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受験情報ブログ

2月2日、豊島岡女子学園1回入試には約1,100名の女子優秀生が集う!

東京・神奈川の入試が一斉にスタートして2日目となる2月2日。多くの私立中学校の入試が行われました。

豊島岡女子学園中学校〈東京都豊島区・女子校〉は、先の2月1日最難関校に迫るか、あるいはすでに同等の高い難度まで入試がレベルアップしている全国屈指の女子進学校です。

正門前の長い列!

 今春2016年入試では、サンデーショック翌年の“揺り戻し”の影響も重なり、この2月2日の1回入試は、予想通り前年を上回る1,110名の志願者が集まりました。それだけにこの朝は、同校の正門前の歩道には、校舎を挟んでJR・私鉄の「池袋駅」方面から東京メトロ有楽町線の「東池袋駅」方面まで、ほぼ一区画にわたって、受験生の激励に駆けつけた大勢(おそらくは300名以上)の塾の先生、スタッフの長い列ができていました。

進行の案内係の下,混雑を緩和!

 本日の入試の受験生集合時刻は8時10分。8時15分から点呼と説明があり、8時30分から最初の科目である国語の試験が始まります。7時20分頃から到着する受験生が増え始め、7時30分~7時50分くらいのピーク時には、歩道~正門~校舎入り口(事務室前のエントランス)~靴を上履きに履き替える生徒昇降口~試験教室となる校舎の1階の廊下~試験教室に上る階段まで、受験生と保護者の人波が連なる、壮観な混雑状況となりました。

 それでも、大きな声で校舎内の通路と進行の案内をする係の先生方、正門前の歩道で交通整理をする先生方のご努力と、そのアナウンスに整然と素早く従う受験生の親子の協力的な動きによって、数分の間に混雑は去り、8時前には校舎の廊下も昇降口も、みごとに人の姿が少なくなっていました。さすが豊島岡女子学園の受験生と保護者です。

いよいよ校舎の中へ!

 受験生と付き添いの保護者は、ともに上履きに履き替えて校舎の廊下を進み、講堂の手前左手の階段で、二手に分かれて進みます。混雑のピーク時には「立ち止まらないで進んでください」という係の先生のアナウンスが繰り返されます。その指示に従い、素早くきびすを返して左手の階段を勢いよく上っていく受験生や、階段の途中で振り返って保護者に笑顔を送る受験生、片手でちいさなガッツポーズをとって去っていく受験生など、タイプは様々ですが、いずれもこれから入試本番に挑んでいく意欲満々の“前のめりな”女子受験生たちという印象です。

保護者控え室も充実!

試験教室に向って階段を上るわが子を見送ると、保護者は控え室となっている、奥の左手のホワイエ(講堂)、生徒には「貴賓室(テーブルマナーを習うこともある)」とも呼ばれる試食室、地下1階の食堂「ポッポ」など、思い思いの控え室に向かいます。無事にわが子を試験場に送り届け、まずはホッと一息入れて、静かにわが子の試験開始を待つ様子です。食堂に入ったところでは、温かい飲み物を購入できる自販機もありました。ホワイエ(講堂)前のピロティーには、今日の入試の試験順と各科目の開始~終了時刻と、4科目終了後の、試験教室(受験番号)ごとの退室予定時刻が掲示されていて、保護者はそれに合わせて、わが子を迎えることができるように配慮されています。この2月2日は、前日2月1日に行われた女子学院(11:00~)や桜蔭(14:00~)の合格発表があり、この豊島岡女子学園の入試を終えてから、そちらを確認に向う親子も多いのかもしれません。

わが子を見守る保護者たち

受験生の集合~点呼の時刻が迫ってくると、すでに講堂、試食室、食堂は8割方座席が埋まっている印象で、それだけ保護者も素早く整然と控え室に向かい、待つべき場所で、わが子の合格を祈っているかのようです。もっとも、この日の控え室の講堂では、注意事項のお知らせの他には、とくに説明や学校案内ビデオの上映などがあるわけではありません。そのため例年は、8時30分から試験が開始されると、何割かの保護者はいったん学外に出て、休憩をして戻ってくる方も多いとのことです。それにしても、8時15分からの点呼~説明の時刻と、8時30分からの試験開始時刻が迫るにつれて、校内は不思議なほどに静まり返っていきます。階上の試験教室からの物音や声が聞こえないのは防音効果もあるからかもしれませんが、保護者の間にも、何かぴんと張り詰めた静けさと緊張感が感じられ、さすが最難関校に挑んでいく女子受験生とその保護者という印象を受けました。

 今日も付き添いには父親の姿も多く見られましたが、控え室で待つ保護者のなかには、ノートPCを開いて仕事をする母親や、持参した建築関係か何かの専門書や書類を読みながら思索している様子の母親の姿も見られ、それもまた「理系に強い」といわれる豊島岡女子学園の入試らしさではないかと感じられました。試験開始の8時15分を過ぎると、正門前の歩道にはもう塾の先生、スタッフの姿はなく、まるで何事もなかったかのように、日常の朝の池袋の風景がそこにありました。

最後の最後まで合格のチャンスをあきらめずに

早朝~8時にかけての一陣の突風のように、1,000名を超す女子受験生と保護者、そして数百名の塾関係者が一斉に集い、そして試験開始とともに周辺は静けさを取り戻す。そうした2月の風物詩が、この豊島岡女子学園中学校の入試なのかもしれません。しかし、明日2月3日(水)と明後日2月4日(木)にも同中学校の入試は続きます。そしてそこには、最後の最後まで合格のチャンスをあきらめずに狙う、成績優秀でファイトあふれる女子受験生が挑んでくるのでしょう。すべての受験生が、これまで重ねてきた努力の価値と自分の力を信じて入試に挑み、持てる力を十分に発揮できることを願っています。