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2/3PM 関東学院六浦中学校が『英語型』『自己アピール型入試』を実施

2/3(木)午後、快晴の中、関東学院六浦中学校の『英語型』『自己アピール型』入試が行われました。

『英語型入試』の試験科目は、「英語 (リスニング・リーディング・ライティング)」(45分)、「面接」(20分程度)、『自己アピール型入試』は「日本語リスニング」(45分)、「プレゼンテーション」(20分程度)になり、従来の「4科・2科による教科の筆答試験とは違った評価軸で受験生の力が認められ、合否が決まります。〈取材・撮影・文/松本猛〉

集合時間は15時00分

関東学院六浦中学校の『英語型入試』『自己アピール型入試』の集合時間はともに15時です。14時に開門しました。この日は朝から天気にも恵まれて、過ごしやすい1日でした。今年も新型コロナウイルス感染予防対策のため、保護者の付き添いは原則1名になります。校舎入口には「がんばれ!中学受験生」という看板や、校内に入るとマスクを着用した学校の先生方が、受験生と保護者を温かく迎えてくれていました。受験生は試験会場入口で手指消毒をしてから入場していきました。

今年の『英語型入試』には11名が出願しました。今年の受験生には英検2級や準2級をすでに取得している受験生や、日常生活で両親と英語を特訓して英語力を鍛えているという受験生もいました。

また、『自己アピール型』の出願者には、入試前の体験会へ参加した受験生も多く、教科型入試へは出願せずにこの自己アピール型入試だけへ出願した受験生もいました。

1限目は同じフロアの教室でそれぞれ行われました。

『英語型入試』1限目は「英語」

関東学院六浦中学校の「英語 (リスニング・リーディング・ライティング)」は、「聞く」「読む」「書く」の3技能を問う筆記試験となっています。問題のレベルは英検3級から準2級程度となっているそうです。

15時10分から1限目の「英語 (リスニング・リーディング・ライティング)」が始まりました。開始後すぐに約6分のリスニングでした。リスニングの音声が終わると、受験生は問題を一心不乱に解いていき、今まで頑張って英語を学んできた成果を出しておりました。

『英語型入試』2限目は「面接 (英語・日本語)」

筆記試験が終了すると、別のフロアへ移動し、16時10分から1人ずつ面接です。今年の英語型入試は受験生1名に対し、試験官3名で行われました。

内容は、英語での面接が15分、日本語での面接が5分となっていました。最初に外国人の試験官から英語で質問が出されました。まずは試験官が英語で自己紹介し、続いて受験生が自己紹介を英語で行いました。関東学院六浦中学校を志望した動機なども英語で質問されていました。

次に日本語で、「普段の生活では何語で話しているか」「英語をどのように勉強しているか」など質問されていました。

面接では、声がうわずる受験生もいましたが、一生懸命受け答えてしていました。

『自己アピール型』1時間目は「日本語リスニング」

関東学院六浦中学校の「日本語リスニング」は、「話を正確に聞き取り得た情報を整理する力」と「聞いた話をもとに自分の考えを表現(記述)する力」が問われる科目です。

15時10分に「日本語リスニング」がスタート。試験時間は45分。例年2つのテーマをもとに出題が行われます。今年は「オリンピック」、「ジェンダー」がテーマで、計12問出題されました。

受験生は5分ほどの音声を聞きながら、問題用紙に挟み込まれたメモ用紙に自分が大事と思う部分をメモしていきます。聞いている内容を全て書き残すのではなく、大事なポイントだけをメモしていきます。

音声が終わると、試験監督の先生の合図で問題用紙を開き、メモをもとに問題を解いていきます。自分の意見を書く記述問題もあり、日ごろからさまざま出来事について自分なりの考えを持つことが大切だと感じました。

『自己アピール型』2時間目は「プレゼンテーション」

「日本語リスニング」テストが終わると別室へ移動し、16時10分から「自己アピール(プレゼンテーション)」が始まりました。

関東学院六浦中学校の「プレゼンテーション」は、「長期に渡り自分が取り組んできた活動について表現する力・伝える力」・「物事を探究する力」を評価する科目です。

今年は受験生1名に対して、試験官3名で行われました。

活動報告書を事前に学校へ提出し、それをもとに自己アピール(プレゼンテーション)します。自己アピールでは、模造紙や作品、パソコンなどの持ち込みができるそうで、もちろん口頭だけでのプレゼンテーションも可能だそうです。

女子ラグビーに取り組んでいるある受験生は、全国優勝した女子ラグビー部で活躍したいと熱い気持ちをプレゼンテーションしていましたが、もうひとつの特技であるiPadで創作した絵を持ち込んで、アピールしていました。

自分のプレゼンテーションが終わると、「普段の練習はどのように行なっているか」、「中学校に入ったら、どのように活躍にしていきたいか」など試験官の先生から質問を受けていました。

3名の試験官を前に1人でプレゼンテーションや質問の回答をするので、かなり緊張してしまった受験生もいましたが、自分の意見を一生懸命述べていました。

スタンダードになってきた『英語型入試』

学習指導要領が改定され、2020年から小学校でも英語教育が必修となり、大変革の時期を迎えています。2022年入試では、146校の私立中学校が英語型入試を実施しています。

関東学院六浦中学校でも入学後、特に英語教育に力を入れているそうです。外国人教師Global English Teachers(GET)9名が在籍し、英語の授業を実施しています。中学生の英語の授業はGETと日本人教員によるTT(ティーム・ティーチング)で行う授業が基本となりますが、すでに高い英語力を持っている生徒には別クラス(取り出し)で授業を実施しています。10年後、20年後を考えて、主体的に行動し、世界で活躍できる人材を育成するプログラムが充実しています。

今回の『英語型入試』の受験生は特に塾で英語を受験勉強しているということはなく、習いごととして、英語を学んでいる受験生が多かったようです。英語入試というと、ひと昔前の中学受験では縁がないものでしたが、英語教育が必修化されたことにより、身近な入試となりつつあります。小学生のうちから英検などを受検している受験生は積極的に英語入試にチャレンジしてほしいですし、関東学院六浦中学校には英語教育やGLEクラスなど、10年後、20年後を考えて、主体的に行動し、世界で活躍できる人材を育成するプログラムが充実しています。英語学習をサポートする環境が整っているので、小学5年生はぜひ受験してみてください!

今まで取り組んだことを評価してくれる『自己アピール型入試』

関東学院六浦中学校の「自己アピール型入試」は、従来とは違う評価軸で、受験生の長所や特技を評価してくれる入試です。

今年はボランティア活動や音楽活動、スポーツに取り組んでいる小学生から出願がありました。受験生は中学校へ入学した後も継続して取り組みたいと回答しておりました。

「自己アピール型入試」のような新タイプ入試は、首都圏の中学入試で年々増えています。受験勉強以外の様々な習い事をしてきた小学生が、自分の長所、特技を活かして中学入試にチャレンジできる入試となっています。

何かに熱心に取り組んでいて、そこで経験したことや得たことを生かしたい児童の皆さんはぜひ関東学院六浦中学校の自己アピール型入試にチャレンジしてみてください!