先生の誘導にしたがってフューチャールームへと入室します。


受験生を出迎えたのは笑顔の先生たちと、中央のデスクに並んだ多種多様なレゴブロック。実はこのレゴブロックも、聖学院では入学試験に使用する教材のひとつなのです。

受験生の机には、レゴブロックを集めるための紙皿と、作品を作るための青いレゴプレートが置かれています。

それを見た受験生たちは、緊張した表情のなかにも、ワクワクしたような目の輝きをみせていました。

試験スタート!最初は資料と音声情報から情報を取り出す力

8時30分になると、いよいよ試験スタートです。


難関思考力入試は思考力試験のパートと面接試験のパートの2つで構成されています。


思考力試験のパートは8時30〜10時10分の100分となっていますが、こちらには10分の休憩時間とグループ内プレゼンテーションの時間が含まれているため、実質的には85分の試験時間となります。

思考力試験のパートは全部で6問あります。


問1と問2は、別紙資料のグラフ・図・写真・文章から情報を読み取り、気づいたことや問題点などを箇条書きなどでまとめる問題です。


別紙資料は全てカラーで印刷されており、両面印刷で2枚。グラフ・図・写真・文章の総数はなんと22個もあるため、受験生たちはこれらの多数のデータから必要な情報を素早くピックアップし、それらを統合して解釈する力が求められます。


試験が始まると、受験生たちは最初にこの課題に取り組むことになります。

試験開始から20分が経ちますと、問3のための聞き取りパートが始まります。


聞き取りパートでは、担当教員が5分ほど原稿を読みあげます。


受験生たちはそれを聞きながらメモを取り、最終的にはスピーチで話された内容を文章に要約して解答することになります。担当教員の説明を正しく聞き取る能力が求められる問題となっています。

レゴブロックで表現!意図を持ってアイディアを形にできる力

聞き取りパートが終わると、受験生達はいよいよレゴブロックを使った課題である問4に取り組みます。


問4では、問1〜3で扱ってきたテーマに関する課題を自分で設定し、それに対する解決案をレゴブロックで表現する、というものです。


求められる力は問題解決能力、発想力、想像力、非言語表現力など多岐に渡りますが、一言で表現するならば「意図を持ってアイディアを形にできる力」と言えるでしょう。

先生の合図で一斉にレゴブロック置き場に集まる受験生たち。


手持ちの紙皿に必要なレゴブロックを集め終えると、受験生達は自席に戻って作品作りに取りかかります。おそらく普段からレゴブロックに慣れ親しんでいるのでしょう、どの受験生も熱中して自分だけのオリジナル作品を作り上げていきます。


その集中力と作業スピードには、大人も目を見張るほどでした。