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2020年の共学化、IBプログラム導入にむけ準備が進む聖ヨゼフ学園

聖ヨゼフ学園は2020年に共学化。同時に国際バカロレア(IB)のプログラムを導入します。

2020年は、聖ヨゼフ学園<神奈川・横浜市>にとって、共学化する変革の年。
そして国際バカロレア(IB)プログラムの導入は、2019年の候補校認定、2022年の正式認定へと着々と準備が進んでいます。
4月13日(土)、第1回学校説明会が開催されました。

国際バカロレアプログラム導入へ

1957年に女子校として設立された聖ヨゼフ学園中学校。その教育活動の歴史を振り返ると、始まりは1953年の鶴見聖ヨゼフ学園小学校(男女共学)設立にさかのぼります。その際には、白百合学園(シャルトル聖パウロ修道女会)の協力がありました。

2018年には小学校がIB初等教育プログラム(PYP)校の認定を受け、国際教育プログラムの実践を学園内でスタート。文部科学省が日本語でのIB教育導入を推進しているなかで、同年、聖ヨゼフ学園中学校・高等学校でもIB中等教育プログラム(MYP)を導入することを決定しました。2019年の候補校認定、2022年の正式認定に向けて着々と準備を進めています。

IBでは、その学習者像は、下記の10の人物像で示されています。
・探究する人
・知識のある人
・考える人
・コミュニケーションができる人
・信念をもつ人
・心を開く人
・思いやりのある人
・挑戦する人
・バランスのとれた人
・振り返りができる人

カトリック校であり、全人教育を旨とし、教育目標に「よく学び努力する人、知恵のある人」を掲げる同校が、この理念に共鳴し、IB導入へと舵をきったのは自然な流れだったといえるでしょう。

2019年度には、中学校・高等学校の一部教科で行っていた探究学習を全教科に拡大します。例えば、国語では物語とその時代背景を同時に学ぶ、数学では気象データの比較で天気を予想、美術では陶芸(電気窯があります)と調理の盛り付けの融合など、教科の枠を超えた学びを展開していきます。

中学入試の、教科横断型の入試問題や総合型の入試なども、IB導入を見据えた動きです。

共学化に向けて

さて、共学化にむけては、どのような準備が進んでいるでしょうか。

女子校から共学への変化に期待するのは、これまでの心や身体の成長の違い、家庭環境の違いといった多様性に、男女(性別)という、違いの幅が大きな要素が加わることで、今まで以上に成長できるのではないか、ということ武田教頭は説明しました。悩み、つまずきが多いことは決してマイナスではなく、周りに自分と違うものがたくさんある環境は人として成長するだろうと考えています。もちろん学校は乗り越えるヒントを与える役割を担い生徒を導きます。

聖ヨゼフ学園が、カトリックの教えに基づく学校であることは、このような変革期にあたり心強いバックボーンになるであろうことは想像に難くありません。

男子の制服が決まりました。スーツタイプで、正装用のネクタイは、セーラー服のリボンの3本ラインに合わせた3本のストライプをあしらったもの。他にも3 パターン用意し選べるようにしています。女子には、夏の登校服を新たに制定することになりました。生徒会が中心となって、生徒の要望をまとめて、作成するとのことです。これに限らず生徒の声は、随時反映されます。生徒会室の前にある「目安箱」に寄せられることもあり、代々の生徒会が、学校生活に反映させるよう活動してきました。この機会に、学校制定品の見直しも進めています。男子も使えるか、これからも必要か、といったことを生徒と共に考え、9月までに決定することになっています。

余談ですが、生徒同士のつながりも聖ヨゼフ学園の宝です。卒業後も続き、今年、東京大学文Ⅲに合格した生徒には、先輩東大生が春休みに学校生活をレクチャーしてくれたといいます。なおこの生徒は、学校の進路指導室を自分の部屋のようにして勉強していたそうです。

ハード面では、この夏に、教科準備室を男子トイレに改装します。準備室は移動し別に設けるのでご安心を。また、まもなくお弁当の販売のトライアルも始まります。ペットボトルの飲料や菓子パンの自動販売機も6月に設置の運びとなっています。
変っていく聖ヨゼフ学園ですが、共学となっても、職員室前のアトリウムで見られる生徒と先生の交流の場であり続けるでしょう。そこには、ラテン語で校訓を刻んだモザイク壁画があります。中3の数学の授業では、この壁画に何枚のタイルが使われてるいるかを数える試みも。

2019年入試を振り返る

2019年入試は、帰国生入試2回、一般入試4回で行われました。帰国子女入試は算数(事前に英語または日本語の作文提出あり)、一般は午前・午後の日程、2科、4科、総合型があり、第一志望にも併願にも対応する工夫がありました。

2020年入試要項は6月22日(日)の「オープンスクール夏」にて告知されます。

2019年の総合型は、総合問題とグループワークという入試。グループワークのテーマはボランティア活動でした。まず個人で、提示された3つのボランティア活動「募金活動」「老人ホーム訪問」「学校外での清掃」のうち何を行うか考え、1分で理由とともに説明。その後、グループでボランティア活動とその計画を話し合うというものでした。話し合いの時間は10分間。評価項目は、発表の説得力、積極性、論理性、協調性、全体の印象と(表情・姿勢)で、面接官2人で採点(20点満点)。2019年の受験生は、「他者の意見をふまえつつ自分の意見を発言し、さらにグループ内で意見をまとめていた」と評されています。

2020年にむけて

これからさまざまな公開行事が行われます。

4月の第1回説明会では、学校説明の後、参加者がグループに分かれてIBの実践「インクワイアリーカフェ」を実践。先生方がIBの研修でも行う方式に倣って、お茶やお菓子も用意されリラックスした雰囲気のなか、各自の夢を漢字一文字で表現し、それをグループの夢にまとめ熟語を創作、模造紙大のポスターを描きました。

校舎見学、ランチ体験など、多彩な企画が用意されています。日程をチェックして、学校に足を運んでみてはいかがでしょうか。

◆校長先生と学校見学 (※要予約 4月より受付)
5月14日(火)~15日(水)・20日(月)~22日(水)各日(1)10:00 (2)13:15 

◆説明会は、折々の情報を盛り込んで開催
第2回学校説明会
10月1日(火)10:00~11:30
教育方針、学校生活、募集要項など。授業見学あり。

第3回学校説明会 入試問題勉強会
 (※勉強会は要予約・9月より受付・定員20名・説明会は予約不要・上履き持参)
11月9日(土)13:30~15:20
教育方針、学校生活、募集要項など。同時に過去の入試問題を使った6年生対象勉強会実施。

体験入試 (※要予約・10月より受付・5年生以上・上履き持参)
12月15日(日)9:00~11:00
入試の体験と問題解説。

入試直前説明会 グループ面談体験 
(※面談体験は要予約・12月より受付・定員20名・説明会は予約不要・上履き持参)
1月13日(月・祝)10:00~11:30
教育方針、入試直前の注意など。同時に、6年生対象のグループ面談体験を実施。

帰国生対象相談会 (※要予約・6月より受付・上履き持参)
7月31日(水)10:00~11:30

◆オープンスクール (※要予約 夏は5月より秋は9月より受付・3年生以上・上履き持参)
夏 6月22日(土)11:00~13:00
秋 10月19日(土)11:00~13:00
授業見学、入試説明会、授業体験ができます。在校生とのランチ体験もできます。

◆ヨゼフ一日体験勉強会(※要予約・6月より受付・定員20名・上履き持参)
7月20日(土)10:00~11:30
聖ヨゼフ学園の一日を体験。

◆地域公開教室 (※要予約・6月より受付・定員あり・上履き持参)
(1)7月30日(火) (2)7月31日(水)10:00~12:00
夏休みの自由研究をテーマとした公開教室。3年生以上対象。

この他にも、当日の盛り上がり必見の学園祭 「ヨゼフ祭」や体育祭、校内英語弁論大会、クリスマスバザーなど、年間通じて多彩なイベントが開催されます。
詳しくはコチラ