コラム

女子ゴルフ山口すず夏選手。「学校から世界へ」インタビュー①

〜競技との出会い〜(1/4)

「学校から世界へ」第3回アスリートは、世界のトップが集結する全米女子オープンに14歳で出場(日本人女子の海外メジャー最年少出場記録)。今年1月に行われたオーストラリアアマチュアゴルフ選手権では日本人初制覇と、女子ゴルフ界で非凡な才能を発揮している、共立女子第二高校の山口すず夏(やまぐち・すずか)選手です。【取材日:2018年5月28日】(文:金子裕美 写真:永田雅裕)

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山口すず夏選手のプロフィール

2000年8月2日、神奈川県生まれ(17歳/高3)。身長160㎝。ゴルフとの出会いは7歳の時。8歳上の兄が父とゴルフ練習場に出かける時について行き、興味をもった。スポーツクラブに入って基本を習い、小学2年から試合に出場。相模原市立鵜野森中学校1年(2013年)の時に全国中学校選手権3位。2013年の日本女子オープンからプロツアーにも出場している。
一躍注目を集めたのは、14歳(2015年)で全米女子オープンの出場権を獲得した時だ。日本人女子では最年少のメジャー出場にメディアが沸いた。共立女子第二高校に入学後も全国高校ゴルフ選手権春季大会連覇(2016年度・2017年度)。今年1月に行われたオーストラリアアマチュアゴルフ選手権では日本人初制覇を成し遂げた。さらに3月にベトナムで行われた世界ジュニアゴルファーが集う大会「第12回ファルドシリーズ・アジアグランドファイナル」では、男女全カテゴリーで総合優勝を達成。女子選手の優勝は大会史上初の快挙で、またも名を残した。目標は20歳の誕生日を迎える2020年東京五輪で活躍すること。その目標を達成するにはプロにならなければならず、まずはその壁を超えるために力を尽くしている。

プロを目指しながらも学校生活との両立にこだわる山口さんに、これまでの貴重な経験から得られたことを伺いました。

ゴルフとの出会い

---ゴルフを始めた時期ときっかけを教えてください。

山口さん ゴルフを始めたのは7歳の時です。8歳上の兄が野球をやっていて、高校に上がる前の春休みに「その期間だけゴルフをする」と言って父と2人で練習場に行ったんですよね。それについて行ったのが最初です。

---その時にゴルフ以外のスポーツをしていましたか。

山口さん 3歳くらいからスイミングスクールに通っていました。一応、選手コースでしたが、大会に出るような子はあまりいなかったので、週1回、スクールに通って200mメドレーのタイムを計るというようなことをやっていたと思います。

---水泳はいつまでやっていましたか。

山口さん 6年生まで続けましたが、ゴルフを始めた頃から「プロになりたい」と思ったので、ゴルフのほうが本格的でした。

---ゴルフのどんなところに魅力を感じたのですか。

山口さん 楽しかったんですよね。テレビで宮里藍さんたちの活躍を見て、私もアメリカに行って活躍し賞金女王になりたい、と思っていました。

--どんなことから始めましたか。

山口さん 最初はジュニアのゴルフレッスンを行っているスポーツクラブに入って、インストラクターの方に教えてもらいました。その後、(神奈川から)千葉まで習いに行ったのですが、1年くらいでそこも辞めて、小学3年生の終わりからはずっとお父さんに習っています。

--お父様はゴルフに詳しいのですか。

山口さん 私がゴルフを始めてから勉強して、今も教えてもらっています。

小学校生活

--どんな小学校生活でしたか。

山口さん 一人では練習に行けないので、親が仕事から帰って来たら一緒に練習場に行くという感じでした。水泳が木曜日だったので、その日は学校から帰ったらスイミングクラブに行き、一度家に帰ってご飯を食べてから、夜にゴルフの練習をしていました。

--ご両親の応援やサポートがあって“今”がある。

山口さん そうですね。自分が好きでやっていたので、やらされているという感じはなかったです。親も、私が目標に向かって頑張るのなら協力するという感じでした。
とはいえ、野球やサッカーと違い、ゴルフは個人競技じゃないですか。車の運転してくれる人が必要ですし、試合によってはキャディーも必要です。私はお父さんに教えてもらっていることもあり、一緒に行動する時間が多いので大変だったと思いますが、その分、コミュニケーションは取れていると思います。挨拶の大切さや目上の人に対する礼儀や行儀なども、その都度、親が教えてくれたので感謝しています。

【ゴルフ部顧問/池田先生談】

ある意味社会人。総合的に優れている

山口さんの魅力は、総合力が優れているということに尽きると思います。トータルでまとまっています。場慣れをしているので、ある意味社会人ですよね。明るくおおらか。前向きな考え方で我が道を歩んでいます。
中学生のゴルフ部員にとっては憧れの存在です。(山口さんが)たまに練習に出てくるとドキドキして近づけないという子もいますが、プレーヤーとして近づきたいという思いもあって、すごくいい影響を与えてくれています。

【入試広報部/戸口先生談】

競技と学校生活を両立している

遠征が多いのですが、私たち教員の目に入らないところでも自律してやるべきことに取り組んでいます。朝早くから夜遅くまで練習しながらも、課題をこなして単位を取っています。