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コラム

十文字が全日本高校女子サッカー選手権大会で初優勝!

激戦を越えて初優勝!
ブームを見越しての志が実を結んだ!!

昨年末12月30日から、年明けの2017年1月8日まで行われた、第25回「全日本高等学校女子サッカー選手権大会」で、十文字高等学校〈東京・豊島区。女子校〉がみごと初優勝を飾りました。

激戦を制して決勝へ!

関東第3代表として今大会に出場した同校は、1回戦では神戸弘陵学園高を11対0、2回戦では日ノ本学園高を3対0で制して勝ち上がりましたが、続く3回戦では広島文教女子大学附属と1対0、準決勝では修徳高と1対1でPK9対8という激戦を制して決勝に初めて駒を進めました。

優勝を決定付けたゴールは後半、61分!

そして1月8日(日)に兵庫・ノエビアスタジアム神戸で行われた決勝では、こちらも初めての決勝進出となった大商学園高と対決。どちらが勝っても初優勝となる勝負のなかで、後半61分にゴールを奪い、1対0で大商学園高を破って初めての全国優勝の栄冠をつかみました。

「JFA.jp」Webサイト第25回「全日本高等学校女子サッカー選手権大会」のページには、十文字高校の石山隆之監督や村上真帆選手のコメントが紹介されていますが、そのなかの「中学、大学も含めてコンセプトを統一し、目指すサッカーから逆算しながら育成してきました。また来年に向けて、チャレンジをしていきたいです」(石山監督)、「プレーする11人だけではなく、ベンチのメンバーやスタンドから応援してくれた人などの支えがあっての優勝なので、そうした方々に感謝したいです」(村上選手)の一節が、十文字の女子サッカーのコンセプトや取り組み姿勢を物語っています。

ブームになる時代を見越して

いまから20年近く前に、まだ女子サッカーが現在ほどのブームになっていなかった時代に、筆者は石山監督に十文字中高の女子サッカー部の取材をさせていただいたことがありましたが、その折に石山監督が、「近い将来に、女子サッカーがブームになる時代がくる。そして、やがて十文字が日本一になる」という意味のことを宣言していたことが思い起こされます。

その後、日本の女子サッカーは世界一となり、今年、十文字高校女子サッカー部は日本一となりました。石山監督の志が一段と大きく実を結んだことになります。

折しも昨年2016年4月に、なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)前監督の佐々木則夫氏が、十文字学園女子大学の次世代人材育成担当として副学長に就任。中・高から大学まで女子サッカー振興に注力している十文字学園を象徴する存在となっています。

「自彊不息」を建学の精神に

十文字中高といえば、1922(大正11)年に創立者・十文字こと女史らが「自彊不息(じきょうやまず)」(=自分をきたえることをやめない)を建学の精神に掲げて創立し、「友と感動を分かち合い絆を深め、社会に貢献する自立した女性を育てる」ことを一貫して目標としてきた女子教育の場。

「学力の向上」、「情操教育」、「健康教育」を教育方針として、なかでも、毎日の「自彊術体操」や、一生涯の友と共に協力し合う部活動を通じて、健康と強い精神力を養い、規則正しい生活習慣を確立する「健康教育」が特徴的です。

大きな希望

中学入試でも、従来からの「2科」または「4科」入試(スーパー型特待入試)に加え、「思考力型特待入試(記述式総合問題)」、「チャレンジ型入試(算・国あるいは英・国)」、「得意型特待入試(英あるいは算)」や「帰国生入試(英・国・算から2科目選択)」など、多様な入試スタイルを導入し、多様な個性やバックボーンをもつ小学生に、受け入れの門戸を広げてくれている私立中高一貫校です。

今回の「高校女子サッカー日本一」の達成によって、これまで以上に多くの女子小学生と保護者に、大きな希望を与えてくれる存在となるに違いありません。